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クロカンブッシュとは？
クロカンブッシュの概要
クロカンブッシュとは、フランスのお菓子のことです。土台をベースに小さなシューを円錐状に重ねていきます。この時に、カラメルや飴を使って崩れないように高く積みます。クロカンブッシュはフランス語のカラメルやシューが口（bouche）の中（en）でカリッと（croque）崩れる様子から名づけられました。
クロカンブッシュに込められた意味
クロカンブッシュはフランスではウエディングケーキとして結婚式で食べられることが多いです。そのほかにも洗礼式などの特別な行事の時に作られる祝い菓子です。クロカンブッシュのシューはフランスではキャベツを表していて、子孫繁栄と豊作の願いが込められています。
なぜなら欧米では赤ちゃんはキャベツ畑から生まれてくるといわれているからです。クロカンブッシュは伝統的な意味が込められているケーキですね。
また、シューは祝福してくれる人たちを表すともいわれており、できるだけ高く積み上げるのが好まれます。ウェディングケーキに使われる場合には、夫婦の像やバラを飾ります。これらは飴細工やドラジェで作られます。ドラジェとは、糖衣菓子のことです。クロカンブッシュを木槌で割って分けて、参列してくれた方に配ります。
クロカンブッシュの簡単レシピ！積む前の準備や土台の作り方は？
クロカンブッシュの簡単準備①シューを作る
クロカンブッシュを作るには、数多くの小さなシューが必要です。例えば高さ約60センチのクロカンブッシュを作るには、小さなシューは200～300個必要です。ここでは高さ約30センチのクロカンブッシュの作り方を紹介するので、シューは70個ほど必要となります。シューのレシピ・作り方を紹介します。
クロカンブッシュのシューの材料
- 薄力粉 150グラム
- バター 120グラム
- 水 210ml
- 卵（Mサイズ）6個
- 【カスタード】
- 卵（Mサイズ）6個
- 砂糖 240グラム
- 薄力粉 60グラム
- 牛乳 900ml
- バニラエッセンス 数滴
クロカンブッシュのシューの作り方
- 最初にシュー生地を作ります。小鍋にバター・水を入れて沸騰するまで強火で温めます。
- 沸騰したら火からおろし、ふるった薄力粉を入れて木べらなどでかき混ぜます。
- 1分ほど弱火にかけて練ります。
- 火からおろし、溶き卵を3回に分けて入れ、その都度よく練ります。
- 絞り袋に入れて、クッキングペーパーを敷いた天板の上に絞ります。
- 200度に予熱したオーブンで20分焼きます。
- 加熱が終わっても、15分そのまま開けずに置いておきます。
- カスタードクリームをシュー生地を焼いている間に作ります。
- 鍋に卵と砂糖を入れて白っぽくなるまで、泡だて器で混ぜます。
- ふるった薄力粉を入れ、混ぜます。
- 牛乳もいれて鍋を強火にかけながら木べらで焦げないようにかき混ぜます。
- とろみがついたら火からおろし、粗熱をとります。
- 氷水で冷やし、バニラエッセンスを混ぜ合わせます。
- クリームをシューの中に絞り入れたらシューは完成です。
オーブンで加熱が終わっても、絶対にオーブンの扉を開けないでください。扉を開けるとシューが膨らまずにしぼんでしまいます。クロッカンブッシュを作るには膨らんだシュークリームのほうが見た目もよくなり、より高く積むことができるので気をつけましょう。
クロカンブッシュの簡単準備②タワーの土台となる円錐を作る
次にタワーの土台、中心となる円錐の芯を作り方です。今回は高さ30センチのクロカンブッシュなので半径30センチの半円を丈夫な厚紙などに書いて切り抜きます。切り抜いたら端と端をセロハンテープなどでとめます。円錐の形ができたらアルミホイルで覆います。自分が作りたいタワーの高さによって半径を変えてください。
円錐はあまりにも鋭角にすると積み上げていったときに崩れやすくなってしまうので、鋭角にしないように気を付けて作成するようにしてください。またスポンジケーキを円錐を利用して作ると、土台を引き抜かずそのまま切って食べることができ、中身も工夫することができるのでおすすめです。食べ方も切るだけなので簡単です。
円錐スポンジケーキの作り方
- 円錐の型に合わせてスポンジを中に入れます。
- 残りのスポンジを一口大にカットします。
- 中にカットしたスポンジケーキやフルーツ、クリームなどをお好みでバランスよく入れます。
- 最後はスポンジで終わるようにし、手で軽く押さえます。
- ラップをぴったりとして冷蔵庫で一晩寝かせてなじませます。
- お皿かタルト生地の上に置いて完成です。
スポンジケーキで作ると、スポンジ部分にもカラメルソースなどを塗って固めることができるので、見た目もきれいになり崩れにくくなります。食べ方も自分の好みに合わせて、中に入れるフルーツやクリームなどを工夫して味をその時々によって変えられるのも嬉しいですね。
クロカンブッシュの簡単準備③飴がけに使うカラメルの作り方
クロカンブッシュのシューと土台ができたら次はシューと土台を接着する役割をするものが必要ですよね。今回は飴がけに必要なカラメルソースの作り方・レシピを紹介します。飴がけとは高温の飴をかけてコーティングをすることです。飴が冷えて固まるとしっかりと固定することができるのでクロカンブッシュにはかかせません。
カラメルソースの材料
- 水 150ml
- 砂糖 400グラム
- 水あめ 50グラム
これらの材料を火にかけてカラメル色になったら火からおろすだけです。カラメルを作っている最中には鍋の中身をかき混ぜないようにしてください。また、簡単に作れますが焦げ付くのも早いので、カラメルソースを作っている最中はできるだけ目を離さないようにし、色が変わってきたら鍋を回すようにかき混ぜてください。
