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マンガン電池とアルカリ電池の違いは?メリットやリモコンにおすすめは

更新:2019.06.21

マンガン電池とアルカリ電池の違いを知っていますか?それぞれメリットがあるんですよ。リモコンにおすすめなのは、マンガン電池になります。この記事では、マンガン電池の特徴や電池の正しい保存方法、捨て方についても紹介していきます。

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マンガン電池とは・アルカリ電池との違いも

マンガン電池とは少ない電力でたまに使うものに向いている乾電池

テレビを見てはしゃぐ女性たち

マンガン電池とは、少ない電力でたまに使うものに向いている乾電池のことです。例えば、リモコンや時計などは、大きな電力は必要ありません。また、ずっと電力を使い続けるものではなく、使用する一瞬しか電力消費をしません。こうした少ない電力を使うものがマンガン電池に向いています。

マンガン電池とアルカリ電池の違い①材料の量や仕組み

色々な材料

マンガン電池とアルカリ電池の違い一つ目は、材料の量や仕組みです。マンガン電池もアルカリ電池も、二酸化マンガンや亜鉛を使用して作られています。一見すると同じに思えますが、一番違いが分かりやすいのが、電解液です。マンガン電池は塩化亜鉛が電解液として使用されています。

一方、アルカリ電池の方は電解液に水酸化カリウムが使用されています。水酸化カリウムはアルカリ性なので、アルカリ電池と呼ばれるようになりました。液漏れはアルカリ電池の方がしやすく、危険です。マンガン電池は液漏れしにくく、してもそれほど危険ではないというメリットがあります。

マンガン電池とアルカリ電池の違い②値段

積み上げられたコイン

マンガン電池とアルカリ電池の違い二つ目は、値段です。マンガン電池の方が安く、アルカリ電池の方が高いです。マンガン電池の方が安い事はメリットとも言えます。しかし、スーパーやホームセンターなどの電池売り場では、アルカリ電池の方が多く売られています。これは、アルカリ電池の方が需要があるからです。

また、製品それぞれにアルカリ電池使用やマンガン電池使用など、指定があります。マンガン電池はアルカリ電池より値段が半分くらいなので、お得に思ってつい買ってしまいそうになりますが、種類を指定されていたり、向いていない製品に使うと、正しく使用できないので注意しましょう。

電池は、100均でも買うことができます。こちらの記事では、ダイソーやセリアで売っているおすすめ電池などを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

マンガン電池とアルカリ電池の違い③使用期限の長さ

空を見上げる女性

マンガン電池とアルカリ電池の違い三つめは、使用期限の長さです。マンガン電池の使用期限は、製造から1年半~3年くらいですが、アルカリ電池は2年~10年と長持ちです。電池の大きさにもよるので、直接電池を見て使用推奨期限を確認してみてください。使用推奨期限とは、電池の本体に記載されているものです。

包装材に記載されている場合もあります。これは、期限内に使用すれば問題なく使えるということを表しています。使用推奨期限は、月と西暦が記載されています。左側が月で右側が西暦です。右側が二桁の場合は元号です。「30」なら「平成30年」を表しています。しかし、電池は製造した直後から自然放電をしています。

また、時間がたって古くなることによって、電池自体が劣化していきます。一見して期限の長いアルカリ電池の方がメリットがあるように思えますが、そうではありません。基本的には、記載されている使用推奨期限内に使用すれば問題なく使えますが、なるべく新しいものを使用しましょう。

マンガン電池・アルカリ電池のメリット・デメリット

マンガン電池のメリットは休み休み使う事で電圧が回復すること


休んで回復している女性

マンガン電池のメリットは、休み休み使う事で電圧が回復することです。日常で滅多に使わないものや、使っても一瞬しか電圧を使用しないものは、放置しておくと電圧が回復します。そのため、使用頻度が低いものに使うのがおすすめです。デメリットは長時間連続使用には向かないことです。

