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整合性をとるの意味と類語とは?使い方や例文と統合性との違いも

更新:2021.04.19

整合性をとるの意味と類語とは?整合化を図る、整合性がとれないの使い方や統合性との違いがあるでしょうか?整合性の言葉にある意味と、どのような使い方をするのが正しいのかを例文にしてわかりやすくご説明します。整合性を正しく使うための参考にしてください。

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整合性の意味とは?

整合性の意味とは「矛盾的点がないこと」

整合性は「せいごうせい」と読みます。整合性の言葉が持つ意味とは「矛盾的点がないこと」です。その他にも「論理に矛盾がなく一貫している状態のこと」「ずれがなくきちんと揃っている状態のこと」というような言葉が意味に当てはまります。

より伝わりやすいわかりやすい言葉で説明すると「つじつまがあっている」という意味がある言葉です。整合性は知らない言葉であっても比較的読みやすいので言葉の意味を調べやすいです。中には読めそうで読めずに調べることも困難な漢字もあります。

下の記事で「意外と読めそうで読めない漢字一覧」を紹介しています。見たことはあるけれど読み方がわからなくて意味を知らないままにしている漢字はありませんか。今後のために参考にしてください。

整合化の意味とは「ずれのない状態に導くこと」

整合性は「不具合がなく合っていること」という意味がある「整合」というもともとある言葉に、傾向や性質の意味がある「性」がついてできた言葉です。同じように整合に「導くこと・影響を与えること」という意味がある「化」がついた「整合化」という言葉もビジネスシーンなどでよく使われることがあります。

整合化の意味とは「ずれのない状態に導くこと」です。同じような場面で同じような意味として「整合化する」「整合化を図る」「整合化をとる」「整合化がとれない」などのようにして使われることがある言葉です。整合性と合わせて覚えておきましょう。

整合性の使い方と例文は?

整合性の使い方と例文①整合性をとる

ビジネス

整合性の使い方と例文1つ目は「整合性をとる」という言葉としての使い方です。整合性をとるは「矛盾がある状態になっているものを矛盾のない状態にする」という意味がある言葉です。「整合性をとる」を使った例文を下で紹介します。


「整合性をとる」を使った例文

  • 彼女が作成した企画書には矛盾する点があるので、整合性をとる必要があります。
  • 新しいプロジェクトの計画書には前後でつじつまが合わない部分があります、急いで整合性をとる必要があります。
  • 会社の基本的方針と整合性をとるための方法を考えなければいけません。

整合性の使い方と例文②整合性を図る

ビジネス

整合性の使い方と例文2つ目は「整合性を図る」という言葉としての使い方です。整合性を図るは「矛盾がある状態になっているものを矛盾のない状態になるように努力と工夫をすること」という意味がある言葉です。「整合性を図る」を使った例文を下で紹介します。

「整合性を図る」を使った例文

  • 私が考えた2つの案に矛盾点があるように感じます、整合性を図るためにすぐに見直します。
  • 人の上に立つ立場にいるものとして、発言と行動に矛盾がないように整合性を図る必要があります。
  • 文書を書き換えた背景には、整合性を図るための考えがあったと結論付けることができます。

整合性の使い方と例文③整合性がとれない

疑う

整合性の使い方と例文3つ目は「整合性がとれない」という言葉としての使い方です。整合性がとれないは「ひとつの流れや行動の中に食い違う点があること」「言っている事と実際の行動につじつまが合わない点があること」という意味がある言葉です。「整合性がとれない」を使った例文を下で紹介します。

「整合性がとれない」を使った例文

  • 彼の出張報告書を確認すると、どうしても整合性がとれない部分があります。
  • ライバル会社が送ってきた報告書は整合性がとれないので信用できません。
  • A案とB案を検討した結果、B案は基本の案との整合性がとれないためA案に決定します。

日本語には整合性のように、もともとある言葉の後ろに接尾語をつけひとつの語として使う言葉がたくさんあります。耳にすることはあっても正しい意味と使い方を説明するのに自信がない言葉もあると思います。短絡的もその中のひとつです。下の記事で短絡的の意味や正しい使い方を紹介しています。参考にしてみてください。

整合性の類語は?

整合性の類語①一貫性

ビジネス

整合性の類語1つ目は「一貫性(いっかんせい)」です。一貫性は「始めから終わりまで矛盾な点がないこと」「最初から最後までひとつの方針や考えにぶれがなく進んで行くこと」という意味がある言葉です。

「論理に矛盾がなく一貫している状態のこと」という意味で使う整合性と同じような意味があります。このふたつは意味が似ている類語と言えます。

「一貫性」を使った例文

  • 一貫性のある話し方をする人は、社会人として信頼できます。
  • ビジネスシーンにおいて一貫性のある考え方は重要です。
  • 一貫性がない人には、発言内容が毎回違うという特徴があります。

整合性の類語②一致

意見が一致する

整合性の類語2つ目は「一致(いっち)」です。一致は「ふたつ以上のものがぴったりと同じようになること」「くいちがいが生じない同じであること」という意味がある言葉です。「ずれがなくきちんと揃っている状態のこと」という意味で使う整合性と同じような意味があります。このふたつは意味が似ている類語と言えます。

