だはとだわはどちらが正しい?~だわという語尾の使い方は?
更新:2021.04.19
「だは」と「だわ」の語尾はどちらを書けばいいのでしょうか。「~だわ」は通常の語尾なのか、あるいは方言でそのような語尾があるのか、そして正しいのはどちらなのかを調べてきました。趣味で小説などを書いているという人はぜひ参考にしてみてくださいね。
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INDEX
語尾につける「だは」と「だわ」はどちらが正しい?
「だは」と「だわ」はどちらの語尾が正しいのか①「~だわ」のほうが正しい
「だは」と「だわ」はどちらの語尾が正しいのかの1つ目は、「~だわ」の方が正しいというものです。「だは」を語尾に持ってくるというのは間違いなのです。「は」というのはいわば文章の単語と単語を繋ぐ役割を担っています。
「いちごは美味しい」という文は、「いちご」という単語と「美味しい」という単語を「は」を繋いで文章にしているのです。よって、「だは」を語尾に持ってくるのは間違いで、「~だわ」を語尾に持ってくるのが正しいのです。
「だは」と「だわ」はどちらの語尾が正しいのか②名古屋の方言は「~だわ」
「だは」と「だわ」はどちらの語尾が正しいのかの2つ目は、名古屋の方言には「〜だわ」というものがあるということです。「だわ」という語尾は、そもそも名古屋弁の方言の「だわ」が元になっているのではと言われています。
名古屋弁の語尾の「~だわ」は名古屋に生まれた人なら大抵1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。通常の「~だわ」のイントネーションは「わ」のトーンが少し上がっていますが、名古屋弁の方言の「~だわ」は「わ」のイントネーションが下がっているのが特徴です。
「だは」と「だわ」はどちらの語尾が正しいのか③北海道も「~だわ」は方言
「だは」と「だわ」はどちらの語尾が正しいのかの3つ目は、北海道にも「〜だわ」という方言があるというものです。北海道は独特の北海道弁を使う人を除けば標準語の人がとても多いのです。
なぜそうなったのかというと、昔北海道に移住してきた人々が、各地の方言でコミュニケーションをとろうとしたところ全く伝わらずに苦労していました。
そこで各々標準語でコミュニケーションをとったところ、現在の北海道民にそれが受け継がれて標準語が使われているのです。「だわ」は東京から来た人が使っていたから、それが広まったのだろうと言われています。
「だは」と「だわ」はどちらの語尾が正しいのか④「だわさ」というのもある
「だは」と「だわ」はどちらの語尾が正しいのかの4つ目は、この2つ以外に「だわさ」というものもあるというものです。「だわさ」というのはいわゆる江戸弁で、昔江戸っ子が語尾に使用していたのです。
今では名古屋の方でしか「だわさ」を聞かないという人は多いかと思います。時代小説などでよく「だわさ」という語尾を使って喋る登場人物がいますので、時代小説をよく読むという人は納得したという人が多いかと思います。
「だは」と「だわ」はどちらの語尾が正しいのか⑤「だわ」は男女共通で使う
「だは」と「だわ」はどちらの語尾が正しいのかの5つ目は、「だわ」は男女共通で使う語尾だというものです。「あの本、私が持ってきたんだわ」と女性が使うことも「あの本、僕が持ってきたんだわ」と使うこともあります。両者の違いはイントネーションが上がるか下がるかです。
女性が「だわ」を使う場合、「わ」のトーンが高くなります。男性が「だわ」を使う場合、「わ」のトーンが低くなるのです。男女共通で使える「だわ」という語尾ですが、イントネーションに違いがあるのですね。関連記事としてイントネーション、アクセントの違いを掲載した記事を紹介します。
「だわ」の使い方・例文は?
