Large thumb shutterstock 462846523

初秋の候の読み方とは?時候の挨拶の文例や挨拶を使う時期も

更新:2019.06.21

手紙を書くときに使う「時候の挨拶」。今回は「初秋の候」を紹介します。手紙を書く事自体減っているかもしれませんが、ビジネスでのメール文やPTAや地区のお便り等、目にすることがあるかもしれません。読み方や使える時期、文例を知っておけば公私にわたって使えるものですので、ぜひ参考にしてみて下さい。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。



初秋の候の読み方や意味は?

初秋の候の読み方

「初秋の候」の読み方は、すべて音読みして「しょしゅうのこう」と読みます。手紙などで使われる季節の挨拶です。こういった時候の挨拶の読み方は、この後紹介するものもすべて読み方は漢字は音読みで読みます。

初秋の候の意味とは

「初秋」は秋の始まりを意味しています。「候」は季節や気候のことを表しています。「初秋の候」というのは「秋の始まりの季節」という意味です。ですので、この挨拶はその季節の時期に使われます。季節は実際の気温や気候などとは関係なく、二十四節気という日本の古い暦によって決められています。

二十四節気とは太陽の動きを基準にした1年を4つの季節に分け、さらにそれを6つの節にわけたものです。二十四節気では秋は立秋から立冬の前日までとされています。秋には立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降の6つがあり、その次が立冬です。初秋は立秋から白露までのことを指します。

初秋の候はいつの時期の時候の挨拶

「初秋の候」とは初秋の挨拶です。つまりこの挨拶が使えるのは立秋から白露の前日までです。立秋は8月上旬ごろで、白露は9月上旬ごろです。毎年立秋や白露などの正確な日付はその年によって変わります。9月の終わりまでこの挨拶を使っていると、せっかくのかしこまった時候の挨拶が台無しです。


立秋は大体8月7日頃で、白露は9月7日頃です。大抵のカレンダーにはいつが二十四節気も載っていますし、ネットでもその年の立秋がいつであるかは簡単に調べられますので、手紙を書く際は今の挨拶がどの時期のものが適当であるのか確認をしたほうが良いです。

上記を踏まえると、初秋の候という時候の挨拶はほとんど8月中に使う挨拶となります。初秋の候を含め8月のその他の時候の挨拶などについては、次の記事をご覧になってください。8月についても8月の初め、8月中旬、8月末と細かく解説されています。

初秋の候を使った挨拶の文例は?

書き出しの文例

手紙の書き出しは「頭語」呼ばれる「拝啓」などを使い、そのあとに時候の挨拶を続け、そのあとに季節にあった言葉や、相手の安否を気遣う挨拶を続けて、その次に本題に入ります。ビジネスの文書においては、相手の発展を喜ぶ言葉が基本的には使用され、時候の挨拶を省いたり、「時下」と省略することも多くあります。

時候挨拶の「〇〇の候」は「〇〇のみぎり」、「〇〇の折」という書き方も使われます。「候」が「季節」を意味しているのに対し、「みぎり」、「折」は「頃」という意味ですので、ほぼ同じ意味を表します。以下が、初秋の候の時期の頭語+時候の挨拶+書き出しの文例です。

初秋の候の書き出し例

  • 拝啓 初秋の候、爽やかな秋風が吹く季節、皆様におかれましてはご健勝のこととお慶し申し上げます。
  • 拝啓 初秋の候、吹く風に秋の訪れを感じる頃となりましたが、お変わりございませんか。
  • 拝啓 初秋の候、秋はまだ遠く厳しい残暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
  • 拝啓 初秋の候、朝夕はめっきり凌ぎやすくなってまいりましたが、お元気でしょうか。
  • 拝啓 初秋の候、残暑もようやく和らぎましたが、ご家族の皆様にはお変わりなく何よりと存じます。
  • 拝啓 初秋の候、暑さ寒さも彼岸までと申しますが、皆様もお変わりなくお過ごしでしょうか。
  • 拝啓 初秋の候、秋桜が風に揺れる季節となってまいりましたが、お元気にお過ごしでしょうか。
  • 拝啓 初秋の候、貴社におきましてはいよいよご繁栄のこととお喜び申し上げます。

結びの文例


最後は、相手の健康や様子をねぎらう言葉で締めくくり、頭語に合わせた結語で締めます。拝啓で始めた文書でしたら結語は敬具です。敬具で文を締めくくります。ちなみにこの時期の挨拶は、どんなに暑くても「猛暑」などは使わず、季節にあわせた「残暑」を使う方が良いです。

この他に挨拶文には季節の用語を入れることがあります。俳句などの季語と同じです。初秋の候の時期でしたら、8月上旬が、「ひまわり」、「お盆」、「送り火」などで、下旬が「残暑」、「萩」、「梨」、「つくつくぼうし」、9月初旬が「葡萄」、「秋の朝」、「サンマ」などです。

結語

  • 残暑きびしき折、ご自愛くださいますようお願い申し上げます。 敬具
  • 残暑きびしき折、体調にはくれぐれもご留意ください。 敬具
  • 実り多き秋をお過ごしになられることを、心よりお祈り申し上げます。 敬具
  • 秋の気配深まる今日この頃、お風邪など召しませんようお気をつけください。 敬具
  • この残暑を乗り越えて、実り多き秋を迎えられますようお祈りいたします。 敬具

初秋の候以外の秋に関する〇〇の候は?

