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裁量の意味とは?読み方・使い方・例文・同義語もご紹介!

更新:2019.06.24

裁量という言葉を聞いたことはありますか?意味や読み方、正しい使い方とは?裁量の使い方や語源、ビジネスシーンでの使い方などを例文とあわせてご紹介します。また裁量労働制という言葉の意味とメリットデメリットも知るための参考にしてみてください。

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裁量の意味とは?読み方とは?

裁量の読み方とは「さいりょう」

本を読む

裁量という言葉の読み方とは「さいりょう」です。裁は訓読みでは「たつ」「さばく」という読み方をします。「さい」は音読みであり盆栽、裁判などの言葉でよく耳にします。量は訓読みでは「はかる」という読み方をします。

「りょう」は音読みで測量、計量などの言葉に使われます。裁と量それぞれ一般的な読み方であり難しい読み方の漢字ではありませんので読み間違うことはほとんどない読みやすい言葉です。

裁量の意味とは「自分の考えで判断すること」

自分でまとめる

裁量の意味とは「自分の考えで判断すること」です。「他人の意見に左右されることなく自分ひとりの意見や能力で物事を取りさばいて、最後まで締めくくること」という意味で使うことができます。

裁量の意味とは「自由に決めること」

自由に行動する

裁量には「自分の考えで判断すること」という意味の他に「自由に決めること」という意味もあります。自分の考えで取りさばくということは人の意見ではなく自分だけの考えで好きに決定することです。

ビジネスシーンでは、個人的に広い範囲での決定権を与えられたり自由な行動をする許可を与えられることが当たり前である特定の業種があります。最近のビジネスシーンでは裁量という言葉は広い範囲でも頻繁に使われる言葉になってきています。

裁量の語源とは?

裁量の語源①判断と能力を意味する言葉の組み合わせ

本を読む

裁量の裁は「布をたち切る」「善悪の判断をして決定する」という意味があります。量には「はかる」「重さや容積、容量」「能力の大きさや心の広さ」という意味があります。それぞれの意味の中の「判断をして決定する」と「能力」という意味を組み合わせが裁量の語源となっています。

裁量の語源②元々は行政や法律で使う言葉

裁判

裁量という言葉は最近のビジネスシーンでは少しずつ一般的な言葉として使われることが増えてきています。しかし元々は行政や法律の分野に限って使われていた言葉です。一昔前は仕事は上司から支持をされて動くということが当たり前でしたが、最近は自分の考えで判断し自由に決めることが増えてきました。

一昔前は仕事は上司から支持をされて動くということが当たり前でしたが、最近は自分の考えで判断し自由に決めることが増えてきました。そのことがビジネスシーンで裁量を使う語源となっています。

裁量の使い方と例文3選!

裁量の使い方・例文①自由裁量

自由な行動

裁量の使い方と例文1つ目は「自由裁量」という使い方です。自由裁量とはそれぞれ1つの言葉として意味がある自由と裁量が合わさった複合語です。主に法律用語として使われており「法律がしっかりと定められていない事柄について行政や司法などの各機関に自由な判断や処理が許されること」という意味で使われます。

ビジネスシーンなど一般的に使われる場合の自由裁量とは「ある事柄の判断や決定をする場合に他者からの制限などを受けずに、自分個人の考えでの決定権を与えられる」という意味になります。

「自由裁量」を使った例文

  • 新商品の発売時期は彼の自由裁量に任されています。

裁量の使い方・例文②行政裁量

決まりごと

裁量の使い方と例文2つ目は「行政裁量」という使い方です。行政裁量とは政府や地方公共団体を表わす行政と自分の考えで判断し処理をするという意味の裁量が合わさった言葉です。

行政裁量の意味とは「行政行為をする際に法律によって認められ許されている考えや行動のゆとり」ということです。広い範囲で使われる言葉ではなく限られた範囲でしか使われない言葉です。

「行政裁量」を使った例文

  • 行政裁量であっても誤った判断を行った場合は違法の判断となることもあります。

裁量の使い方・例文③裁量トレード

交換する

裁量の使い方と例文3つ目は「裁量トレード」という言葉での使い方です。トレードと聞くとプロ野球選手の移籍や交換が思い浮かびますが、その他に売り買いの取引をするという意味もあります。裁量トレードの場合は後者の意味で使うことになります。

トレードが売り買いを意味し裁量が自由に決めるという意味がありますので裁量トレードの意味とは「自分の考えで自由に売り買いする」ということになります。外国為替取引(FX)の種類を表すために限られた範囲で使う言葉です。


「裁量トレード」を使った例文

  • FXには2種類あり裁量トレードの他にシステムトレードがあります。

ビジネスでの裁量の使い方と例文3選!

