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いろはかるたの意味一覧14選|犬棒など読み札のことわざの意味も

更新:2019.06.21

いろはかるたにはどんな意味があるのか、一覧形式でまとめています。いろはかるたは、江戸・京都の上方・大阪の尾張で内容が違います。江戸で使われていた犬棒かるたなどの読み札のことわざの意味なども、合わせてまとめています。日本の文化に触れてみましょう。

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いろはかるたとは?遊び方や枚数も

いろはかるたは読み札の枚数が「いろはにほへと」48文字のかるた

和室

いろはかるたは、「いろは歌」の47文字と最後に「京」を足した合計48文字を、頭文字にしてことわざなどを読み札に当てはめた短歌のかるたです。「いろは歌」とは、「いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ うゐ(い)のおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑ(え)ひもせす」という歌のこと。

特殊な例で、いろはかるたの読み札(字札)・取り札(絵札)の枚数は、大阪の尾張だけ47枚となっています。いろは歌の47文字のみで、「京」から始まることわざがありません。

いろはかるたは地方によって読み札(ことわざ)が違う

京都の風景

いろはかるたは、江戸、京都の上方(かみがた)、大阪の尾張(おわり)など、地方によって読み札の内容(ことわざ)が違います。江戸かるたは、「犬も歩けば棒に当たる」から始まるので、「犬棒かるた」とも呼ばれています。

いろはかるたの読み札・取り札を使った遊び方

遊ぶ女の子

いろはかるたの遊び方は、読み手が読む読み札(字札)に対応する取り札(絵札)を、取り手が早い者勝ちで取り合い、最後に一番多く取り札を持っていた人が勝ちになります。「かるたに興味を持った」「もっとかるたについて知りたい」という方は、下の記事を参考にしてみてください。

いろはかるたの意味一覧7選|江戸かるたの「いろはにほへと」は?

江戸かるた(犬棒かるた)のことわざと意味一覧①犬も歩けば棒に当たる

犬と男性

江戸かるた(犬棒かるた)のことわざと意味一覧1つ目は、「犬も歩けば棒に当たる」をご紹介します。意味は、積極的に行動すれば思いがけない良い事が起きるということ。

「犬も歩けば棒に当たる」は通称「犬棒」で、どこかで聞いたことがあるかもしれません。犬が歩いていると棒で殴られるかもしれないことから、行動すると災難に遭うという意味がありました。現代では、幸運な意味で使われます。

江戸かるた(犬棒かるた)のことわざと意味一覧②論より証拠

裁判

江戸かるた(犬棒かるた)のことわざと意味一覧2つ目は、「論より証拠」をご紹介します。意味は、物事を明らかにするうえで、議論をするよりも証拠を出すほうが大事だということ。

ちなみに、「論より証拠」ということわざを英語で表現すると、「Example is better than precept. 」というようになります。「perfect」には「教訓」という意味があるので、「手本は教訓に勝る。」といった訳になります。ぜひ活用してみてください。

江戸かるた(犬棒かるた)のことわざと意味一覧③花より団子

花と女性二人

江戸かるた(犬棒かるた)のことわざと意味一覧3つ目は、「花より団子」をご紹介します。意味は、風流(花)よりも、実益(団子)を選ぶことのたとえ。日本人には、春になるとお花見をする文化が根付いています。なにかと、桜と関係が深い日本人ならではのことわざでしょう。

江戸かるた(犬棒かるた)のことわざと意味一覧④憎まれっ子世に憚る

金をばらまく男性

江戸かるた(犬棒かるた)ことわざと意味一覧4つ目は、「憎まれっ子世に憚(はばか)る」をご紹介します。人に憎まれたり嫌われるような人ほど、世の中で幅をきかせるということ。このことわざには「悪い奴ほどよく眠る」という類義語が存在します。社会人なら共感できる人も多いかもしれませんね。

江戸かるた(犬棒かるた)のことわざと意味一覧⑤骨折り損のくたびれ儲け

机に伏せる女性

江戸かるた(犬棒かるた)のことわざと意味一覧5つ目は、「骨折り損のくたびれ儲け」をご紹介します。意味は、努力したものの報われず、残ったのは疲れだけということ。「骨折り」と聞くと骨折を思い浮かべるでしょう。しかし、「骨折り損のくたびれ儲け」の「骨折り」はたいへんな苦労をすることを指しているのです。

