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かまくらの簡単な作り方は?雪のブロックやミニかまくらの作り方も

更新:2019.06.21

かまくらを作ったことはありますか?かまくらの簡単な作り方をマスターして、みんなで雪を楽しみましょう!!ブロックを使った上級者向けのかまくらの作り方や、神奈川県の鎌倉市はかまくらに関係しているのかなど、意外と知らないかまくらの由来もご紹介しています。

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かまくらの由来は?

かまくらは水神様を祀る小部屋

かまくらは雪を固めて作った山をくり抜き出来上がった小部屋に水神様を祀る、秋田など東北に伝わる小正月の伝統行事です。農耕ができることへの感謝を捧げ、「神社」のように商売繁盛や家内安全を祈ります。

子供たちが雪をくり抜いて遊んだり餅を焼いて過ごしたりすることもあり、これらをまとめたものが現在「かまくら」と呼ばれています。

かまどや上座という言葉が訛った

かまくらの形がかまどに似ているため「かまどの蔵」が訛ったという説があります。また、かまくらの中では水神様を祀った際のしめ飾りを燃やしたりしていることから、かまどと呼ばれるようにもなったようです。神様が座る場所「上座(かみくら)」が訛ったという説もあります。

鎌倉にまつわる神を祀ったから

かまくらの中に祀っていたのが水神様ではなく、鎌倉大明神を祀っていたことから「鎌倉」が「かまくら」と呼ばれるようになったという説もあります。

鎌倉にまつわる人を祀ったから

かまくらの中に祀っていたのが水神様や鎌倉大明神ではなく、鎌倉権五郎景政(かまくらごんごろうかげまさ)という平安時代に若くして活躍した武将を祀っていたとも言わています。

鎌倉大明神と鎌倉権五郎景政(かまくらごんごろうかげまさ)が同一であるという説もあるようですが、こちらは定かではありません。

基本のかまくらの作り方は?

新雪を使い数日かけて作るのが基本

基本のかまくらの作り方として、新雪を使うことが大前提となります。新雪でなくても作れないことはないのですが、汚れやごみが付いていない雪を使うことで雪同士がくっつきやすく、かまくらの形をより作りやすくなります。

用意するもの

  • 太めの棒 1本
  • ロープ2m 1本
  • スコップやシャベル
  • スノーダンプ(あると便利)
  • 細い棒1m
  • 移植ベラ

基本のかまくらの作り方

  1. 太い棒とロープを使ってコンパスのようなものを作り、かまくらを設置したい場所に円を描きます。
  2. 雪が作った円からはみ出さないようにしながら、3mほど積み上げます。
  3. 雪同士がしっかりとくっつき固まるまで2日ほど放置します。
  4. 入口にしたい部分に横1m高さ1.5mほどの下書きを描き、それに沿って掘り進めていきます。
  5. 細い棒を中から刺しながら、壁の厚さが均一になるようにします。
  6. 掘り出した雪はスノーダンプで運ぶと楽です。
  7. 中を掘れたら、移植べラを使って神棚などを作り完成です。

“本来のかまくら”はとても大きく作り方が大変ですので大人3、4人で作るのが良いかもしれません。ですがここまでしっかり作ると、中で甘酒を飲んだり餅を焼いたり、かまくらを満喫できること間違いありませんよ。

遭難に注意しながら作る

かまくらを作る際に特に注意することは“遭難”です。中を掘り進めているときに壁を薄くし過ぎてしまったり、雪がしっかりと固まっていなかったりする場合、雪が崩れ落ちてきてしまう可能性があります。

その可能性を減らすためにも、雪を積み上げる時にしっかりと固めること・壁の厚さを均一にするようこまめにチェックすることが大切です。また、かまくらを壊すときにも遭難に注意してください。中に人がいないことを確認してから壊すようにしましょう。

万が一雪に埋もれてしまったら、焦らずに助けを求めてください。また、救出する人はスコップやシャベルで雪を掘る際に埋もれた人を傷つけないように注意しましょう。

簡単なかまくらの作り方は?