ビジネスでの裁量の使い方・例文①個人の裁量に任せる

ビジネスシーン

ビジネスでの裁量の使い方1つ目は「個人の裁量に任せる」という使い方ができます。個人の裁量に任せるとは「ひとりの判断や決定にゆだねる」という意味で使います。いちいち他者が意見することなくすべてを一任するということになります。

「個人の裁量に任せる」を使った例文

  • 我社の方針は個人の裁量に任せるということです。
  • 個人の裁量に任せることで会社全体の士気が高まります。

ビジネスでの裁量の使い方・例文②裁量の範囲が広い

ビジネスシーン

ビジネスでの裁量の使い方2つ目は「裁量の範囲が広い」という使い方ができます。裁量の範囲が広いとは「自由に決めていい範囲の限界や幅が広い」という意味で使います。

例えば新アプリの開発を任された場合、開発だけではなくスケジュール管理や締め切りの設定まで決定権を与えられる。このような状態を表すことができます。

「裁量の範囲が広い」を使った例文

  • 裁量の範囲が広いとその分責任もあります。
  • 裁量の範囲が広くなると自分のしたかったことに挑戦することができます。

裁量の範囲が広いと多くの自由を与えられることにもなり嬉しさを感じる人も多いのではないでしょうか。けれどもその分責任感を持って仕事をすることになり頑張りすぎてしまうこともあります。仕事のストレスで限界になる前に下の記事を読んで心のサインに気が付いてください。

ビジネスでの裁量の使い方・例文③裁量が与えられる

ビジネスシーン

ビジネスでの裁量の使い方3つ目は「裁量が与えられる」という使い方ができます。裁量が与えられるとは「自分で判断し処理していいという決定権を与えられる」という意味で使います。

「裁量が与えられる」を使った例文

  • ベンチャー企業では先輩後輩分け隔てなく裁量が与えられています。
  • IT業界では新入社員でも裁量が与えられることが珍しくありません。

裁量の同義語と使用例

裁量の同義語・意味と読み方使用例①分別

ビジネスシーン

裁量の同義語の意味と読み方使用例1つ目は「分別」という言葉です。分別は「ふんべつ」という読み方をします。「物事の善し悪しを判断すること」「常識的な考えをすること」という意味で使う言葉です。

裁量は個人の自由な判断に任せるという意味ですが、その根本には常識があります。また善し悪しを判断することは個人の考えです。そのことから裁量と分別は同じような意味がある同義語ということになります。

裁量の同義語「分別」を使った例文

  • 物事の分別がつく大人になりたい。
  • トラブルを起こす本人ではなく分別のある人を交えて話し合いをしたいです。

裁量の同義語・意味と読み方使用例②任意

ビジネス

裁量の同義語の意味と読み方使用例2つ目は「任意」という言葉です。任意は「にんい」という読み方をします。「その人個人の意思に任せる」「その人の思いや考え方に任せる」という意味で使う言葉です。

裁量には同じように自分個人で判断をして処理をすることという意味があり、裁量を与えられるという任せられるという意味の言葉もあります。そのことから裁量と任意は同じような意味を持ち合う同義語ということになります。

裁量の同義語「任意」を使った例文

  • 任意に任せるとはいえ自動車保険には入っていた方が安心です。
  • 会社主催のバーベキューパーティーは任意参加と言いながら参加することが当たり前になっています。

裁量の同義語・意味と読み方使用例③随意

ビジネス

裁量の同義語の意味と読み方使用例3つ目は「随意」という言葉です。随意は「ずいい」という読み方をします。「自分が思うままに」「自由なこと」「任意」「束縛や制限されることがない」という意味で使う言葉です。

裁量には自由に決めることという意味があり、他者からの束縛や制限がなく自分で判断することができます。そのことから裁量と随意は同じような意味を持ち合う同義語ということになります。

裁量の同義語「随意」を使った例文

  • このイルミネーションは個人のお宅ですが随意に見ることができます。
  • 今回の契約はあなたが随意に選んだ相手と契約することになりました。

裁量労働制とは?メリットデメリットとは?

裁量労働制とは「みなし労働時間制」

時計

ビジネスシーンでよく使われる裁量を使った言葉に「裁量労働制」という言葉があります。裁量労働制は「さいりょうろうどうせい」という読み方をします。裁量労働制とは簡単に言うと「みなし労働時間制」のことを言います。

みなし労働時間制とは、会社側があらかじ定めた一定の時間働いたと仮定する労働時間制度のことです。例えば契約上、一日の規定労働時間が7時間であるとします。実際働いた時間は5時間だったとしても契約は守っていることになります。

ただしどの業種でもできるという労働制ではありません。おもに挙げるならばシステムエンジニアやデザイナー、弁護士、建築士など専門職に導入されることが一般的です。

裁量労働制は労働時間が少ないとメリットがある

休む

裁量労働制にはメリットもありもちろんデメリットもあります。一番のメリットは労働時間を少なくできる事です。自分に与えられた仕事が早く終われば早く仕事を終えても全く問題ありません。短時間で集中して仕事をした分プライベートの時間が長くなるというメリットがあります。

裁量労働制は労働時間が多いとデメリットがある

忙しい

裁量労働制は労働時間が少ないとメリットがありますので、その反対に労働時間が多くなるとデメリットということになります。労働規定時間が7時間のところ残業で9時間働いても原則として残業代はでないことがほとんどです。また短時間で結果を出さなければならないというプレッシャーもデメリットと言えます。

裁量労働という言葉の他に最近注目されている感情労働という言葉があるのをご存知ですか?下の記事で感情労働の詳しい説明をしていますので参考にしてみてください。

裁量の正しい意味と語源使い方を知りましょう

裁量の意味と使い方、ビジネスシーンで使う言葉の使用例などを紹介しました。参考になりましたでしょうか。裁量という言葉をあまり耳にしたことがないという方も少なくないのではないでしょうか。

一般的によく使われている言葉というよりも、限られた範囲で使われることが多い言葉です。自分が普段あまり使わない言葉でもわからない言葉が見つかったときにすぐに調べることで、きっと役立つ時があります。ひとつひとつの言葉の正しい意味と使い方を知りましょう。

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