詩の書き方のルールやコツは?原稿用紙の使い方や題材選び方も
更新:2021.07.29
詩を書いてみませんか。季節や、日頃感じていることなどを題材にして、原稿用紙に自由に表現してみましょう。詩は書き方が自由過ぎてどう書きはじめたらいいかわからないかもしれませんが、ちょっとしたルールやコツを覚えれば、実は誰でも簡単に詩が書けてしまうのです。あなたも詩で自己表現をしてみませんか。
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INDEX
詩の書き方のルールやコツは?
詩の書き方のルール・コツ①詩の種類
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詩の書き方のルールの1つ目に、様々な詩の種類や例文をご紹介します。まず、詩には「口語詩」と「文語詩」に分ける事が出来ます。口語とは現代の話し言葉のことで、口語で書かれた詩を口語詩と言います。文語とは昔の言葉のことで、文末が「~たり」「~けり」などとなっています。文語で書かれた詩を文語詩と言います。
次に、形式で分けると「定型詩」「自由詩」「散文詩」と分ける事が出来ます。定型詩とは、短歌や俳句など音の数に決まりがある詩のことです。それに対して、自由詩には音の数に決まりはありません。そして散文詩とは、普通の文章のように分を続けて書く詩のことです。
さらに、詩の内容で分類すると「叙情詩」「叙景詩」「叙事詩」に分ける事が出来ます。叙情詩とは、作者自身の心情や感動を表現した詩のことです。叙景詩は、自然の風景や景色などをありのままに表現した詩です。そして叙事詩は、歴史上の人物や事件について書かれた詩のことです。「平家物語」も叙事詩のひとつと言えます。
詩の書き方のルール・コツ②小学生の詩の書き方・例文
詩の書き方のルールの2つ目に、小学生向けの詩の書き方をご紹介します。まずはテーマを決めましょう。そしてそのテーマに関係のある言葉をたくさん書き出します。ここで出来るだけたくさんの単語を考えておくのがコツです。たとえば「空」というテーマに決めたとします。以下のように思いつく単語をたくさん並べてみます。
テーマ「空」
- 青
- 雲
- 太陽
- 夜
- 星
- 夕焼け
そして、思いついた単語を使って簡単な短い文章を作っていきます。複数の単語を組み合わせても良いでしょう。上記の単語だと「青い空」「まぶしい太陽」などのような文章を作ることが出来ます。この文章をさらに並べていくだけで、詩が完成します。
例として書いてみると「青い空 まぶしい太陽 夕焼けの空 赤い雲 夜の空 広がる星」と、このような詩が書けます。単純な短い文章を並べただけで、十分詩になります。最初に出来るだけたくさんの単語を考えておくことで、ぐんと文章が作りやすくなりますよ。
詩の書き方のルール・コツ③中学生の詩の書き方
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詩の書き方のルールの2つ目に、中学生向けの詩の書き方をご紹介します。中学生も基本は小学生と同じで大丈夫です。同じようにまずはテーマを決め、そのテーマから連想されるキーワードをたくさん考えます。キーワードは単語でもよいのですが、「文章」で考えると詩の世界観をより深める事ができます。
先ほどと同じ「空」というテーマとキーワードを使って、中学生向けの詩を書いて見ましょう。新たなキーワードも加わりました。新しいキーワードはいずれも短い文章になっています。これらのキーワードをもとに、小学生よりも少し高度な詩を作っていきましょう。
テーマ「空」
- 青
- 雲
- 太陽
- 夜
- 星
- 夕焼け
- 晴れの日は気持ちも晴れる
- 雲が励ましてくれる気がする
- 自分も星の様に輝きたい
「頭上に広がる青空を見上げる 晴れの日は私の心も晴れる 帰り道、夕焼けの空に浮かぶ赤い雲が 私の背中を押してくれる気がする 夜、窓の外に輝く星が見える 私もいつかこんな風に輝きたい」と、このような詩を書くことが出来ます。日頃から、詩の題材となるような言葉をノートなどに書き溜めていくとよいでしょう。
詩の題材の選び方は?
