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ディベートのやり方は?討論ゲームの進め方のコツや中学生向けのテーマも

更新:2019.06.21

みなさんはディベートをご存知ですか?ディベートは今や全国大会も行われているほどメジャーな討論ゲームで、誰でも参加することができます。今回はディベートのやり方や進め方のコツ、中学生向けのテーマの例などをご紹介します。ぜひ、みなさんもディベートに挑戦してみてください!

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ディベートとは?

ディベートとは討論すること

討論すること

ディベートは、肯定側と否定側に分かれて主張や反論をする討論ゲームのことで、'討論'を意味する英語の'debate'に由来する言葉です。ディベートは議題を変えるだけで、小学生から大人まで行うことができるゲームで、今では全国中学高校ディベート選手権が行われるほど、教育界で重要視されています。

やり方もや進め方はある程度決まっていますが、討論ゲームという公式な場でない限りは絶対に守らないといけないルールはありません。誰でもディベートを意識することで、日常会話の中でも行うことも可能です。

ディベートはディスカッションではない

ディスカッション

ディスカッション(議論)とは、結果を出すための話し合いのことで、みんなで意見を出し合って結果に繋げなければなりません。必ずしも誰かが肯定しなければならないという訳でも、肯定派だからと言って否定派の意見を言ってはいけないという訳でもありません。

一方ディベートはディスカッションとは違い、肯定派と否定派で主張し合い、勝敗を決めなければなりません。その勝敗は第三者に決められるものなので、どれだけ納得のいく主張ができたのかによって結果が変わってきます。

ディベートには大きく分けて2種類ある

2種類

ディベートは大きく分けると、教育ディベートと即興ディベートに分けることができます。教育ディベートとは、事前の調査を必要とするディベートのことで、試合前に事前に調査することができます。ディベートを行う前に、十分な下調べと完璧な原稿作りが求められるので、リサーチ力重視のディベートになります。

一方即興ディベートとは、ゲームをやる場でテーマが発表され、その場で意見をまとめなければなりません。教育ディベートのように下調べができない分、解決力やアイデアが問われる、スピーチ力重視のディベートになります。

一般的に行われているディベートの9割は教育ディベートで、その議題に対してどれだけ論理的思考を駆使して準備できたかによって、勝敗が左右されます。


ディベート(討論ゲーム)のやり方・進め方のコツは?

ディベート(討論ゲーム)を始める前に決めること

下準備

ディベート前に行うこと

  1. 議題を決める
  2. 議題についてみんなで意見を出し合う
  3. 役割を決める
  4. チーム内で話し合う

ディベートを始める前の下準備として、まず最初に議題を決めます。議題は予め誰かが決めておいても良いですが、最近の事情を把握したり、発想力を上げたりするためにもみんなでテーマを出し合って決めると良いです。

ディベートの議題には、抽象的なものや一方的なもの、差別批判が大きいものは避け、『消費税を20%まで上げるべきである』『夜勤労働は禁止すべきである』など、考える余地のあるものにすると、肯定派も反対派もどちらの意見も持つことができます。

役割は肯定派と否定派、司会者とタイムキーパー、ジャッジがあります。肯定派と否定派を決める際は、肯定する人を肯定派にするのではなく、肯定派意見にも否定派意見にもメリットとデメリットがあるので、個人的なことなどを意見に反映してしまうことがないようランダムに分けなければなりません。

ディベート(討論ゲーム)のやり方

やり方

ディベートのやり方として様々な形式がありますが、どの形式にも立論と反論が肯定派にも否定派にも同じだけの回数、時間が与えられなければならず、またそれぞれの立論の後には質疑応答の時間が設けられます。

これらは全て行う順番が決められており、ゲームに参加する者はそれに従う義務があります。最も簡単なディベートのやり方は以下の通りです。

1回主張、1回反論のやり方

  1. 肯定派の立論 4分
  2. (否定派からの質問)2分
  3. 否定派の立論 4分
  4. (肯定派からの質問)2分
  5. 作戦タイム 4分
  6. 否定派の反論 6分
  7. 肯定派の反論 6分
  8. 【ジャッジ】

この他にも『全国小中高校ディベート選手権』では1回立論の2回反論、大学生以上のディベートでは2回立論2回反論、また『全国高校英語ディベート大会』では1回立論、1回反論、1回防御、まとめなどのやり方があります。


ディベート(討論ゲーム)のやり方についての注意点

注意点

ディベートのやり方についての注意点

  • 司会者やタイムキーパー、ジャッジの言うことは絶対
  • 発言する時はまず挙手をする
  • ニュー・アーギュメントは禁止
  • 試合中の口出しは禁止
  • チームメイトにアドバイス禁止
  • 相手の意見を尊重する

ディベートのやり方についての注意点で最も気を付けなければならないのは、ニュー・アーギュメントの禁止です。ニュー・アーギュメントとは新しい主張のことで、立論で述べなかったことに対して反論されても、それにさらに反論することはできません。

ディベートはあくまでも討論ゲームであり、相手を一方的に丸め込むためのものではありません。なるべく相手に隙を与えないために、自分の主張は立論を述べる時に全て言えるよう準備しましょう。

