爵位の意味・階級・順番は?読み方やイギリス貴族の名前の序列も
更新:2019.06.21
爵位は、イギリスなどで貴族の階級を示すものですが、イマイチ順番や序列が分かりませんよね。それぞれが持つ意味や読み方をはじめ、貴族についてのアレコレをチェックしてみましょう。イギリス貴族の名前とあわせて、まとめてご覧ください。
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INDEX
貴族の爵位の意味とは?
貴族の爵位の意味は国から与えられる称号
貴族の爵位の意味は、国から与えられる称号です。どのようなタイプの国でも良いというわけではなく、君主制に基づく国家において与えられるものです。血統で受け継がれていく世襲制のものもあれば、大きな成果をあげた功労者への、一代限りの栄誉称号として与えられることもあります。
爵位といえば中世ヨーロッパを連想することが多いですが、イギリスやスペイン王国といった君主国家では、現在でも、普通に見られるものです。日本人の感覚からすると、ちょっと不思議な感じがしますね。
イギリスは、貴族がいることから分かるように、階級がかなりハッキリとしている国です。身分についての意味や順番を、もう少し詳しく知りたいと思った方は、こちらの記事も併せてご覧ください。上流、中流、労働者といった階級についてまとめられています。
貴族の爵位は階級の序列
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貴族の爵位は、それぞれの階級の序列を表します。細かい名称は国によって違いがありますが、日本語で表現できるものは、基本的に以下のようになります。
貴族の爵位の序列
- 公爵(こうしゃく)
- 侯爵(こうしゃく)
- 伯爵(はくしゃく)
- 子爵(ししゃく)
- 男爵(だんしゃく)
ここで紹介したものは、とうぜん君主である皇帝や王に続いての順番です。君主に仕える立場の貴族の下には、平民以上かつ貴族以下という階級も存在します。
君主や貴族といえば中世ヨーロッパの世界ですね。いろいろな違いがあるのは、階級だけではありません。身分に応じた、独特の服装や衣装も準備されていました。階級別の衣装をチェックしてみたい方には、こちらの記事がオススメです。
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貴族の爵位の階級は日本にもあった
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貴族の爵位は、ヨーロッパに限ったことではありません。日本の制度も立憲君主制となるので、明治から昭和初期にかけて「華族」と呼ばれる貴族階級が存在しました。こちらも、「公・候・伯・子・男」の五爵を基準とした分類になっています。
また、「平安貴族」という呼び方があるように、明治以前の日本にも爵位と同様の機能を持つ階級が存在していました。名称は異なりますが、古代の大王が豪族に与えた「カバネ」や、聖徳太子が制定した「冠位十二階」などが該当します。
他のアジア地域では、中国、朝鮮、タイなどの地域にも見られます。中国は歴史が長いだけあって、紀元前の文献に「天爵・人爵」といった爵位についての記述が残されています。日本の華族が用いた名称も、儒教の経典の記述にならったものです。
貴族の爵位|公爵(デューク)とは?
公爵(デューク)とはイギリス貴族の爵位序列1位
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公爵(デューク)とは、イギリス貴族の爵位の序列1位です。1337年に創設された爵位で、序列としては、やや新しいものです。創設された時期は、伯爵や男爵のほうが早かったなんて驚きですね。
日本語では「公爵」となりますが、イギリスでは「Duke(デューク)」と表現されます。しかし、同じデュークでも、王族に与えられる「王族公爵」と、臣民に与えられる「臣民公爵」に分類することができます。
「王族公爵」と「臣民公爵」を比較すると、とうぜん「王族公爵」の序列の方が高くなります。現在、イギリスに存在する公爵位は、30以上という数に上ります。思っていた以上に、たくさんあるんですね。ちなみに、公爵に対する敬称は「閣下(Your Grace)」となります。
POINT
デュークの語源はラテン語
公爵を表すデュークの語源は、古代ローマで使用された「Dux」となります。ローマ帝国が他の民族の首長に与えた称号で、のちに世界に広がり、軍団の司令官→将軍→公爵という形で変遷していきました。
王族公爵となるイギリス貴族の名前:コーンウォール公爵
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王族公爵となるイギリス貴族の名前は、コーンウォール公爵(Duke of Cornwall)であるチャールズ皇太子です。爵位は1人の人間に複数与えられることもあるため、ロスシー公爵(Duke of Rothesay)も兼任しています。
コーンウォールは、王位の相続人に与えられる爵位で、ロスシーは歴代国王の長男に与えられてきました。また、華やかな結婚式で世間を賑わせたハリー王子は、サセックス公爵の爵位を得ています。結婚相手のメーガン妃は、デュークの女性形である「Duchess(ダッチェス)」の称号で呼ばれるんですね。
兄であるウィリアム王子は、ケンブリッジ公爵の爵位を得ています。両王子に与えられた爵位は、親から子へと受け継がれたものではなく、時代を飛ばしながらの叙爵となっています。サセックスは歴史上2度目の創設で、ケンブリッジは5度目の創設です。どちらも、前回の叙爵は1800年代という古いものでした。
臣民公爵となるイギリス貴族の名前:ノーフォーク公爵
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臣民公爵となるイギリス貴族の名前は、ノーフォーク公爵(Duke of Norfolk)であるエドワード・ウィリアム・フィッツアラン=ハワードです。1483年から現在まで、代々のハワード家当主に世襲されている爵位です。エドワードは18代目にあたります。
臣民公爵は、さらに「イングランド貴族公爵・スコットランド貴族公爵・グレートブリテン貴族公爵・アイルランド貴族公爵・連合王国貴族公爵」に細分化することができます。こちらも序列があり、「イングランド貴族公爵」が一番高く、「連合王国貴族公爵」が一番低いという順番です。
ノーフォーク公爵は、もちろんイングランド貴族公爵です。他の公爵位では、リッチモンド公爵(イングランド貴族)、レノックス公爵(スコットランド貴族)、ゴードン公爵(連合王国貴族)の3つが、チャールズ・ゴードン=レノックスという貴族に与えられています。
貴族の爵位|侯爵(マーキス)とは?
