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「遠慮のかたまり」は方言!通じる・通じない地域は?

「遠慮のかたまり」は関西弁

五重塔を眺める着物の女性

「遠慮のかたまり」という表現は、関西弁となります。京都や大阪を始め、奈良、和歌山、兵庫といった、関西の各地方では、馴染み深い言葉です。日常生活でもよく使用するため、標準語だと思っている人も少なくありません。

関西と東京の違いにフォーカスした関西テレビの番組が原因で、方言であることに気づいて驚く人が続出しました。関西弁らしい表現やイントネーションが感じられないため、標準語に紛れ込みやすかったのかもしれませんね。

西日本と東日本を比べると、他にもいろいろな特徴の違いが見つかります。興味深い違いばかりなので、さらに詳しい特徴をチェックしてみたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。

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関東人・関西人の性格や特徴の違いは関東弁・関西弁といった言葉の違いだけ

関東地域で通じない言葉ナンバーワン

スカイツリーと夜景

「遠慮のかたまり」は、関西テレビが行ったアンケートによると、東京を中心とした関東地方では通じない言葉ナンバーワンにランクインしています。東京在住で意味が通じる人は、関西出身か、親が関西人である可能性が高いと言われています。

東京には、いろいろな地方の出身者が集まりますね。「遠慮のかたまり」の意味が通じるか通じないかで、出身地方を予想することができるかもしれません。

いろいろな地方の出身の人と出会いたいと思うなら、積極的にお出かけしてみるのがオススメです。こちらの記事では、出会いが期待できるスポットをまとめているので、活用してみてくださいね。県民性の違いや、あるあるで盛り上がってみましょう。

遠慮のかたまりの意味と語源は?

遠慮のかたまりの意味と語源①お皿などに最後に一つ残った食べ物のこと

切り分けられたクグロフケーキ

遠慮のかたまりの意味と語源の1つ目は、お皿などに最後に一つ残った「食べ物」を意味することです。飲み会や宴会で大皿料理をシェアしたときに、最後の一つだけは、なんとなく手が出しにくくなりますね。もったいなく感じていても、「他の人が食べるかも」「卑しいと思われるかも」と思うと箸がつけられません。

周囲の人も同じことを考えるため、最後の一つは手付かずのまま放置される傾向にあります。大勢で食事しているのに、全員が遠慮してしまうため、食べ物が一つだけ残ってしまうんですね。最後に残った食べ物は、その場にいた全員の遠慮を象徴するものとなります。

「遠慮のかたまり」の語源は定かではありませんが、人々の遠慮が集中して出来上がったような存在、という意味からきているのだと考えられています。「遠慮のかたまり」が食器に残ったままだと、お店の人も片付けられずに困ってしまうかもしれません。

遠慮のかたまりの意味と語源②遠慮して最後の一つに手を出さない人のこと

大勢でテーブルを囲む

遠慮のかたまりの意味と語源の2つ目は、遠慮して最後の一つに手を出さない「人」を意味することです。こちらの場合、周りの人に配慮して、手を出さない人を遠慮の象徴として扱っています。飲み会や宴会で、食べ物が一つだけ残った場合、参加者全員が「遠慮のかたまり」となっているためだと捉えられますね。

ただし、「遠慮のかたまり」と判断されるのは、周囲の人と「シェアする」状態にある場合のみです。定食のように個別で食べる料理の場合、食べ物を残すことは、逆にマナー違反として捉えられがちです。

遠慮のかたまりの意味と語源③食べ物以外で遠慮しても使うことができる

互いに意識する男女

遠慮のかたまりの意味と語源の3つ目は、食べ物以外で遠慮しても使うことができることです。例えば、学校などでクラスの係や代表を決めるときに、最後まで残るものがありますね。先生が「この係やってくれる人」と促しても、誰も立候補しない「係」などに対して「遠慮のかたまり」と使うこともあります。

遠慮しているわけではなく、単に誰もやりたくないだけですが、「遠慮のかたまり」という奥ゆかしい表現でまとめているんですね。大勢の人がシェアする、または参加するもので、誰も取りたがらないものに対して使うことができます。

また、合コンなどで気になる人がいても、他の参加者に遠慮して控えめにふるまうことがありますね。このようなケースでも、「遠慮のかたまり」になっている人として表現することができます。大勢の人がシェアする、または参加するもので、とても遠慮している人がいる場合に用いられます。

遠慮のかたまりの標準語や方言での他の言い方は?

標準語や方言での別の言い方①標準語では「一つ残す・遠慮する」

グループで勉強する大学生

標準語や方言での別の言い方の1つ目は、標準語では「一つ残す」または「遠慮する」となります。食べ物が残っている場合は、「一つ残す」を使えば良いですし、周囲に遠慮して食べ物を残している人の場合は「遠慮する」と言えばOKですね。

とくに、大勢でシェアしている大皿の食べ物が一つ残っている場合、「一つ残す」は大切な表現になります。関東や他の地域の方言では、「遠慮のかたまり」に該当する表現で、「一つ残す」を使うケースが多いからです。地域別のバリエーションをチェックしてみましょう。

標準語や方言での別の言い方②関東地方では「関東の一つ残し」

東京タワーと町並み

標準語や方言での別の言い方の2つ目は、関東地方では「関東の一つ残し」という表現になることです。最後に一つだけ残った食べ物を表します。しかし、語源を考えると、「江戸っ子は、腹が減っていても全部たいらげないのが粋(いき)」と解釈できるという説があります。

