
作業着の洗濯・洗い方|洗濯機や手洗いは?干し方/洗剤/頻度も
更新:2019.06.21
建設業で働いていると、作業着の洗濯は悩みの種です。 洗濯機だけの洗濯では泥や粉塵が落ちないので下洗いが必要です。 他のものとは別に洗いたいので洗濯の頻度が増えて水道代もかかります。 そんな悩み多き作業着の洗い方や干し方のコツを伝授します!
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一般的な作業着の洗濯・クリーニングの頻度は?
汗と汚れと涙の染み込んだ作業着は基本的には毎日洗濯します
日光やアスファルトの照り返しなどの熱にさらされて、毎日汗水たらして働いています。回転式工具などから出てくる木や鉄の粉塵や、有機溶剤の含まれている塗料が噴霧器で吹き付けられたように作業着全体についています。時には親方の理不尽な物言いに、現場の片隅で袖で涙をふくこともあるでしょう。
汗と汚れと涙の染み込んだ作業着は毎日洗濯するのです。そしてキレイになった作業着を着て、気持ちを新たに今日も現場に向かうのです。家族のために、独立の夢のために、心身ともに清らかにして今日も一日頑張るために、毎日作業着は清潔なものを着用しましょう。
作業着をクリーニングに出す頻度は会社の支給か否かで違う
会社で支給されている作業着は、決められた頻度でクリーニングに出しましょう。支給の作業着は借り物ですから、きれいに使うのがマナーです。決められていない場合は、半月に一度の頻度でクリーニングに出しましょう。クリーニングをすることで洗濯では落としきれない汚れも落ちますし、本来の姿形がよみがえります。
建設現場で働く職人さんや土建業の作業員さんは、クリーニングに出すより作業着を新調したほうが安いことも多いです。私も作業着をクリーニングに出したことはありません。乗馬などのニッカの形をきれいに出したいとか、勝負服的な作業着があるならクリーニングに出してみるのもアリですね。
作業着の洗濯方法・洗い方|洗う前の準備・注意点は?
作業着用に洗濯機を用意するという選択がある
現場ではいろいろな塗料、粉塵、泥などが作業着に付きます。その作業着と他の衣類を一緒の洗濯機で洗うのに抵抗があるのなら、専用の洗濯機を購入しましょう。作業着の洗濯用におすすめなのが二層式洗濯機です。
二層式洗濯機は洗濯槽と脱水層とが分かれているので、全自動洗濯機よりも手間がかかります。でも洗浄力が全自動より断然パワフルですし、節水効果も抜群です!二層式は水を貯めるのも手動ですから、必要最低限の量を自分で調整できます。2から3万円程度と価格も全自動に比べて安いですし、構造が単純なので丈夫です。
1台の洗濯機で作業着と普段着を洗濯するとき気になるのが洗濯機の汚れですよね。作業着の洗濯で洗濯機が汚れてしまったときは洗濯槽クリーナーを使って洗浄しましょう。ここで洗濯槽をきれいにする方法を紹介していますので、是非参考にしてください。
作業着の下洗いは洗濯板とたらいと石鹸で
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作業着を洗濯する上でまず知っておかなければならないのは、どうあがいても落ちない汚れがあるということです。塗装や固まってしまった接着剤、セメントなどは落ちないこともあります。「汚れを全部落としてまっさらに」というのは、職種によっては難しいです。でも、なるべくキレイにしたいですよね。
そんなときは洗濯板での下洗いです。洗濯板を使うと衣服が傷みそうですが、実はそんなことはありません。優しく擦ると下着でも全く傷みません。洗濯板を使えばシーリングや乾いた接着剤も落ちますので、是非使ってみて下さい。
こちらの動画で洗濯板を使っての洗い方を紹介しています。石鹸は洗濯用のものを使うと良いですよ。体を洗うものでも良いのですが、柔らかすぎて使いにくさを感じます。
作業着の洗濯方法・洗い方|汚れ落としの手順は?