侯爵(マーキス)とはイギリス貴族の爵位序列2位
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侯爵(マーキス)とは、イギリス貴族の爵位の序列2位です。1385年に創設された爵位で、制度化された順番でいえば、2番目に新しいものです。日本語では、「公爵」と音が同じなので、区別するために「そうろうこうしゃく」と呼ばれることがあります。「候」と「侯」の漢字が似ているためです。
英語での読み方は「Marquess(マーキス)」です。こちらも、現存する数は、30以上と、かなりの多さを誇ります。敬称は「卿(Lord)」となり、男爵までの敬称として統一されています。
ドイツ貴族では辺境伯を意味する
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「Marquess(マーキス)」は、同じヨーロッパの国であるドイツでは、辺境伯を意味します。もともとの語源は「Markgraf」というゲルマン民族の言葉です。境界線を意味する「marka」と伯爵を意味する「Graf」を組み合わせたものです。
辺境とは、他国との国境付近に位置する、国防において大きな意味を持つ地域のことです。辺境を治める者は、立地条件の難しさから、通常よりも広い領地と上位の序列を約束されています。ドイツ以外では、侯爵と同等の地位として扱われるのが、辺境伯です。
ドイツにおける辺境泊は、後にフランスなどの欧米諸国に影響を与え、伯爵よりも上位の順番である「侯爵(マーキス)」が誕生するきっかけとなりました。
POINT
イギリスの貴族制度の基盤はフランス
イギリスに貴族制度を設けたのは、フランス貴族ノルマンディー公であったウィリアム1世です。先代のイングランド王とは母系でつながりがあったため、王位継承権を得てイングランド王となりました。臣下もフランス人が多かったため、フランスの制度が導入されました。
侯爵(マーキス)となるイギリス貴族の名前:ウィンチェスター侯爵
侯爵(マーキス)となるイギリス貴族の名前は、ウィンチェスター侯爵(Marquess of Winchester)であるナイジェル・ポーレットです。1551年に初代が叙爵されていらい、ポーレット家に代々世襲されている爵位です。現当主であるナイジェルは、18代ウィンチェスター侯爵となります。
また、イギリスでは、階級の異なる爵位を複数保有することもできるため、18代ウィルトシャー伯爵と、18代セントジョン男爵の爵位も同時に受け継いでいます。イギリスに現存する他の侯爵家は7~9代であることが多いことから、ウィンチェスター侯爵は、最も歴史ある侯爵位であることが窺えます。
貴族の爵位|伯爵(アール・カウント)とは?
