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夜に爪を切るのがいけないのはなぜ?言い伝え・迷信とその理由は?

更新:2019.06.21

「夜に爪を切ると駄目だよ!」と誰しも怒られた経験があるでしょう。夜に爪を切ったらいけない理由やそのような迷信が広まったのはどうしてなのか…。あなたはその訳を知っていますか?今回はなぜ夜に爪を切ったらいけないのか、その謎に迫ります!

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爪を切るタイミングは何時頃の人が多い?

ライフスタイルを理由に夜に爪を切る人が多かった!

小さい時は、夜に爪を切ると縁起が悪いとよく叱られていました。ですが、今はそれを気にせず夜に爪を切る人が圧倒的に多いです。

その人その人のライフスタイルにもよりますが、特に爪を切る時間を決めていなくて、時間が空いた時に切る人も、夜に爪を切る人と同じくらい多いです。

昔は駄目だと言われていた夜に爪を切る人は、特にお風呂上がりに切る人が多いですが、実はこのお風呂上がりは、爪を切るのにぴったりなのです。

爪はお風呂上がりが切りやすい!

爪はカルシウムでできていると思っている人もいるかもしれませんんが、爪はケラチンというたんぱく質の一部が主成分となっています。

硬いですが骨の一種ではなく、髪の毛や皮膚の仲間なのです。その為、水分や油分を吸収する特性があります。特に水分を含むと柔らかくなります。

お風呂上がりは爪が水分を含んで柔らかくなるので、爪を切るときに爪が欠けてしまうという方は、お風呂上がりに爪を切るのをおすすめします。

逆にお風呂に入る前は爪を切ってはいけない

お風呂に入る前に爪を切るのは控えましょう。その理由は爪切りで皮膚に傷が付く可能性があるからです。血が出ていなくても、目に見えない小さな傷が付いていることもあります。

高温多湿のお風呂場は、バイ菌にとって繁殖しやすく元気に活動できる好都合の環境です。そのお風呂に傷がある状態で入ってしまうと、傷口にバイ菌が付きます。

そうすると、化膿したり、場合によっては傷口から入ったバイ菌が体内の巡って、脳にまで渡ってしまうケースも極稀にあります。目に見えない傷は1時間程で塞がるので、お風呂前に爪切りをしてしまったら時間を置きましょう。

夜に爪を切るのは縁起が悪い?どんな言い伝え・迷信があるの?

言い伝え・迷信①夜に爪を切ると親の死に目に会えない

夜に爪を切る→夜爪→夜詰めと昔の人は連想しました。夜詰めというのは、城の門番の夜勤を意味しています。今でいう警備員のようなものです。

江戸時代の頃は、白の門番はたとえ自身の親が死んでも帰れないくらい、どんな理由があろうともその場を離れることが出来ない厳しい仕事だと言われていました。

実際に、夜詰めで親の死に目に会うことができなかったという説もあります。そのことからこの言い伝えが残りました。こちらの話が一番有名ですね。

言い伝え・迷信②夜に爪を切ると寿命が短くなる


先程と同じで、夜に爪を切る→夜爪→世詰めとも昔の人は連想しました。世詰めとは、短くして命を落とすという意味です。寿命が短くなるということです。

こちらは語呂合わせで縁起が悪いということで広まった言い伝えです。自身の寿命が短くなって親より先に死ぬ=親の死に目に会えない。と先程と同じ解釈もできます。

日本には死者を埋葬する時に、その近親者が自分の髪や爪を棺桶の中に入れるという風習がありました。それをきっかけとして、爪を切ると親の死に目に会えないという言い伝えや迷信が広まった説もあります。

言い伝え・迷信③夜に爪を切ると霊を呼び寄せてしまう

なぜこのような迷信が広まったかというと、昔の人は霊や魔物の存在に敏感だったからです。夜は昼間と違って光がありません。光のない時間を魔の時間と捉えていました。

そして、その魔の時間にある特定の音を立てると、霊を呼び寄せてしまうとされていました。その音の中に爪を切る音も入っていたのです。なので、夜に爪を切ると霊を呼び寄せてしまうといわれました。

また、刃物には魔除けの効果があると言われていましたが、爪を切る時は刃物が霊ではなく自分の方に向いているという理由で、魔除けの効果が消えて霊を呼び寄せてしまうという説もあります。

言い伝え・迷信④夜に爪を切ると蛇が出る

『夜に口笛を吹くと蛇が出る』という迷信は聞いたことのある人も多いのではないでしょうか?実は『夜に爪を切ると蛇が出る』も同じ理由で伝わった言い伝えなのです。

ではなぜ口笛を吹いたり爪を切ると、蛇が出ると言われているのか…。実は昔、夜に笛を吹くのは人買いが来たことを知らせるものだったのです。

昔の人は自分の子供を守る為に、人買いを子供が怖がる蛇に変えて伝えたものと言われています。爪を切る時の音も不気味だから同じように伝わったという説や、口笛の言い伝えとごちゃまぜになったという説もあります。

夜に爪を切るのが縁起が悪いと言われているのはなぜ?

