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二年参りとは?新潟の方言なのか?おすすめの神社や初詣との違いも

更新:2021.08.13

二年参りってご存知ですか?新潟の方言とも言われていますが、知らない人の方が多いのではないでしょうか。「二年参りとは何か」「どんなものなのか」といったことについてご紹介していきますので、知らなかった!という人はぜひ読んでみてください。

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二年参りとは?

2年参りとは「初詣」のこと

2年参りとは、初詣のことを言います。ではなぜ初詣のことを「二年参り」というのかと言うと、昔は初詣に行くのは「大晦日の夜」というのが普通だったのです。そのため、ゆく年くる年の2つの年にわたってお参りすることから「二年参り」という名前が付けられました。

具体的な時間は決められていないため、大晦日の夜から年明けにわたるようにお参りに行きます。また、大晦日にお参りに行き帰宅し、年が明けてから再度お参りに行くといった所もあるようです。さらにこの「二年参り」ですが、2つの年にわたってお参りをすることで、よりたくさんの徳を得ることができるとも言われています。

限られた地域で使われる「方言」とも言えるもの

二年参りは方言とも言えるもので、日本の中でも一部の地域でのみ使われる呼び方です。特に、北海道、長野、新潟、福島、群馬、島根といったエリアでは一般的です。「二年参りとは方言なのか?」とよく言われますが、方言の定義である「ある地域だけで使われる語」ということを考えると、方言と捉えることもできるでしょう。

こうして考えると割と広い地域で使われているようですが、呼び方に馴染みのない人からすると不思議に思う言葉ということになるでしょう。

また一説には、もともと「二年参り」は日本全国にあった風習とも言われています。それが長い年月の間にどんどん廃れていってしまい、今では限られた地域でしか残っていないのです。もしあなたが「二年参り」という言葉を知らなくても、「年配の人に聞いてみたら知っていた」ということもあることでしょう。

二年参りと初詣の違いは?

二年参りとは「年越し前」に神社に行くこと

分かりづらいですが、厳密には二年参りと初詣は違うものなのです。二年参りとは、年を越す前、大晦日の夜に既に神社に行っていることを言います。そして年が明けてから、元旦やその日以降にお参りに行くことを「初詣」と言います。

方言と同じように地域によって様々

最初に「二年参りには、大晦日にお参りに行き帰宅し、年が明けてから再度お参りに行くといった所もある」とご紹介しました。このように、実は二年参りは地域によって細かい部分での捉え方が違っているのです。


といっても方言と同じようなもので使い方が違うだけなので、基本的には「お参りに出かけて帰ってくるまでに年を越すこと」を二年参りだと考えておけばいいでしょう。

また、二年参りのことを「年越し参り」と呼んでいる地域もあります。この場合は二年参りと全く同じ意味合いなので、もし何かの機会に耳にすることがあれば二年参りのことだと思えば大丈夫です。

二年参りの作法は?

二年参りの作法①お祝いの場にふさわしい恰好で行く

二年参りの作法その1は、「お祝いの場にふさわしい恰好で行く」です。二年参りの作法とは?と聞くと堅苦しく思われがちですが、普段神社を参拝する時と同じような格好でかまいません。ただし、二年参りとは「新しい年を迎え、神様に挨拶する場」でもあります。それにふさわしい恰好を意識していくといいでしょう。

二年参りの作法②おみくじを引くのは1回だけ

二年参りの作法その2は、「おみくじを引くのは1回だけ」です。おみくじとは本来、神様の意志を受け止めるものです。そのため引くのは1回だけであり、何度も引いてしまうことは意味がありません。

二年参りにおすすめな神社13選

二年参りにおすすめな神社①東京の今戸神社

二年参りにおすすめな神社その1は、東京都台東区にある今戸神社です。アクセスも便利なこの神社には、イザナギノミコトとイザナミノミコトが崇められています。そのため、恋愛や結婚などにご利益のある神社として話題の神社でもあります。

また、誰でも知っている「招き猫」ですが、こちらの神社がそのルーツという話もあります。そのため境内にはたくさんの猫の像があり、訪れるだけでもほんわかと優しい気持ちになれる神社です。そんな神社で二年参りをすれば、穏やかな気持ちで新年を迎えられること間違いありません。

