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光る泥団子の作り方!材料とピカピカ宝石みたく綺麗な色の付け方は?

更新:2019.06.21

泥団子ってあまり綺麗じゃない、そんなイメージがありますよね。しかし、常識を覆す、ピカピカ光る泥団子を作る方法が存在しました。上手に仕上げる作り方や、綺麗な色の付け方、必要な材料などを併せてご紹介しちゃいます。宝石のような泥団子作りに挑戦してみましょう。

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光る泥団子の材料や土選びのポイントは?

光る泥団子の材料は土と水

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#成長#生命#水と土

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光る泥団子の材料は、シンプルに土と水です。土は、近場に行って掘り出しても良いのですが、重労働になります。また、衛生面の心配も出てきますので、ホームセンターなどで園芸用や土壁用として販売されているものを購入すると良いでしょう。「荒木田土」や「赤土」といった種類が、よく使われています。

水は、普通の水道水で構いません。水質よりも、土との配合率が大切です。水が少ないと、土がホロホロと崩れていってしまいますし、多すぎるとベトベトになってしまいます。ギュッと握ると、泥がまとまる状態を目安としてください。

色を付けたい場合は、色粉や絵の具などの材料を準備すると良いですね。色をつけることで、宝石のような輝きを与えることができます。土本来の色合いを大切にしたい方は、土の種類を変えながら、独特の風合いを出すための工夫を楽しんでくださいね。

光る泥団子の土選びのポイントはキメの細かさ

光る泥団子の土選びのポイントは、キメの細かさです。どんな状態のものでも良いというわけではありません。どちらかというと粘土質のものが適しています。乾燥させて、ふるいにかけ、キメの細かい粉状にして使うのです。

市販の「荒木田土」や「赤土」を使う場合、「川砂」も一緒に購入して、土と砂を半分ずつ配合することもポイントです。粘土質の土だけだと、表面がヒビ割れてしまう可能性があるので、材料に砂を混ぜてヒビ割れを防ぎやすくしましょう。綺麗な泥団子を目指すなら、忘れないようにしてくださいね。

光る泥団子作りの道具は磨き布

光る泥団子作りに、絶対に必要な道具といえば、磨き布です。素材としては、ジャージやストッキングが効率よく磨くことができます。この他には、泥を混ぜるためのバケツや、床を汚さないための新聞紙などがあると便利ですね。

また、完全な球形に整える過程で、手で丸めるのが難しい場合は、カップや瓶を準備すると良いですね。口の部分を利用することで、綺麗な丸が作りやすくなります。とくに瓶の口は、表面のツヤ出しにも使うことができます。

光る泥団子製作キットの材料も便利

光る泥団子の材料探しや土選びのポイントなどを、手軽に済ませてしまいたい場合は、製作キットを使ってみるのも良いですね。土台を作るための土、みがきのために必要とする土、色付けのための粉、水を計量するためのスプーンなど、必要なものが一式揃ってきます。

とくに、粘度屋さんのノウハウを利用した土は、時間がたっても崩れにくいタイプとなっています。球形を整えるための専用の器具が付属しているタイプもあるので、100均一やホームセンター、通販サイトなどで探してみてください。

宝石のようにピカピカ綺麗な光る泥団子の作り方!色の付け方は?

宝石のようにピカピカ綺麗にする作り方①土台作り


宝石のようにピカピカ綺麗な、光る泥団子の作り方の1つ目は、土台作りです。土、砂、水をバランスよく配合させたら、好みの大きさに握ってギュッと固めていきましょう。水分を外に絞り出すように固めたら、綺麗な球形となるように、根気よく丸めていきます。手のひらや新聞紙の上などで、円を描くように転がしてください。

どうしても納得のいく丸さにならなかった場合、カップや瓶の口部分を利用して整えていきましょう。泥団子の大きさよりも、若干小さめの口のフチで、デコボコしている部分を削っていきます。

宝石のようにピカピカ綺麗にする作り方②皮膜作り

宝石のようにピカピカ綺麗な、光る泥団子の作り方の2つ目は、被膜作りです。被膜を作るためには、泥団子の水分を飛ばしておく必要があります。その日の湿度の状態によりますが、直径10センチぐらいの大きさで、30分~1時間ぐらいは見ておきましょう。ビニール袋の中に入れておくと、均一に乾かすことができます。

被膜作りでは、少ししっとりとした表面に、キメの細かい土を優しく刷り込んでいきます。全体に、薄くまんべんなく刷り込んだら、しばらく休ませましょう。表面の土が水分を含んで黒っぽくなってきたら、再度、土を薄くつけていきます。5回ほど、同じ工程を繰り返してくださいね。

宝石のようにピカピカ綺麗にする作り方③みがき

宝石のようにピカピカ綺麗な、光る泥団子の作り方の3つ目は、みがきです。ジャージやストッキングなどの切れ端にくるんで、被膜の土を擦り込むように磨いていきましょう。ゴシゴシ擦るのではなく、回転させながら、軽く擦り込んでいきましょう。30分ぐらい時間をかけて、ゆっくりと光らせていってください。