夜に爪を切るのが縁起が悪いのはなぜ?①夜に爪を切ると危険だという理由

昔は今のように爪切りがありません。爪切りのない時代は、小刀やノミを使って爪を切っていました。爪切りと違って立派な刃物なので、日中に爪を切る場合にも注意が必要でした。

日中でも危険なのに、それが夜になれば尚更危険です。もちろん電気もない時代なので、灯りはロウソクの火です。十分な明るさはなく、手元もよく見えない状態で爪を切らなければならないからです。

もし誤って手を怪我してしまえば、それが死を招いてしまう原因にもなりかねません。それを防ぐ為に、夜に爪を切ってはいけないと言われ、言い伝えや迷信が広まったともいわれています。

夜に爪を切るのが縁起が悪いのはなぜ?②臭いが火葬を連想させるから


なぜ、爪を切ると火葬を連想させるのでしょう。それは昔の生活様式が関連しています。昔はほとんどの家に囲炉裏があり、炊事に使うだけでなく、そこで暖をとったり、電気がない時代なので、灯りとして利用していました。

夜に爪を切る時には、少しでも明るい囲炉裏のそばで爪を切っていましたが、その切った爪が囲炉裏の火の中に入ることもありました。

爪が火の中に入って燃えると異臭を放ち、その臭いが火葬をする時の臭いに似ているといわれました。そのことから、夜に爪を切ると火葬を連想させ縁起が悪いことから、夜に爪を切ってはいけないという言い伝えが広まりました。

夜に爪を切るのが縁起が悪いのはなぜ?③爪は大事なものであるから

爪は親からもらった大事な体の一部で、昔は神聖なものであるとされていました。それを粗末に扱えば罰が当たると言われていたという話もあります。

爪は生きている間は永遠に伸び続けます。そのことから、爪は生命力にあふれ、大切に扱うと気の流れが良くなるとも言われていました。

夜に爪を切ると、その大事な爪を粗末に扱っているのと同じだと考えられていたこともあり、朝や昼の明るい時間帯に切る人が多かったようです。

夜に爪を切る迷信・言い伝えの歴史は?

夜に爪を切る迷信・言い伝えの歴史①日本書紀説

奈良時代につくられた日本書紀の中に爪についての記述があります。イザナギがイザナミの様子を見にに行った黄泉の国から帰ってきて、身を清めた時に生まれたのが三貴神といわれるアマテラス・ツキヨミ・スサノオです。

このスサノオはかなりの暴れん坊で、暴れてはあらゆる災いを引き起こし、神々を困らせました。その罪として、手足の爪を抜かれ、高天地から地上に追放されたのです。

追放されればもう二度と戻れない=親の死に目に会うことができない。ということから夜に爪を切るのが戒められるようになったという説もあります。

夜に爪を切る迷信・言い伝えの歴史②江戸時代説

江戸時代には儒教の影響が多く見受けられるようになりました。仏教と並び影響力のあった儒教には親を大切にしなさいという教えも多くなっています。

夜に爪を切るのが縁起が悪いのはなぜ?③で記述した、爪は親からもらった大事な体の一部だから粗末に扱うと罰が当たるというのは、これに当たります。

それだけ古くから爪は神聖なものだと捉えられていて、生きている限り生涯伸び続ける爪や髪は霊的なものが内在すると考えられていました。

他にもあった!爪にまつわる迷信・言い伝え

爪にまつわる迷信・言い伝え①朝に爪を切ると死が近くなる


日本には、夜だけでなく朝も爪を切ってはいけないという言い伝えがあります。夜に爪を切ってはいけないというのが有名ですが、なぜ朝も切ってはいけないのでしょう。

昔、出征前の兵士が自分の爪を形見代わりに残して朝出かけて行ったという習慣があったことから、この言い伝えが残ったと言われています。

ですが、これは戦時中の話です。今はその習慣はない為、夜に爪を切ってはいけないという言い伝えや迷信の方が多く広まったとされています。

爪にまつわる迷信・言い伝え②ハーフムーンが小さい人は不健康

ハーフムーンとは、爪の根元の白い部分のことです。これが小さいと不健康だという説がありますが、大きい人は健康で小さい人は不健康だというものは全くのデタラメです。

ハーフムーンの大きさは、その人の健康状態で決まるのではなく、生まれつきや年齢による違い、手を使う頻度による違いなどの様々な外的要因でも変わってきます。

日本ではこのように、なぜ?というような言い伝えや迷信が昔から多く残っています。爪と同じ様に髪に関する迷信や言い伝えもあるので、こちらの記事も合わせてご覧ください。