アルカリ電池のメリットはパワーがあって長持ち

パワーのある女性

アルカリ電池のメリットは、パワーがあって長持ちすることです。大きなパワーを長時間使用する製品には、アルカリ電池がおすすめです。たとえば、子供がおもちゃとして遊ぶラジコンカー(ミニ四駆)や、電動歯ブラシ、アウトドアで長時間使う強力なライトなどです。常に大電流でずっと続けて使用することができます。

リモコンにアルカリ電池を入れると壊れやすい

何かが壊れて後悔している女性

リモコンにアルカリ電池を入れると壊れやすいです。アルカリ電池はどこでもたくさん売っているから目につきやすいし、ついつい手に入れてしまいがちです。だから、リモコンにも入れてしまいたくなります。しかし、リモコンなどの低電力で長期間使用する製品にアルカリ電池は向いていません。

アルカリ電池はもともと液漏れしやすく、水酸化カリウムは漏れたら危険です。電池の入れる部分を腐食してしまい、そのままリモコン自体使えなくなってしまいます。アルカリ電池が液漏れした場合、決して素手では処理せず、手袋などをして処理してください。目に入ると失明する恐れもあります。

一方、マンガン電池は液漏れしにくく、液漏れしたとしても水酸化カリウムよりは安全というメリットがあります。リモコンなどの長い時間入れっぱなしにする製品にアルカリ電池は使用しないようにしましょう。

アルカリ電池はガスコンロやおもちゃにおすすめ

キッチン

アルカリ電池は、ガスコンロやおもちゃにおすすめです。子供の使うおもちゃは、大電力を連続して使用するのでアルカリ電池が向いています。ガスコンロは、一見すると一日数回の着火の時のみだし、マンガン電池の方が向いていると思われるかもしれません。しかし、ガスコンロはアルカリ電池の方がおすすめなんです。

最近のガスコンロは、タイマー機能や安全装置など、さまざまなオプション機能がついています。そのため、マンガン電池だと充分な電流が足りずに、機能しない場合があります。正しい操作をしても、マンガン電池を入れていた為に点火しない場合もあるので、指定されていない場合はガスコンロにはアルカリ電池を使いましょう。

マンガン電池に向いている製品

マンガン電池に向いている製品①リモコン

リモコンでテレビのチャンネルを変えている男性

マンガン電池に向いている製品一つ目は、リモコンです。テレビなどのリモコンは電力を連続使用するものではなく、スイッチを入れる時に使用する電力も低いです。なので、微弱電流であるマンガン電池が向いています。

特にエアコンなど、暑い時期や寒い時期にしか使わないリモコンの場合、マンガン電池がぴったりです。逆にアルカリ電池を入れてしまうと、いざ使おうと思った時に液漏れしていて使えない、壊れてしまったという事態にもなりかねません。

マンガン電池に向いているおすすめ製品②懐中電灯


光

マンガン電池に向いているおすすめ製品二つ目は、懐中電灯です。ここで言う懐中電灯とは、急な停電や災害などで使う、非常用の懐中電灯です。キャンプなどのアウトドアで頻繁に使う場合は当てはまりません。非常用の懐中電灯は使用頻度がとても低いです。しかし、いざとなった時はしっかり点灯してもらわなければ困ります。

めったに使わないから、使っていない間は電圧が回復するマンガン電池が向いています。また、入れっぱなしにするので、液漏れしやすいアルカリ電池よりも、液漏れしにくいマンガン電池の方がおすすめです。

マンガン電池に向いているおすすめ製品③時計

朝起きた女性と時計

マンガン電池に向いているおすすめ製品三つめは、時計です。時計は、消費電力が小さいため、マンガン電池が向いています。また、アルカリ電池の方を使うと、過放電になり時計が狂いやすくなる可能性もあります。

音が出る目覚まし時計であっても、長時間音を発しているわけではなく、すぐに止めるので電力は使いません。よってマンガン電池の方が節約にもなるのでおすすめです。しかし、時計によって違いもあるので、まずは説明書で推奨されている電池を確認する事が大事です。