「一致」を使った例文

  • 祖母から聞いていたご先祖様の名前が見つかった史料と一致していることで事実だと判明しました。
  • 5回目の会議でようやくみんなの意見が一致しました。
  • 家族旅行の行き先が早い段階で一致することは我が家では珍しいことです。

整合性の類語③統一性

まとまりがある

整合性の類語3つ目は「統一性(とういつせい)」です。統一性は「全体にまとまりがあり乱れがないこと」「個々に存在していたものをひとつのまとまりにすること」という意味がある言葉です。

「ずれや矛盾な点がなくきちんとまとまっている状態のこと」という意味がある整合性と同じような意味があります。このふたつは意味が似ている類語と言えます。

「統一性」を使った例文

  • 部分的に危うい部分はあるものの全体的に見ると統一性はとれているようです。
  • この会社は課によって考え方に違いがあり、統一性に欠けています。
  • あなたが考えだす商品はテーマに統一性が全くありません。

整合性の対義語は?

整合性の対義語①矛盾


食い違う

整合性の対義語1つ目は「矛盾(むじゅん)」です。矛盾は「始めに言ったことと後から言ったことにくいちがいがあること」「ふたつの物事にくいちがいがあり、つじつまが合わないこと」という意味がある言葉です。

整合性には「矛盾的点がないこと」という意味があります。矛盾と整合性は全く正反対の意味がある言葉同士なので、言葉の持つ意味が対になる対義語と言えます。

「矛盾」を使った例文

  • 頻繁に嘘をつく彼が嘘つきが嫌いと言っているのを聞いて矛盾を感じました。
  • 上司は急ぎながら慎重さを忘れない行動をするようにと毎回矛盾したことを言います。
  • 矛盾だらけの世の中で賢く生きるすべを身につけました。

整合性の対義語②不適

データの不適

整合性の対義語2つ目は「不適(ふてき)」です。不適は「適さないこと」「あてはまらないこと」「ずれがありぴったりはまらないこと」という意味がある言葉です。「ずれがなくきちんと揃いまとまっている状態のこと」という意味がある整合性とは反対の意味を持つ言葉です。言葉の持つ意味が対になる対義語と言えます。

「不適」を使った例文

  • 設定したデータの不適が誤作動を起こした原因だとわかりました。
  • 新しく購入した収納ボックスのふたが不適でふたがきちんと閉まりません。
  • 注目されている立場なので不適切な発言には注意して下さい。

整合性の対義語③ミスマッチ

ミスマッチ

整合性の対義語3つ目は「ミスマッチ」です。ミスマッチは「お互いにずれが生じていること」「不釣り合いな状態」という意味がある言葉です。「ずれがなくきちんと揃いまとまっている、つじつまが合っている状態のこと」という意味がある整合性とは反対の意味を持つ言葉です。言葉の持つ意味が対になる対義語と言えます。

「ミスマッチ」を使った例文

  • 入社1年目で自分にとってミスマッチな会社だと感じてしまいました。
  • 行動を共にする日々を繰り返しミスマッチが生じてきました。
  • 職場に合わないミスマッチな格好で毎日出勤する人がいます。

整合性と統合性の違いは?

統合性の意味とは「ひとつにまとめ合わせること」

ひとつにまとまる

統合性は「とうごうせい」と読みます。整合性という言葉と似ているように感じる統合性は「複数あるものをひとつにまとめ合わせること」という意味で使われる言葉です。

整合性と統合性の違い①単数と複数の違いがある

同じようで違う

整合性と統合性の違い1つ目は「単数と複数の違いがある」という点があります。統合性は、もともとは複数あったものを結果としてひとつにまとめます。例えば市町村合併などでもともと3つあった村や市、町などを1つの町や市にするときに「市町村を統合する」という言葉として使います。

それに対して、整合性はひとつのものや複数ある中で始まりから終わりの間にずれが生じていない状態を言います。複数あるものを単数にするものとは違います。

整合性と統合性の違い②まとめると比べるの違い

それぞれの違い

整合性と統合性の違い2つ目は「まとめると比べるの違い」という点です。整合性と統合性の違い①でも説明しましたが統合性は、もともとはあった複数のものまとめてひとつにします。整合性は、複数あるものや始まりや終わりなど前後にある、流れの中にある行動や言葉、出来事などを比べるものです。

したがって「統合性はまとめるもの」「整合性は比べるもの」という違いがあります。このように似たような言葉がある日本語はとても難しく意味が混同しやすいです。下の「日本語は難しい?」の記事を読んで日本語のことをもっと学びましょう。

整合性の意味を知り正しい使い方をしましょう

整合性の意味と正しい使い方を例文と合わせて紹介しました。整合性を正しく使うための参考になりましたでしょうか?整合性という言葉を聞いたことも使ったこともなく初めて知ったという人もきっといると思います。

たくさんある日本語の中には、聞いたことがない言葉や意味が分からない言葉がきっとたくさんあります。知らない言葉を知らないままにしておくのではなく、気になったらすぐに調べて意味を知り正しい使い方をしましょう。

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