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野良猫がついてくる理由4つ|人懐っこい子猫が寄ってくる・甘える訳は?

更新:2019.06.21

道を歩いていると野良猫がついてくる、人懐っこい子猫が追いかけてくるといったことがありませんか?野良猫は警戒心が強いため、なつくのも難しい場合が多いのですが、実際に野良猫が寄ってくる・甘えるという行動を取る時、そこにはどのような理由があるのでしょうか?また、対処法や飼育の注意点なども見てみましょう。

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野良猫がついてくる理由4つ

野良猫がついてくる理由①なつかれた

野良猫がついてくる理由の一つ目として「なつかれた」、こちらはもう一番に考えられる理由ですよね。野良猫に限らずすべての猫は、警戒している相手に自ら寄っていくようなことは絶対にしません。そんな猫がわざわざついてくるということは、「なつかれた」もしくは「興味を持たれている」といった可能性がとても高いです。

元々、人間が苦手な野良猫であっても「毎日声をかけている」「以前おやつをあげたことがある」というような場合、徐々に心を開いてなつくことがあります。すり寄って甘える程ではないにしろ、距離を置きながら「ついてくる」という形で愛情を表現してくれている場合もあります。

野良猫がついてくる理由②人懐っこいタイプの猫

野良猫がついてくる理由の二つ目として「人懐っこいタイプの猫」だったということも考えられます。自分限定で懐かれているわけではないので、ちょっぴりがっかりしてしまいそうですが、フレンドリーな性格の野良猫の場合、興味がある人間や仲良くなりたい人間に甘える・なつくといった行動を取ることがあります。

また、野良猫が人懐っこい性格になる理由として「子猫の頃に母猫が人間と仲良くしているのを見てきた」「日頃から人間に優しくされている」もしくは「元々は飼い猫だった猫が野良猫になってしまった」といった背景があることも少なくありません。

野良猫がついてきてくれるのは猫好きにとっては嬉しいものですが、人間を疑わない性格であるがゆえ、心ない人間からの虐待などの危険に晒される可能性も高くなります。昨今では野良猫を地域猫として見守ったり、保護したりする活動も広く行われるようになってはいますが、人懐っこい野良猫の場合、特に注意が必要です。

野良猫がついてくる理由③空腹や怪我で助けを求めて寄ってくる


野良猫がついてくる理由の三つ目として「空腹や怪我で助けを求めて寄ってくる」ということも挙げられます。普段、地域猫として人間にお世話をしてもらっている猫が「何かちょうだい」と寄ってくる場合もありますが、自分の力だけで生きている野良猫があまりの辛さに限界を感じ、人間を頼って寄ってくる場合もあります。

もし、やせ細った猫や具合の悪そうな猫が寄ってきた時は、可能であれば一刻も早く保護をして動物病院へ連れて行ってあげて下さい。警戒心の高い野良猫が人間を頼るということは非常事態です。「助けてほしい」その一心で、あなたの前に姿を現し、ついてくるという行動を取っています。

野良猫がついてくる理由④助けてほしい子猫がいる

野良猫がついてくる理由の四つ目として「助けてほしい子猫がいる」ということも、とてもレアなパターンですが実際にあります。これは母猫が「子育てが不安」「人間との安全な生活を知っている」「自分の代わりに子猫を育ててほしい」といった場合に、人間に子猫の存在を知らせてサポートを願い出ているという行動です。

野良猫が何かを訴えるようにずっとついてくる時や、逆に「ついてきて」といったようなそぶりを見せた時は、それに従ってみて下さい。そして案内された先に子猫がいた場合、母猫と共に安全な場所に保護してあげましょう。野良猫が自分の子猫の居場所を知らせることは、あなたを心から信用し、頼っている証拠です。

また、猫に好かれる人・なつかれる人にはある特徴があると言われています。逆に「こんなに猫が大好きなのになぜか逃げられてしまう」という人は、ぜひ以下の記事も覗いてみて下さい。知らず知らずのうちに取ってしまっていた行動が「実は猫にとっては嫌なものだった」と新たな発見があるかもしれません。

野良猫がついてくる時の対処法3つ

野良猫がついてくる時の対処法①追いかけてくる場合はしばらく様子を見る


野良猫がついてくる時の対処法、一つ目として「追いかけてくる場合はしばらく様子を見る」という方法が挙げられます。野良猫が追いかけてくると、その子を助けたい気持ちが先走り「今すぐ保護してあげなきゃ!」という思いに駆られることもあると思いますが、まずは落ち着いて下さい。

その野良猫は本当に「野良」猫でしょうか?目つきが鋭く毛もボサボサで首輪も無し、てっきり野良猫だと思っていたら「実は近所の飼い猫だった」なんていう話も実際にあります。また小さな子猫が追いかけてくる時は、近くで母猫がその子猫を探しているかもしれません。そんな時にはひとまず距離を置いて様子を見ましょう。

もちろん猫が明らかに衰弱した様子であったり、周りにカラスなどの外敵がウロウロしていたり、切羽詰まった様子でいたりする時などはすぐに保護が必要ですので、そのような状況で野良猫が追いかけてくる場合は、臨機応変に適切に対処するようにして下さい。

