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蛍光灯がチカチカする原因3つ|ちらつく蛍光灯を交換する際の注意点は?

更新:2019.06.21

蛍光灯がチカチカとちらつきは蛍光灯の交換サインです。今回はなぜ蛍光灯が点滅するのか、原因を詳しく紹介していきます。新品のものに変えてもちらつく蛍光灯への対処法や、処分方法など暮らしに役立つ情報が満載です。ぜひ役立ててください。

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蛍光灯がチカチカする原因3つ

蛍光灯がチカチカ点滅する原因①蛍光灯や照明器具の寿命

蛍光灯がチカチカ点滅する原因は、蛍光灯の寿命による場合があります。蛍光灯の寿命時間はおおむね6,000~12,000時間とされています。1日8時間の点灯で2~4年使用できる計算です。

白熱電球に比べると長く使用できますが、使い始めてから年数が経っているときにチカチカしたら、まずは蛍光灯の寿命を疑ってください。蛍光灯を長時間使用していると、電気のつけ始めが暗かったり、蛍光灯自体が黒ずんでいるように見えますので、ちらつきと合わせて確認してみると良いでしょう。

照明器具の寿命による場合は、蛍光灯をつける機能を持つインバータに異常が出て蛍光灯がチカチカと点滅してしまいます。お使いの照明器具を10年近く使用している場合は思い切って新しいものを購入してみましょう。最近はLEDライトを取り付けられる照明器具も多いので、電気代が安くなる可能性があります!

POINT

なぜ蛍光灯自体が黒ずんでいるように見えるのか

蛍光灯を長時間使用していると、蛍光灯の電極付近に塗布されている電子放出物質が飛び散り、管に付いてしまう現象が起きます。これが蛍光灯が黒ずんだように見えてしまう原因で“アノードスポット”と呼ばれています。新品の蛍光灯にこの現象がみられる場合は、消灯点灯を短時間で繰り返していたり、蛍光灯の型番の違いや安定器の故障が考えられます。

蛍光灯がチカチカ点滅する原因②グロー球が切れている

蛍光灯がチカチカと点滅する原因はグロー球が切れている場合があります。蛍光灯にはグロースターター、ラピッドスターター、インバータータイプの三つの種類があり、蛍光灯を点ける時にピカピカっと小さな電球が光ってから点灯するタイプの物はグロースターターを用いて蛍光灯を点けています。

蛍光灯を新品の物に交換しても点かない、又はちらつきがおさまらない場合はこの“グロー球”が切れていて蛍光灯が放電出来ていない状態です。蛍光灯に寿命があるのと同じようにグロー球にも寿命があり、一般的に蛍光灯の2倍の寿命だといわれていますので、二回目の蛍光灯の交換のときにグロー球も交換すると良いでしょう。


蛍光灯の点灯方法

蛍光灯の種類 特徴 使用されている場所 蛍光灯の型式
グロースターター 点灯管を用いた一般的なタイプです。スイッチを入れてから2~3秒かかります。蛍光灯の他にグロー球が必要になります。 一般家庭で多く使用されています。 FL
ラピッドスターター グロー球が不要です。電子安定器を用いてス蛍光灯を点けます。イッチを入れるとすぐに明るくなります。蛍光灯はラピッド専用のものを使用します。 業務用として多く使用されています。 FLR
インバーター グロー球が不要です。電子安定器を用いて蛍光灯を点けます。蛍光灯の価格が上がりますが寿命が長く、長い目で見ると省エネです。 一般家庭・業務用どちらも使用されています。 FHF

蛍光灯がチカチカ点滅する原因③安定器が古くなっている

蛍光灯がチカチカと点滅する原因は安定器が古くなっていたり、故障している場合があります。安定器とは蛍光灯の放電を安定させるための電気装置のことです。電流に制限をかけたり、安定を維持するために必要になります。

この安定器は蛍光灯の設置部分の方についていて、先ほどご紹介したグロースターター、ラピッドスターター・インバータータイプそれぞれに専用の安定器が設置されています。蛍光灯を点ける際に必須の安定器は、使用していると劣化が進み蛍光灯がちらつくので、10年を目安に交換した方が良いとされています。

天井付近に埋め込まれているように設置されているため、劣化や故障などに気づきにくいですが、放置してしまうとショートや漏電に繋がってしまう可能性があり大変危険です。安定器の交換は電気工事の資格を持った専門の業者に依頼が必要となります。

POINT

安定器の交換でタイプを変更できる

安定器の交換をするとき、グロースターターやラピッドスターターを使用している人はインバータータイプに変えることができます。

チカチカする蛍光灯を新品のものと交換する際の注意点は?