二年参りにおすすめな神社②千葉県の成田山新勝寺


二年参りにおすすめな神社その2は、千葉県成田市にある成田山新勝寺です。日本に数多くある神社の中でも、元旦からお正月にかけて沢山の人が訪れることで特に有名な神社です。また、境内の広さも日本の神社の中ではトップクラスとなっています。毎年元旦の朝に行われる神事も、多くの人が見に訪れます。

二年参りにおすすめな神社③愛知県の熱田神宮

二年参りにおすすめな神社その3は、愛知県名古屋市にある熱田神宮です。全国でも有名な熱田神宮は、二年参りに行くのにもおすすめの神社と言えます。ただ、あまりにもたくさんの人が訪れる神社であるがゆえに、大晦日からのお正月期間には規制が行われ、車だと近づけない可能性がありますので、行く場合は注意しましょう。

二年参りにおすすめな神社④栃木県の日光東照宮

二年参りにおすすめな神社その4は、栃木県日光市にある日光東照宮です。「見ざる、言わざる、聞かざる」で有名なこちらの神社ですが、二年参りの神社としても人気です。世界遺産にも登録されているこちらの神社で二年参りをすれば、なんだかご利益がありそうな気持ちになれるでしょう。

二年参りにおすすめな神社⑤三重県の伊勢神宮

二年参りにおすすめな神社その5は、三重県伊勢市にある伊勢神宮です。特にこちらの内宮は、二年参りをするのに最適な神社でしょう。その内宮では天照大御神が祀られており、遙か昔から神社の中でもその中央部に位置してきました。

伊勢神宮では、大晦日から年明けの5日まではいつでも参拝することが可能になります。二年参りをしてみたいと思っている人は、ぜひ伊勢神宮で二年参りデビューをしてみてください。

二年参りにおすすめな神社➅新潟県の彌彦神社

二年参りにおすすめな神社その6は、新潟県西蒲原郡にある彌彦神社です。越後の中でも一番歴史があり、新潟県でも品格のある神社として知られています。これまでの歴史の中でも数多くの祝い事が行われてきた神社であり、そのため二年参りをするには縁起のいい神社と言えるでしょう。

近くの駅からも徒歩で10分ほどと近いため、新潟県民はもちろん、県外からでもアクセスしやすいです。また車で行く場合も、近くに1,000台駐車可能な駐車場があり、料金も無料となっています。たくさんの人が訪れる二年参りに行くにも、とても良い場所にある神社です。

二年参りにおすすめな神社⑦新潟県の白山神社


二年参りにおすすめな神社その7は、新潟県新潟市にある白山神社です。新潟市の中でも街中にあり、「繁栄」に関して、とてもご利益のある神社です。その範囲は商売だけでなく家族の繁栄にも及び、家内安全や子宝、長寿にも力を発揮してくれます。そのため、二年参りにはとても人気の神社となっています。

「二年参り」という風習がいまだ色濃く残る新潟という土地柄もあり、大晦日の夜の境内は大勢の人でごった返し、とても賑やかになります。また、新年を迎えると同時に響く太鼓の音も、その雰囲気をよりいっそう盛り上げてくれます。

二年参りにおすすめな神社⑧北海道の北海道神宮

二年参りにおすすめな神社その8は、北海道札幌市にある北海道神宮です。北海道民なら誰でも知っているほど、北海道のシンボルとも言える神社です。こちらの神社には、北海道開拓のきっかけにもなった明治天皇をはじめとした四人の神様が祀られていることでも有名です。

車で行く場合は駐車場からは少し歩くので、二年参りに行く時は暖かい恰好で行くようにしてください。しかし、見も引き締まる寒さの中で、境内にある自然の木々たちを見ながら歩くその道中は、きっと情緒を感じられる素敵な時間になることでしょう。

二年参りにおすすめな神社⑨北海道の函館八幡宮

二年参りにおすすめな神社その9は、北海道函館市にある函館八幡宮です。こちらの神社はゆるやかな坂を上った先にあり、境内からは津軽海峡を見渡すこともできる、とても景色の良い場所にあります。北海道らしく、開拓や航海、漁業の守り神として、近隣に住む人たちからは「八幡さん」と呼ばれて愛されている神社です。

