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ギリシャ語の数字一覧は?読み方・覚え方のコツ6つやギリシャ文字の国も

更新:2019.06.21

ギリシャ語は西洋文化の始まりという歴史と専門家達のロマンがたくさん詰まったかっこいい言語で、数字の読み方・覚え方にも独特なコツがあります!ギリシャ文字や数字の読み方・覚え方のコツを掴んで、素敵な歴史文学に触れてみたり、世界のロマン旅に出かけてみたり、知識や感性をどんどん広げていってくださいね!

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ギリシャ語・ギリシャ文字が使われている国は?

ギリシャ語・ギリシャ文字が使われている国①ギリシャ語

ギリシャ

ギリシャ語の歴史は紀元前3400年ほど前からで、最も古い言語、英語の発祥元と言われます。ギリシャでは「ギリシャ語」が使われています。ギリシャ語は、ギリシャの他は、キプロス、アルバニア、トルコなどの国・地域でも使用されます。ギリシャ語を使う人々の数は、今や、約1000万人を超えるのだそうです。

ギリシャ語の使われている主な国々

  • ギリシャ
  • キプロス
  • アルバニア(南部)
  • トルコ
  • イスタンブール(ギリシャ人の居住地区)
  • 南イタリア(マグナ グラエキア一部)
  • 北マケドニア(南部)
  • ブルガリア(中央/南部)

ギリシャ語・ギリシャ文字が使われている国②古代ギリシャ語

旅

古代ギリシャ文字はフェニキア文字の流れを受けました。最古の文字は「ディピュロン(Δίπυλον)」の壷の文字で右から左に読みます。古代ギリシャには『3つの時代』があり『方言』が生まれました。イオニアは、エーゲ海のアナトリア半島南西(トルコ)、アッティケはギリシャのアテネ地域の方言などです。

古代のギリシアの文字はイオニアという地域を中心に発達した「東ギリシア」の形と、ギリシアで使われた「西ギリシア」があり、現代のギリシアの標準のアルファベットの文字である「24文字」のベースとなったのは東側です。ラテン文字のベースとなったのは西側です。

ギリシャ語・ギリシャ文字が使われている国③現代のギリシャ文字

旅

現在のギリシャの文字で使う標準のアルファベットは「α/アルファ」「β/ベータ」「γ/ガンマ」から読み「Ω:オメガ」までの『24文字』です。ギリシャ語の数字を表すときは文字を使います。現在も使用しているギリシャ文字の24文字と、現在は使わない3文字を使って「数字」を数えます。

ギリシャ語の数字の覚え方のコツ6つ

ギリシャ語の数字の覚え方のコツ①ゼロの概念がない

宇宙

ギリシャ語の数字の覚え方のコツ1つ目は、ギリシャ語には「ゼロ」の概念がなかったということです。かつては「ゼロ」は数字として数えるのではなく『何もなく虚無の状態』を表す単語で表現しました。8世紀頃のインドで0という数字が作られ「アラビア数字」として全ての世界へ広がっていきました。


ギリシャ語の数字の覚え方のコツ②2つの方式があった

言語

ギリシャ語の数字の覚え方のコツ2つ目は、2つの記数法を知ることです。古代ギリシャでは「アッティカ式(頭音式)」や「イオニア式(アルファベット)」を使いました。アッティカ式の数字は「Ι(1)」などの文字を使います。現在使うのは『イオニア式』のαʹ(アルファ)からの24文字とプラス3文字です。

古代ギリシャのアッティカ式の数字一覧(一部例)

  • 【1】Ι
  • 【2】ΙΙ
  • 【5】Π (ΠΕΝΤΕ, πέντε)
  • 【10】Δ (ΔΕΚΑ, δέκα)

ギリシャ語の数字の覚え方のコツ③24文字と3文字と記号

ピクニック

ギリシャ語の数字の覚え方のコツ3つ目は、現代のギリシャ語で使う数字はギリシャ文字24個の文字、3個の文字、記号を使うのが基本ということです。イオニア式といい、ゼロの概念がないので1から順に数えて読みましょう。アラビア数字の1からの数字と、ギリシャ数字のαʹ(アルファ)からの一覧を見比べましょう。

現代のギリシャの文字(24文字の中の一部)

  • 【Α】大文字:Α 小文字:α(アルファ)英語表記:alpha
  • 【Β】大文字:Β 小文字:β(ベータ) 英語表記:beta
  • 【Γ】大文字:Γ 小文字:γ(ガンマ) 英語表記:gamma

