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PCカードスロットの活用方法や使い方は?カードバス/ノートパソコン

更新:2019.06.21

ノートパソコン拡張するために使われるPCカードスロットですが、どんな風に活用していいか判らない、使い方が不明という方は意外に多いのではないでしょうか。こちらではUSBメモリをさせるHUBの拡張や、カードバスとの違いと併せてPCカードスロットの使い道をご紹介します。

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PCカードスロットを活用するときの注意点は?

PCカードスロットの規格|カードバスかPCカードかしっかり確認を!

PCカードスロットには厳密には2つの規格があり、カードバスとPCカードの2種類があります。見た目も非常によく似ていますが、差込口の形状が、カードバスは金色の部品がついていて、PCカードにはそれがありません。

PCカードとカードバスの違い

カードタイプ 転送速度 互換性
PCカード 16bit PCカードのみ使用可能
カードバス 32bit カードバス、PCカード両用

PCカードはカードバスでは使えず、カードバススロットではPCカードもカードバスも両方使える上、転送速度も速いのでカードバスはPCカードの上位互換カードと考えてよいでしょう。カードの種類を間違えると最悪使えないので注意が必要です。この記事では便宜上、カードバスもPCカードとして紹介します。

PCカードスロットに挿せる厚みは3種類!PCに合ったサイズかチェック!

パソコンで失敗

PCカードの厚みの種類

カードタイプ 厚さ
type1 3.3mm
type2 5.0mm
type3 10.5mm

PCカードは厚さごとに3種類あり、type1~3まで順に厚くなっていきます。ノートパソコンについているPCカードスロットの主流はtype2で、type2が2スロットついていて、type3が挿入できるようになっているものも多いです。

純粋な厚さの違いだけですが、規格が合わなければもちろんノートパソコンで使用し活用することができないので、PCカードを買ってくる前にきちんと自分のノートパソコンに合った厚さなのかどうか確認しておきましょう。

PCカードスロットの活用法・使い方について!

使い方基本|ドライバインストール後PCカードスロットにカードを挿す


パソコンで操作

PCカードスロットでのPCカードやカードバスの使い方は、基本的にはドライバソフトをインストールしてから、PCカードをPCカードスロットに挿入して使う、というものです。製品によってはPCカードをPCカードスロットに挿入しただけでドライバが自動でインストールされるものなどもあります。

ドライバのインストール方法については、PCカードの製品ごとに異なるため、取り扱い説明書の使い方をよく確認してからインストールを開始すると良いでしょう。

POINT

ドライバはPCカードをパソコンで使うために必要不可欠

パソコンが高機能化した現在では、PCカードをはじめとした周辺機器は、パソコンに接続しただけで使えるようになるものも多いでしょう。実はこれはドライバが不要なのではなく、パソコンが自動で周辺機器のドライバソフトをインストールしているのです。自動的にインストールされない周辺機器も多いので、PCカードを使う時はドライバを必ずインストールしましょう。

活用法①PCカードスロットにUSBのHUBを増設してポートを増やす

パソコンとアクセサリ

PCカードで便利なのが、USBのHUBとして活用する使い方です。ノートパソコンはUSBポートが少なく、マウスやプリンタといった必要な周辺機器を接続しただけでポートが埋まりがちです。また、デスクトップパソコンに比べて拡張性も低いですが、PCカードスロットを使えばUSBポートを増設することができます。

現在はWiFiで接続できるプリンターやマウスも多いですが、自宅でノートパソコンを使う場合にはPCカードスロットでUSBポートを増やすと便利です。増設したUSBのHUBにフラッシュメモリや外付けHDD、外付けSSDなどを接続して、記憶容量を増やすのも手です。

活用法②PCカードスロットでイーサネットアダプタを増設

WiFiなどの無線LANアダプタを搭載したノートパソコンが増える一方で、有線LAN、有線のイーサネットアダプタの接続ポートがなくなったノートパソコンも多いでしょう。そんな時に便利なのが、PCカードスロットにイーサネットアダプタを増設し活用する方法です。

現代ではWiFiの速度も接続も安定し、有線LANでなければインターネットが不便という時代は過ぎましたが、大容量のデータを送受信する際にはやはり有線LANの方が高速ですね。


活用法③データ通信カードをPCカードスロットに挿入!

場所を問わずパソコン

インターネットの接続方法の一つ、WiMAXをデフォルトで接続できるノートパソコンはあまり多くないですが、PCカードスロットを活用してWiMAXのデータ通信カードを増設すれば、ノートパソコンでWiMAXが使用できます。

WiMAXはエリア内なら場所を問わずインターネットができる通信規格なので、家やオフィス、出先など問わずインターネットができるようになるWiMAXを契約してPCカードスロットにデータ通信カードを増設するのはとても便利な活用法です。

POINT

WiMAXは通信業者との契約が必要

WiMAXを利用するにはWiMAXの通信業者と契約する必要があります。WiMAXのデータ通信カードは、一般的には市販しておらず、WiMAXの通信業者からレンタルするか購入するかで手に入れることができますよ。

活用法④ワンセグチューナーをPCカードスロットで増設!

