いい子ちゃん症候群とは?診断や大人のいい子ちゃんの特徴・治し方も
更新:2019.06.21
「いい子ちゃん症候群」という言葉を知っていますか。子供の頃は優等生で、何でもうまくいっていたのに大人になってから人生が思うようにいかないというあなたは「いい子ちゃん症候群」かもしれません。この記事で特徴や簡単な診断方法、治し方をご紹介します。
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INDEX
いい子ちゃん症候群とは?周りからはどう見られてる?
いい子ちゃん症候群とは「親の期待に応えようとしすぎる」こと
いい子ちゃん症候群とは、子供の頃に親の期待に応えようと「いい子」でいることが癖になり、それが抜けないまま大人になってしまった状態を指します。全ての人がそうではありませんが、特徴として子供の頃は優等生だった、親のいうことをよく聞いていたという人は大人になっても「いい子ちゃん」のままになりやすいのです。
いい子ちゃん症候群になりやすい育ち方の例
- 学校ではまじめな優等生だった
- 反抗期がなかった
- 進学や習い事に関することは親が決めていた
親の存在や影響は、子供の育ち方に大きく関わります。子供の頃に身についた習慣は、良いものもそうでないものも自分にとって当たり前のものとなり、大人になっても変わりません。自分の意見を子供に押し付けるなど、子供に過度な期待や干渉をする親のもとで育った人は、「いい子ちゃん」と診断される可能性があります。
「いい子ちゃん」は周囲の目が気になる!人間関係に疲れた大人は要注意
「いい子ちゃん」は親の期待に応えようとするあまり、自分の本心がわからなくなります。無意識に脳が自分の本心を隠すため、自分では本当に「わからない」のです。そのまま大人になると、期待に応える対象が親だけでなく社会全体へと広がってしまいます。そうなると日常生活において、以下のようなことが起こってきます。
「いい子ちゃん症候群」が与える影響
- やりたいことが見つからない
- 人間関係で疲れやすい
- 何をやっても虚しく、満たされない
- うつ病など精神疾患になるケースも
「大人になってやりたいことが見つからない」という人は、自分の本心がわからない「いい子ちゃん」状態に陥っている可能性があります。また、自分より他人を優先していると我慢をすることが多く、しかもそれをうまく発散するのも難しいので人間関係に負担を感じたり、疲れたりしやすくなります。
POINT
いい子ちゃん症候群はうつ病に注意!
うつ病など精神疾患の診断を受ける人は、結構な割合でこの「いい子ちゃん症候群」に当てはまります。今は心身の状態に問題がないという人も、「いい子ちゃん」に当てはまると思ったら注意しましょう。
「いい子ちゃん」は周りからうざいと思われているかも!自己診断が必要
「いい子ちゃん症候群」は、当然その本人が一番つらいのですが、実は「いい子ちゃん」でいることによって周りに迷惑をかけている場合があります。実際にネットで「いい子ちゃん」を検索すると、同時に「うざい」というワードが出てきます。なぜ、そのように思われてしまうのでしょうか。
いい子ちゃんがうざいと思われる例
- 目上の人の前ではまじめにふるまうのに、それ以外の人の前では態度が悪い
- 自分が正しい・良いと思っていることを相手に押し付ける
- 気を遣いすぎて、一緒にいた相手を疲れさせてしまう
実は、いい子ちゃんでいることにメリットはほとんどありません。仮に子供の頃はメリットがあったかもしれませんが、ずっといい子ちゃんでいることは自分自身を苦しめ、時には周囲の人を巻き込んでしまうこともあります。あなたは「うざい人」になっていませんか。この記事も参考に自己診断してみてください。
いい子ちゃん診断5選!大人のいい子ちゃんの特徴を知ろう
大人のいい子ちゃんの特徴①自分の意見を言えない
大人のいい子ちゃんは、自分の意見を言うことが苦手です。自分より親の意見を優先させてきたため、自己主張をした経験が他の人より少ないせいです。言いたいことがあっても我慢してしまうとか、他人に嫌なことを言われても言い返せないことが多いようです。
大人のいい子ちゃんの特徴②自分に自信がない
大人のいい子ちゃんは、自分に自信がない特徴があります。周囲の目や意見が気になるので、つねに「これでいいのだろうか」という不安があり、自分だけでは確信を持つことができません。他人の意見に影響を受けやすく、流されやすいとも言えます。①の自分の意見を言えないことも、ベースに自信のなさがあるからです。
大人のいい子ちゃんの特徴③自分より他人を優先してしまう
大人のいい子ちゃんは、自分より他人を優先してしまう特徴もあります。当たり前ですが親の機嫌を伺うということは、自分を優先することにはなりません。親の機嫌をとる行動ばかりしてきた人は、大人になって社会に出ても自分より他人を優先してしまいます。