大晦日からお正月期間の人出は北海道神宮より少ないですが、元旦の時だけ引くことのできる「幸福みくじ」には、数限定ではありますが、純金の縁起物がもらえる引換券が付いてきます。このおみくじには「より幸運が訪れますように」という思いも込められているので、二年参りに行った際にはぜひ引いてみてください。

二年参りにおすすめな神社⑩北海道の札幌伏見稲荷神社

二年参りにおすすめな神社その10は、北海道札幌市にある札幌伏見稲荷神社です。伏見稲荷と聞くと京都をイメージしがちですが、札幌市にある伏見稲荷も負けてはいません。京都の伏見稲荷ほどではありませんが、参道には数十本の鳥居が連なり、とても見ごたえがあります。

二年参りに行く季節にはだいたい雪が積もっているので、雪の白さと鳥居の朱色のコントラストも、とてもきれいなものです。とても静かな雰囲気の神社なので、厳かな気持ちで二年参りに訪れたい人には、ぜひおすすめしたい神社の一つです。札幌市民に愛されている神社であることはもちろん、パワースポットとしても人気です。

二年参りにおすすめな神社⑪長野県の善光寺

二年参りにおすすめな神社その11は、長野県長野市にある善光寺です。長野と言えば、というくらい有名な善光寺は、二年参りにもおすすめです。大晦日には除夜の鐘が鳴らされるのはもちろん、元旦には年が明けて最初に行われる法要である朝拝式(ちょうはいしき)というものも行われます。

また善光寺では、毎年たくさんの人が参拝に訪れます。そのため、参拝に不慣れな人のために「参拝の仕方」も丁寧に記してありますので、安心して二年参りに訪れてください。

二年参りにおすすめな神社⑫群馬県の榛名神社

二年参りにおすすめな神社その12は、群馬県高崎市にある榛名神社です。高崎市の中でも有名な赤城山や妙義山とあわせて、「上毛三山の一つ」と言われる榛名山の神様が祀られている神社です。こちらの神社では、開運や商売繁昌、家内安全をはじめ、五穀豊饒や縁結び、安産など、幅広くご利益があります。

また変わったところでは、参拝することによって電気、電力や陶器や焼き物といった土木関係にも恩恵があるとされています。そのため、そういった仕事をしている人の間でも親しまれている神社となっています。初詣の際には、毎年行われる餅まきが大変人気なので、二年参りに行った際には参加してみるといいでしょう。

二年参りにおすすめな神社⑬福島県の羽黒山湯上神社

二年参りにおすすめな神社その13は、福島県会津若松市にある羽黒山湯上神社です。羽黒山湯上神社は、家内安全や厄除け・無病息災などにご利益のある神社として知られており、お正月シーズンのみならず、常にたくさんの参拝者が訪れている神社です。そのため、二年参りの時には、普段のにぎやかさがより一層際立ちます。

新しい年を迎えるにあたって、とても縁起のいい雰囲気を感じることができるでしょう。また、参道を歩き始めるスタート地点には、思わず見上げてしまうほどの巨大なモミの木が植わっており、初めて見た人は圧倒されてしまいます。お正月には、市民だけでなく日本全国からたくさんの人が訪れる人気の神社です。

二年参りは実は誰にとっても馴染みのもの

「二年参りとは?」聞かれると、その言葉に馴染みのない人は戸惑ってしまうかもしれません。しかしその意味を理解してみると、実は「いつも二年参りしていた!」という人もたくさんいることでしょう。

二年参りという言葉は方言のようなもので、方言と同じく、使い方は違っても意味は同じものなのです。初詣は、新年を迎えて一番最初の大切なイベントです。ぜひ大切な人たちと一緒に、二年参りに出かけてみてください。

また、新年と言えば「初夢」です。初夢で神社や神様が出てきたという人は、きっと何か特別な意味が隠されていることでしょう。気になる人は、ぜひこちらの記事も読んでみてください。

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