Large thumb shutterstock 605765516

空がピンクに染まるビーナスベルトとは?天使の梯子など美しい画像10選も

更新:2019.06.21

空がピンク色に染まるビーナスベルトやその時一緒に現れる地球の影と言う現象を知っていますか?私達が暮らすこの地球上は天使たちが時折、ひっそりと空を美しい色で染め上げています。そんな天使たちが染め上げていった美しい空の現象をそっとのぞいて見ることにしましょう。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。



空がピンクに染まるビーナスベルトとは?

美しいピンクの大気現象

ビーナスベルトとは早朝の空や日没後の空に、ピンク色の帯状に空が染まる現象です。水色の空にうっすらとピンクの帯がかかるその様子は、まるで天女のドレスに巻いた美しいベルトのようでそこからビーナスベルトという名前が付けられています。

ビーナスベルトの色はピンク

ビーナスベルトの色はおもに少しくすんだアッシュピンクが多いですが、オレンジ色がかったピンクだったり紫がかっているピンクだったりと様々な色合いがあります。太陽が昇る前は薄いピンク、太陽が昇るにつれビーナスの帯は色合いが濃くなっていきます。ベルトの幅も時間によって変化していきます。

ビーナスベルトの発生条件

ビーナスベルト発生条件①大気が澄んでいる

ビーナスベルトの発生条件の1つ目は、大気が澄み渡り安定していることです。春から夏にかけての湿度が多い環境ではあまり発生しません。そのため晩秋から冬にかけて発生することが多いです。

ビーナスベルト発生条件②太陽と逆側の空

ビーナスベルト発生条件の2つ目は太陽とは逆側の空で発生するということです。太陽側で空がピンクに染まる大気現象もありますが、それはビーナスベルトではなく朝焼けや夕焼けと呼ばれる現象です。

ビーナスベルト発生条件③早朝や日没の空


ビーナスベルト発生条件の3つ目は太陽が沈んでいる早朝や日没後の薄明中、20分程度の間に発生するということです。ビーナスベルトの色や幅は刻々と変わっていくので一瞬たりとも同じではありません。夜明け前、日没後のほんの短い時間なので、気が付かないと見逃してしまうことが多いかもしれません。

ビーナスベルト発生条件④太陽の光が空に残っている

ビーナスベルト発生条件の4つ目は、太陽が昇る前や沈んだ後の太陽の光が空に残っている時です。大気中には水滴や氷滴を含んだ大気があり、それがスクリーンの役目を果たして太陽の光を空に映し出します。低い位置からの太陽の光が大気の影響で赤色を中心に空に残り、反対側の空のスクリーンに投影されて発生するのです。

地球の影って何?

地球の影はもう一つの美しい帯

ビーナスベルトが現れる時、そのベルトの下に美しい藍色に染まった帯状のような部分が見えますが、これが地球の影なのです。私達が立っている地球の影自体を見る機会はあまりありませんが、ビーナスベルトと共に出現する藍色の帯が地球自身の影なのです。

地球の影は地球が丸いため起きる

View this post on Instagram

#希望#夢#雲海#宇宙#雲#空

A post shared by 茂木康仁 (@9doragon0305) on

地球の影は、地球が丸いために日の出前や日没後の光が地球にさえぎられ、水平線まで届かないために起こります。ビーナスベルトと地球の影は私達が地球の上に立っているという事を実感できる幻想的な瞬間です。

地球上には普段は見られるようで見られない美しい大気現象や風景がたくさんありますね。そこでこちらの記事もチェックしてみて下さい。極寒の大地の風景が印象的です。

ビーナスベルトなど空に起きる美しい現象の画像10選

空に起きる美しい現象①天使の梯子


空に起きる美しい現象の1つ目は天使の梯子です。天使の梯子とは太陽が雲の間に隠れていて、雲の隙間から太陽の光が筋となって降り注いでいる現象です。光の筋が雲から空や地上に降り注いでいる様子はまるで梯子をかけたようなので、天使の梯子と言います。

天使の梯子は雨上がりや朝早くの時間帯に多く見ることができます。通常は雲の切れ間から地上に向かって光が降り注ぎますが、雲の切れ間から上空に向かって光が出ることもあります。別名薄明光線ともいわれていて、空気の澄んだ秋から冬にかけて発生することが多くなっています。

空に起きる美しい現象②ビーナスベルト

2つ目の美しい画像はこちらです。良く晴れた寒い冬の日、少し早起きをして太陽と反対側の空を見てみてください。または陽が沈もうとしている晩秋の澄み切った夕方、東側の空を見上げてみてください。街がすみれ色に染まり、自分もその青い時間の中に佇む時にビーナスベルトが現れます。

ビーナスベルトの下には地球の影がうっすらと浮かび上がり、その様子はまるで壮大な天体ショーを見ているような気分になります。その時間はわずか20分間。太陽の動きに合わせて次々と色を変えていくビーナスベルトはやがて藍色の濃い夜の闇の中にひっそりと沈んでいきます。

空に起きる美しい現象③朝焼け

3つ目の空に起きる美しい現象は朝焼けです。空が赤く染まるのは、太陽の光のうち波長の長い赤い光が散乱されずに地球に届くからです。空気中に水蒸気が多いと適度に散乱し、目に入ってきやすくなります。そのため特に梅雨時期は、大気中に水蒸気が多いのでより鮮やかな朝焼けを見ることができます。