詩の題材の選び方①季節をテーマに書く
詩の題材の選び方の1つ目は、季節をテーマに書くということです。詩の題材は自分が興味のある事なら何でもよいのですが、何も思いつかない場合は季節をテーマにするのが手っ取り早いでしょう。たとえば春なら、桜の花や暖かい気候など自然について、またはひな祭りや入学式などのイベントについて書くことが出来ます。
その季節ならではの自然の美しさをありのままに表現したり、イベントや行事について自分の考えや思いをつづれば、素敵な詩が出来上がるでしょう。それぞれの季節ごとに詩を書いてみるのもおすすめです。四季折々の詩を日記のように書き溜めるのも、素敵な思い出になりますよ。
詩の題材の選び方②生活の中で感じたことを書く
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詩の題材の選び方の2つ目は、生活の中で感じたことを書くということです。日々の生活の中で、不思議に思っていることや疑問に思っていること、不便だなと感じていることなどを題材にするのです。どうしてだろう、もっとこうなったらいいのに、というあなたの疑問や願望をありのままに書くだけで立派な詩になりますよ。
詩の題材の選び方③身の回りの人のことについて書く
詩の題材の選び方の3つ目は、身の回りの人のことについて書くということです。家族や友達、恋人などに対して、日頃あなたが思っていることや伝えたいことなどを詩にしてみましょう。感謝の気持ちなど、いつもは照れくさくて素直に伝えられないことなどを手紙の様につづってみるのも良いでしょう。
詩の題材の選び方④旅行などに行ったときのことを書く
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詩の題材の選び方の4つ目は、旅行などに行ったときのことを書くということです。旅先で見たものや食べたもの、出会った人々などを題材にして詩を書いてみましょう。様々な体験をして、自分の視野を広げる事が出来た感動を、あなたなりの言葉で表現してみましょう。詩にすることで旅の思い出がより特別なものになりますよ。
詩の題材の選び方⑤歴史上の人物や事件について書く
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詩の題材の選び方の5つ目は、歴史上の人物や事件について書くということです。これは「叙事詩」という種類の詩になります。好きな歴史上の人物を題材にするのも面白いですね。歴史上の人物への思いや自分自身との共通点などを書くとよいでしょう。調べながら書くことで、歴史の知識もより深める事が出来ますね。
詩の題材の選び方⑥花をテーマに書く
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詩の題材の選び方の6つ目は、花をテーマに書くということです。花の美しさをそのまま詩にするのも良いですが、名前の由来や花言葉などそれぞれの花特有のエピソード絡めていくとより味わい深い詩が書けることでしょう。花言葉については、以下の関連項目で紹介されていますのでぜひご覧ください。
詩の題材の選び方⑦本を読んだ感想を詩にする
詩の題材の選び方の7つ目は、本を読んだ感想を詩にするということです。小説などを読んで感動したら、その思いをつづって詩にしてしまいましょう。登場人物に向けて、あるいは作者に向けて、小説の中に出てきた言葉を使ったりして詩を書いてみましょう。作品への理解や愛がより深まりますよ。
詩の題材の選び方⑧散歩をしてテーマを探す
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詩の題材の選び方の8つ目は、散歩をしてテーマを探そうということです。何も思い浮かばないときは、とりあえず外に出て歩き回ってみましょう。詩人に限らず、アーティストはいいアイデアが浮かばないときは体を動かします。公園などに行って、新鮮な空気を吸って自然と触れ合えば、きっと素敵な詩の題材が見つかりますよ。
詩を書くときの原稿用紙の使い方は?