作業着の正しい洗い方の第一歩は家に上がる前に汚れを落としておくこと
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粉塵やホコリの多い仕事で使った作業着は、家に上がるまでにできるだけ粉汚れを落としておきましょう。車に乗る前にある程度はブロアーなどで吹き飛ばして帰るのですが、それでも結構残っています。正しい作業着の洗い方の第一歩は車を降りて家に上がるまでに、もう一度ほうきなどで粉の汚れを落とすことです。
解体工事や屋根瓦の葺き替え工事などで使われた服にはホコリにダニが潜んでいる場合もあります。できれば家に持ち込まずに、外で下洗いをしましょう。難しい場合は作業着を密封できるビニールの袋に入れて、なるべく早く浴室やベランダなどで下洗いをしましょう。
作業着を洗濯する前に必ずポケットの中をチェックする!
作業着洗濯の前には危険予知です。ポケットは必ず裏返します。「財布やお金は入っていないか?」「重機や車のキーが入っていないか」「スマホを入れっぱなしにしていないか」必ず確認しましょう。過去を振り返ってみて下さい。洗濯して濡れてしまったお札を干した経験は、誰しもあるものです。
いろいろなものが電子化され、「あぁ、洗濯してしまった」と笑って済ませることができなくなっています。作業着を洗濯する前に、どんなに疲れていても必ずポケットの中身を確認しましょう。
作業着の洗濯には洗濯ネットは使わない
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洗濯ネットはデリケートな衣類を守るために使うものです。ネットは洗濯機の洗浄する力でデリケートな衣類がしわになったり、縮んだりしないようにするために使うのです。ですからネットを使うと汚れ落ちが悪くなってしまいます。汚れ落ち重視の作業着の洗い方は、ネットには入れずに洗濯機に投入しての洗濯です。
作業着以外のものの洗い方は作業着とセットにして洗濯する
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作業着にはいろいろなものがくっついています。下洗いである程度は落ちても、有機溶剤や鉄粉、強力な殺虫剤などが残っていることがあります。洗濯の時その物質が他の衣類に移ってしまう恐れがあります。
作業着の汚れには気を使っていても、現場で使っている他の物に無頓着では正しい洗い方とは言えません。作業で使うものはタオルや靴下を含め決めておき、他の洗濯物と混ざらないようにしましょう。
洗濯機のパワフルモードと専用洗剤を使うのが作業着の上手な洗い方
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作業着洗いの強い味方である専用の洗濯洗剤があります。専用の洗剤を使えば、頑固な油汚れや泥汚れもよく落ちます。作業着の洗濯は洗い方も大事ですが、自分の職種に合った専用洗剤を選ぶことも重要です。
そして洗濯機での洗い方ですが、洗浄の強さを最大パワーにして洗濯します。洗濯機のパワーを最大限に活かすために、作業着は汚れが多くついている表向きにして、裾や袖が折れていたら伸ばしておきましょう。洗濯の基本ですが、つい忘れがちなことです。
漂白剤を使いたいなら、酸素系のものを使いましょう。塩素系のものは色落ちしたり、衣類を傷めてしまったりすることがあります。しかも原液が直接かかってしまうと穴が開いてしまうこともあります。やさしく漂白できる酸素系の漂白剤を使うことで、襟や袖口の黒ずみや汗での黄ばみを防ぐこともできます。
作業着の洗濯におすすめな洗剤は?