泥団子よりも小さい口をもつ、瓶を使ってみるのもオススメです。こちらも回転させながら瓶の口をあてて、優しく磨きましょう。力を入れすぎると崩れてしまう可能性があるので、注意してください。

あるていど輝きが出てきたら、一度乾燥させます。時間経過で中の水分が滲み出し、ツヤを鈍らせることがあるからです。乾燥後に、もう一度磨いていくと、ツヤも復活することでしょう。ここまでの工程を動画で確認したい方は、こちらの作り方を参考にしてみてくださいね。

宝石のようにピカピカ綺麗にする色の付け方①絵の具

宝石のようにピカピカ綺麗な、光る泥団子の色の付け方の1つ目は、絵の具を使う方法です。磨きの工程に入る前に、被膜の上から絵の具を塗っていきましょう。水で溶かしたりせずに、そのまま使うことがポイントです。絵の具が乾いたら、みがきの工程に入りましょう。

絵の具で色をつけることのメリットは、絵の具を混ぜて、好みの色を作り出せることです。真珠のような繊細な色合いや、ターコイズやガーネットなど、絵の具の配合具合で近づけることができます。

宝石のようにピカピカ綺麗にする色の付け方②色漆喰

宝石のようにピカピカ綺麗な、光る泥団子の色の付け方の2つ目は、色漆喰を使う方法です。建材として使われる漆喰ですが、色付きのものがあります。カラーバリエーションは20色以上と豊富です。また、普通の白の漆喰に、絵の具を混ぜて使ってもOKです。みがく前の泥団子に塗って、仕上げましょう。

ただし、漆喰は「水酸化カルシウム」という危険な成分が含まれているため、扱いには注意しましょう。素手で触ると肌が荒れたり、目に入ると最悪失明の可能性もあります。子どもと一緒に、光る泥団子を作りたい人は、使用しないようにしましょう。絵の具よりも完成度は高くなりますが、安全第一です。


漆喰の扱いについて、もう少し知りたいなと思った方は、こちらの記事の内容をチェックしてみてください。壁に塗る方法とあわせて、漆喰の情報がまとめられています。

宝石のようにピカピカ綺麗にする色の付け方③土の種類

宝石のようにピカピカ綺麗な、光る泥団子の色の付け方の3つ目は、土の種類を使い分ける方法です。黒土をメインにした場合は、黒曜石のような輝きの泥団子になりますし、鹿沼土をメインにすると明るい色合いになっていきます。

ただし、土の質によっては、泥団子を形成する難易度が高くなるので、初心者は荒木田土などから始めるようにしましょう。形成のスキルを上げてから、土の種類別の色を引き出してみるのも面白いですよ。

POINT

製作キットの場合は

泥団子の製作キットを使う場合は、色付けのためのアイテムも付属しているので、心配はいりません。説明書の手順に従って、色付けをしていってくださいね。

光る泥団子協会とは?

光る泥団子協会とは①正式名称は日本泥だんご科学協会

光る泥団子協会の正式名称は、「日本泥だんご科学協会」です。1999年に、幼稚園にフィールドワークに訪れた京都教育大学の先生が、園児たちが作った光る泥団子に触発されて結成したと記録されています。

英語名では「Association of Nippon Doro-dango Science」となり、頭文字をとって「ANDS(アンズ)」と略されます。NHKでも特集されるほど、本格的な活動に取り組んでいる協会です。

光る泥団子協会とは②泥団子を科学で分析

日本泥だんご科学協会は、「科学」という名前がついているだけあって、一般ではありえないほど真面目な検証を行っています。幼稚園児が作成した光る泥団子を、電子顕微鏡で徹底的に分析して、確実に誰でも成功する「光る泥団子の作り方」を確立しました。

開発メンバーには、地質学の教授も参加したほど、徹底的な研究が行われました。泥団子づくりに魅せられた人々が集まり、全国に支部を持つほどの協会となりました。現在でも、知る人ぞ知る、光る泥団子づくりのパイオニアです。

POINT

泥団子が光るワケ

光る泥団子が宝石のようにピカピカ輝くワケは、粘度の粒子の向きにあります。みがきを入れる前は、粒子がデコボコしているため、光を反射しません。しかし、磨くことで、粒子の並びは均一になります。平らになった粒子は、光を反射し輝くのです。

光る泥団子の体験会は?過去の様子は?

