「ご養生ください」の意味は?類語やメールでの上司への使い方も
更新:2019.06.21
ご養生くださいという言葉は主にビジネスにおいて使われる敬語表現であり、静養を促す使い方がメインになっています。ここではご養生くださいという言葉をメールで使う場合やその類語、そして上司に送る際の例文も紹介していきますので、使い方がよく分からない人にとっては必見の内容です!
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「ご養生ください」の意味や使い方は?
「ご養生ください」の意味は静養や健康増進を相手に願う敬語
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「ご養生ください」の意味は、静養や健康増進を相手に願う敬語です。養生というのは、病気の状態での静養も意味しますし、病気へのなりかけや、病み上がりの状況においても幅広く使う言葉になります。「養生する」という言い方には、あまり動かずに休養と治療に専念する意味合いが込められています。
「ご養生ください」という言葉には気遣いが込められているので、基本的にこの言葉をかけられると相手から思われていると認識してポジティブな感情になりますが、間違った場面でこの言葉を使うと、社会人としての力不足を印象付けることになってしまいます。
「ご養生ください」という言葉で、せっかく相手への気遣いを伝えようとしているのに、「君は日本語の使い方が分かってないな」などと言われてしまっては本末転倒ですので、そういった悲しい状況にならないよう、「ご養生ください」の使い方をここではシーン別に紹介していきます。
「ご養生ください」の敬語としての使い方①上司が体調を崩した時
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「ご養生ください」の敬語としての使い方として、上司が体調を崩した時が挙げられます。上司が体調を崩した時に、相手が休む休まないに関わらずこのような言葉をかけると、非常に相手の印象値が上がります。養生という言葉は基本的に長期的な休みを意味しますが、相手への気遣いの言葉としては短期でも使えます。
例えば金曜日に「いやあ、今週は本当に疲れた。もう肩が上がらないよ」と上司が言った時に「週末くれぐれもご養生ください」と言えば、「ありがとう」という言葉が返ってくるでしょう。また長期の静養が必要な場合ももちろん使うことができますので、使いどころを間違えなければ上司との交流において有効な言葉と言えます。
「ご養生ください」の敬語としての使い方②上司の健康を気遣う時
「ご養生ください」の敬語としての使い方として、上司の健康を気遣う時が挙げられます。先述した状況のように上司が自分から体調が悪いといった発言をしていなくても、相手への気遣いを込めて、この言葉を使うことができます。ここで大切なのは、ただこの言葉をかけるのではなく、前置きが必要だということです。
例えば「部長、最近顔色が優れないですね。ご無理はせずにくれぐれもご養生ください」と言えば、休める時に休んでくださいという気遣いの言葉になります。気遣いとしてかける場合は、何故その言葉をかけるのかの前置きが必要です。前置きなしでいきなり「ご養生ください」と言うと相手が首を傾げることになるでしょう。
「ご養生ください」の敬語としての使い方③体調が悪いと分かっている場合
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「ご養生ください」の敬語としての使い方として、体調が悪いと分かっている場合が挙げられます。体調が悪いと分かっている場合には「お大事に」という言葉が定番になっていますが、ここで「ご養生ください」という表現を使うと、非常にビジネス感にあふれた丁寧な表現になります。
「ご養生ください」は「お大事に」という言葉に置き換えることができます。ただし、何でも丁寧であればいいと言うものではありません。例えば割と親しい2~3個上の上司に「ご養生ください」と言うと、馬鹿にされているような気分になる場合もあります。
「ご養生ください」という言葉に限らず、丁寧過ぎる敬語はよくありません。特に、普段から丁寧な印象がある人が「ご養生ください」と言えば印象が上がりますが、普段そういう敬語を使い慣れていない人が言うと、言わされてる感が出るので注意が必要です。自分のキャラも考えつつ、言葉を選ぶことも大切です。
「ご養生ください」の例文は?
「ご養生ください」の例文①静養や回復を願う場面
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「ご養生ください」の例文として、静養や回復を願う場面について紹介します。「ご養生ください」の使い方としては、非常に一般的な使い方になりますので、まずはこの場面での使い方をしっかり押さえておきましょう。
POINT
静養や回復を願う場面の例文
腰の具合もだいぶ落ち着かれてきたと伺っておりますが、完治するまではくれぐれもご養生ください。
「ご養生ください」の例文②早い退院を願う場面
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「ご養生ください」の例文として、早い退院を願う場面について紹介します。「ご養生ください」の使い方によっては入院中の早い退院を願うニュアンスで使うことができます。例文をしっかり押さえておくと、「ご養生ください」の使い方のバリエーションがグッと広がってきます。
POINT
早い退院を願う場面での例文
入院されたと聞いた時には本当に驚きました。部長の雷声が聞こえないと本当に寂しいなと思ってしまいます。早く元気なお顔が見たいので、くれぐれもご養生ください。
「ご養生ください」の例文③ゆっくり休んでもらうことを願う場面
「ご養生ください」の例文として、ゆっくり休んでもらうことを願う場面を紹介します。日本人の気質として、病気が完治していなくても無理を押して退院をしたり、出社する人が少なくありません。そんな人に対してゆっくり休んでもらうことを願う「ご養生ください」の使い方を紹介します。
POINT
ゆっくり休んでもらうことを願う場面での例文
部長の元気なお顔を早く見たいのはやまやまなのですが、せっかく出社されてもまた入院されてしまうようでは元も子もありませんよ。神様が与えてくれたお休みだと思って、くれぐれもご養生ください。少しは私たちを信頼して、気持ちも身体も休めてくださいよ。
「ご養生ください」の例文④体調が悪い時に静養を促す場合
「ご養生ください」の例文として、体調が悪い時に静養を促す場合について紹介します。「ご養生ください」の使い方として、休みをとったり入院をした方がいい場合にその休養を促す使い方があります。目上の人に対する敬語の要素も含んでいるので、ただただ心配しているニュアンスが伝わる表現となります。
POINT
体調が悪い時に静養を促す場合
最近顔色が優れないようですが、くれぐれもご養生されてください。今の仕事であれば私たちだけでも回すことができますし、何より今のままでお仕事を続けられたらいつか業務中に倒れてしまわれますよ。私たちを信じて、しっかりご養生ください。
「ご養生ください」の例文⑤完全に回復するまでの養生を促す場合
「ご養生ください」の例文として、完全に回復するまでの養生を促す場合を紹介します。休んでいることに耐えられなくなって、体調が完治していなくても仕事に復帰しようとする人もいますが、病気や症状が再発しないよう、完治までの静養を促す使い方ができます。
POINT
完全に回復するまでの養生を促す場合の例文
今はしっかり治療に専念されてくださいね。部長がいない分、迷惑をかけないようにみんないつもより奮起して頑張っているくらいなので仕事の心配はいりません。完全に元気になった部長の姿を見たいので、くれぐれもご養生されてください。
「ご養生ください」の類語は?
