賞味期限切れのレトルトはいつまで食べれる?おかゆ&カレーの限界も
更新:2021.05.12
レトルト食品て、賞味期限が長くて便利で、つい買いすぎますよね。そして棚の奥から期限切れの状態で発見されるレトルトパウチが…。この記事では、賞味期限と消費期限の違いからおかゆやカレーのレトルトがいつまで大丈夫なのか?半年以上経ってしまったら限界なのか?について詳しく解説していきます。
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INDEX
賞味期限と消費期限の違い
賞味期限とは美味しく食べられる期間のこと
賞味期限とは、決められた方法で保存したときに、その食品の品質が保たれる期間のことです。基本的に年月日で示されていますが、賞味期限が製造から3ヶ月以上になる場合は年月で表示されていることもあります。賞味期限を表示する食品にはスナック菓子、即席麺類などの食品があります。レトルトパウチもこの仲間です。
また、例外として劣化しにくいと指定されている加工品については賞味期限を省略したり、表示義務がなかったりするものがあります。つまり劣化が少ないからいつまでも食べられるということですね。この場合も適切な保存方法で保存することが大切です。適切な保存方法については、商品のパッケージ部分に記載されています。
豆知識ですが、賞味期限は「当該期限を超えた場合であっても品質が保持されているものとする。」とされています。これが賞味期限が美味しく食べられる期間だといえる根拠ですね。これは賞味期限を超えてしまったからといってすぐに劣化するわけでないにも関わらず廃棄されるケースがあるため啓発を兼ねて規定されています。
消費期限とは食べても健康に害が起きない期間のこと
消費期限とは、決められた方法で保存したときに腐ったり変な匂いがしたり、劣化してしまって安全に食べられないという恐れがないとされる期間のことです。傷みやすい食品において消費期限での表示しています。消費期限は製造日からおおよそ5日程度とされており開封してしまったものについては早急に食べる必要があります。
例えば生鮮食品が消費期限表示の対象になります。肉や野菜は購入した日から数日中に食べてしまわなければ傷んでしまうものですよね。店内調理した惣菜や弁当なども消費期限表示です。よく見ると何時まで、という指定があるものもあることに気づくと思います。表示義務はないもののより安全に食べるために設定されています。
1分や2分過ぎただけで食べられなくなる、という絶対的な意味合いはありません。しかし見た目に異常がなくても、腹痛や吐き気などの症状が現れることがあります。最悪の場合は下痢が続き、脱水症状で入院してしまうケースもあるようです。消費期限を経過してしまった場合には食べないようにするのが良いでしょう。
保存方法で賞味期限も消費期限も短くなることがある
賞味期限も消費期限も、実はその期間が短くなってしまうことがあることを知っていますか?期限表示だけをみて安心している方も多くいらっしゃるかと思いますが、実はそれだけでは美味しく食べるためには不十分なんです。ポイントはその開封前の保存方法と開封後の保存方法にあります。あなたはどのように保存していますか?
