サンガツ(サンキューガッツ)の意味や元ネタとは?有名ななんJ語5選
更新:2019.06.21
「サンガツ」を始めとした様々なバリエーションを持つ、なんJ語ってご存じですか?最近は様々な場面で見かけることが多くなっています。今回はその中でも汎用性の高いサンガツ(サンキューガッツ/さんがつ)の意味や元ネタをご紹介し、その他の言葉もご紹介していきます。
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サンガツの意味とは?
サンガツ・サンキューガッツは「ありがとう」という意味
サンガツ(サンキューガッツ)は、とても簡単に言うと「ありがとう」という意味です。なんJ界隈では何かを教えてもらったときのお礼を言う表現としてよく用いられています。はじめは「サンキューガッツ」と略さずに使われていましたが、最近は「サンガツ」と略して使用されることがほとんどです。
「サンガツ」とカタカナで書かれることが多いですが、ひらがなの「さんがつ」や、漢字の当て字で「三月」などと書くこともあります。
なんJ語は野球実況掲示板から生まれた言葉
そもそもなんJ語って何?と思われる方も多くいらっしゃることと思います。なんJとは、旧2ちゃんねるの実況掲示板「なんでも実況ジュピター」のことです。この掲示板には野球好きが集まり試合の実況をしたり、野球に関する議論を交わすしたりすることが多いのですが、そこでのやりとりから生まれた言葉を指しています。
なんJ語自体は野球の掲示板から生まれたものですが、それ以外の場面でも広く用いられています。リアルの生活ではあまり使わず、インターネット上でのやりとりで登場することが多いです。使う場面をわきまえることと、使う場合は意味をしっかり覚えておくことが大切です。
なんJの掲示板に集まる人たち、通称なんJ民の特徴に関する記事をご紹介しておきます。すべての人にあてはまるわけではありませんが、どんな人たちが集まっているのかを知りたい方は参考にぜひご覧ください。なんJでよく使われる顔文字も紹介されています。
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サンガツの使い方とは?
サンガツ・さんがつの使い方①知りたいことを教えてもらったときに!
サンガツ・さんがつの使い方1つ目は、知りたいことを教えてもらったときの返答としてです。「サンガツ」は「サンキューガッツ」の略ですので、お礼を言う表現だということはおわかりいただけるかと思います。なんJにおいては掲示板上で誰かに質問をし、その返答を得られたときの返しの言葉として主に使用されています。
「今日巨人勝ったん??」→「勝ったで~」→「サンガツ」。このような形で使うことが多いです。何か知りたいことを書き込み、それに対してのレスポンスをもらい、それに対してのお礼として使っているのです。
サンガツ・さんがつの使い方②求めているものをもらったときに!
サンガツ・さんがつの使い方2つ目は、求めているものをもらったときに返す言葉としてです。野球談義の中で「あの選手の画像が見たい」、「あのプレーの動画が見たい」などの希望を書き込むことも多くありますが、その画像や動画を誰かが貼ってくれたときに、お礼のひとこととして添えます。
「大谷のホームランの動画ハラデイ(画像や動画を貼り付けてください、を意味するなんJ語)」→「ほらよ(動画へのリンクを貼る)」「サンガツ」。だいたいこのような流れになります。
サンガツの由来・元ネタとは?
サンガツ・サンキューガッツの由来・元ネタは小笠原道大選手
サンガツ・サンキューガッツの由来・元ネタとなっているのは、読売ジャイアンツや北海道日本ハムファイターズなどで活躍した小笠原道大(おがさわら・みちひろ)選手です。小笠原選手は「ガッツ」という愛称で親しまれていました。
サンキューガッツとは小笠原選手への感謝の言葉がはじまり!