パソコン

パソコンでテレビを見れたらいいのに、と思う方は存外多いのでしょう。そんな方におすすめなのが、PCカードスロットにワンセグチューナーを接続して活用する使い方です。ワンセグなのでフルセグのテレビとは異なり画質は落ちますが、テレビを流し見したい人にはうってつけです。

ワンセグなのでパソコンにかかる負荷もフルセグよりも少なくて済み、ワンセグテレビを流しながら他のパソコン作業をするのに便利ですね。パソコンの性能によっては多重作業は難しい場合もありますが、それでもパソコンでテレビを見ることができるのは魅力的です。

活用法⑤リニアフラッシュメモリのポートとしてPCカードスロットを活用

パソコン

リニアフラッシュメモリというPCカードの形状のメモリカードをPCカードスロットで活用する使い方です。これはノートパソコンのメモリを増設する代わりになります。ただしこのリニアフラッシュメモリは現状ほとんど市場に流通していません。


実はリニアフラッシュメモリは、256KBなどかなりの小容量で、現状4GBや8GBが当たり前になったメモリからすればあっても変わらないほどなので、活用の場面がないのです。こんな風に古いパソコンはどんな風に活用したらいいかお悩みのあなたのヒントになる記事はこちらです。

おすすめの使い道・PCカードは?

使い道①PCカードスロットをUSB3.0に変換して活用!

パソコン

PCカードスロットにUSBのHUBのPCカードを接続するのは便利な活用法ですが、その中でもUSB3.0が増設できるPCカードは特におすすめです。USB3.0はUSB2.0よりも高速な上、USB2.0の周辺機器も下位互換で使用できるので、高速なUSBポートを増設できるのは魅力的です。

前述の通り、ノートパソコンはUSBポードがとても少ないので、自宅やオフィスで周辺機器をたくさん接続して使用する場合にはUSBポートはいくつあってもいいです。USBポートにケーブルで接続して使うタイプのHUBよりも外に出っ張る面積が少なく邪魔になりにくくて便利ですよ。

POINT

USB3.0はとても早いUSBの規格

USB3.0とUSB2.0の違いはデータの転送速度が段違いです。2.0が480Mbpsなのに対して、3.0は5Gbpsという違いがあります。具体的にどんな影響があるかと言えば、3.0対応のフラッシュメモリや外付けHDDへのデータの書き込みの速度がUSB3.0の方が段違いに早いという違いがあります。

使い道②PCカードスロットをメモリリーダーとして活用!

スマホとパソコン

microSDカードは現在でもスマホによく使われる便利なメモリカードですが、ノートパソコンにSDカードリーダーがついていない場合はかなり多いです。そんな時に、PCカードスロットにメモリリーダーのカードスロットを増設するのがおすすめの活用法です。

microSDリーダーはありませんが、SDカードリーダーをPCカードスロットに増設し、microSDカードをSD変換アダプタに挿入すれば、PCでmicroSDの読み書きができますよ。増設なしで最初から自分に合ったパソコンを探したい方はこちらの記事もおすすめです。

減りゆくPCカードスロットの現状とは?

PCカードスロットが一世風靡したのは1990年代

実のところPCカードスロットは現状発売されているノートパソコンにはあまり搭載されていません。1985年にPCカードの規格が検討され始め、現在のPCカードスロットの形状になったのは1995年の事です。

主にフラッシュメモリ増設の目的や、その当時一般的だったダイヤルアップのインターネット接続のためのアナログモデム、USBやプリンタポートへの変換アダプタや、サウンドカードなどとして活用されていました。そのPCカードのほとんどが、現在は販売されていません。

ノートパソコンが高機能化して役割が減っていった

追加機能を増設することが難しいノートパソコンでは、PCカードで様々なポートや機能、メモリを増設できるのは当時とても画期的でした。しかし、パソコンやインターネットが高機能化するにつれそれらの追加機能をあえてPCカードスロットでノートパソコンに追加する必要がなくなってきました。

HDDを増設しなくてもインターネット上のクラウドで容量を増やし、有線接続しなくても内蔵のWiFiやBluetoothでマウスやプリンターなどの周辺機器は接続できるようになったのです。またプリンタポートなどの接続規格は徐々に廃止され、WiFiやUSBに接続規格が統一され、増設の必要性が下がりました。

PCカードスロットの使い方・活用法を理解しよう!

PCカードスロットは現状あまり普及していない規格であり、使い道もかなり限定されてしまいますが、USBポートの増設など活用すれば便利な規格です。使う時には必ずドライバのインストールをした上で挿入を忘れないようにして使ってみてくださいね。

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