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春夏冬中の読み方は?意味と語源や難読苗字9選は?

更新:2019.06.21

春夏冬中の読み方は分かりますか?正解は「あきない」と読むんです。どうしてあきないと読むかは分かりますか?また、春夏冬という苗字もあるんですよ。今回は、春夏冬中の意味や語源、春夏冬などの読み方の難しい難読苗字について、ご紹介します。

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「春夏冬中」の読み方と意味や語源と使い方は?

「春夏冬中」の読み方は「あきないちゅう」

「春夏冬中」の読み方は、「あきないちゅう」です。春夏冬だけだと、四季のうち秋だけがありません。秋が無いから、あきないと読みます。中はそのままちゅうと読みます。そのまま続けて「あきないちゅう」と読みます。一瞬、春夏秋冬と見間違えそうになりますが、秋だけ無いことに気づけば読み方に納得がいきますね。

キラキラネームのように、本来読ませない漢字を無理やり読ませたものではなく、昔から日本で読まれきた言葉です。実際に使われており、「春夏冬」だけなら辞書にも載っています。

「春夏冬中」とは商い中という意味

「春夏冬中」とは、商い中という意味です。商い中は、あきないちゅうと読みます。商い中とは、商品を仕入れて売り買いすること、商売中である、という意味があります。秋が無いから「あきない」と読んだことを、「商い」に当てはめて、商売中という意味を表しています。

そのまま「商い中」「商売中」「営業中」とストレートに表現してしまってもいいですが、「春夏冬中」と書くことでお客さんが「ん?」と疑問を持って目をとめてくれます。そして、意味が分かった時はスッキリします。「春夏冬中」と書くことで、ユーモアのある面白いお店だと思ってもらえます。

「春夏冬中」の語源は江戸時代のしゃれ言葉

「春夏冬中」の語源は、江戸時代のしゃれ言葉です。江戸時代には、絵や文字に意味を隠して、それを当てさせる遊びが流行していました。絵は判じ絵、字は字謎と言われました。「春夏冬中」もその一つです。「春夏冬中」と書いてあきないちゅうと読ませることもしたし、春夏冬を使って他の文章も作られました。

「春夏冬二升五合」という文章です。これは、春夏冬はそのまま「あきない」と読みます。二升は、にしょうではありません。升(ます)が二つなので、「ますます」と読みます。五合はごごうではありません。五合は一升の半分なので、半分の升で半升、「はんじょう」です。


繋げると「あきないますますはんじょう」で「商い益々繁盛」という意味になります。開店祝いの縁起物などで使われていました。こうした言葉が現代でも廃れずに、使われているところもあります。

「春夏冬中」はお店の看板で使うことが多い

「春夏冬中」は、お店の看板で使うことが多いです。現在営業中であること、開店中であることを伝えたい時に使います。居酒屋などで使われている場合が多いです。出入り口のところにぶら下げて使ったりしています。看板の裏面には、準備中・ただいま支度中・段取り中などの文字が書かれていたりします。

現代ではすぐに読める人も減ったためか、「春夏冬中」と一緒に「あきないちゅう」とふりがながふられていたり、「商い中」と小さく書かれていたりしている看板もあります。また、商売繁盛を祈って縁起物として「春夏冬二升五合」を紙や板に書いて飾っているお店もあります。

「春夏冬中」は、なぞなぞが得意な人ならすぐに読めたかもしれないですね。こちらの記事では、難問クイズを18問答え付きで載せています。春夏冬中が簡単すぎて、もっと問題を解く楽しみを味わいたい方や、暇つぶしをしたい方はぜひ読んでみて下さいね。

「春夏冬中」の「春夏冬」は難読苗字?難しい苗字9選と読み方は?

難しい苗字①春夏冬

難しい苗字一つ目は、「春夏冬」です。読み方は、あきない・あきなし、です。四季の中で秋だけがないので、秋が無いことからそう読まれるようになりました。お店の看板などで使う「春夏冬中」はあきない・ちゅうとしか読みませんが、「春夏冬」の場合は、あきなしとも読みます。

秋がある「春夏秋冬」という苗字もあります。こちらは、ひととせと読みます。ただし、全国人数や地域などが不明で、本当に存在しているかは分かりません。そうした苗字は、幽霊名字とも呼ばれています。


難しい苗字②百目鬼

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百目鬼温泉 #山形 #温泉 #百目鬼

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難しい苗字二つ目は、「百目鬼」です。読み方は、どうめき・どめき・ももめき・ひゃくめき・とどめき・もめき、があります。百目鬼さんは全国に約860人ほど存在し、茨城県や栃木県に多く見られます。他に、東京や埼玉にもいるようです。百目鬼とは、栃木県の宇都宮市にある伝説に出てくる鬼のことです。