詩を書くときの原稿用紙の使い方①基本的な書き方
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詩を書くときの原稿用紙の使い方の1つ目に、基本的な書き方をご紹介します。縦書きの場合、まず一行目にタイトルを書きます。二行目は、学生なら学年、クラス、氏名を書きます。三行目は空けて、四行目から詩の本文を書いていきます。学校の課題の場合は、学校で指定されている書き方があればその通りに書きましょう。
詩を書くときの原稿用紙の使い方②もっと自由に書いてみよう
View this post on Instagramセリアのミニ原稿用紙に一目惚れ。 🌼 #メモ帳 #原稿用紙 #文房具 #100均 #セリア
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詩を書くときの原稿用紙の使い方の2つ目に、マス目を気にせず自由に書く方法をご紹介します。原稿用紙にはマス目がありますが、複数のマスにまたがって書いたりレタリングにこだわったりすることで、視覚的にもリズムが生まれます。また、空いたスペースにイラストなどを描いてみたりするのも個性が出て面白いですね。
学校の課題などにはルールがもうけられていますが、個人で楽しむ場合には原稿用紙の使い方のルールも特に気にする必要はないので自由に楽しみましょう。インスタグラムなどではセリアのミニ原稿用紙が人気です。デザインがかわいいので詩を書くのが一層楽しくなりますね。
詩の書き方の本3選
詩の書き方の本①詩的思考のめざめ
1つ目にご紹介する詩の書き方の本は、阿部公彦著の『詩的思考のめざめ: 心と言葉にほんとうは起きていること』です。日常生活の中から詩の「タネ」を探そうという、言葉の感性を磨くための本です。宮沢賢治や萩原朔太郎などの有名作品を例に解説しています。
詩の書き方の本②思いどおりに作詞ができる本
2つ目にご紹介する詩の書き方の本は、田口俊著の『思いどおりに作詞ができる本 リスナーの心をつかむ歌作りの実践テクニック』です。こちらは音楽に合わせた歌詞の作り方を基礎から学べる本です。テーマの見つけ方や、感動させるためのノウハウまで紹介されています。リズム感を大切にした詩を書きたい方におすすめです。
詩の書き方の本③詩の作り方
3つ目にご紹介する詩の書き方の本は、黒田三郎著の『詩の作り方』です。詩とは何かということがよくわかる本です。詩を作る要素や、具体的な作り方のアドバイスが紹介されています。「自分の詩とは何か」を模索している人にとっては、良いヒントになる入門書となっています。
書き方の参考に!おすすめ詩集3選
おすすめ詩集①金子みすゞ名詩集
1つ目にご紹介するおすすめの詩集は、『金子みすゞ名詩集』です。小さく弱い生き物への愛情であふれた作品が有名な、金子みすゞの作品集の文庫版です。全集などもありますが、まずは手軽に金子みすゞ作品に触れたいという方にはこちらがおすすめです。
大正時代末期から昭和初期の詩人ですが、シンプルな言葉遣いやリズム感など、現代の詩人にもお手本とすべき作品がたくさんあります。ぜひ一度読んでみた下さい。
おすすめ詩集②詩集すみわたる夜空のような
2つ目にご紹介するおすすめの詩集は、銀色夏生著の『詩集 すみわたる夜空のような』です。こちらは片思いの恋をテーマにした詩集です。恋愛がテーマですが、甘すぎない大人の雰囲気が素敵な作品ばかりです。改行や空白が印象的に使われています。格好いい恋の詩を書いてみたい方はお手本にしてみるとよいでしょう。
おすすめ詩集③教科書でおぼえた名詩
3つ目にご紹介するおすすめの詩集は、『教科書でおぼえた名詩』です。島崎藤村や中原中也など、誰もが知っている有名な詩の名作が集められた一冊です。「名作」と呼ばれる詩を改めて読んでみると、学生のころとは違った目線で見る事ができ、新たな発見があるでしょう。
多くの人に長年愛されている詩を改めてじっくりとあじわい、詩の書き方の参考にしてみてはいかがでしょうか。文学の教養も深まる事でしょう。
自分の思いを詩で表現してみよう!
詩の書き方や、詩を書くときの原稿用紙の使い方などをご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。もし少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ詩を書いてみて下さい。秘密の日記帳などを作って、そこに日々思ったことや発見したことをもとに詩を書きこんでいきましょう。毎日の生活がもっと特別に感じられる事でしょう。
自由すぎる詩より、もう少しルールや制約があった方が書きやすいという方は、俳句に挑戦してみてはいかがでしょうか。季語を使って素敵な一句を詠んでみて下さい。以下の記事が参考になりますので、よろしかったらご一緒にお読みください。
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