野良猫がついてくる時の対処法②家に入りたがる場合は保護をする

野良猫がついてくる時の対処法、二つ目として「家に入りたがる場合は保護をする」という方法もあります。ただし、あくまでもそれが可能な場合に限ります。野良猫が家に入りたがる理由には、その家で暮らしたい、ご飯の匂いを嗅ぎつけている、家の中の飼い猫の匂いにつられている、興味本位など色々なものが考えられます。

しかし、どんな理由にしても「この人間の家は安心だ」と思ってくれている可能性がとても高いです。とは言え、猫が家の中に入ってきた瞬間に急にドアを閉めたり、逃げないように出口を塞ぐようなことだけはしないで下さい。せっかくの信頼関係が一瞬にして壊れてしまい、猫は大パニックを起こし暴れ回る危険性があります。

猫が初めて家に入ってきた時は、まずは様子を見ながら好きなようにさせて少しずつ慣らしてあげるようにします。野良猫を「うちの子として迎える」という覚悟や、適切なサポートを行う覚悟無しに、ただ「可愛いから」と気まぐれに家に入れて、ある日突然「やっぱりダメだ」と追い出すようなことだけは絶対にしないで下さい。

野良猫がついてくる時の対処法③猫の愛護団体に相談する

野良猫がついてくる時の対処法、三つ目としては「猫の愛護団体に相談する」という方法もあります。近年、様々な地域で野良猫の保護活動が浸透してきており、猫の愛護団体も徐々に増えています。しかし、ほとんどの団体が常に多くの保護猫を抱えているのが現状で「これ以上は定員オーバー」というところも少なくありません。


そのため、自身で保護することが無理であれば、愛護団体に連絡する前に家族や友人、職場の仲間など信頼できる人に相談してみて下さい。その上で最後のセーフティネットとして愛護団体へ連絡するようにしましょう。また動物病院や警察で預かってくれる場合もありますが、あくまでも一時的なものなので注意が必要です。

ついてくる野良猫を飼う際の注意点は?

野良猫を飼う際の注意点①まずは必ず動物病院で診てもらうこと

野良猫を飼う際の注意点、一つ目として「まずは必ず動物病院で診てもらうこと」がとても大事なポイントとなってきます。野良猫は一見して元気そうでも実は「ノミ・ダニがついていた」「お腹の中に虫がいた」「病気を持っていた」ということがよくあります。

そのため野良猫は保護した段階で、できるだけ早く動物病院に連れていき、隅々までしっかりと診てもらうようにしましょう。その際、一緒にワクチン接種や去勢・避妊手術の予約を入れておけば一石二鳥ですね。病院では鳴き叫んだり暴れたりする子もいますが、この最初の難関を越えればひとまず安心です。頑張りましょう。

野良猫を飼う際の注意点②なつく・甘えるまでは根気よく接すること

野良猫を飼う際の注意点、二つ目として「なつく・甘えるまでは根気よく接すること」、こちらも非常に大切なポイントです。外の過酷な環境で生きてきた野良猫は、人間との生活に慣れていません。そのため人間ともどう接してよいか分からず、甘えるどころか時には飼い主さんを傷つけてしまうこともあります。

しかし人間になつくことが難しいとされる野良猫が、家の中にいてくれるだけでも奇跡だと思って下さい。まずはケージなどで猫が安心しやすい場所を作り、しばらくはそこで過ごしてもらうようにします。必要以上にジロジロ見たり構い過ぎてもいけません。家の中を散策したがっていれば、自由にさせてあげましょう。

毎日お世話をして声をかけ続けていれば、元野良猫であっても必ず心を開いてくれます。もちろん「何年経っても甘えるそぶりを見せてくれない」という場合もありますが「ご飯をあげたらきれいに食べてくれる」といった何気ないことに、その子からのメッセージが隠されています。ぜひ根気よく接してみて下さい。

野良猫を飼う際の注意点③先住猫との関係に配慮すること

野良猫を飼う際の注意点、三つ目として「先住猫との関係に配慮すること」という点も挙げられます。野良猫を迎える時に、既に家で飼っている猫がいた場合、その先住猫と上手くやっていけるかを注意深く見守っていく必要があります。

まずは新入り猫をケージに隔離し、その状態で先住猫との顔合わせをさせます。その後もしばらくはケージの中で生活してもらい、両者がフレンドリーに接するようになればケージから出して様子を見てみて下さい。そして先住猫には、今まで以上に「あなたを大切にしている」ということを示してあげましょう。

また、一般的に成猫の野良猫はなつくまでに特に時間がかかるとされていますが、落ち着いた大人の猫には素敵な面もたくさんあります。以下の記事では、そんな大人の猫の魅力をはじめ、なつかない時の対処法もご紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてみて下さい。

野良猫がついてくるのは信頼の証し

さて今回は、野良猫がついてくる理由やその際の対処法、そして野良猫を飼う時の注意点をご紹介してきました。人間に慣れていないことも多い野良猫が、寄ってくる・追いかけてくる・なつく・甘えるといった行動を見せる時、そこには必ず理由があります。

しかしどんな理由であったとしても、その根底にはあなたを信頼している気持ちがあります。もし、お出かけの際にふと野良猫が追いかけてくるようなことがあれば、ぜひ足を止めてその理由を聞いてみてあげて下さい。

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