また、家庭で作る場合には生クリームが好きな方は生クリーム、チョコレートが好きな方はチョコレートソースを使って代用することもできます。ただし、チョコレートはしっかりと固まりますが生クリームは完全に接着することは難しいので、高さのあるクロカンブッシュには向いていません。
クロカンブッシュの簡単レシピ！積み方は？
クロカンブッシュの簡単レシピ！基本の積み方
クロカンブッシュの基本の積み方・作り方を紹介します。まず、下に置くものをタルト生地にするかお皿にするか決めます。どちらの場合でもたっぷりと下にカラメルソースを円状に塗ってください。カラメルソースが乾かないうちに先ほど作った円錐状の土台を中央に置いて固定します。
その周りに小さいシューを並べます。これが一番下のシューとなります。土台となるのできっちり並べます。シューにカラメルソースをかけ、だんだんと積み上げていきます。どんどん積み上げたくなりますが、カラメルソースが乾いて固まってから次の段のシューをのせるようにすると、崩れにくいので失敗を防ぐことができます。
飴が固まったら中の土台を抜きたいという方の作り方・レシピは、はじめにお皿に何もつけずにシューを並べ、その上からカラメルソースを使って積み方をするといいです。雨が完全に固まってから土台を引き抜くために、冷蔵庫で少し冷やして飴を固めてから中の土台を引き抜くようにしましょう。
クロカンブッシュのアレンジレシピ！クリスマスの積み方
クロカンブッシュはお祝い菓子であることは先ほどお伝えしました。クロカンブッシュはツリーに似ているのでクリスマスにもぴったりのケーキなのです。今回はそんなクリスマスツリーに見立てた可愛いクロカンブッシュの積み方・レシピを紹介します。
クロカンブッシュのクリスマスバージョンの積み方は、画像のように、抹茶チョコレートやピスタチオのチョコレートを先ほどのカラメルソースの代わりに使って積み上げるだけです。上から粉砂糖をふるうと雪のように見えて可愛いですね。サンタやイチゴなどを添えるとさらに可愛く、クリスマスムードを盛り上げてくれます。
クリスマスには気分が高まるおしゃれな飾り付けも欠かせませんよね。部屋全体がクリスマスモードだとクロッカンブッシュもさらに華やかに見えます。クリスマスの飾りつけに関しての関連記事がこちらにありますので、ぜひ合わせてチェックして可愛い飾り付けを合わせて楽しんでくださいね。
クロカンブッシュのアレンジレシピ！結婚式のウエディングケーキの積み方
結婚式のウエディングケーキに使うケーキは、高さが必要です。豪華に見えますし、縁起もいいからです。そのため、崩れないように工夫をする積み方・レシピが求められます。したがってシューをカラメルソースで固めた後に飴がけをするといいでしょう。
飴がけをする際に強弱をつけて流すとおしゃれですし、多めに飴がけをすることによってがっちりとクロッカンブッシュを固めることができます。飴細工やドラジェを使って新郎新婦の像を作って添えるとおしゃれです。ない場合には結婚式用の飾りをつけてもいいでしょう。
ケーキをクロカンブッシュに決めたら次はケーキ入刀時のBGMですね。ケーキ入刀の盛り上がるシーンにぴったりの曲も考えて結婚式を盛り上げましょう。こちらに結婚式のケーキ入刀時のおすすめの曲がに関する関連記事がありますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。
クロカンブッシュの食べ方や取り分け方は？
クロカンブッシュの食べ方
クロカンブッシュは、みんなでつまみながら食べます。ですので、大人数で食べると、崩れそうでひやひやするというスリルも味わえて大盛り上がりすること間違いなしですよ。つまんで手軽に食べることができるので、パーティにもぴったりです。
つまんで食べることが予想される場合には、完全に飴がけをして固めてしまうのではなく、生クリームなどでゆるく接着をするといいです。そうすると上から順につまんで食べやすくなります。
クロカンブッシュのとりわけ方
クロカンブッシュの食べ方はみんなでつまんで食べるものですが、お皿に取り分けたい場合は、一度崩してから取り分けるといいです。画像のように外側に飴がけがされている場合は食べ方が難しいですが、飴がけをまず先に崩して取り分けましょう。
フランスの結婚式では、新郎新婦が木槌でたたいてクロカンブッシュを崩してから、ゲストに少しずつ配るのが一般的な食べ方です。
日本でクロッカンブッシュをウェディングケーキに使う場合にはケーキ入刀をするために、スポンジケーキの上にシューを重ねるクロカンブッシュも作られています。土台であるスポンジケーキをりようしてケーキ入刀をして、クロカンブッシュを後で一つずつつまむようにして取り分けると簡単に取り分けられます。
可愛くておしゃれなクロカンブッシュを楽しもう
いかがでしたか？今回はたくさんの願いが込められているフランスのお菓子であるクロカンブッシュについて紹介しました。フランスでは結婚式や大事な行事の時に使われるだけあってとても豪華でおしゃれなケーキです。小さなシューを重ね合わせるだけで簡単にできるのも魅力ですね。
市販のプチシューなどを使えば、手間もかからず豪華なケーキを作ることができます。お子様と一緒にケーキを作るのも、これなら簡単に楽しんでできそうですね。クリスマスは生クリームやチョコレート、カラメルなどお好みの味でクリスマスツリーをクロッカンブッシュで作ってみてはいかがでしょうか？
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