Large thumb shutterstock 130099706

わざわざありがとうは失礼?ビジネスでの意味や使う基準も紹介

更新:2022.03.04

「わざわざありがとう」という言葉はビジネスでよく使いますが、使い方によっては相手に失礼にあたる状況もあります。ここでは基本的な意味から整理しつつ、適切に使える言い換え表現や失礼にあたらないように使うポイントも紹介していきます。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。



「わざわざありがとう」の意味とビジネスで使うシーン

「わざわざありがとう」は強いお礼と相手への特別感を意味する

笑顔の女性

「わざわざありがとう」という表現は、ビジネスにおいて強いお礼と相手への特別感を意味します。ビジネスで感謝を表す場合には「ありがとう」の他に「感謝申し上げます」「感謝の言葉もありません」などといった表現を使いますが、基本的には「ありがとうございます」といった表現が多くなります。

その中でも「わざわざありがとう」という場面では、相手が特に自分に対して力を尽くしてくれたり、特別扱いをしてくれたりした場合に、強い感謝の気持ちを表したい時に使う言い回しになります。そのため、いつも使うような表現ではなく、ここぞという時に心からの感謝を表すために使う言い回しになります。

ちなみに下記の関連記事は、感謝する心の大切さを説明したおすすめの内容です。どんなに感謝を表す言葉を勉強したとしても、実際に人に対して感謝する気持ちが伴わなければ、上辺だけの表現になってしまいます。下記の記事を読んで、感謝の心の持ち方を考えてみましょう!

ビジネスで「わざわざありがとう」を使うのは相手からの配慮に恐縮してる時

ミーティングの風景

ビジネスで「わざわざありがとう」を使うのは、相手からの配慮に恐縮してる時です。例えば病気の時に遠方に住んでいる、あまり交流のない同僚がお見舞いに来てくれたら、うれしいという気持ちよりも申し訳ないという気持ちが前に出てくることでしょう。また、あまりに疎遠であれば少しの気まずさもあるかもしれません。

このような状況で相手に恐縮している時には、来てくれて当たり前の友人がお見舞いに来るよりも恐縮するものであり、その人に対するお礼の言葉も少し飾ったものを送りたいと考えるものです。そのため「わざわざありがとう」「ご丁寧にありがとうございます」といった言い回しを使い、丁重にお礼を伝えようとするのです。

「わざわざありがとう」はビジネスにおいては会話中心に使いたい言い回し

ミーティングの風景

「わざわざありがとう」という表現は、ビジネスにおいては会話中心に使いたい言い回しです。基本的に感謝の言葉も謝罪の言葉も、ビジネスメールでは言い回しが変わってきます。「わざわざありがとうございます」という表現は丁重な印象のあるお礼の言い回しですが、より丁寧な言い回しをすることも可能です。

そのため、会話では「わざわざありがとう」という表現を使い、ビジネスメールではより丁寧な類語表現を使うようにします。会話の中で「わざわざありがとうございます」以上に丁寧な言い回しを使うと相手を恐縮させることが多くなりますし、逆にビジネスメールでは「わざわざありがとう」よりも丁寧な表現が求められます。

「わざわざありがとう」をビジネスで使うと失礼にあたる?

「わざわざありがとう」は時として失礼な意味合いになるので注意が必要

女性の口もと

「わざわざありがとう」という表現は、時として失礼な意味合いになるので注意が必要です。何故なら「わざわざありがとう」の「わざわざ」には様々な気持ちを込めることができるからです。当然強い感謝の気持ちを込めることが多いのですが、自分にその気持ちがあったとしても、相手が違う受け取り方をする場合もあるのです。

「わざわざありがとう」が嫌味に受け取られる場合には使わない

拒否する女性

「わざわざありがとう」を使う際には、その言葉が嫌味にならないようにする配慮が必要です。例えばプレゼントを受け取った時に「あ、これ私同じもの持ってるわ。わざわざありがとう」と言うと、同じものを持っていて大していらないというニュアンスが誇張されてしまい、相手は嫌味だと受け取る可能性が上がります。

相手が自分のためにしている行為には「わざわざありがとう」を使わない

傘をさす女性

相手が自分のためにしている行為には「わざわざありがとう」を使わない配慮が必要です。例えば雨が降っている日に「わざわざご来店ありがとうございます」と伝えるのはいいのですが、相手に明らかに用事がある場合には「わざわざ」を使う必要がありません。


何故なら相手は自分の意思で来ているからです。もちろん展示会などがあり悪天候の中来てもらった場合には「足元が悪い中わざわざお越しいただきありがとうございます」といった形で「わざわざ」を「ありがとう」ではなく、「お越しいただき」に付けることで、その状況に合った強いお礼の気持ちを伝える言い回しとなります。

展示会の場合には相手が来たかったという気持ちがあるかもしれませんが、招待してもらったから行かないのは申し訳ないと気を遣って天気が悪い中来てくれた可能性もあります。そのため「わざわざ」を使う状況であっても、相手の来店の目的が明確であれば使わないのが妥当であり、相手の配慮を感じる場合は使うようにします。

目上に「わざわざありがとう」を使うと失礼にあたる可能性が高い

拒否する女性

目上に「わざわざありがとう」を使うと失礼にあたる可能性が高いので注意が必要です。「わざわざありがとう」という言葉は基本的に目上の立場において使う言葉となり、逆の立場で使うと嫌味ったらしいニュアンスが誇張される場合も少なくありません。決して目上に使ってはいけない表現ではないものの、注意が必要です。