マンガン電池に向いているおすすめ製品④携帯ラジオ

ラジオ

マンガン電池に向いているおすすめ製品四つ目は、携帯ラジオです。この場合の携帯ラジオは、非常用などのめったに使わないラジオのことです。非常持ち出し袋に入れておいて、必要な時だけに使用するのなら、放置している間に電圧を回復するマンガン電池の方がおすすめです。

逆に、使用頻度が高く、毎日長時間使うラジオの場合は、アルカリ電池の方が向いています。ずっと使わないで放置しているラジオにアルカリ電池を入れると、液漏れの危険もあります。どちらの電池を入れようか迷ったら、使用頻度を考えてみてください。

マンガン電池に向いているおすすめ製品⑤キッチンタイマー

料理している男性

マンガン電池に向いているおすすめ製品五つ目は、キッチンタイマーです。キッチンタイマーは、料理している間、数分しか使わないので消費電力が少ないです。使う頻度も毎回という訳ではありません。よって、マンガン電池の方がおすすめです。

マンガン電池の正しい保存方法・長持ちさせる方法も

マンガン電池の正しい保存方法①ケースやビニール袋に入れる

整理整頓された部屋

マンガン電池の正しい保存方法一つ目は、ケースやビニール袋に入れることです。包装材に包まれている場合でも、すでに開封してバラバラになってしまった場合でも、乾電池がショートしないように同じ方向にして保管する事が大切です。

また、ケースやビニール袋に入れてホコリから守ることも必要です。他にも、乾電池をそのまま引き出しなどに入れていたら、液漏れした時に広がってしまいますが、ケースやビニール袋に入れておけば、液漏れしたときも液が広がらずに対処できます。

マンガン電池の正しい保存方法②正しい温度と湿度で保管する


キレイな部屋の中

マンガン電池の正しい保存方法二つ目は、正しい温度と湿度で保管することです。具体的には、温度は10℃~25℃、湿度は60%前後が最適です。温度が35℃を超えるようなところには保管しないでください。また、湿度が極端に高すぎたり低すぎたりするところもよくありません。電池がさびたり、劣化してしまいます。

また、冷蔵庫で保管することはやめてください。冷蔵庫で乾電池を保管すると、取り出したときに結露が発生します。結露が発生するとサビの原因になります。乾電池は、直射日光の当たらない、風通しのいいところに保管してください。

マンガン電池を長持ちさせる方法①アルカリ電池との併用はしない

困っている女性

乾電池を長持ちさせる方法一つ目は、マンガン電池とアルカリ電池の併用はしないことです。例えば、乾電池2本や4本など複数使用する製品で、マンガン電池とアルカリ電池を混ぜて一緒に使用することはいけません。これは、使用できる時間が短くなってしまうので長持ちしません。また、液漏れや故障にも繋がります。

マンガン電池を長持ちさせる方法②同じメーカーの乾電池を使用する

手を繋ぐ男女

マンガン電池を長持ちさせる方法二つ目は、同じメーカーの乾電池を使用することです。たとえマンガン電池という種類が同じでも、メーカーが違うと電圧などに違いがでてきます。そうすると、せっかく電池を入れ替えてもすぐに製品が動かなくなってしまったりする可能性があります。

また、発熱や液漏れ、故障などにつながる恐れもあります。きちんと長くマンガン電池を使用したい場合は、別のメーカーと一緒に使用せず、同じメーカーの乾電池だけを使いましょう。

マンガン電池を長持ちさせる方法③新しい乾電池と古い乾電池を併用しない

相容れない男女

マンガン電池を長持ちさせる方法三つめは、新しい乾電池と古い乾電池を併用しないことです。古い乾電池は、劣化したり容量が減ったりしています。新しい乾電池と一緒に使用すると、古い乾電池に電流が流れてしまい、新しい電池の寿命がどんどん減っていってしまいます。つまり、長持ちせずに短い期間しか使えません。

また、電圧の違いにより、発熱や液漏れ、破裂などの危険があります。せっかく新しい電池に替えたのに、長く使う事はおろか故障などの恐れもあるので、古い電池は混ぜずに一気に新しい電池に入れ替えましょう。