伯爵(アール・カウント)とは貴族の爵位の序列3位
伯爵(アール・カウント)とは、貴族の爵位の序列3位です。イギリス貴族では伯爵は「Earl(アール)」と呼ばれ、フランスを始めとしたヨーロッパ大陸の諸国では「Count(カウント)」と呼ばれ区別されています。
それぞれの語源は、北欧神話において貴族の祖先とされた「Jarl」と、廷臣の階級を意味する「Comes」という言葉にあります。面白いことに、イギリスにおける伯爵は、夫は「Earl」、妻は「Countess」と、イギリスと大陸別の呼び方になっています。夫婦の間に隔たりを感じてしまいそうです。
イギリスには、190以上もの伯爵家が現在も残っています。序列3位となると、一気に数も増えますね。イギリス貴族だけでなく、あらゆる地域で最もスタンダードなものが、伯爵です。
伯爵(アール・カウント)は制度化された順番でいえば1位
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伯爵(アール・カウント)は、制度化された順番でいえば1位となる爵位です。イギリスの爵位制度を築いた征服王ウィリアム1世が、いちばん最初に制度化したのが伯爵でした。ウィリアム1世は11世紀の王だったので、14世紀初頭に公爵や侯爵が制度化されるまでは、序列においても伯爵が1位だったんですね。
また、ヨーロッパ全土においても、伯爵が最も古い爵位であることは間違いありません。1000年以上も昔の石碑などから、デーン人が記したとされる「Jarl」の文字が見つかっています。
伯爵となるイギリス貴族の名前:ウェセックス伯爵
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伯爵となるイギリス貴族の名前は、ウェセックス伯爵(Earl of Wessex)であるエドワード王子です。エリザベス女王の第4子で、11世紀から絶えて久しいウェセックス伯爵を、1999年に叙爵しました。結婚時に王子が伯爵位を継承するのは、歴史上初めてのことです。
伯爵となるイギリス貴族の名前は、意外と身近な響きのものが多いことが特徴です。例えば、紅茶の銘柄として有名な「アールグレイ」は、2代グレイ伯爵(Earl Gray)からきています。4代サンドウィッチ伯爵(Earl of Sandwich)は、パンに具材を挟む食べ物「サンドイッチ」の語源となりました。
イギリスの歴史上、もっとも有名な妃であるダイアナ妃も、名門貴族であるスペンサー伯爵家(Earl Spencer)令嬢でした。現スペンサー家当主は、ダイアナ妃の弟であるチャールズ・スペンサーです。
貴族の爵位|子爵(ヴィカント)とは?
子爵(ヴィカント)とはイギリス貴族の爵位序列4位
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子爵(ヴィカント)とは、イギリス貴族の爵位の序列4位です。英語では「Viscount」と表記されますが、「Vis」は「副」、「Count」は「伯爵」と意味します。ニュアンス的には、「副伯爵」という感じの階級ですね。
ニュアンスの通り、子爵を持つのは伯爵の子どもである場合が多いのが特徴です。ただし、絶対ではないので、伯爵とは関係なく叙爵されることもあります。現在、イギリスに存在する子爵の数は110以上です。
子爵(ヴィカント)は制度化された順番でいえば最下位
子爵(ヴィカント)は、制度化された順番でいえば最下位です。征服王ウィリアム1世が貴族制度を築いたのが、1066年以降のことです。子爵が創設されるようになったのは、それから数百年もあとのことで、1440年に最初の子爵位が与えられました。
子爵となるイギリス貴族の名前:セヴァーン子爵
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子爵となるイギリス貴族の名前は、セヴァーン子爵(Viscount Severn)であるジェームズ・アレクサンダー・フィリップ・テオです。エリザベス女王の孫で、父親はウェセックス伯爵でもあるエドワード王子となります。
王族の子どもが子爵位を叙爵したケースですが、小さいころに与えられたため、まさに子爵!といった雰囲気です。2007年の生まれなので、まだ10歳を少し過ぎたばかりですね。王子様でもあるのですが、両親の「王子の称号による負担を軽減したい」という意向のもと、王子の称号は用いられていません。
貴族の爵位|男爵(バロン)とは
男爵(バロン)とはイギリス貴族の爵位序列5位
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男爵(バロン)とは、イギリス貴族の爵位の序列5位です。英語では「Baron」と表記し、語源は古フランク語で「自由民」という意味を持つ「Baro」です。伯爵に次いで歴史が長い爵位で、現存する男爵家の数は、440を超えます。
数が群を抜いて多いことには理由があって、イギリスの「一代貴族」という制度に関係します。これは、血族に代々受け継がれるものではなく、叙爵された人物だけが保有できるものです。一代貴族は、全員男爵の爵位持ちとなります。もちろん、世襲制の男爵家もあります。
世襲制の男爵家と、一代貴族の男爵家は、階級による順番は定められていません。なんとなく、世襲制の方が序列は高そうですが、どちらの爵位も同じ階級として扱われています。
男爵領地を与えられていた大バロン
イギリスでバロンという称号は、貴族称号ではありませんでした。王から封土を受けた臣下という枠組みでしたが、13世紀になると「大Baron」と「小Baron」の2種類に別れてしまいました。貴族の爵位としての男爵は、「大Baron」に与えられ、男爵領地を所有することが許されていました。