「わざわざありがとう」をビジネスで上手に言い換える表現

「わざわざありがとう」の言い換え表現①格別のご配慮に感謝申し上げます

4人での握手

「わざわざありがとう」の言い換え表現の1つ目は「格別のご配慮に感謝申し上げます」という表現を紹介します。この表現は非常にフォーマルな要素が強い言葉でありビジネスでは積極的に使っていきたい言い回しではあるのですが、普段から付き合いのある親密な仲の人に何気なく送ると堅苦しく映ってしまいます。

そのため、この表現を使う場合には改まった状況であったり、大勢の人に対して会社を代表する立場など、フォーマルな立ち位置においてメールを送る場合の使用に留めた方が賢明と言えます。

「わざわざありがとう」の言い換え表現②私のためにありがとうございます

笑顔の男性

「わざわざありがとう」の言い換え表現の2つ目は「私のためにありがとうございます」という表現を紹介します。この表現は「わざわざ」を「私のために」と言い換えた表現になります。他にも言い換え方はあるのですが「わざわざ」を、その状況に合わせた言い回しにすると、より感謝の気持ちが伝わる表現になります。

「わざわざありがとう」の言い換え表現③本当にありがとうございます

胸を張る女性

「わざわざありがとう」の言い換え表現の3つ目は「本当にありがとうございます」という表現を紹介します。この表現は、相手に対して強い感謝を表す一般的な表現であり、どんな風に感謝を伝えればいいのか判断に迷う場合には、最も端的に相手への感謝の気持ちをストレートに示すことができる表現になります。

ビジネスで使える「わざわざありがとう」の類語や同義語

「わざわざありがとう」の類語や同義語①ご丁寧にありがとうございます

握手の風景

「わざわざありがとう」の類語や同義語の1つ目は「ご丁寧にありがとうございます」という表現を紹介します。「ご丁寧にありがとうございます」という表現は、ビジネスのシーンでも幅広く使える表現です。「ご丁寧にありがとうございます」の方が「わざわざありがとう」よりも失礼にあたる可能性が低くなります。

「ご丁寧にありがとうございます」相手の行為が自分に対しての特別感を含んでいる場合に使うので「わざわざありがとう」と同じシチュエーションで使えますが「ご丁寧に」という言い回し自体に相手に恐縮しているニュアンスが強く含まれているので、「わざわざ」よりも失礼にあたる要素がそぎ落とされている表現となります。

「わざわざありがとう」の類語や同義語②お忙しい中ありがとうございます

3人の会社員

「わざわざありがとう」の類語や同義語の2つ目は「お忙しい中ありがとうございます」という表現を紹介します。「お忙しい中ありがとうございます」という表現は、ビジネスではお礼を伝える定例文として使うことができます。

相手が忙しいか暇なのかはあまり問題ではなく、相手が忙しい中時間を割いてくれていると考えるのがビジネスでは基本なので「お忙しい中」を付けてお礼を伝えると、「自分のためにわざわざありがとう」という強い感謝の気持ちが伝わるのです。

ビジネスで使えるお礼やお詫びを強調して伝える表現

お礼やお詫びを強調して伝える表現①わざわざすみません

謝る女性

お礼やお詫びを強調して伝える表現の1つ目は「わざわざすみません」という表現を紹介します。「わざわざすみません」という表現は「わざわざありがとう」の代わりにも使うことができ、「わざわざすみません」の方が感謝の気持ちに加え、相手に対して恐縮しているニュアンスが強く伝わります。

そのため「わざわざすみません」という言葉にはお詫びを伝えるニュアンスが含まれているものの、感謝を伝えるニュアンスも含まれています。ビジネスでは「わざわざすみません」を使って感謝とお詫びの両方を伝えることができるのです。「わざわざすみません」を駆使するとビジネスで相手の心を掴むことができます。

ちなみに「わざわざすみません」という言い回しは、何かお礼の品やお詫びの品を渡しながら使うこともあります。下記の関連記事はそんな時に役立つ菓子折りの選び方をまとめたおすすめの内容です。どんなものを、どのように送るかが肝になりますので、是非参考にしてみてください。

お礼やお詫びを強調して伝える表現②誠にありがとうございます

2人での仕事

お礼やお詫びを強調して伝える表現の2つ目は「誠にありがとうございます」という表現を紹介します。「誠にありがとうございます」は、強い感謝の気持ちを伝えるとともに、フォーマルな要素が強めの表現となります。そのため「ご丁寧にありがとうございます」とともに積極的に使いたい表現になります。

「わざわざありがとう」の意味を理解し失礼にならない使い方をしよう!

「わざわざありがとうございます」「ご丁寧にありがとうございます」といった、特別な配慮に対して強い感謝の気持ちを伝える表現を使うことでビジネスを有利に進めることができますが、相手に対して失礼にならない配慮は必要です。また、丁寧語など正しい敬語表現を使わないとそれもまた失礼にあたります。

こういった言い回しを使いながら失礼にならないよう感謝の気持ちを伝えるためには、何気なく「わざわざありがとう」のような表現を使うのではなく、ひとつひとつの言い回しの意味を理解して使う必要があります。ここで紹介した内容がその判断に役立ち、相手に心からの感謝を伝える一助になればうれしいです!

●商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。