遠慮して残しているのではなく、見栄を張っているから残しているという考え方ですね。どちらにしても、最後に一つだけ食べ物が残っていることには変わりません。

標準語や方言での別の言い方③九州地方では「肥後のいっちょ残し」

九州の阿蘇山

標準語や方言での別の言い方の3つ目は、九州地方では「肥後のいっちょ残し」となることです。「肥後」は、現在の熊本のことで、「いっちょ」は「一つ」という意味ですね。ちなみに、佐賀の方へ移動すると「佐賀んもんのいっちょ残し」という表現になります。「一つ」が「いっちょ」に変わっただけですね。

\ POINT /

基本的には「地域名+一つ残し」

方言での他の言い方は、基本的には「地域名+一つ残し」という形が最も多くなっています。「越後の~」「信州人の~」「越中の~」「遠州の~」のようなパターンですね。いずれも明治以前に使われた旧国名での言い方だけに、歴史を感じさせます。

標準語や方言での別の言い方④東北の津軽地方では「津軽衆」

青森のねぶた祭り

標準語や方言での別の言い方の4つ目は、東北の津軽地方では「津軽衆」となることです。やっと「一つ残し」とは無関係の表現が出てきましたね。津軽衆は、津軽に住む人を意味する言葉です。昔から、津軽の人は遠慮深いと認められていたことが語源だと言われています。食べ物を一つ残すことは、津軽衆らしい行動なんですね。

ちなみに、最後の一つを食べる人に対しては、「津軽の英雄」という呼び方がされます。確かに、ラストワンに手を出すのは勇気が必要ですね。尊敬の気持ちを込めて用います。

標準語や方言での別の言い方⑤グローバル的には「日本人の悪い癖」

世界地図を見る男性

標準語や方言での別の言い方の5つ目は、グローバル的には「日本人の悪い癖」となることです。標準語になるのか方言になるのか、微妙なところですが、人によっては「日本人の悪い癖」と使うことがあります。使用される地域が特定されているわけではありませんが、とくに海外で指摘されるという声もあります。

仕事の場がグローバル化したことで新しく生まれた、別の言い方かもしれませんね。地域ではなく、「日本人」という大きな括りになっていることが特徴です。

遠慮のかたまりの使い方例文5選

使い方例文①最後の一つを食べるときに使う

皿にのった鯛焼きとナイフとフォーク

使い方例文の1つ目は、最後の一つを食べるときに使うものです。例えば、「遠慮のかたまり、いただきます」と、宣言することで、最後の一つもグッと食べやすくなりますね。何も言わずに食べてしまうのは気まずいですが、「遠慮のかたまり」という表現を使うことで、食べやすい空気に変えることができます。

使い方例文②最後の一つを勧めるときに使う

女性に食べさせる男性

使い方例文の2つ目は、最後の一つを勧めるときに使うものです。例えば、「遠慮のかたまりがあるので、食べませんか」のように声掛けすると、勧めやすいですね。

これが「一つ残し」という表現だと、残していることを責めているようなニュアンスになる可能性があります。しかし、「遠慮のかたまり」なら「みなさんの心遣いをいただきましょう」というニュアンスで、やんわりと勧められるというメリットがあります。

使い方例文③遠慮深い性格の人を表すために使う

ベッドで顔を隠す女性

使い方例文の3つ目は、遠慮深い性格の人を表すために使うものです。例えば、「○○さんは、いつも周囲への心配りを忘れない、遠慮のかたまりみたいな人だ」のような使い方ができます。「~のような人」や「~みたいな人」などの表現と一緒に使いましょう。

使い方例文④遠慮する必要がないことを伝えるために使う

楽しそうに話す白い服の女性三人

使い方例文の4つ目は、遠慮する必要がないことを伝えるために使うものです。例えば、「遠慮のかたまりみたいにならないで、○○さんも参加しましょうよ」のような使い方ができますね。また、「遠慮のかたまりか!」とツッコミを入れて、遠慮の必要がないことを伝えても良いですね。

全員でシェアしたり、参加したりするイベントのときに使うことができるので、いろいろなシチュエーションで活用すると面白いかもしれません。

使い方例文⑤余ったものを振り分けるために使う

オフィスで喜ぶ男女四人

使い方例文の5つ目は、余ったものを振り分けるために使うものです。例えば、「この遠慮のかたまりを担当してくれる人」のような使い方をして、希望者を募ることができますね。係や仕事など、遠慮しているわけではないことが分かっていても、全員で分配しなければいけないときに使いましょう。

余った仕事を振り分けられたくない!そんなときには、要領よく立ち回っていきたいですね。こちらの記事では、要領がいい人の特徴と、方法について確認することができます。

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世の中には要領がいい人がいます。特に仕事の場面では要領がいい特徴を持つ

遠慮のかたまりを使い分けよう

基本的には、食べ物に対して使うことが多い「遠慮のかたまり」ですが、食べ物以外にも使うことができます。周囲への気配りから、遠慮しているようなケースであれば大丈夫なので、空気を読みながら使い分けてみましょう。「あなたの気配りに感謝します」という気持ちを込めて伝えられるとベストですね。

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