江戸かるた(犬棒かるた)のことわざと意味一覧⑥屁をひって尻窄める

顔を隠す女性

江戸かるた(犬棒かるた)のことわざと意味一覧6つ目は、「屁(へ)をひって尻窄(しりすぼ)める」をご紹介します。意味は、失敗した後で、あわてて隠そうとすることのたとえ。屁がでてしまって焦ったという経験があるかと思います。昔も今も、屁に対して恥ずかしいという気持ちは変わらないのですね。

江戸かるた(犬棒かるた)のことわざと意味一覧⑦年寄りの冷や水

大きな荷物をもつ人

江戸かるた(犬棒かるた)のことわざと意味一覧7つ目は、「年寄りの冷や水」をご紹介します。意味は、老人が危ない行動をしたり、出過ぎたことをするなど年齢に相応しくない行為をするということ。例文としては、「どれ、わしに任せない。」「待ってくださいお爺さん、年寄りの冷や水ですよ。」という感じで使われます。

いろはかるたの意味一覧7選|京都・上方の「いろはにほへと」は?


京都・上方のいろはかるたのことわざと意味一覧①一寸先は闇

浮かぶキューブ

京都・上方のいろはかるたのことわざと意味一覧1つ目は、「一寸先は闇」をご紹介します。意味は、ほんの少し先の未来も、全く予想することができないことのたとえ。

「一寸」とは約3cmの長さを表していて、昔の時代に使われていた単位です。つまり「一寸先は闇」ということわざで「一寸」が使われているのは、「約3cmというほんの少しでさえ」という強調のためでしょう。

京都・上方のいろはかるたのことわざと意味一覧②論語読みの論語知らず

寝そべる学生たち

京都・上方のいろはかるたのことわざと意味一覧2つ目は、「論語読みの論語知らず」をご紹介します。意味は、書物の内容を理解していても、それを実行しないことのたとえ。「論語読みの論語知らず」ということわざの「論語」は、儒教の経典として有名です。孔子とその弟子のやり取りの記録が書かれています。

京都・上方のいろはかるたのことわざと意味一覧③針の穴から天を覗く

広大な空

京都・上方のいろはかるたのことわざと意味一覧3つ目は、「針の穴から天を覗く」をご紹介します。意味は、針の穴のようにごくわずかな知識で、大きな物事について判断しようとするたとえ。

経験の浅い新入社員などが、先輩に聞かず独断で大事な仕事を判断しては危ないですね。分からないことは聞いたり調べるのが賢明でしょう。

京都・上方のいろはかるたのことわざと意味一覧④二階から目薬

階段を上る女性

京都・上方のいろはかるたのことわざと意味一覧4つ目は、「二階から目薬」をご紹介します。意味は、回りくどくもどかしいこと。また、回りくどくて効果が見られないことのたとえ。

「御前義経記」に「二階から目薬」が含まれる一文があるため、これが由来だと考えられています。当時の目薬は塗るタイプだったので、二階から目薬をするのは不可能でしょう。

京都・上方のいろはかるたのことわざと意味一覧⑤仏の顔も三度

仏像

京都・上方のいろはかるたのことわざと意味一覧5つ目は、「仏の顔も三度」をご紹介します。意味は、どんなに慈悲深い人でも、無礼を繰り返すと怒ることのたとえ。


一般的に「仏の顔も三度まで」と使われていますが、本来は「仏の顔も三度撫でれば腹立てる」という言葉からきています。そのため、「まで」という部分はあとからついてきたと考えられます。

京都・上方のいろはかるたのことわざと意味一覧⑥下手の長談義

つまらなそうな女性

京都・上方のいろはかるたのことわざと意味一覧6つ目は、「下手の長談義(ながだんぎ)」をご紹介します。意味は、話をするのが下手な人ほど、長々と話をするということ。元よりお坊さんの説教のことを「談義」といいます。そして、話が長いうえにまとまりがないことを「長談義」と表していたようです。

京都・上方のいろはかるたのことわざと意味一覧⑦豆腐に鎹

楽しくなさそうな女性

京都・上方のいろはかるたのことわざと意味一覧7つ目は、「豆腐に鎹(かすがい)」をご紹介します。意味は、手ごたえがなく、効果が無いことのたとえ。2つの木材を繋ぐための「コ」の字型であるくぎのことを「鎹(かすがい)」といいます。「糠(ぬか)に釘」という類義語も存在します。

いろはかるたの意味一覧7選|大阪・尾張の「いろはにほへと」は?

