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イントネーションの意味・アクセントとの違いは?具体例&日本語の方言も

更新:2019.06.21

日本語のイントネーションやアクセントって、方言や違いによって意味が変わったりする非常に面白い特徴がありますよね。よく「イントネーションがおかしい」などと言われた方もいるのではないでしょうか?今回はそんなイントネーションについてアクセントとの違いや具体例。日本語の方言もまとめてみました!

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イントネーションの意味とは

イントネーションの意味:音の高さの変動

音楽

イントネーションといってもその概要や詳しい言葉の意味を説明できる人はなかなかいないのではないでしょうか。一般的にイントネーションとは「音の高さの変動」全てであるとされており、簡単に説明すると言葉を話す時の声の上がり下がりや抑揚のことを指します。

具体的に説明致しますと、「~でしょう。」という言葉の文末を抑揚なく話した場合と、アクセントをつけて語尾を上げるように話した場合では同じ言葉でも受け取り方に違いがでますよね。イントネーションとはこのようにアクセントや抑揚によって言葉の意味を変える重要な存在なんですね。

イントネーションの意味:イントネーションのパターン

本

一般的に、日本語におけるイントネーションには数種類の決まったパターンがあると言われています。イントネーションのパターンは全てで3つあり、「上昇調」「下降調」「自然下降調」といった用語で分類され、表されています。

上昇調と下降調の音声記号は世界的な音声記号と日本国内で使用される音声記号では少し違いがあります。国際的な音声記号では直線の矢印で上昇調か下降調かを表しますが、日本で一般的に使われている音声記号ではカーブがかった矢印を使用して上昇調が下降調かを区別します。

イントネーションとアクセントの違い

イントネーションとアクセントの違い:アクセントとは

はてな

それでは次にイントネーションとアクセントの違いについて見て行きましょう。その前にアクセントについてご説明致します。アクセントとは単語の中にある特定な音に対する高低差のことを指します。この音の高低差によって特に日本語は意味が区別される場合が多いです。

また、アクセントは音の高低差だけでなく強弱によって区別される場合もあります。これは日本語にはあまり関係が無いので馴染みが薄いかもしれませんが、英語やドイツ語では強く発音する場所によって意味が変わる事がおおくあり、これをアクセントと言います。

イントネーションとアクセントの違い:単語単位か文章単位か

図書館

それではアクセントとイントネーションの違いについてご説明致します。分かりやすく簡単に説明すると、アクセントとイントネーションの根本的な違いは単語単位か文章単位か、注目する大きさが違うということなんですね。

アクセントもイントネーションも音の高低差や強弱によって言葉の意味や相手の受け取り方が変わる点は変わらないのですが、アクセントというのは単語単位での音の高低差や強弱です。しかしイントネーションというのは文章単位の音の高低差や強弱になるのです。

イントネーションとアクセントの違いの具体例


イントネーションとアクセントの違いの具体例:イントネーション

図書館

それではまだイントネーションとアクセントの違いが微妙に掴みにくい方のために具体例をいくつかご紹介しようと思います。まずはイントネーションの具体例です。

イントネーションの具体例で挙げるのは「そうなんですか」という言葉です。この「そうなんですか」の語尾を下げると「そうなんですか。」という風に納得したような印象やニュアンスを持ちます。逆に語尾を上げると「そうなんですか?」という風に疑問形になります。

さらに同じ「そうなんですか」という言葉でも「そうなんですか?」と相手に質問するニュアンスや、「そうなんですか?!」とびっくりしたような印象とニュアンスを与えることも可能です。

イントネーションとアクセントの違いの具体例:アクセント

勉強

イントネーションとアクセントの違いをわかりやすくするための具体例、次はアクセントの具体例について見て行きましょう。アクセントの具体例は「はし」という言葉を例に挙げてご説明致します。

「はし」という言葉には「橋」と「箸」の2種類の単語が同音異義語として当てられます。「橋」の場合は最初の「は」が低い音で「し」が高い音になります。逆に「箸」の場合は最初の「は」が高い音で「し」が低い音になります。