朝焼けは雨になるということわざがありますね。朝焼けが見えると東は晴れているのですが、西から雨になる可能性が高くなります。天気が悪くなる日の朝焼けは東の空に筋雲などが広がっていて赤い色に染まっています。晴れる場合の朝焼けは、ピンク色からオレンジ色、そして黄色と明るい色に変わっていくのがポイントです。

空に起きる美しい現象④夕焼け

4つ目の美しい画像は夕焼けです。夕方に地平線のあたりの空が赤く染まる現象です。太陽の光は夕方になると角度が浅くなり、大気を通過する距離が延びます。そのため朝焼けと同じように、私達には空に散らばった赤い光が目に映ります。夕方になると空の青い光は波長が短いので遠くまで光が届かず、空が赤く見えるのです。

夕焼けの翌日は晴れるといわれますが、これは比較的当たっているようです。日本上空では偏西風が南西から北東へと移動しています。そのため、夕方に西の空が晴れて夕焼けになっている場合は翌日晴れる可能性が高くなるのです。


空に起きる美しい現象⑤ブルーアワー

空に起きる美しい現象の5つ目がこちらです。ブルーアワーとは日の出前と日の入り後の空が濃い青色に染まる時間帯のことを言います。空が濃い青色に包まれると街全体も青い空気の中に包まれ、静かな、穏やかな気持ちになります。この青い時間は地球が私達に贈ってくれた癒しの時間なのかもしれませんね。

空に起きる美しい現象⑥マジックアワー

美しい現象6つ目はマジックアワーと呼ばれています。日の出前や日没後に見られる薄明かりの時間帯のことです。太陽が沈んだ直後は太陽の姿が消えているので影が周りにできず、物や景色が柔らかく浮かび上がります。太陽の名残の光がソフトで暖かく周りを包み込み、金色に輝いて見える時もあります。

このマジックアワーと呼ばれる時間帯はわずか数十分程度で消えてしまいます。この昼とも夜ともつかない不思議な光は、映像に収めると独特の雰囲気で写るのでマジックアワーと呼ばれているのです。風景もポートレートも何を撮るにもベストな時間です。

空に起きる美しい現象⑦稲妻

7つ目の美しい現象は稲妻です。稲妻は空の雲の中で電気が発生し、放電した時に発生する光です。空を切り裂いて流れ落ちてくるようなその姿は、圧倒的な自然のエネルギーを感じます。稲妻は怖いイメージがあり、以外とその姿を見る機会は少ないかもしれませんね。

雷の鳴っている雷雨の日に一度窓の外をのぞいて見て下さい。天空を生き物のように走る光の筋は美しく、その不思議な姿に魅了されます。地球も生きているということを感じる一瞬です。

空に起きる美しい現象⑧グリーンフラッシュ

空に起きる美しい現象8つ目はグリーンフラッシュです。グリーンフラッシュとは太陽が昇る瞬間や沈む瞬間に、ほんの一瞬だけ太陽が緑色の光を放つことをいいます。まさに一瞬の瞬間なので良く見ていないと見逃してしまうことが多いのですが、もしこのグリーンの光を見ればその光を見た人は幸せになると言われています。

この不思議な緑の光は地表近くの大気がプリズムの役割を果たして、通過した光が屈折し緑色の光だけが目に入ることから起こる現象です。この現象は空気の澄んだところで発生しやすく、春夏よりも秋冬の季節に観測すると良いでしょう。

空に起きる美しい現象⑨虹

9つ目の美しい現象が虹です。雨上がりの空にかかる美しい7色の橋。ロマンチックでハッピーなイメージが虹にはありますが、虹の正体は雨粒に反射した太陽の光が7色に輝いて見えているのです。雨と太陽の光が無いと虹は発生しないので、雨が上がってもどんよりとした曇り空だと虹は現れません。

虹は太陽の光が雨粒に差し込み、雨粒の中で光が反射・屈折して私達の目には7色に見えます。近くにある雨雲から振るたくさんの雨粒をスクリーンにして、太陽の光が虹に姿を変えて現れるのです。夕立の後の東側の空を見てみて下さい。大きな虹を見られるチャンスが高いですよ。

空に起きる美しい現象⑩オーロラ

美しい現象10番目はこちらです。オーロラは地球の高緯度の場所である北極や、南極の夜空で観測することのできる発光現象です。光り輝く色のカーテンが揺らめく姿は神秘的、幻想的で昔の人はその姿に畏怖の念を抱いたようです。日本でも観測記録が残されており、北海道などの一部などで見られる時もあるようです。

オーロラ発生のメカニズムは稲妻と同様で、強烈な放電現象によって起きます。放電によってできた高エネルギーの電子が上層の大気中の分子や原子にぶつかって反応し、光を出します。またオーロラ発生には磁場が関係しています。磁場と太陽風との相互作用によって放電現象が起きるので、土星やなどでも見ることができます。

ビーナスベルトは地球に住む私達への贈り物

ビーナスベルトや地球の影、虹やオーロラなど空に現れる美しい大気現象を見てきました。普段は忙しくて空なんて何年も見上げていない、なんて人がいたら、ちょっとだけ仕事の手を休めて空を見上げてみて下さい。今日も空のどこかで天使たちが美しく空を染め上げています。

空気も時間も青色やピンクに染まる時間に、自分もその場にひっそりと佇むだけで幸せな気分になります。ただそこにいるだけでそんな気分にさせてくれる美しい大気現象は、天使たちから地球に住む私達への贈り物なのかもしれませんね。

美しい空の現象をご紹介してきましたが、その他にも綺麗な画像を見て癒されたい!という人はこちらの記事も要チェックです。携帯の待ち受け画像にもどうぞ。

●商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。