WORKERS作業着専用液体洗剤
作業服の専門店やホームセンターなどでよく見かける黄色い洗剤。外作業の強烈な汗や皮脂の臭いだけでなく、自動車整備業の方などの油汚れの洗浄にも特化しています。洗浄力は強いのに、天然由来成分の洗浄剤なのでデリケートな肌にも優しい洗剤です。普段洗いのものから部分洗いまで、いろいろなラインナップがあります。
液体ビック作業着洗い
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液体ビッグ作業着洗いは蛍光増白剤が入っていないので、生成りの作業着の風合いを損なうことなく洗えます。強力な洗浄力で機械油の汚れや泥汚れもしっかりと落ちます。乾いた作業着からほんのりと爽やかな香りがするのも良いですよ。こちらも作業服の専門店やホームセンター、ドラッグストアでも手軽に買うことができます。
泥すっきり303N
頑固な泥汚れにはこれ!ちょっとお高い洗剤ですが、どうしても落ちなかった泥汚れが驚くほどきれいになります。野球少年やラガーマンなどの強靭な泥汚れに対抗してきた洗剤です。洗浄力が非常に高いので汗や皮脂汚れも一網打尽です。泥汚れ専用洗剤として信頼されてきた逸品です。
酸素系漂白剤
塩素系の漂白剤は衣類を傷めてしまいます。使い方を誤ると変色したり、衣類に穴をあけてしまったりしてしまいます。一般の除菌消臭剤では落ちにくい作業着の汗や皮脂、下洗いで落としきれなかった汚れをきれいにするために、酸素系漂白剤を使いましょう。酸素系漂白剤は過炭酸ナトリウムという名称でも販売されています。
30リットルに対して大さじ2杯を洗濯洗剤と一緒に入れるだけです。多く入れても効果は変わりませんので、適量を入れましょう。色落ちしてしまうので、生成りの作業着には使えません。衣替えなどで作業着を長時間しまう前には浸け置き洗いをすると黄ばみを防げます。
白いふきん洗い(せっけん)
下洗い用の洗濯板のお供といえばこちらの石鹸です。手に優しい、よく落ちる、無香料の三拍子そろった石鹸です。洗濯石鹸は使い終わりに固くなって割れてしまうものもありますが、こちらは最後まで劣化せず使えます。蛍光増白剤も入っていないので、生成りの作業着にも安心して使えます。
香りの強い柔軟剤は使わない!
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フローラルな香りの柔軟剤を使うのは控えましょう。その理由は汗の臭いと混ざって、嫌な臭いを周りに振りまいてしまうだけではありません。外作業の場合は虫が寄ってきます。最悪の場合はスズメバチが追ってくることがあります。
恋人のデートや飲み会などで異性と触れ合う機会があるときは、一度家に帰ってからお風呂に入ってから香水を使いましょう。現場監督や施主にちょっとイイ感じの人がいるときは、仕事を頑張る姿で色気を感じてもらいましょう。
香りをつけちゃいけないのは分かったけど、作業着でも肌触りは良くしたい。そういうときは無香料の柔軟剤を使いましょう。ここで紹介されているので、参考にしてみて下さい。
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作業着の洗濯が終わった後の干し方|乾燥機はOK?NG?
分厚い作業着の干し方は日当たりの良いところで風を通す
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作業着は分厚く乾きにくいものが多いです。特に鳶職や屋根工事、外壁工事など外作業の仕事の作業着は、肩や膝・肘の部分の布が二重になっていたり、素材自体が分厚いものが多いですよね。正しい干し方は日当たりの良いところに、よく風が通るように干すようにします。
工場内での作業で使うあまり厚手ではない作業着は、風通しの良い日陰に干しましょう。直射日光を当てると日焼けして色が変色してしまうことがあります。特に会社から支給されている作業着は、劣化に注意が必要です。干すときはしわをしっかりと伸ばして干します。
作業着を干す際は幅の広いハンガーを使ったり、間隔を空けて干したりして風が通るようにしましょう。また汗をたくさんかいて現場で水洗いをした際には、工業用の扇風機の風が当たるところに干して持ち帰ると臭いを抑えることができます。足場に干すと監督に怒られることがあるので気をつけましょう。
作業着を乾燥機にかける前には必ず洗濯表示を確認する
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綿の作業着は乾燥機にかけることはできますが、化繊のものは溶けてしまう恐れがあります。乾燥機にかけて良いものかどうかは、作業着の洗濯表示を確認しましょう。アイロンをかける場合にも、洗濯表示の確認は必ず行ってください。
早く乾かしたいなら、工業用扇風機の出番です。幅の広いハンガー等を使って作業着の幅が広がるように干して、あの強烈な風をガンガン当てましょう。寒い日はエアコンのヒーターでも乾きます。空気の乾燥も防げるので一石二鳥ですね。とにかく作業着を広げて、間隔を空けて干すことを心がけて干してください。
作業着の正しい洗い方は洗濯機と洗剤のパワーを最大限に活かす
作業着の洗濯は頑固な汚れとの戦いです。洗濯機をフルパワーにして、専用の洗濯洗剤を活用しましょう。洗濯機の機能を最大限に活かすために、ネットは使いません。柔軟剤は香りのないものを選び、作業着に風が通るように干しましょう。
前の日の汗も汚れも涙も、次の日には残しておきたくありませんね。気持ちを新たに1日の仕事をスタートさせるために、作業着は正しい洗い方で洗濯しましょう!
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