ギリシャ語の数字の覚え方のコツ④数量を表す基数詞

勉強

ギリシャ語の数字の覚え方のコツ4つ目は、数量を表す基数詞を覚えることです。ものを1つ2つ3つと数えるとき、数量に使うのが基数詞「1 (ena/ένα)、2 (dio/δύο)、3(tria/τρία )」です。電話番号や日付などに基数詞の読み方を使うので大事です。

ギリシャ語の基数詞の例(一部)

  • 【1】「ena/ένα(エナ)」
  • 【2】「dio/δύο(ディオ)」
  • 【3】「tria/τρία(トリア)」

ギリシャ語の数字の覚え方のコツ⑤接頭語は連想ゲーム

クエッション

ギリシャ語の数字の覚え方のコツの5つ目は、接頭語は連想ゲームすることです。ギリシャ語には数を表す接頭語があります。「1/mono(モノ)-」「2/di(ジ)-」「3/tri(トリ)」などです。聞いたことのある読み方であればどんな単語があるか連想してみてください。


ギリシャ語の接頭語と単語例

  • 【1/mono】mono + chrome = monochrome 1つの〜 単色の〜 + 色 =モノクロ。
  • 【2/di-】di + lemma = dilemma 2つ(2人)の〜 + 心の葛藤 = 2人の心の葛藤
  • 【3/tri】tri + lingual = trilingual 3つの〜 + 言葉、言語 = トリリンガル/3ヶ国語

ギリシャ語の数字の覚え方のコツ⑥文字のパズルを楽しむ

パズル

ギリシャ語の数字の覚え方のコツの6つ目は、ギリシャ語の数字は文字のパズルを楽しむことです。イオニア式の数字は3桁(100)までの表記可能で、基数詞は2桁区切りで読みます。このような「決まったパターン」があることを知って、パズルを楽しんでくださいね。

ギリシャ語の数字一覧は?

ギリシャ語の数字一覧【イオニア式数字の1から10】

勉強

ギリシャ語の数字一覧の1つ目は、イオニア式数字の1から10の読み方です。ギリシャ語の一般的な数字である「イオニア式」の数字の1から5の一覧を参照ください。イオニア式は現在も使われている方式のギリシャ数字です。数字の締めくくりに右上に「΄ 」のアポストロフィーがつきます。

イオニア式のギリシャ数字の1から5

  • 【1】大文字:Αʹ  小文字:αʹ  読み方:アルファ
  • 【2】大文字:Βʹ  小文字:βʹ  読み方:ベ-タ
  • 【3】大文字:Γʹ  小文字:γʹ  読み方:ガンマ
  • 【4】大文字:Δʹ  小文字:δʹ  読み方:デルタ
  • 【5】大文字:Εʹ  小文字:εʹ  読み方:イプシロン

一覧上で、イオニア式のギリシャ数字には「ゼロ」の概念がないので「0」は存在しません。数字1から見比べてみましょう。1=アルファはアロンアルファ(接着剤で1つにひっつける)、2=ベータはIT用語でのお試しベータ版(アルファ版が本番、ベータ版はお試し版)などの関連付けて覚えましょう。

勉強

イオニア式のギリシャ数字の5から10

  • 【6】大文字:Ϛʹ  小文字:ϛʹ  読み方:スティグマ
  • 【7】大文字:Ζʹ  小文字:ζʹ  読み方:ゼ-タ
  • 【8】大文字:Ηʹ  小文字:ηʹ  読み方:イ-タ
  • 【9】大文字:Θʹ  小文字:θʹ  読み方:シ-タ
  • 【10】大文字:Ιʹ  小文字:ιʹ  読み方:イオタ

ギリシャ語の「イオニア式」の数字の読み方は『3桁まで(100の位)』のルールです。4桁以上は頭に「,(コンマ)」をつけます。例の1325の場合、頭に「,(コンマ)」と「1(α') 」で「1000(,α)」+「τ(300)」+ 「κ(20)」+「ε'(5)」=「,ατκε'(1325)」です。

6/90/900だけは現在は使われない3文字「ϝ'」「ϙ'」「ͳ'」

  • 【6】ϝ'(ディガンマ) 後に「ϛ'」に変化。
  • 【9】ϙ'(コッパ) 「後に「 ϟ 」に変化。
  • 【900】ͳ'(サンピ) 後に「 ϡ 」に変化。