例えば直射日光を避けて保存するように指示しているインスタントラーメンを日光の当たる場所で保管するとします。そうすると日光がラーメンに当たることでラーメンに含まれる油脂が酸化してしまい、劣化が早くなります。この場合食べられる期間が短くなるので結果としてインスタントラーメンの賞味期限は短くなります。
一方で、1人前のインスタントラーメンを半分だけ使った場合に残りを取っておくというケースです。この場合、数日中に使ってしまえば問題はありませんが、開封してから何ヶ月も経ってしまった場合、これもラーメンの劣化が避けられません。この場合も食べられる期間が短くなり賞味期限は短くなります。
レトルトの賞味期限切れのものはいつまで食べれるのか
レトルトは賞味期限切れでも食べられる期間はプラス25%
賞味期限は実際に安全に食べられる期間よりも実は25%も短く設定されています。つまり、表示されている賞味期限は、本来の賞味期限の75%程度の期間であるということです。ですので、もし賞味期限が製造から1年のレトルトカレーがあったとき、実際には1年と2ヶ月から3ヶ月程度は食べることができるということです。
とは言いつつも、レトルトパウチの外見に明らかに異変がある場合は食べるのをやめたほうが良いでしょう。たとえば、レトルトパウチが異常なほど膨らんでいる場合です。さすがに見た目に異変がおきてると限界と言わざるを得なくなります。レトルトパウチはいつまでも食べられる食品ではないということがわかりますね。
レトルトを食べられる限界は期限を半年過ぎたら
レトルトパウチ食品の賞味期限は一般的にどれだけ長くても3年程度と言われています。これに「表示の賞味期限は実際の賞味期限の75%」という考え方を用います。3年の賞味期限のレトルトの実際の賞味期限は3年と7ヶ月から8ヶ月ということがわかりますね。つまり、どれだけ長くても半年過ぎると厳しい、といえます。
レトルトカレーとおかゆの期限の限界はいつまでか
レトルトカレーもレトルトおかゆも賞味期限の考え方は「賞味期限表示の1.25倍」が基本だと考えて良さそうです。レトルトの食品でよく見かけるものがカレーとおかゆではないでしょうか。これがあれば大丈夫と、一人暮らしの方や忙しい方には特に重宝される商品ですよね。家に大量にストックしている方もいるのでは?
災害などの非常時にも食べられるレトルト食品はストックしておくことも大切です。こまめに賞味期限をチェックしておき、日々の献立の中に組み込んでしまうと無駄にならずにいつでも安全にレトルトを食べられます。このチェックと献立への利用を上手に行うことで非常時への意識も持ち続けられるのでとてもおすすめです。
賞味期限内のレトルトでも注意すべき点
注意すべき点①適切な保存方法かどうか
レトルトカレーと呼ばれる商品は、基本的には容器包装詰加圧加熱殺菌食品と呼ばれる食品です。これは、密閉されていて、パウチの外の空気が入らずに食品が密閉されている容器包装に入れられたあと、加圧加熱殺菌が行われた食品のことです。このような食品は、菌が発生しないように規格基準が決められています。
ですので、決められた保存方法で保存することが重要です。レトルトパウチのものの多くは直射日光の当たらない暗所で常温で保存することができます。戸棚の中や台所の下などで保存するのが良いでしょう。冷蔵や冷凍のほうが良いイメージもありますが、冷やすことで劣化しますので、特に冷凍での保存は避けましょう。
戸棚や台所の下などで保管する方法をお勧めしましたが、実はもうひとつ開封前のレトルパウチ食品を保存するのにぴったりな場所があります。それがレンジラックです。レンジラックにたくさん物を置いちゃう方もいるのでは?この記事ではおしゃれな収納例をたくさん紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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注意すべき点②開封したらすぐに食べる
どのような食品もそうですが、レトルトを開封したらすぐに食べることが重要です。レトルトを開封されるまでは殺菌されているので菌が増えることはありません。しかし、開封した瞬間空気中にあった菌が付着する可能性があります。いつまでもその状態でレトルトカレーやおかゆなどをおくと菌が増え期限切れでなくても危険です
もし、レトルトカレーを開封したもののどうしても使い切ることができないという場合は、綺麗なスプーンなどで容器に移し、容器にラップをするか口をしっかり閉めて冷蔵庫で保管する方法が良いでしょう。この時に使用済みのスプーンを使ってしまうと菌がカレーの中に潜り込んでしまうので使用していないスプーンを使います。