迷信や言い伝えだけじゃない!爪にまつわることわざ2選

爪にまつわることわざ①爪の垢を煎じて飲む

爪にまつわることわざ1つ目は、爪の垢を煎じて飲むということわざです。相手を注意する時や他の誰かを褒めるときによく使います。なぜ垢を煎じるのか疑問に思ったことはありませんか?

爪の垢を煎じて飲むということわざの基本的な意味は、優れた人や能力の高い人を模範として、それにあやかろうとすることの例えです。

昔から漢方などでは煎じ薬を用いていました。優れた人の爪の垢であれば煎じ薬として飲むほどの価値があるのではないかと言われたのがこのことわざの語源です。

爪にまつわることわざ②能ある鷹は爪を隠す

爪にまつわることわざ2つ目は、能ある鷹は爪を隠すということわざです。才能のある人程、普段は自分の力を表に出さないという意味があります。

能ある鷹は爪を隠すとは、北条氏直時分諺留という安土桃山時代の古い書物から生まれた言葉だと言われています。鷹が獲物を狩る時に警戒されないよう、狩る直前まで爪を隠すという所からきた言葉です。

あなたはできてる?正しく爪を切るためのポイント!

正しく爪を切るためのポイント①爪の端から切る

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爪は一見硬いですが、意外とデリケートなものです。時間を短縮しようと一気にバチンと切ってしまうと、爪が割れてしまうことがあります。

その為、なるべく爪に負担をかけないように少しずつ切っていきましょう。真ん中ではなく、少しずつ端の方から切っていくのがポイントです。

少しずつ切ることで、深爪になるのを防ぐこともできます。深爪が好きな人もいますが、実は大変危険です。深爪が原因でトラブルが起きる場合もあるので気を付けましょう。

正しく爪を切るためのポイント②白い部分を目安にせず、指先に合わせる

爪を切る時には、白い部分を切るのが正しいと思っている人も少なくないでしょう。実はこの爪の切り方は間違った切り方なのです。

爪の白い部分が見えないように切らないといけないと指導された経験のある人もいるでしょうが、爪の白い部分の長さは人によって個人差があるので、この方法が正しいとは言えません。

切りすぎると深爪になってしまいますし、逆に長いと爪が割れる危険性が高くなります。爪を切る時は、指先と同じ長さで切るのがベストです。

正しく爪を切るためのポイント②角を切ってはいけない

爪はまっすぐ横に切っていきます。爪は角の部分が一番弱いので、割れてしまう可能性があります。角は切らずに横に一直線に切るのがポイントです。

爪の両端の深い部分まで切ってしまう切り方をバイアス切りといいます。バイアス切りをすると爪の強度が落ち、傷みやすくなります。

切り方を間違ってしまうと、爪が変形して指の肉に食い込んでしまう巻き爪の原因にもなってしまうので、それを予防する為にも正しい切り方を身につけましょう。

正しく爪を切るためのポイント③仕上げにやすりで角を丸める

爪を切る時は角は切りませんが、そのままだとどこかに引っかかって怪我をしたり、爪が割れてしまうことにもなりかねないので、やすりを使って角を丸めます。

爪をまっすぐ横に切り、角をやすりで丸めた状態の爪の形をスクエアオフといいます。このスクエアオフは爪の形の中でも最も強度の強い形です。

スクエアオフの爪の形に切る方法は、ネイルサロンではもちろん、医療・看護・介護の現場でもマニュアルとして採用されている切り方となっています。爪やすりは100均でも購入することができます。こちらの記事も合わせてご覧ください。

夜に爪を切るのがいけないという言い伝えにはちゃんと理由があった!

小さい頃はその理由も考えずに何となく耳にしていた、夜に爪を切ると縁起が悪いという昔からの言い伝えには、様々な理由があります。

言葉の語呂合わせが由来となっているものもありますが、この言い伝えが広まった主な理由が、夜に爪を切ると怪我をする可能性が十分にあって危ないから、夜に爪を切ってはいけないというものです。

親の子供に対する愛や家族に対しての愛が言い伝えや迷信となって、現代まで語り継がれています。今は電気も爪切りもある為、怪我をする危険性はほとんどありませんが、この言い伝えや迷信は残しておきたいものです。

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