8月末の処暑以降の〇〇の候

8月の暦では秋ですがまだまだ暑さが残っています。8月23日ごろを二十四節気では処暑といい暑さが峠を越えて和らぐ頃とされています。ここでは23日ぐらいから使われる文例を紹介します。季節の用語は「虫の音」や「トンボ」など夏の終わりと秋を感じるものです。

8月末の時候の挨拶

  • 秋暑の候(しゅうしょのこう):暑さの中にも秋らしさを感じ始める頃
  • 納涼の候(のうりょうのこう):暑さを避け涼しさを味わう頃
  • 早涼の候(そうりょうのこう):朝晩涼しくなり過ごしやすい季節になった頃

9月の〇〇の候


9月の時候の挨拶の文例です。9月は長月といい、23日ごろに秋分を迎え、夏から秋への季節の移り変わりが感じられる季節です。「桔梗」、「ススキ」、「リンドウ」、「コスモス」、「鈴虫」、「コオロギ」、「マツムシ」などが季節の用語となり、手紙の書き出しなどに入れると良いです。

秋は三つに分けられます。初秋が白露までで、仲秋が白露から寒露の前日まで、晩秋が寒露から立冬の前日までです。寒露は大体10月の8日ごろで、立冬は11月の7日ごろです。

9月の時候の挨拶

  • 新秋の候(しんしゅうのこう):いよいよ秋がやってきた頃
  • 秋冷の候(しゅうれいのこう):風が冷たくなって秋めいてきた頃
  • 新涼の候(しんりょうのこう):秋が始まる頃
  • 名月の候(めいげつのこう):月の美しい秋の頃
  • 秋涼の候(しゅうりょうのこう):夏も終わり涼しくなった秋の頃

10月の〇〇の候

10月の時候の挨拶の文例です。秋分の日を過ぎ、10月になるとますます秋が深まってきます。季節の用語は、「運動会」、「天高く馬肥ゆる秋」、「松茸」、「かぼちゃ」、「秋祭り」などです。

10月の時候の挨拶

  • 爽秋の候(そうしゅうのこう):空気が澄んで気持ちがいい秋の頃
  • 深秋の候(しんしゅうのこう):秋が深まる頃
  • 仲秋の候(ちゅうしゅうのこう):秋の中頃
  • 錦秋の候(きんしゅうのこう):紅葉が錦の織物のように美しい頃
  • 晩秋の候(ばんしゅうのこう):秋もいよいよ終盤の頃

暦の上では秋は立秋から立冬の前日までで終わります。時候の挨拶はそれぞれに秋の中でもどの時期が決まっていますが、秋の時候の挨拶が使えるのは立冬の前日までです。もう一つ大きなくくりとして秋の後半は秋分から始まります。秋分については下の記事をご覧になってください。

ビジネス文書においても大事な時候の挨拶

季節に合わせた挨拶

ビジネスの文書では、時候の挨拶は「時下」と省略されてしまうことも多いですが、ここにその時期の季節の言葉とともに相手の安否を尋ねる挨拶を入れると、とても丁寧で印象が良くなります。時候の挨拶も二十四節を覚えるのは大変なので、月ごとに使う挨拶を決めておくのもいいかもしれません。

時候の挨拶は、季節に合わせて使えるものが暦によって決まっていますが、季節の用語や季節を感じる文面については、昔からのルールはありません。もちろん秋らしい昔からある決まった季語を使って雰囲気を楽しむのもいいですが、ハロウィンやクリスマスの描写などでも問題ありません。

あまり砕けすぎもいけませんが、今の季節の描写を感じられるようなことを書くと、決まり切った定型文より、ずっと手紙にこめた丁寧さの伝わり方が違うと思います。

二十四節気と時候の挨拶

二十四節気という言葉はあまり聞きなれないかもしれません。しかし、立春、立秋、秋分などの言葉は日常の中で聞いたことがあると思います。カレンダーなどを見ながら、その時期その時期の季節の時期をあらわす言葉や、読み方、その意味などを調べてみると面白いかもしれません。

初秋の候を添えて素敵な手紙を送りましょう

8月といえばまだまだ秋らしい雰囲気ではありませんが、もう暦の上ではしっかり秋だということです。だんだん日が落ちるのが早くなるころでもあります。8月から9月の初秋の候の季節は、気温も風景もどんどん変化する季節です。手紙にその時の季節から感じる言葉を添えて書いてみても、素敵な手紙になると思います。

●商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。
商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。