販売している会社などでは、出来るだけ早く食べることを勧めています。では出来るだけ早く、とはいつまでの期間でしょうか?可能であれば、その日中に食べることが理想ですが、遅くとも3日以内に消費するのが良いのではないでしょうか。もし食べようとした時に異変を感じたら期限切れでなくても捨てることが大切です。
注意すべき点③レトルトパウチに似た真空食品もある
レトルトカレーの保存は常温暗所ということがわかりましたが、一点だけ注意しなければならないことがあります。それは容器包装詰加圧加熱殺菌がしっかりされているものかどうかということ。レトルト食品に似た真空包装のレトルトカレーも販売されているため、パッケージをしっかりみて見極める必要があるでしょう。
レトルトカレーの食中毒事件で最も多い原因菌が「ボツリヌス菌」という菌です。この菌は120℃、4分以上の加熱を行わなければ殺すことができません。さらに、空気のない状況で増えるという特徴がある菌なので、真空包装されたレトルトカレーやおかゆはまさにボツリヌス菌の大好きな場所と言えるのです。
真空包装のみのレトルトカレーやおかゆは製造されて運ばれ、販売され、保存される過程の全てで10℃以下の環境にある必要があります。それでないとボツリヌス菌が増えてしまう可能性があるためです。加圧加熱殺菌されているカレーやおかゆだと思って常温で保存してしまうと増殖してしまう可能性があるということですね。
レトルトが賞味期限切れても食べられる工夫
工夫①レトルトを煮込み料理に用いる
レトルトが賞味期限切れても食べられる工夫の1つめは、煮込み料理に用いる方法です。レトルトカレーで食中毒になる場合、最も多い原因菌がボツリヌス菌です。ボツリヌス菌は120℃、4分以上の加熱で死滅することが知られています。そのため、ゆっくりしっかりコトコトと煮る料理に用いると死滅させることができます。
期限切れのレトルトカレーをそのまま鍋にあけてしっかり加熱する、というのも良いですが、そこにごはんを加えてリゾットのようにしても良いでしょう。カレーはごはんにかけて食べるもの、という認識が広まっていますが、レトルトカレーにごはんを加えて煮ると、ごはんにカレーが沁みてさらにマッチします。
他にも、煮込みハンバーグを作るという方法もあります。ある程度火が通った、もしくはこれもレトルトのハンバーグを用いて、レトルトカレーを加えてコトコト煮込みます。ここに好みでレトルトカレーに含まれていない野菜などの食材をプラスするのも良いでしょう。ぜひオリジナリティ溢れるトッピングをしてみてください。
工夫②レトルトを揚げ料理に用いる
レトルトが賞味期限切れても食べられる工夫の2つめは、これも加熱の方法がカギとなる揚げ料理です。揚げ物というと少し難しそうなイメージや後片付けが難しそうなイメージもありますが、今は簡単にできるグッズなども販売されているので手軽にチャレンジできる調理法なんです。
おすすめは、レトルトのカレーやおかゆを餃子の皮や食パンで挟んで揚げる方法です。近所のスーパーで安価に手に入れることができます。少し物足りないという場合には水分の少ない納豆やチーズ、豆腐などの食材をお好みでプラスすると良いでしょう。おかゆはプレーンな素材なのでどのような食材も合いそうです。
こちらの記事では、他にもたくさんのレトルトカレーを用いたアレンジレシピを紹介しています。すぐに簡単にできるのでとても美味しいレシピをたくさん紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
工夫③レトルトにスパイスを用いる
レトルトが賞味期限切れても食べられる工夫の3つめは、どのような料理でもすぐにチャレンジできるスパイスを加えるという方法です。スパイスを加えることで風味に変化が出ますよね。たくさん入っているレトルトカレーやおかゆの味に飽きてしまって数袋が期限切れになってしまった…という時におすすめの方法です。
スパイスを加えることで美味しい変化をもたらす上におしゃれに見えます。最近はスーパーやコンビニでよく見かけるようになり手に入りやすいところも魅力のひとつですね。その時の副菜(サラダやお漬物など)によってもスパイスを変えると食事全体で一体感が出て食欲も増します。
以下の記事では、カレーの人気の隠し味や調味料について詳しく紹介しています。13種類もの方法を紹介しているので、いつまでも飽きることなんかなくなってしまうかもしれませんね。ぜひ参考にして自分だけの美味しいレトルトカレー料理を作ってみてください。
正しい知識で美味しく食べよう!
レトルト食品について賞味期限が過ぎてもいつまでなら食べられるのか、そのときの食べ方などについて紹介しました。賞味期限が大幅に過ぎてしまってはもったいないと思いつつも捨てることになってしまいます。いつまで食べられるのか、どうしたら美味しく食べられるのか知ってレトルト食品を美味しく食べましょう。
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