お分かり頂けましたでしょうか?アクセントとイントネーションは音の強弱や高低差によって意味が変わる点が同じですが、イントネーションとアクセントでは対象となるものが全く違うんですね。

イントネーション・アクセントがおかしくなりやすい言葉

イントネーション・アクセントがおかしくなりやすい言葉:くまモン

それでは次にイントネーションやアクセントがおかしいと指摘されやすい言葉について具体例を挙げていきたいと思います。まずは熊本のゆるキャラとして全国的にも認知度の高い「くまモン」です。実はくまモンのイントネーション・アクセントの違いについては各テレビ局によっても違うんです。

とあるテレビ局はアクセントに高低差のない形を採用しておりますが、その他のテレビ局では頭の「くま」にアクセントをつける形を採用しているそうです。統一されてはいませんが、一般的には後者の「くま」にイントネーションをつける方が浸透していると言えるでしょう。

イントネーション・アクセントがおかしくなりやすい言葉:熊

アクセントやイントネーションの違いによっておかしいと指摘される言葉2つ目は「熊」です。テレビ局によってアクセントの違いがあるのでおかしいと感じる方が多い言葉かと思います。実は「熊」という単語はアクセントが変化してきている言葉なんです。


日本語における共通語である東京式のアクセントでは「ま」が高いアクセントを採用していますが、今は「く」が高いアクセントが定着しています。考えてみるとご高齢の方は「ま」が高いアクセントを使う傾向にあるように思いますよね。

イントネーション・アクセントがおかしくなりやすい言葉:あくび

イントネーションやアクセントの違いがおかしいと指摘されやすい言葉3つ目にご紹介するのは「あくび」です。これは後ほどご説明しますが方言によって差が出るように思われます。標準語では「あ」が低く「くび」が高いアクセントを使用しますが、一部の地方によっては「あ」が高く「くび」が低いアクセントになるようです。

イントネーション・アクセントがおかしくなりやすい言葉:いちご

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今日のデザート #いちご

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次にご紹介するアクセントとイントネーションがおかしいと指摘されやすい言葉は「いちご」です。一般的には先頭の「い」が低く「ちご」が高くなるアクセントを使用する人が多いですが、群馬県の方言では「い」が高く「ちご」が低いアクセントが使われています。

イントネーション・アクセントがおかしくなりやすい言葉:B’z

次にご紹介するアクセントがおかしいと指摘されやすい言葉は「B'z」です。日本を代表するバンドである「B'z」ですが一般的なアクセントは「ビー」も「ズ」も同じ高低になります。しかしこれを「ビー」が高く「ズ」を低くしてしまうと手芸などに使う「ビーズ」と同じアクセントになってしまいます。

イントネーション・アクセントがおかしくなりやすい言葉:しめじ

イントネーションやアクセントの違いがおかしいと指摘されやすい言葉、最後にご紹介するのは「しめじ」です。こちらは3種類アクセントに違いがあり、「し」が高く「めじ」が低いパターン。逆に「しめ」が低く「じ」が上がるパターン。「しめじ」全て同じ平坦に発音するパターンがあり、地方によって違いが表れます。

イントネーションがおかしい場合の直し方

イントネーションがおかしい場合の直し方:アナウンサーのモノマネ

マイク

イントネーションが違う。おかしいなどと指摘されて、イントネーションを直したいと思っている方は少なくないのではないでしょうか?次にイントネーションが違う場合の直し方をご紹介しようと思います。

まずオススメなのはテレビのアナウンサーさんのモノマネやシャドーイングをすることです。テレビのアナウンサーはアクセント大辞典を基本としているため言葉のイントネーションやアクセントが標準語の正しいものになっています。よくニュースやアナウンスに耳を傾けることでイントネーション改善に効果ありですよ!


