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末広がりの意味とは?

末広がりの意味とは「次第に末のほうが広がる」

末広がりの瞼

「末広がり」は、その言葉の通り「次第に末のほうが広がる」という意味があります。たとえば、目じりに向かって二重幅が広がっている「末広二重」や、「末広がりの裾野」といったように、一般的にその形状を表す言葉として使われています。

末広がりの意味とは「広がり栄える」

ウェディング

「末広がり」と聞いて、なんとなく縁起のいい言葉と感じる人が多いのではないでしょうか。「末広がり」とは、先が広がっていくことから、繁栄を表すほか、将来の展望が開けるという意味もあります。「末広がりな人生でありますように」といったように、結婚式の祝辞などでおめでたいことの形容によく用いられます。

末広がりは扇の別名

扇子

「末広がり」は扇の別名でもあります。放射線上に開いた形状が末広がりを連想させるからです。縁起がいいとされる扇子は、結納の際、末永い幸せや子孫繁栄を願う小道具のひとつにもなっています。親族や友人の結婚のお祝いにも、扇子にちなんだ贈り物は最適です。扇型のお皿や、扇が描かれた小物などは喜ばれるでしょう。

縁起のいい数字との関係|日本の場合

日本で縁起のいい数字「8」

数字の8

縁起のいい数字というとすぐに思いつくのが「7」ではないでしょうか。「ラッキーセブン」として、世界中で幸運の数字とされていますね。実は日本には、「7」のほかに古来より縁起がいいとされている数字があるのです。それは「8」です。

「八」は日本古来より特別視された数字

神社

「八」はその形の通り、末のほうが広がっていることが、次第に繁栄することの「末広がり」を象徴するとして親しまれてきました。また「八」は、数の多さや、「八方美人」のように、すべての方位や広がりを表すとして聖数とされています。日本古来の名詞には、これらの意味で多く「八」が使われているのです。

たとえば、日本国最古の書物には、八百万の神、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)、八咫烏(ヤタガラス)など、「八」のつく名詞が多く登場します。また「三種の神器」の名前にも、八咫鏡(ヤタノカガミ)、八尺瓊勾玉(ヤサカニノマガタマ)と「八」が用いられ、神聖な数字として使われてきたことが分かります。

縁起のいい数字との関係|中国の場合

中国でも「8」は人気がある数字

ナンバープレート

日本では、末広がりを意味する漢字の「八」が縁起のいい数字とされていますが、縁起担ぎが大好きな中国でも、「8」はラッキーナンバーとして人気です。中国語の「発(ファー)」と、「8」の音が似ていることから、縁起がいいとされているのです。

中国の「発」は、発展する・富むという意味があります。経営を成功させたい事業者や、お金持ちになりたい人にとっては、「8」は縁起を担ぎたい数字なのです。たとえば、8のつく車のナンバープレートや電話番号は高値で取引されています。

「8」が好まれているのは、ナンバープレートや電話番号だけではありません。会社の創設や新店舗のオープンなど、ここぞというイベントの際も、「8」が付く日や時間が人気のようです。北京五輪も、2008年8月8日午後8時開始というように縁起のいい「8」で揃えており、非常に印象的な大会のスタートとなりました。

風水と「八」の関係

八角形

中国では、古来より政治などで風水が利用されてきました。風水の開運アイテムによく登場するのが「八角形」をモチーフにしたものがあります。それは、八卦(はっけ)という、万物の象徴として表された八角形の図が基になっています。風水のシンボルであるこの八卦も、「8」が縁起のいい数字とされる理由の一つです。

八卦は、陰と陽を併せ持った形で、すべての方角から悪い気を跳ね除け、良い運を引き寄せる力があるといわれています。中国では、良いパワーを取り入れようと、建築物や雑貨などあらゆるものに「八角形」が使われているのです。最近運気が悪いと感じる人は、ぜひ八角形の鏡や時計を飾ってみてください。

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末広がりの縁起物とは?

末広がりの縁起物①富士山

富士山

末広がりの形状から縁起がいいものとして、扇や、漢数字の「八」をご紹介しましたが、そのほかにもいくつか末広がりにまつわる縁起物があります。

日本の象徴である富士山は、左右の山麓が綺麗に広がっているため、縁起がいいとされています。また、富士山は古くから霊峰として人々の信仰を集めているという点も、縁起担ぎに最適といえるでしょう。富士山の形をした箸置きやグラス、オブジェなどは、自分用に購入するのはもちろん、祝い事の贈り物にもおすすめです。

末広がりの縁起物②ひょうたん

ひょうたん

ひょうたんは多くの意味を持つ縁起物として知られています。まず形状が末広がりであるほか、ひょうたんは、ウリ科のツル性植物であり、ツルが伸びて絡みつくことから「商売繁盛」、実が鈴なりに生ること、種子が多いことから「子孫繁栄」などの象徴とされています。

また、悪い気を吸い込み空気を浄化するといわれ、魔除けや厄除けのアイテムとして重宝されてきました。風水で良い気を取り込む場所にひょうたんの置物や花瓶を飾ったり、ストラップやキーホルダーを持ち歩いたりするなどで、悪い気を浄化し、幸運を呼び寄せましょう。

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末広がりの縁起物③八頭の煮物

おせち

お正月に食べるおせちには縁起を担いだ料理が多く入っていますが、その中のひとつに「八頭(やつがしら)の煮物」があります。八頭は、サトイモの一種で、ごつごつした形をしています。まるで頭が八つもついているように見えることから、「八頭」という名前が付きました。

おせち料理の八頭の煮物には、縁起がいい末広がりの意味を持つ「八」がついていることに加え、「人の頭になれるように」という願いが込められています。また、サトイモは子孫繁栄の象徴とされているため、その一種である八頭もまたその意味を持ち、めでたい料理となっているのです。

狂言での使われ方とは?

狂言の祝言曲目のひとつ「末広がり」

狂言

「末広がり」は縁起がいい言葉として知られていますが、狂言の曲目にもあることはご存じですか?狂言とは、猿楽から発展した古典的な喜劇で、今もなお受け継がれている日本の伝統芸能です。

「末広がり」は、五番立ての演能で脇能の次に演じる「脇狂言」を代表する曲目です。「脇狂言」はめでたい内容が多く、「末広がり」もまたそのようなお話となっており、軽快で面白い曲目として人気です。

狂言「末広がり」のあらすじ

扇子

ある果報者が長老に「末広がり」を贈ろうと思い、家来の太郎冠者に「末広がり」を都へ買いに行くように命じます。しかし冠者は「末広がり」が扇だとは知りません。困った冠者は、物売りの真似をして「末広がりを買おう」と周囲に呼びかけながら歩いていると、すっぱ(詐欺師)が古傘を「末広がり」だと騙し、売りつけます。

冠者が持ち帰った古傘を見た主人は激怒しますが、詐欺師が「主の機嫌が悪い時にうたうとよい」といって教えてくれた囃子物をうたうと、たちまち主人の機嫌も直り、冠者と一緒に舞いうたうのでした。

「末広がり」で縁起を担ごう

末広がりには様々な意味があり、その形状を表すほか「次第に繁栄する」という縁起のいい言葉として使われてきました。狂言の「末広がり」もまた、めでたいお話の曲目です。単純に縁起のいい言葉として用いるだけでなく、末広がりにまつわる数字や縁起物を日常に取り入れて、悪い気を払い、幸せを呼び込みましょう。

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