「他人を優先する」というのは良いことでもあるのですが、いい子ちゃんは自分が疲れたり余裕がなかったりしても、自分より他人を優先した行動をとってしまいます。それがつねに続くといかに大変か、考えてみるとわかりますよね。
大人のいい子ちゃんの特徴④他人に嫌われるのが怖い
大人のいい子ちゃんは、他人に嫌われることを過度に恐れています。周囲の期待に応えるということは、「いい人と思われたい」ということでもあります。その逆である「他人に嫌われる」という状態は、いい子ちゃんにとっては何より耐え難いこととなってしまいます。
他人に嫌われることは、誰でも気分のいいことではありません。しかし、あなたにとって苦手と感じる人がいるように、あなた自身も全ての人に好かれるというのはありえないことなのです。他人に嫌われたくない心理については、こちらの記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
大人のいい子ちゃんの特徴⑤他人に弱みを見せることができない
大人のいい子ちゃんは、他人に弱みを見せることが苦手です。④とも通じることですがいい子ちゃん症候群に陥ると、周囲の期待に応えたり「いい人」と思われたりする条件として、弱みや欠点など「ダメな自分」を見せてはいけないと思い込んでしまうようです。
こうしてみると、いい子ちゃん症候群の特徴はうつ病と診断される人の特徴と重なる部分が多いです。いい子ちゃん症候群に当てはまる人は、自分がかなり無理をして危険な状態にあることを意識しましょう。次の項で、治し方もご紹介していきます。
いい子ちゃん症候群の治し方が知りたい!日常で気をつけられることは?
いい子ちゃん症候群の治し方①断る経験をする
いい子ちゃん症候群の治し方として、断る経験をするのがおすすめです。いい子ちゃんは他人に頼られると断れない傾向がありますが、誰でもキャパシティには限界があります。そして、断ることは決して悪いことではなく、他人から嫌われる条件にもなりません。自分にとって負担になることは、勇気を出して断りましょう。
また、他人から聞きたくない世間話を延々と聞かされたり、他人から心外なことを言われても言い返すことができずストレスをためてしまいがちな人は、「今はこれ以上聞けません」、「そう言われると傷つきます」などと冷静に自分の気持ちを伝えるようにしてみましょう。何でも受けとめてしまういい子ちゃんからは卒業です。
いい子ちゃん症候群の治し方②他人を頼る練習をする
いい子ちゃん症候群を治すためには、他人を頼れるようになることも必要です。いい子ちゃんは、他人を頼らず物事をこなせることが自立や心の強さの条件と思いがちですが、決してそうではありません。また、あなたが他人から頼られるとうれしいように、周囲も頼られて相手のために何かできるというのはうれしいことなのです。
急に他人を頼るのは難しいでしょうから、まずは「小さな頼み事」から始めてみましょう。「そこの物をとってほしい」とか、「アイデアを一緒に考えてほしい」など、日常のちょっとしたことでかまいません。意外とあっさりと、また円滑に物事が進むようになりますよ。
いい子ちゃん症候群の治し方③自分のために時間とお金を使う
自分のために時間とお金を使うことも、いい子ちゃん症候群の治し方の一つです。実際にカウンセリングの場でも提案される方法です。いい子ちゃんは自分の本心がわからないため、「自分がどうしたら心地よくいられるか」というのもわからないか、わかっていても他のことを優先させてしまいがちです。
例えば気乗りしない誘いを断ったり、節約のために普段は選ばないようなものを買って食べたり、といった小さな挑戦をしてみましょう。普段、他人を優先してばかりいる人は罪悪感を感じるかもしれませんが、自分のために何かすると達成感や安心感といった、心地良い感情も必ずあるはずです。それをぜひ味わってください。
「いい子ちゃん」を卒業して本当のあなたの人生を歩みだそう
いい子ちゃん症候群の特徴を知り、自己診断をしていただけましたか。いい子ちゃん症候群は自分を苦しめ、人間関係にも支障をきたすものです。子供の頃の習慣が元になっているので、そこから脱却するのは楽ではありませんが必ず治せます。治し方の項を参考に、小さなことから始めてみましょう。
ずっと自分の本音を隠して生きてきてしまった人は、これから自分自身の人生を取り戻してみませんか。いい子ちゃん症候群に気づいた時があなたのスタートです。大人だから、もう何歳だから遅いということはありません。自分の本心で生きられるようになると、あなたの人生はより美しく、輝くようになりますよ。
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