「ご養生ください」の類語①お大事になさってください
「ご養生ください」の類語には「お大事になさってください」があります。「ご養生ください」の類語としては、代表格と言える言葉です。「お大事になさってください」は、病気や体調不良が分かっている場合で、相手方にもその認識がある時に使います。「ご養生ください」は相手にその自覚がない時にも使えます。
「お大事になさってください」は「ご養生ください」に比べると、カジュアルで幅広く使える類語表現になるので、「ご養生ください」よりも普段はこちらを使い、ここぞという時に「ご養生ください」を使うと、相手に自分の気持ちをうまく伝えることができるでしょう。
「ご養生ください」の類語②無理はなさらないでください
「ご養生ください」の類語として「無理はなさらないでください」があります。「無理はなさらないでください」という表現は、体調不良に限らずその兆候がある時にも幅広く使える表現です。「ご養生ください」は最低でも相手が体調が悪そうな根拠がないと使えませんが、「無理はなさらないでください」は根拠なしで使えます。
ただし、「無理はなさらないでください」が幅広く使える分、「ご養生ください」が持つニュアンスよりはだいぶ軽い表現であると言えますので、その使い分けには十分に注意するようにしてください。ちなみに自分自身も無理をしないことが大切です。特に女性なら無理なダイエットは禁物です。下記の記事を参考にしてください。
「ご養生ください」の類語③ご自愛ください
「ご養生ください」の類語には「ご自愛ください」があります。この表現は「お大事に」の敬語表現にあたる類語です。しかしながら手紙やメールの文末にも幅広く使うことができます。「お元気で」の代わりにも使えますので、社会人であれば是非積極的に使いたい言葉です。年上の人には非常に印象のいい言い回しです!
ちなみにここで紹介した類語については、入院している人に使うことが多い表現だと思いますが、下記の記事ではお見舞いに持って行くおすすめの手土産を紹介していますので、入院しているような知人がいればこの記事と一緒に下記の記事もチェックしてみてください。
「ご養生ください」を使った上司へのメールの書き方は?
「ご養生ください」を使った上司へのメールの書き方①お見舞いが主題の場合
「ご養生ください」を使った上司へのメールの書き方として、お見舞いが主題の場合が挙げられます。お見舞いが主題のメールにおいて「ご養生ください」は文章の途中に入れると効果的です。本題がお見舞いなので、文章の途中に入れることで、すごく相手のことを心配しているニュアンスが伝わります。
そして文章の締めに「ご自愛ください」と添えると、ビジネス感がしっかり出ているお見舞いのメールになりますので、覚えておきましょう。
「ご養生ください」を使った上司へのメールの書き方②お見舞いを添える場合
「ご養生ください」を使った上司へのメールの書き方として、お見舞いを添える場合が挙げられます。お見舞いを添える場合は、最後に相手の体調面のことに触れつつ、「ご養生ください」を締めの言葉で使います。
相手が重病でない場合、メールではあまりに相手の体調のことを触れすぎると主題がブレてしまいますので、締めで使うくらいがちょうどいいのです。
「ご養生ください」を使った上司へのメールの書き方③返事にさり気なく
「ご養生ください」を使った上司へのメールの書き方として、返事にさり気なく使うことが挙げられます。返事のメールにさり気なく使う場合には「ご養生ください」も含めて2~3文くらいで収めることが大切になってきます。
相手の体調面のことに関して、あまり触れすぎるとそのやり取りだけで時間を使ってしまうようなことにもなりかねません。ビジネスとしては生産的ではないので、こちらから返事で触れる場合には、くれぐれも短い文章に留めておきましょう。
「ご養生ください」という言葉を使いこなして相手に労りの気持ちを伝えよう
「ご養生ください」という敬語表現には静養を促す相手への労りの気持ちが込められています。そのため相手を心配し思いやる気持ちをしっかり伝えることができる表現になりますので、ビジネスパーソンとしては是非とも使いこなせるようになっておきたい言葉です。ここで紹介したことを是非ビジネスの場で生かしてくださいね!
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