ちらつきのある蛍光灯を新品と交換する際の注意点①電源を切って感電対策

チカチカとちらつく蛍光灯を新品と交換する際には、感電対策として電源を必ず切るようにします。ブレーカーを落とす必要はありませんが、電気のスイッチをオフにするよう心がけましょう。電源が入ったまま作業をしてしまうと感電してしまう可能性があり、大変危険です。


また、特に注意しなければならないのが蛍光灯が完全に切れてしまったときです。この場合、電気のスイッチをオンにしても電気がつかないため、電源が入っている状態なのか確認がとれません。心配なようであればブレーカーを落としてから作業すると確実に感電を防ぐことができます。

ちらつく蛍光灯を新品と交換する際の注意点②足場に気を付けて怪我対策

チカチカとちらつく蛍光灯を新品と交換する際には、怪我対策として足場をしっかりと固定するようにしましょう。蛍光灯は高い場所にあるのがほとんどですから、椅子や脚立に乗って交換する人が大半ではないでしょうか。

その上にただ乗るだけならまだしも、上を向いて蛍光灯の交換作業を行うわけですから、足場の確保は必須です。一人で新品の蛍光灯を取り付ける場合は、万が一転落した時のことを考えて足場の周りにものを置かないようにしましょう。

補助の人がいる場合は足場を支えてもらったり、外した蛍光灯を受け取ってもらうなど上手く連携を取るようにしてください。また、外した蛍光灯を置く場所に物が散乱してしまっていると、立てかけた蛍光灯が何らかの理由で倒れて割れてしまった時に危険です。あらかた片づけてから、交換作業を始めるようにしましょう。

ちらつく蛍光灯を新品と交換する際の注意点③着脱方法を確認する

チカチカとちらつく蛍光灯を新品と交換する際には、蛍光灯の着脱方法を確認しましょう。蛍光灯にカバーが付いているものは外して足元から少し離れた場所に置きます。蛍光灯を外すときの方法は以下の三つの方法が主流です。

蛍光灯を外す方法

  • 蛍光灯をひねって外す方法
  • 蛍光灯を片方に押して外す方法
  • 両側のカバーを外して蛍光灯を外す方法

交換時は電気を消してしばらく経ってから行うと蛍光灯が熱くありません。また、蛍光灯にほこりが付着していたり破損してしまったときのことを予測して軍手をした状態で行います。丸い形の蛍光灯はひねる方法、直線の蛍光灯は片方に押して外す方法が多いようです。


新しい蛍光灯を取り付ける前に、一番最初に外したカバーを雑巾で綺麗に拭き、乾拭きなどをしてしっかりと乾燥させてください。ほこりや水分が付着したままだと火災などに繋がる恐れがあります。拭き掃除が終わったら、外したときと反対の手順で蛍光灯を取り付けていきましょう。

使い終わった蛍光灯の処分方法は?

蛍光灯の処分方法①一般家庭は自治体によって定められた方法で捨てる

チカチカとちらついた蛍光灯の処分は、自治体に指定された分類や処理方法で処分する必要があります。一般家庭の場合お住まいの自治体によって回収してくれるところがほとんどです。

「古い蛍光灯を割らないようにするため、新品の蛍光灯が入っていた箱に入れる」と指定している地域や「有害ごみの袋に入れる」など自治体によって様々です。配布されている区分表に従って処分しましょう。

自分が住んでいる地域の処分方法がどうしても分からないときは、市町村のホームページなどに記載されていますのでチェックしてみてください。処分方法が違うと回収してもらえない場合もありますので気を付けて下さい。取り急ぎ処分したい場合は廃品回収業者に依頼してみても良いでしょう。

蛍光灯の処分方法④割れてしまったときは新聞紙に包んで捨てる

誤って蛍光灯を割ってしまったときは割れてしまった蛍光灯を回収し、新聞紙で包むなどして、自治体に指定された方法で処分するようにしましょう。蛍光灯が割れてしまうと、水銀が蒸発して有害物質が空気中に拡散してしまいますが、蛍光灯一本くらいの量であれば、健康被害の影響はあまりないといわれています。

割れた蛍光灯を片づける場合はゴム手袋をはめて換気をしながら行うようにしてください。スリッパや靴を履いて掃除を行った方が足を怪我するリスクも減ります。破片を拾い終わったら、掃除機で細かな破片を取り除いていきます。最後に掃除機で吸い込み切れなかった破片を粘着テープがついたコロコロなどで取って終了です。

掃除が終わったら手を良く洗います。蒸発した水銀を吸ってしまうと喉がイガイガすることもあるのでうがいをすると良いでしょう。

蛍光灯の処分方法③企業や工場は産業廃棄物として捨てる

企業や工場で使用している蛍光灯がチカチカとちらつき交換した場合、産業廃棄物として処分するように義務付けられています。産業廃棄物処理の許可がおりている専門業者に処分を依頼する方法が一般的です。

専門業者に処分を依頼する訳ですから、料金も発生します。事前に見積もりを出してもらい、数社で比較すると良いでしょう。ごくまれに産業廃棄物処理の許可を持っていないまま営業していたり、不法投棄する悪徳業者がいますので、業者選びは慎重に行ってくださいね。

一般家庭と違って企業や工場の場合、一度に処分する蛍光灯の本数も多くなります。使用済みの蛍光灯は適切な場所で保管して割らないように注意しましょう。

蛍光灯がチカチカしても慌てず取り替えよう!

蛍光灯のちらつきは目にも悪く非常に気になりますよね。また、電気が無理やり蛍光灯を点けようとしているため、消費電力が一番高くなってしまい電気代もかかってしまいます。

蛍光灯が点滅したらまずは新品のものと交換してみましょう。それでもちらつくときは必ず他に原因があるわけですから、原因を探して蛍光灯のちらつきを改善させましょう。蛍光灯や照明器具の寿命が来て新品を用意するなら、せっかくですから模様替えをしてみてはいかがでしょうか。

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