またディベートには正解はありません。肯定派が勝っても否定派が勝っても、それが世間一般の答えと言うことでもなく、また正しいということでもないので、相手の意見を馬鹿にしたりするようなことはせず、お互いに尊重しましょう。

ディベート(討論ゲーム)の進め方のコツ

進め方のコツ

ディベートの進め方のコツ

  • 議題を明確にする
  • 時間分配を考える
  • リサーチ時間を十分にとる
  • 討論中はメモをとる

ディベートの進め方のコツで大切なことは、ディベートを行う上での必要事項は全て確実に決めて、全員が把握することです。ディベートはあくまでも討論ゲームの場であって、話し合いの場ではないので、円滑に進めなければなりません。

そのためには、まず議題と時間分配を明確にすること。また討論中に話すことが右往左往しないように入念なリサーチをすること。そして、討論中には相手の意見をメモにとり、質疑応答で聞き返したりすることのないようにすることが進め方のコツです。

ディベート(討論ゲーム)の練習方法

練習

ディベートの練習方法

  • 肯定派と否定派の理由を挙げる
  • その理由に対しての反論を行う
  • 話す練習をする
  • 質問を考える練習をする

ディベートの練習方法は、主に立論の出し方や反論の仕方などの内容に関することと、立論の述べ方や質問の仕方などの話し方に関することに分けることができます。特に質問を考える練習に関しては難しいことではありますが、相手の意見の隙を見つけることができると勝敗に関わってきます。

そのテーマに関するあらゆる事について考えるようにし、また喧嘩を売らない的確な言葉で質問ができるように練習を重ねましょう。またここに、話し方のコツについての記事を載せておきます。スムーズに話すことができると、それだけで好印象を与えプラスポイントをもらうことができるので、ぜひ参考にしてみてください。

中学生におすすめのディベートのテーマは?

中学生におすすめのディベートのテーマ①学校に関すること

テーマ1

中学生におすすめのディベートのテーマ1つ目は、学校に関することです。中学生は小学生と違い学校を認識できる年頃で、かつ自分のやりたいことを選べる高校生とはまた違うので、義務教育と自分の学びたいこととの間に居ます。

テーマ例としては『給食を廃止すべきである』『制服を廃止すべきである』などの学校生活に関わることや、『中学校にも留年制度を導入すべきである』『高校も義務教育にすべきである』という、現状中学生という立場に関わるテーマを選ぶと、教育について考えることに繋がります。

中学生におすすめのディベートのテーマ②人間関係に関すること

テ―マ2

中学生におすすめのディベートのテーマ2つ目は、家族に関することです。中学生は思春期がピークに迎える子が多いので、友達に強く当たってしまったり、家族をそっちのけで友達を優先させてしまったりする時期です。そこで人間関係のテーマを出すことによって、人との関わりは大切だと感じさせることができます。

しかしここで注意が必要なのは、母子家庭で育った子などへの配慮です。家族を思い起こさせるような具体的なテーマは避け、『嫌いな人とも話すべきである』や『中学生はスマホを持たないべきである』のように、立論の理由に人間関係を含むことができる程度のテーマを選ぶと良いでしょう。

中学生におすすめのディベートのテーマ③社会に関すること

テーマ3

中学生におすすめのディベートのテーマ3つ目は、社会に関することです。中学生から高校生になるということは、社会に出る一歩手前まで進むということで、義務教育とは違い多くの場面で責任が問われるようになります。

高校生になってもなかなか中学生の頃の感覚が抜けなかったり、自分の興味が分からず進路を考えることができない人にならないように、少しでも社会について考えるきっかけになるようにテーマを設定しましょう。

例としては『中学生も選挙権を持つべきである』や『未成年の犯罪者の名前を公表すべきである』などの、自分も一社会人だと思わせるような進め方をし、テーマ決めをすると良いです。またより身近な『幼稚園から英語教育を始めるべきである』や『どのお店も同じ商品は同じ物価にすべきである』などのテーマも考えやすいです。

中学生におすすめのディベートのテーマ④自分に関係のあること

テーマ4

中学生におすすめのディベートのテーマ4つ目は、自分に関係のあることです。中学生には自分を中心にしてしまい、他人のために何かをするということを苦手にする子が多くいます。そこで自分の利害に関係のあることについて、肯定派と賛成派の意見を考えさせることで、多方面から考えることができるようになります。

例としては『お菓子を無くすべきである』や『中学生は5時以降の外出を禁止すべきである』など、中学生が欲している物や事柄を禁じるようなテーマにすると面白いゲームになるでしょう。

色んなテーマでディベートをしてみよう!

いかがでしたか?ディベートをすることで、スピーチ力や考察力が養われることが分かっていただけたのではないでしょうか。ディベートのやり方や進め方は説明しましたが、大会のようにきっちり決めなくても行うことは十分にできます。ぜひ色んなテーマを挙げて、友達や家族とディベートに挑戦してみてください。

またここに、雑談力が上がる話し方についての記事を載せておきます。話の進め方が上手くなると話術も上がるので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。

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