苗字以外にも、地名や温泉の名前として百目鬼が使われていたりします。こちらは、大きな川がどよめいていたことから、「どめき」という名前にし、漢字は当て字にしただけと言われています。同じ漢字でも、読みや由来が複数あります。

難しい苗字③四月一日

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#綿の実 #伯州綿の実

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難しい苗字三つ目は、「四月一日」です。読み方は、わたぬきです。昔は、旧暦の四月一日に、防寒のためにちゃんちゃんこなどの着物に詰めていた綿を抜いていました。そのことから由来し、四月一日と書いてわたぬきと読むようになりました。綿貫が語源となっています。

四月一日さんという苗字は、全国で10人ほどしかいません。10人ほどと言えば、数世帯で済んでしまうので、親族だけで足りてしまいます。有名人に、ギタリストの四月朔日義昭さんという方がいます。朔日とは、一日と同じ意味です。

難しい苗字④小鳥遊

難しい苗字四つ目は、「小鳥遊」です。読み方は、たかなしです。これは、天敵である鷹がいないと小鳥が遊ぶことができる様子から、そう読むようになりました。「春夏冬」と書いてあきなし・あきないと読むのと似ていますが、小鳥遊の方は小鳥の天敵が鷹であると知らないと読むことができない苗字です。

小鳥遊は難読苗字の中でもやや有名であり、漫画やアニメのキャラクター名として多く使用されています。実在する小鳥遊さんは、全国で約30人ほどです。


難しい苗字⑤月見里

難しい苗字五つ目は、「月見里」です。読み方は、やまなしです。これは、山が無いと月が綺麗に見えることから、そう読まれるようになりました。意味を説明されると納得できますが、推理して読み方に辿り着くには難しい難読苗字です。

他に、そのまま「つきみさと」と読む場合もあります。月見里さんという苗字は、全国で約270人ほどいます。千葉県と静岡県に多く存在しているようです。

難しい苗字⑥八月一日

難しい苗字六つ目は、「八月一日」です。読み方は、ほずみ・ほづみ・はっさく・やぶみ、です。昔、旧暦の八月一日に、稲穂を摘み取る習慣があったことから、こう読まれるようになりました。八月一日さんという苗字の方は全国では約80人ほどいます。特に群馬県や高知県に多く存在しているようです。

難しい苗字⑦九十九

難しい苗字七つ目は、「九十九」です。読み方は、つくもです。九十九さんという苗字は、全国では約840人と難読苗字の中では少なくない方です。広島県や兵庫県などの西日本に多く存在しています。九十九里や九十九島など、地域の名前にもよく使われています。

難しい苗字⑧一

難しい苗字八つ目は、「一」です。読み方は、にのまえです。単純に二の前にある数字なので、一でにのまえとなりました。他にも、よこいち・ひともんじ・いちもんじ・でかた・かずと・はじめ・いち、とも読みます。全ての読み方の一さんを含めると、全国で約380名ほどいるようです。

難しい苗字⑨栗花落

難しい苗字九つ目は、「栗花落」です。読み方は、つゆりです。他に、つゆいり・つゆおち・つゆ、とも読みます。栗の花が落ちる頃に、ちょうど梅雨入りすることから、こうした読み方になったと言われています。栗花落さんという苗字は、全国で約60名ほどいます。

他にも、めったに見られない珍しい苗字があります。こちらの記事では、珍しい苗字やかっこいい苗字など、色々な苗字について紹介しています。憧れる苗字ランキングや可愛い苗字ランキングなども載っているので、ぜひ見てみて下さいね。

春夏冬中は商い中のしゃれた言い方

春夏冬中は、商い中のしゃれた言い方でした。江戸時代から変わらずに使われている言葉遊びの一種になります。居酒屋や飲食店などの看板で使われているので、見かけた際には、遊び心のあるお店なんだなと思ってくださいね。

また、春夏冬だけだと、あきなし・あきないという苗字になります。春夏冬以外にも、同じような難読苗字がありました。小鳥遊(たかなし)や月見里(やまなし)など、それがないおかげですることが出来る、見ることが出来ることが由来の苗字です。昔から、日本人は言葉で遊んでいたことがよく分かります。

難読苗字もいいですが、日本には可愛い苗字もたくさんあります。こちらの記事では、ついつい憧れちゃう、可愛い苗字ランキングを100選紹介しています。ぜひ見てみてくださいね。

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