大阪・尾張のいろはかるたのことわざと意味①一を聞いて十を知る

画面を見る男性

大阪・尾張のいろはかるたのことわざと意味一覧1つ目は、「一を聞いて十を知る」をご紹介します。意味は、物事の一部を聞き全体像を理解できるほど、賢く察しがいいことのたとえ。

「論語」にある孔子と弟子の子貢のやり取りのなかで、「一を聞いて十を知る」という言葉が出てきます。そのため、「一を聞いて十を知る」は「論語」が由来のようです。

大阪・尾張のいろはかるたのことわざと意味②六十の三つ子

老人と子供

大阪・尾張のいろはかるたのことわざと意味一覧2つ目は、「六十の三つ子」をご紹介します。意味は、歳をとると幼い子供に戻ることのたとえ。昔は人間の寿命が今より短かったため「六十」を用いられていますが、現代では寿命がのびたので「八十の三つ子」ということもあります。

大阪・尾張のいろはかるたのことわざと意味③花より団子

花とマカロン

大阪・尾張のいろはかるたのことわざと意味一覧3つ目は、「花より団子」をご紹介します。意味は、風流(花)よりも、実益(団子)を選ぶことのたとえ。

大阪・尾張のかるたでも、江戸のいろはかるたと同様に「花より団子」が使われています。地方によって内容は違うといえ、同じことわざが使われていることも多々あるようです。

大阪・尾張のいろはかるたのことわざと意味④憎まれっ子頭堅し

笑う男性

大阪・尾張のいろはかるたのことわざと意味一覧4つ目は、「憎まれ子頭(かみ)堅し」をご紹介します。意味は、人に憎まれるような頑固な人ほど世の中で威勢をふるうということ。自分に対して評価する言葉をかけられたとき、「憎まれっ子頭堅し」を返答に用いて、謙遜の受け答えにすることも可能です。

大阪・尾張のいろはかるたのことわざと意味⑤惚れたが因果

花を女性に渡す男性

大阪・尾張かるたの「いろはにほへと」のことわざと意味一覧5つ目は、「惚れたが因果」をご紹介します。意味は、好きになったから仕方がないということ。「恋は盲目」といって好きな相手ができると、周りが見えなくなりますね。そういった意味あいもあるようです。

大阪・尾張のいろはかるたのことわざと意味⑥下手の長談義

明るく男性に話しかける女性

大阪・尾張かるたの「いろはにほへと」のことわざと意味一覧6つ目は、「下手の長談義(ながだんぎ)」をご紹介します。意味は、話をするのが下手な人ほど、長々と話をするということ。京都・上方のいろはかるたの「へ」と同様のことわざです。

大阪・尾張のいろはかるたのことわざと意味⑦遠い一家より近い隣

介護する女性

大阪・尾張かるたの「いろはにほへと」のことわざと意味一覧7つ目は、「遠い一家より近い隣」をご紹介します。意味は、いざという時、遠くの親戚より近くの親しい他人の方が頼りになるということ。実際ご近所の方と信頼を築けていれば、何かあったときにお互い助け合うことができますね。

地方によって読み札に味がある「いろはかるた」

江戸の犬棒かるたなど、いろはかるたの読み札のことわざの意味を一覧形式でご紹介しました。江戸・京都の上方・大阪の尾張で読み札に違いがありましたが、地方によって味があって素敵ですね。

ぜひ家族や友人と一緒にいろはかるたで遊んでみてはいかがでしょうか?かるたの他にある定番のお正月遊びが気になる、という方は下の記事を参考にしてみてください。

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