ギリシャ語の数字一覧【基数詞の1から10】


勉強

ギリシャ語の数字一覧の2つ目は基数詞の1から10の読み方です。基数詞とは「数量」を表現するものであり、1つ2つ3つと「もの」を数えるときに使います。ギリシャ語は「ゼロ」がないので、虚無状態の「μηδέν(ミデン)」という概念で表現します。絶対零度はαπόλυτο μηδέν(アポリトミデン)です。

ギリシャ語の基数詞の1から10

  • 【1】one 「ένα(エナ)」→中性形、「ένας (エーナス)」→男性形、「μια (ミア)」→女性形
  • 【2】two「δύο(ディオ)」
  • 【3】three「τρία(トリア)」→中性形、「τρεις(トゥリス)」→男女形
  • 【4】four「τέσσερα(テーセラ)」→中性形、「τέσσερις(テーセリス)」→男女形
  • 【5】five「πέντε(ペンテ)」
  • 【6】six「έξι(エークシ)」
  • 【7】seven「επτά /εφτά(古:エプタ/新:エフタ)」
  • 【8】eight「οκτώ /οχτώ (古:オクトー/新:オフト)」
  • 【9】nine「εννέα /εννιά(古:エンネア/新:エンニア)」
  • 【10】ten「δέκα(デカ)」

基数詞とは『数・数量』を表すもので『2桁区切り』にします。例えば、アテネの番号210(市外局番)は、2と10に分け、【2】「δύο(ディオ)」【10】「δέκα(デカ)」と読みます。また、数量を表したい「名詞(もの)」によって変形をしますが、少し難しいので本記事の最後の応用編でご紹介します。

ギリシャ語の数字一覧【数を表す接頭語の1から10】

接頭語

ギリシャ語の数字一覧の3つ目は、数を表す接頭語の1から5の読み方です。イオニア式数字や基数詞と同じく「ゼロ」がないので、接頭語も基本的に「0」は存在しません。しかし、虚無状態の「虚(κενον:ケノン)」という概念はあります。アトム(原子)とケノン(虚)としてのコスモロシー(宇宙学)でおなじみです。

ギリシャ語の接頭語の1から5

  • 【1】one 1を表す接頭語は「mono(モノ)-」です。「hen(ヘン)」とも言いますが、基本的には「mono(モノ)」です。mono(モノ)のつく単語といえば、モノレール、モノトーン、モノクロ、等。
  • 【2】two 2を表す接頭語は「di(ジ)-」です。基本的には「di(ジ)」ですが、「do(ド)」という読み方にも変化します。di(ジ)という単語といえば、ジレンマ、ジカルボン酸、等。
  • 【3】three 3を表す接頭語は「tri(トリ)-」です。tri(トリ)のつく単語といえば、トリプル、トリケラトプス、トライアングル、トライアスロン、等。
  • 【4】four 4を表す接頭語は「tetra(テトラ)-」です。tetra(テトラ)のつく単語といえば、テトラポット、テトラパック、等。
  • 【5】five 5を表す接頭語は「penta(ペンタ)」です。penta(ペンタのつく単語といえば、かの有名な、ペンタゴン(米国防総省の5角形ビル)等。

ギリシャ語の数字の接頭語は日本語でもなじみがあります。今やカタカナ英語として「モノレール・モノクロ・ジレンマ・トリブル・テトラポット・ペンタゴン」などの単語は使います。ギリシャ語・数字が世界の言語の源(みなもと)であり、どれだけ影響を与えているかわかりますね。

ギリシャ語の接頭語の6から10

  • 【6】six 6を表す接頭語は「hexa(ヘキサ)」です。hexa(ヘキサ)のつく単語といえば、ヘキサゴン〔六角形〕があります。
  • 【7】seven 7を表す接頭語は「hepta(ヘプタ)」です。hepta(ヘプタ)のつく単語といえば、ヘプタバックス〔B型肝炎ワクチンの商品名〕があります。
  • 【8】eight 8を表す接頭語は「octa(オクタ)」です。octa(オクタ)のつく単語といえば、オクトパス、オクターブ〔8音〕があります。
  • 【9】nine 9を表す接頭語は「ennea(エンネア/エネア)」です。ennea(エンネア/エネア)のつく単語といえば、エニアゴン(9角形)があります。
  • 【10】ten 10を表す接頭語は「deca(デカ)」です。deca(デカ)のつく単語といえば、デカメロン〔イタリア文学で10人の10日間の物語〕があります。