マンガン電池の液漏れで調子が悪くなった製品の復活方法

液漏れマンガン電池製品の復活方法①無水アルコールで拭く

スプレーボトルなど

液漏れマンガン電池製品の復活方法一つ目は、無水エタノールで拭くことです。無水エタノールとは、消毒や消臭に使う無水アルコールのことです。無水エタノールはレンジやパソコンなどの掃除に役立つので、家にある方もいるのではないでしょうか。無水エタノールを使用する際には、ゴム手袋などを着けましょう。

マンガン電池が液漏れした時には、まず液漏れした電池を抜き取ります。そして、ティッシュに無水エタノールを含ませて汚れた部分を拭きます。そうすると、簡単に綺麗にすることができます。液漏れが大量でない場合は、無水エタノールで拭くだけで復活する可能性が高いです。

液漏れマンガン電池製品の復活方法②接点復活剤を使う

ゴム手袋をはめて布を持っているところ

液漏れマンガン電池製品の復活方法二つ目は、接点復活剤を使うことです。接点復活剤とは、接触不良を直してくれるもので、スプレータイプや塗るタイプがあります。売っている場所は、ホームセンターなどです。この接点復活剤を使って液漏れ部分をキレイにすることで、電気が流れやすくなります。

いきなり接点復活剤を使うのではなく、最初はホコリや汚れなどをティッシュなどで取ってキレイにします。そして、ティッシュや綿棒に接点復活剤を浸み込ませ、金属部分を拭いて洗います。そうすることで、製品が復活する可能性が高いです。

液漏れマンガン電池製品の復活方法③紙やすりで腐食部分をけずる

なんらかの工作をしているところ

液漏れマンガン電池製品の復活方法三つめは、紙やすりで腐食部分をけずることです。液漏れしたマンガン電池を抜き、ティッシュなどを使ってキレイにしても、金属部分の汚れが取れないことがあります。そうした時は、紙やすりを使って腐食した部分をけずります。

紙やすりがなかったら、代わりに金属たわしなどを使って削っても大丈夫です。削り終わった後に、さらに接点復活剤を浸み込ませたティッシュなどで拭いておくとより復活の可能性が高まります。

使い終わったマンガン電池の捨て方

使い終わったマンガン電池の捨て方①セロテープなどで絶縁させる

フルーツとカラフルなテープ

使い終わったマンガン電池の捨て方一つ目は、セロテープなどで絶縁させることです。乾電池は、プラス極とマイナス極が触れ合うと、発熱したり発火したりする恐れがあります。そのため、使い終わった乾電池は、セロテープやビニールなどを貼って、絶縁させておきましょう。

使い終わって、ゴミとして捨てるまでに何日かかかる場合があります。捨てると決めた電池はすぐに絶縁させてください。また、ゴミ収集車から発火したり、火災の原因になる可能性もあります。忘れずにやりましょう。

使い終わったマンガン電池の捨て方②自治体の捨て方を確認する

カレンダー

使い終わったマンガン電池の捨て方二つ目は、自治体の捨て方を確認することです。電池は、ゴミの日ならいつでも捨てられるわけではありません。また、自治体によって名称も違います。資源ゴミだったり、不燃ゴミだったりします。回収日も普通の可燃ゴミ等と違って多くはありません。まずは自治体で確認しましょう。

マンガン電池は時計やリモコンなどに使おう

マンガン電池は少ない電圧で時々使うものに向いていました。時計やリモコンなどに使ってくださいね。マンガン電池のメリットは、アルカリ電池よりも価格が安い事や液漏れをしにくいことです。デメリットはパワーのあるもの向きではないことですが、アルカリ電池とマンガン電池の違いを知って使い分けしてくださいね。

電池を買ってすぐに使わない時は、きちんと収納しておく必要があります。こちらの記事では、乾電池の収納アイデアを紹介しています。ぜひ見てみて下さい。

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