イントネーションがおかしい場合の直し方:方言の場合

地図

次にご紹介するイントネーションがおかしい場合の直し方は方言の場合です。地方によってイントネーションは様々です。地方出身者の方が上京した際にイントネーションを気にするのはよくある話ですが改善する方法はあるのでしょうか。おすすめなのは同じ地方出身で標準語も話す人に習うことです。

もともと同じイントネーションの人に習うことで標準語と自分の地方のイントネーションの違いや間違いやすい点を教えてもらえるのでとっても勉強になりますよ。

日本語の方言におけるイントネーションの違い

日本語の方言におけるイントネーションの違い:北海道弁

それでは次から方言によるイントネーションの違いの特徴についてご説明します。まず最初にご紹介するのは北海道です。あまり方言がきつくない北海道ですが、やはり独特のイントネーションはあります。

特徴的なのは語尾を強くあげたり伸ばしたりするイントネーションです。また標準語に比べて北海道弁はイントネーションの抑揚が大きいように思われます。

日本語の方言におけるイントネーションの違い:関西弁・大阪弁

続いてご紹介する日本語の方言におけるイントネーションの都外は、関西弁・大阪弁です。方言と言うと関西弁を一番に思い浮かべる人も多い程関西弁・大阪弁は特徴的ですよね。

関西弁・大阪弁のイントネーションやアクセントの特徴として挙げられるのは、まず一語目の言葉を長く伸ばすという点です。また、関西弁は一部の単語のアクセントの高さが、標準語とは反対になる点も特徴です。

日本語の方言におけるイントネーションの違い:鹿児島弁

次にご紹介する日本語の方言におけるイントネーションの違いは鹿児島弁です。鹿児島弁と聞くと思い浮かべるのは語尾に「もす」とつける点や「じゃっとん」などと独特な方言ですよね。鹿児島弁のイントネーションはどのような特徴があるのでしょうか。

鹿児島弁はアクセントやイントネーションが複雑で、文字で表すのが困難な方言です。抑揚は波のように上がり下がりが激しく、語尾は上がる事が多いのが特徴的です。

また、鹿児島弁は二型特殊アクセントと呼ばれるアクセントが特徴で、アクセントが最後の拍にあるか、その前の拍にあるかという2種類しかない特殊なアクセントなんです。

日本語の方言におけるイントネーションの違い:沖縄弁

日本語の方言によるアクセントやイントネーションの違い、最後にご紹介するのは日本が誇る常夏の島、沖縄です。沖縄の方言というとまるで外国語のように難しいという印象がありますが、イントネーションやアクセントにはどのような特徴があるのでしょうか。

沖縄の方言が外国語の様だといわれる理由の一つが母音が3つしかないことです。日本語は「あ」「い」「う」「え」「お」の5つの母音がありますが、沖縄の方言では「あ」「い」「う」「い」「う」と3つしかないんです。そこが独特なイントネーションやアクセントに繋がる最大の要因でしょう。

また、小さな県ですが沖縄は地方によってかなり方言に差があります。普通あまり同じ県で方言に差がある事はないのですが沖縄の場合は地方によって方言が全く違うのです。これから常夏の島沖縄へ国内旅行にでかける方も多いのではないでしょうか?以下の記事では沖縄のおすすめスポットをまとめてありますよ!

言葉の種類によるイントネーションの違い

言葉の種類によるイントネーションの違い:日本語(標準語)

日本語におけるイントネーションの違いの特徴についてご説明いたします。日本語のイントネーションはその語尾の伸ばしや上げ下げ、強弱によって言葉の意味合いも変化してしまう非常に難しい言葉です。また、日本語は4つの基本的なアクセントで成り立っているのも特徴的です。

言葉の種類によるイントネーションの違い:英語

それでは次に英語のイントネーションやアクセントの特徴について見て行きましょう。英語は日本語のように文末の語尾の上げ下げによって意味合いが変化する言葉を持ちます。ただ日本語程多くないのが特徴です。英語のイントネーションは上げ調子を高い音で。下げ調子を平坦に発音します。

奥が深い日本語のイントネーション

日本語は世界的に見てもかなり難しい言語だと言われています。それには日本語独特のイントネーションやアクセントが関係しているからだと言えます。日本語はイントネーションやアクセントによって意味が変化したり、さらには同じ日本語でも方言によってイントネーションが変化します。

普段何気なく使っている日本語ですが、実は意外と奥が深い言語なんですね!以下の記事でも日本語についてまとめてあるので興味のある方は参考にしてみるといいかもしれませんよ!

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