「だわ」の使い方例文①「~なんだわ」と物事を強調する時に語尾で使用する
「だわ」の使い方の例文1つ目は物事を強調する時に使用するというものです。自分のしたことを強調したい時に自然と「だわ」を使っているという人は多いのではないでしょうか。
「洗面所が綺麗になってるのは、昨日私が掃除したんだったわ」という使い方をします。強調する意味もありますが、「洗面所昨日私が綺麗にしたから」だけだと少し冷たい感じがするので、言葉を柔らかくするために「だわ」を使うという使い方をします。
「だわ」の使い方例文②物事を断定するときにも「だわ」を使うことがある
「だわ」の使い方の例文2つ目は物事を断定する時にも「だわ」を使うというものです。「失敗したと思ったけど、あの対応で良かったんだわ」という使い方をします。より安心感と、確信したという気持ちが感じられるニュアンスの使い方ですね。
「だわ」の使い方例文③特定の物事に反論するときにも「だわ」で柔らかく
「だわ」の使い方の例文3つ目は特定の物事に反論する時に使うというものです。例えば「男って若い女だとすぐ飛びつくからね」というものに対して「うちの友人は年上が好きだからそうとは言えないんだわ」というように使います。
「そうとは言えないよ」と言うより、「だわ」を使った方が響きがとてもソフトになりますし険悪な雰囲気になることを防ぐことができます。反論をする時にも柔らかくという時に「だわ」を使用します。
「だわ」の使い方例文④謝罪をするときにも「だわ」を使ってやわらげられる
「だわ」の使い方の例文4つ目は謝罪をするという場合です。「昨日プレゼントを渡すのを忘れていたんだわ、ごめんなさい」というように使います。「だわ」を使うことで、なぜ謝罪に至ったのかの理由を柔らかく説明することができますし、相手にもあまり悪感情を持たれずに済みます。
何か相手に謝罪したい、悪感情を持たれないようにやんわり言い訳したいという時に語尾に「だわ」を使うとあまり波風立たずに物事を収めることができます。関連記事として、日本語のかっこいい言い回しを掲載した記事を紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
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「だは」と「だわ」以外のどちらが正しいか混合しやすい言葉は?
「だは」「だわ」以外で間違いやすい言葉①「づらい」「ずらい」などもある
「だは」と「だわ」以外で間違えやすい言葉1つ目は「づらい」と「ずらい」です。「しづらい」と「しずらい」、どちらを使ったらいいのか悩んだことがあるという人は多いのではないでしょうか。しかしこれは、「づらい」と「ずらい」から濁音を抜いてみるととても分かりやすくなります。
「づらい」から濁音を抜くと「つらい」になり、1つの独立した単語になります。「ずらい」から濁音を抜くと「すらい」になります。すらいという独立した日本語はありません。よって「づらい」の方が正しい表記ということになります。
「だは」「だわ」以外で間違いやすい言葉②「づつ」と「ずつ」は「ずつ」
「だは」と「だわ」以外で間違えやすい言葉2つ目は「づつ」と「ずつ」です。この場合正しいのは基本的に「ずつ」だと言われています。しかし「ずつ」が使われるようになったのは約70年前からだと言われています。
それ以前は基本的に「づつ」が使われていました。1946年以降「ずつ」に統一され、それから40年経った1986年に「づつ」と「ずつ」を用いても不自然ではないという形になりました。「づつ」を使っても問題はありませんが、「ずつ」を使った方が読みやすいのでビジネス文書などでは「ずつ」を使うようにしましょう。
「だは」「だわ」以外で間違いやすい言葉③「じめん」「ぢめん」はじを使う
「だは」と「だわ」以外で間違えやすい言葉3つ目は「じめん」と「ぢめん」です。これも濁音を抜いてみれば分かることだと想う人は多いと思いますが、実はそれだと正解にたどり着けないのです。「じ」と「ぢ」を携帯やパソコンで打ってみてください。
「じ」を打つと予測変換で「地」や、そのほかにも様々な感じが出てきます。「ぢ」と打つと「痔」は出てきますが「地」は出てきません。「じ」はそれで「地」という意味になりますので「じめん」の方が正しいということになります。
「だは」「だわ」以外で間違いやすい言葉④「はなじ」「はなぢ」はぢを使う
「だは」と「だわ」以外で間違えやすい言葉4つ目は「はなじ」と「はなぢ」です。どちらを打っても「鼻血」とすることができますが、これは濁音を抜いて言葉を分解してみると分かります。
「はな+し」だと「鼻血を表しているというのが分かりません。「はな+ち」だと鼻血だというのがすぐ分かります。よって鼻血は「はなじ」ではなく「はなぢ」の表記の方が正しいということになります。分解して濁音を抜くという確認作業はとても重要ですね。
「だは」「だわ」以外で間違いやすい言葉⑤「こんにちわ」と「こんにちは」
「だは」と「だわ」以外で間違えやすい言葉5つ目は「こんにちは」と「こんにちわ」です。正しい表記の仕方は「こんにちは」になります。「は」は単語と単語を繋ぐ接続詞ということでしたが、なぜ「こんにちは」が正しいのでしょうか。
それは、昔は「こんにちは」という挨拶はなく「今日はお元気ですか?」という言葉が挨拶に使われており、それをわずらわしく思った人々が「こんにちは」と略すようになったのだと言われています。
「だは」と「だわ」など以外にも間違えやすい言葉を間違わないように使おう
「だわ」と「だは」どちらが正しいのか、そして「だわ」と「だは」以外にも間違えやすい表記の言葉を調べましたがいかがでしたか?表記を間違えやすい言葉がたくさんあって驚いたという人は多いかと思います。正しい日本語をしかるべき時に使えるようにこれからも学んでいくべきなのですね。
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