特にファイターズ時代の小笠原選手は、なんJにおいては「ぐう聖(ぐうの音が出ないほどの聖人、とてもすばらしくありがたい存在」とされていました。そのことから、自分の知りたいことや欲しいものに的確に応じてくれた「ありがたいレスポンス」に対して「サンキューガッツ」と返すのが定番となっていったのです。
その後「サンガツ」や「さんがつ」と略されるようになり、小笠原選手に関係のない話題においても広く使われるようになりました。短く語感もいいので、数あるなんJ語の中でも特にメジャーな存在です。
知っておきたいなんJ語5選
知っておきたいなんJ語①これにはニッコリ
知っておきたいなんJ語の1つ目は「これにはニッコリ」です。選手の様子や試合の様子を見て満足の笑みを浮かべる人の様子を表したものです。「これには〇〇氏もニッコリ」などという形で、監督や解説者など、その試合に関わっていた野球関係者などの名前を入れる場合もあります。
「〇〇氏」の部分に「ワイ」や「ワイ氏」など自分を表す一人称を入れ、自分が試合内容などに満足している様子を表すことも多くあります。
知っておきたいなんJ語②ワイ高みの見物
知っておきたいなんJ語の2つ目は「ワイ高みの見物」です。「高みの見物」という言葉自体は、なんJ特有の表現というわけではありませんよね。「自分とはあまり関係のない出来事を、余裕を持って見届ける」というような意味合いで使っていますが、なんJにおいても「ワイ高みの見物」はよく使われる表現です。
たとえば自分の応援しているチームはすでに優勝を決めていて、下位のチーム同士の2位争いなどの試合が行われている場合があったとします。下位チームの試合は余裕を持ち、完全な傍観者に徹することができますので「ワイ高みの見物」という余裕を持った態度を取ることができるわけです。
また、自虐表現として「低みの見物」という言葉が登場することもあります。こちらもなんJでしばしば使われる言葉です。もはや優勝争いなど関係ないくらい下位に沈んでしまったチームのファンが、低い位置から他チームの優勝争いを傍観している際に使われています。
知っておきたいなんJ語③~ンゴwww
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知っておきたいなんJ語の3つ目は「~ンゴwww」という言葉です。こちらの言葉はかつて横浜ベイスターズなどで活躍したグスマン・ドミンゴ投手に由来します。9回、この回を締めれば試合終了…という場面で登板したドミンゴ投手が、1つもアウトを取れずに逆転負けを喫してしまったことがきっかけで生まれました。
ここから転じて、いわゆる「やらかしてしまった」という状況に対して使われ始めました。ドミンゴ投手同様、楽天イーグルスに所属していた小倉投手が1アウトも取れずに降板した際は「オグンゴwww」という言葉が見られました。日常生活で失敗してしまった際に「ご飯炊けてなかったンゴwww」と使うことがあります。
「やらかした」という時に使われる言葉でしたが、その語感の良さからいろいろな言葉につけられることが大変多いです。「楽しかったンゴ」など、ポジティブな言葉と合わせて使うことも増えました。最近は若者の間での流行語とされており、その由来がなんJや、野球選手にあるということを知らない人たちも増えています。
知っておきたいなんJ語④~してクレメンス
知っておきたいなんJ語の4つ目は「~してクレメンス」です。これは人に何かお願いをしたい時に使う表現です。先程、画像や動画が欲しい際に「画像ハラデイ」という言葉をご紹介しましたが、それの類語表現です。「画像クレメンス」という形で使用されています。「教えてクレメンス」のように動詞とあわせても使われます。
クレメンス、そしてハラデイはともに外国人野球選手です。クレメンスの由来となっているのは、ウィリアム・ロジャー・クレメンス投手となっており、メジャーリーグで長らく活躍していました。ハラデイの由来、ロイ・ハラデイ投手もメジャーで長く活躍していました。
ともに日本の球界でプレーしたことはありませんが、なんJの住人たちはメジャーリーグの選手にも通じており、特に語感の良い選手の言葉を積極的にスラングとして取り込んでいたことがわかります。
知っておきたいなんJ語⑤熱い手のひら返し
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知っておきたいなんJ語の5つ目は「熱い手のひら返し」という言葉です。手のひら返しという言葉自体は特になんJ特有ではありませんが、非常によく使用される言葉です。手のひらを返すというのは「人物に対する態度や評価を一変させる」ことです。野球実況などにおいては比較的よくあることです。
ある選手が、得点に絡むミスやエラーをしたとします。もちろん、見ている側はその人のミスに対して冷たい態度を取ることになります。しかしその後ホームランを打ったり、ミスを取り返すような大活躍をした場合、今までの態度を一変させ「ようやった」「〇〇君ワイは信じてたで!」という「手のひら返し」が行われるのです。
これはビジネスの場面や学校生活など、わたしたちの日常生活でもよくあることでしょう。ミスをした人がそれを取り返すような活躍をした場合、それまでの評価を一変したりすること、それが「熱い手のひら返し」なのです。
なんJ語を不快に思う人もいる
「サンガツ」「さんがつ」を始めなんJ語には響きやリズムがおもしろいものが多く、使ってみたくなる方も多いことと思います。しかし「あまり好きじゃない」「イライラする」と感じる方も多いのは事実です。使う場面や相手をよく考えること、そして、あくまでもインターネット上でのやりとりにとどめておくことが無難です。
よく使うネットスラングとして「草」という言葉の意味や使い方にまつわる記事を紹介します。「サンガツ」や「さんがつ」同様、なんJでもよく使われている言葉です。気軽なコミュニケーションには便利な表現ですので、ぜひチェックしてみてください。
なんJ語は節度を守って楽しもう!
「サンガツ」をはじめとしたなんJ語は、気軽なコミュニケーションに適した言葉です。しかしリアルな生活で使いすぎたり、あまりなんJ語を知らない人たちの前で使用したりすると逆に引かれてしまうことも多いようです。SNSなどで使用する際は、使用するコミュニティの人たちの言葉遣いなどをよくチェックしましょう。
「サンキューガッツ」「サンガツ」などのなんJ語は特定の掲示板で野球ファンが作った言葉にも関わらず、野球ファン以外の若い人たちに広がっているという、不思議な現象を巻き起こしています。新しい日本語表現のひとつとして、言葉や意味をいくつか知っておくのも素敵なのではないでしょうか。
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