一方、「小Baron」は、騎士として区別されるようになりました。騎士は貴族としての爵位ではないので、もとは同じであったバロンに、階級による順番が生まれてしまった瞬間でした。
男爵となるイギリス貴族の名前:キャリックファガーズ男爵
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男爵となるイギリス貴族の名前は、キャリックファガーズ男爵(Baron Carrickfergus)であるウィリアム王子です。公爵位や伯爵位だけでなく、男爵位まで保有していたんですね。主に北アイルランドで使用される爵位です。
ちなみに、一代貴族としての男爵位は、イギリス初の女性首相であったマーガレット・ヒルダ・サッチャーのサッチャー男爵(Baroness Thatcher)があります。女男爵であったため「Baroness」という表現が使用されています。
POINT
男爵いもは男爵が栽培
ジャガイモの品種の1つである「男爵いも」は、日本の川田男爵が栽培を普及させたため名付けられたものです。もとはアイリッシュ・コブラーという品種名でしたが、「男爵が作ったいも=男爵いも」とした方が高級感があり、定着したと考えられています。ちなみに、川田男爵は、種芋をイギリスから持ち込んでいます。
准貴族の称号|准男爵(バロネット)とは
准男爵(バロネット)とは貴族ではなく一般市民
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准男爵(バロネット)とは、貴族ではなく一般市民に与えられる称号です。男爵同様、女性にも与えられる称号で、世襲制のため代々受け継いでいくこともできます。
英語の表記は、男性の場合「Baronet(バロネット」、女性の場合は「Baronetess(バロネテス)となります。敬称は、男性が「Sir(サー)」、女性が「Dim(ディム)」です。
序列としては、同じ准貴族の称号である士爵よりも上の順番になります。創設されたきっかけは、1611年に行われた、アイルランド征服および開拓のための資金稼ぎでした。寄付金として、30人の兵士を3年間養うことができる金額を納めた、地主などに与えられていました。
准男爵となるイギリス准貴族の名前:ベンジャミン・ギネス
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准男爵となるイギリス准貴族の名前は、ベンジャミン・ギネス(Sir Benjamin Lee Guinness)です。ギネスと聞くと、ギネスブックを連想するのではないでしょうか。ベンジャミン・ギネスは、アイルランドのビール醸造会社「GUINNESS」の創業社です。
ギネスブックでおなじみの、「ギネス・ワールド・レコーズ」を生み出した会社でもありますね。現在は他の出版元が販売しているので、ギネスブックとは無関係ですが、名前は受け継がれています。
このほかにも、小説「ピーターパン」の作者であるジェームス・マシュー・バリーや、高級車でおなじみの「ロールス・ロイス」の創立者であるヘンリー・ロイスも准男爵の称号を保有していました。
准貴族の称号|士爵(ナイト)とは
士爵(ナイト)とは騎士の階級
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士爵(ナイト)とは、中世でおなじみの騎士を意味する階級です。英語の表記も「Knight(ナイト)」ですね。序列の順番としては、准男爵の下に位置するもので、一代限りの称号です。こちらの敬称も、「Sir(サー)」となります。
中世では騎士団に入団することで士爵の称号を得ることが主でしたが、現在はイギリスで授与される勲章を得ることで、外国人でも騎士の階級を得ることができます。「文化・学術・芸能・スポーツ」といった分野で活躍した者に与えられる「大英帝国勲章」が良い例です。上位2等級の受勲者には、ナイトの称号も授けられます。
士爵となるイギリス准貴族の名前:ジェイムズ・ポール・マッカートニー
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士爵となるイギリス准貴族の名前は、ジェイムズ・ポール・マッカートニー(Sir James Paul McCartney)です。世界的に有名なイギリスのロックバンド「ザ・ビートルズ」のメンバーですね。大英帝国勲章の第2位を叙勲し、「Sir」の称号を得ています。
女性では、英国籍のピアニストである内田光子(Dame Mitsuko Uchida)が。大英帝国勲章第2位で、女性の士爵に与えられる「Dame」の称号を得ています。外国籍の叙勲者としては、トヨタ自動車の会長である豊田章一郎や、松下電器産業の会長であった松下正治などが名前を連ねています。
ビートルズ縁の地にしろ、貴族が生活していたお城にしろ、イギリスには見どころとなる観光名所がたくさんあります。爵位の順番などを読んでいたら、行きたくなった!という方は、こちらの記事にまとめられている観光名所をチェックしてみてください。きっと素敵な旅行になりますよ。
日本人でも簡単に爵位をゲットできることがある
貴族の爵位は、歴史が長いだけに、さまざまな意味を持ちます。爵位を持つことにはロマンがありますが、大英帝国勲章の受勲などは、一般庶民にはハードルが高いですね。しかし、意外と簡単な方法でゲットできることもあります。
それはお金で購入することです。さすがに、イギリスの爵位は無理ですが、シーランド公国という世界最小の国家(自称)では購入できます。イギリス南東部の沖合にある建造物が領土で、国民はたったの数名ですが…
ちなみに、お値段は順番に、「男爵=約45ポンド」「伯爵=約200ポンド」「公爵=約500ポンド」です。購入しておけば、将来正式に国家として承認されたときに役にたつかもしれません。
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