ギリシャ語の読み方や数え方は?【応用編】

ギリシャ語の読み方や数え方【応用編】①基数詞で3つのりんご

りんご

ギリシャ語の読み方や数え方の応用編の1つ目は、基数詞での3つのりんごの数え方です。μήλο(りんご)」を数えるときに大事なのは「どんな名詞なのか」です。『中性名詞』なので「τρία(トリア)」で数えます。複数のりんごは「μήλα」です。

ギリシャ語の基数詞の1から10(3の抜粋)

  • 【3】three「τρία(トリア)」は中性形、「τρεις(トゥリス)」は男女形

ギリシャ語の読み方や数え方【応用編】②基数詞と3つ名詞

時計

ギリシャ語の読み方や数え方の応用編の2つ目は、ギリシャ語には3つの名詞の種類があります。数を数えるとき「どんな名詞か」が大切です。注意点は『時間』を数えるときで「ώρα(~時)」は女性名詞なので「今4時です」は「τέσσερις(テーセリス)」を使います。「ώρα(~時)」という名詞が重要です。

ギリシャ語の3つの種類の名詞

  • 【男性形】語尾が「ς」である場合の多くが「男性名詞」です。男性名詞の例で、1人の医者を表すときは「γιατρός(医者)」といいます。複数の場合は「γιατροί(複数の医者達)」です。3人の医師は、τρειςを使って τρεις γιατροίです。
  • 【女性形】語尾が「η, α」 である場合の多くが「女性名詞」です。女性名詞の例は、1つのレストランを表すときに「εστιατόριο(レストラン)」といいます。複数の場合は「εστιατόρια(複数のレストラン)」です。3つのレストランはτρίαを使って τρία εστιατόρια.です。
  • 【中性形】語尾が「ι」「 μα」 「ο」である場合の多くが「中性名詞」です。中性名詞の例は、1つのりんごを表すときに「μήλο(りんご)」といいます。複数の場合は「τα μήλα(複数のりんご)」です。3つのりんごはτρία を使ってτρία μήλα.です。

ギリシャ語の接頭語・接尾語の読み方とは?【応用編】

ギリシャ語の接頭語・接尾語の読み方【応用編】①接頭語・接尾語

カップル

ギリシャ語の接頭語・接尾語の読み方の応用編の1つ目は、接頭語・接尾語です。接頭語は、後にくる単語に意味を加えます(接頭辞ともいう)。接頭語とはその反対で、最初にくる単語に意味を加えます(接尾辞ともいう)。接頭語や接尾語は1つの単語の頭/後ろにつくもので、2つの単語が結合して意味を作ります。

ギリシャ語由来の接頭語・接頭辞/接尾語・接尾辞

  • ギリシャ語由来の接頭語・接頭辞の【acro-】は、ギリシャ語 akros が由来で、at the top(頂上)の意味です。 acro-(高いところで) + bai(行く) = acrobat 高いところで歩く、アクロバット。
  • ギリシャ語由来の接尾語・接尾辞の【-patheia】は、ギリシャ語の -patheia が由来で、 feeling(感情)の意味です。sym-(一緒の) + -pathy(感情)= sympathy 同じ感情を持つ、シンパシー。

ギリシャ語の接頭語・接尾語の読み方【応用編】②数を表す接頭語

お姫様

ギリシャ語の接頭語・接尾語の読み方の応用編の2つ目は、数を表す接頭語の復習です。「di(ジ)(2つの~) 」は 「lemma(仮説) 」と結合し、2人の男女の思い通りにならない相反する板挟みのdilemma(ジレンマ)を表します。ギリシャ語は英単語の由来で身近な単語を発見しながら学べ、楽しめますよ。

ギリシャ語・ギリシャ数字を極めて世界に羽ばたこう!

ギリシャ

ギリシャ語は最も古い歴史をもち、英語の発祥元です。古代からのギリシャ文字はラテン文字のベースであり、現在でも高度な理数・IT分野で重要視されて使われます。世界の言語と文化の源のギリシャ文字、美しい理法をもつギリシャ数字の世界を楽しみ、世界に羽ばたいてください!関連記事もお読みください!

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