光る泥団子の体験会はLIXILの土の体験教室


光る泥団子の体験会で有名なのは、株式会社LIXILが運営する文化施設、「INAXライブミュージアム」で開催されるものです。2006年にミュージアムがオープンして以来、毎年継続して行われてきました。オープンから2018年まで、じつに26万人以上の参加者が泥団子づくりを体験したという、人気の教室です。

やきもの製品を扱う会社なだけに、自社で扱っている粘度を材料とした泥団子の体験会が開かれています。料金は、泥団子1個につき800円(税込)、1時間半かけて作り方を学び、仕上げていきます。

個人でも、15名以上の団体でも参加可能ですが、事前の予約を入れておく必要があります。申込みを希望する人は、LIXILの公式サイト「LIVING CULTURE」で予約の方法をチェックしてみましょう。

過去に光る泥団子大会も開催

光る泥団子の体験会を主催する、株式会社LIXILは、2007年から現在にかけて「光る泥団子大会」も開催しています。6~10月にかけて全国各地で地区予選を行い、11月に全国大会を開くという、大きな催しです。

参加資格は、小学生以上の年齢で、光る泥団子を一人で作成できることです。参加費は無料ですが、会場ごとに定員が決まっているので、登録は先着順となります。審査の基準は、光沢と配色の良さ、作品タイトルのイメージとの合致、作成の手順などが関係してきます。

とくに作品タイトルが興味深く、過去の大会入賞者が名付けたものには「紫峰の山がみえる町」、「黒光」、「朱色の宝石」などがあります。泥団子だけでなくセンスも輝いて見えますね。

体験会は全国各地で見つけられる

LIXILの体験会は、愛知県の常滑市で行われるものです。地理的に遠くて、参加が難しい方もいるのではないでしょうか。光る泥団子の体験会は、全国各地で、いろいろな時期に行われています。安いところでは500円、高いところでも2,000円ほどの参加費で申し込むことができます。

探し方のコツとしては、材料が手に入りやすい、陶器や土作りが盛んな地域の情報をチェックしてみると良いでしょう。左官屋さんのグループが開催しているものもあるので、土作りのプロフェッショナルの技が体験できるかもしれませんよ。

愛知県を始め、光る泥団子の体験会に参加するなら、その道程も楽しんでいきたいですよね。体験会だけでなく、他の観光施設も見逃せません。こちらの記事の、愛知県のまとめのように、気になる場所の情報を事前にチェックしてみましょう。おすすめ道の駅や人気グルメ、温泉施設など必見です。

みんなが作った光る泥団子実例は?

みんなが作った光る泥団子実例①たくさん並べてコレクション

みんなが作った光る泥団子実例の1つ目は、たくさん並べてコレクションしたものです。色付けすることで、カラフルな泥団子が出来上がっていますね。ケースを工夫した、並べていくことで、宝石箱のような仕上がりになります。

ラピスラズリにローズクォーツ、琥珀にマラカイトといった宝石を連想させる一品を作っていくのはいかがでしょうか。色の再現度の腕が試されますよ。

みんなが作った光る泥団子実例②イラストも描ける泥団子

みんなが作った光る泥団子実例の2つ目は、イラストも描ける泥団子です。色の組み合わせを楽しむだけが、すべてではないんですね。出来上がった色合いを下地に、油性ペンなどを利用してイラストを描いていっても素敵です。

ちょっと描き加えるだけで驚きの変身を遂げるので、光る泥団子のツヤと、綺麗な球形を活かせるイラストを考えてみましょう。オンリーワンの泥団子づくりに挑戦できますよ。

みんなが作った光る泥団子実例③オブジェとして活用

みんなが作った光る泥団子実例の3つ目は、庭やお部屋の片隅の、オブジェとして活用できる泥団子です。庭石の色に似せたものを作っても良いですし、思い切って、全く違う色合いで鮮やかなコントラストを演出してみるのも良いでしょう。

もともとの材料が泥なので、庭石や植物と合わせても違和感なく溶け込んでいきます。配置などにも工夫して、独特のスペースを築いてみるのはいかがでしょうか。

みんなが作った光る泥団子実例④割れた部分も魅力

みんなが作った光る泥団子実例の4つ目は、割れた部分さえも、魅力の一つとして活用するものです。滑らかに作り上げても、水分が十分に乾燥していなければ、ヒビ割れの可能性もあります。しかし、そんなヒビ割れでさえ、生き生きとした表情を見せてくれるのが、泥団子の強みです。

ヒビ割れたり、落として欠けたりした後を利用して、一輪挿しや花瓶として使うのも良いですね。中身は泥なので、プランターとしてもイケるかもしれません。

みんなが作った光る泥団子実例⑤アクセサリーにしても素敵

みんなが作った光る泥団子実例の5つ目は、トンボ玉のように、アクセサリーの一部として使ってみるものです。くるりと紐で結んでストラップ、極小の粒玉を作ってイヤリングやネックレスのパーツに、使用できる場面は無限大ではないでしょうか。

宝石に負けないほどピカピカ光る、泥団子だからこその活用法ですね。大きな衝撃には弱いかもしれませんが、ちょっとしたオシャレとして使うには十分に綺麗な一品です。アクセサリーにするためのアレンジのヒントがほしい方は、こちらの記事で紹介している、組紐の作り方も併せてご覧ください。

光る泥団子づくりに挑戦してみよう

光る泥団子は、材料が水と泥だけとは思えないほど、ピカピカとした輝きを放つようになります。作り方は単純ですが、根気よく、丁寧に磨いていく必要があるので、ハマる人は本当にハマります。

仕上がりも、ただの土色だけではなく、工夫次第でさまざまな表情を見せてくれることが特徴です。そのまま飾っても良いですし、一輪挿しやアクセサリーなどに加工できるので、好奇心が刺激されませんか?興味のある方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。

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