簡単なかまくらの作り方①雪を集める

用意するもの

  • スコップやシャベル
  • 水や塩水
  • 30cm以上の棒 10本前後
  • スノーダンプ(あると便利)

簡単なかまくらの作り方は基本のかまくらの作り方とあまり大差はありません。異なる点としては、大きさぐらいです。綺麗な雪を集めたら、理想の高さまで雪を積み上げましょう。基本的なかまくらの作り方のように本格的な作り方ではないので、高さは大人の背の高さまでにしておいた方が無難です。

雪に水や塩水をかけると固まりやすくなります。上から乗って踏みつけたり、スコップやシャベルで叩きながら固めることもポイントです。

かまくらの形に雪がしっかりと積みあがったら一晩おいてさらに雪を固めます。ここでかちかちに固めることで、中を掘る時の崩落を防ぎます。これでもか!というくらい固めましょう。

簡単なかまくらの作り方②均一の長さの棒を雪山に刺す

基本のかまくらの作り方では中から棒を刺していましたが、簡単なかまくらの作り方は外側から棒を刺します。この時、かまくらに垂直になるように多方面から10本ほど均一の長さで棒を刺し込むようにしましょう。

かまくらの大きさにもよりますが壁が20~30cmほどの厚さになるようにしたいので、棒に20~30cmの目印をつけ、その目印までかまくらに刺し込んでください。これで、中を掘った時の壁の厚さの目印が完成です。

ここで使う棒は刺す本数が多いので、細いものを使用するようにしてください。太めの棒を使用するとせっかく固めたかまくらにヒビが入りやすくなり、次の作業工程でもある「雪山を掘る」際にかまくらが崩壊してしまう可能性があります。


簡単なかまくらの作り方③雪山を掘る

いよいよ雪山を掘っていきます。掘っていく時に作業工程②で刺した棒が見えたら、他の箇所を掘るようにします。こうすることで壁の厚さを均一に保つことができます。基本のかまくらの作り方と同じく簡単なかまくらの作り方の時にもスノーダンプがあると、堀った雪の搬出作業が楽になりますよ。

ここで注意することは基本的なかまくらの作り方の項目でも記載したとおり、かまくらの崩壊による遭難です。万が一のことを考えて、出来るだけ複数人でかまくらを作るようにしましょう。

子供2人前後が入るようなそれほど大きくないかまくらを作る時は、雪の積む量を変更し、かまくらの入口を少し拡大することで簡単に作れます。小さなかまくらなら遭難の心配もありませんし子供と協力して作れるので、楽しい思い出作りになりますね。小さいかまくらは雪が溶けやすいので気を付けてください。

雪のブロックを使ったかまくらの作り方は?

雪のブロックを使ったかまくらの作り方①雪をブロックの形にする

雪を積んで作る簡単なかまくらより上級者向けの作り方が、雪ブロックを使用したかまくらです。雪をブロックやレンガに見立て、螺旋状に積み上げていく方法となります。

用意するもの

  • スコップやシャベル
  • プラスチックの箱などブロックの型になるもの
  • ものさしのような雪を削るもの(あると便利)

プラスチックの箱やザルを型にして雪を詰め込んでいきましょう。型は100均で売っているようなもので構いません。作るかまくらの大きさにもよりますが大きめの型の方が積み上げやすく雪ブロックが崩れにくくなります。ですが雪ブロックはかなり重いため、それを考慮しながら型選びをしてください。

型に雪を詰め込んだら足で踏みつぶして更に雪を詰め、とことん固いブロックを作ります。柔らかいとブロックが割れてしまいますのでこの工程でかまくらが完成するかどうかを左右すると言っても過言ではないでしょう。

POINT

雪のブロックのかまくらをさらにしっかりと作るには

作りたいかまくらの大きさの円を雪に描き、その円全体を厚さ5cm程度掘りましょう。それから雪ブロックを積むことでかまくらが崩壊しにくくなります。

雪のブロックを使ったかまくらの作り方②雪ブロックを積み上げる

雪のブロックを使ったかまくらの作り方

  1. 型に雪を詰めこみ雪ブロックを作ります。
  2. 雪ブロックを並べていきます。
  3. 手順1と2を繰り返しながらまずは円を作ります。
  4. 2段目以降は螺旋状にしながら手順1と2を繰り返し、ドーム型を作っていきます。
  5. 高く積んでいくうちに、手が届かなくなってきたら入口を作るため、雪ブロックを掘ります。
  6. 手順5の段階では天井となる部分まで作らなくて構いません。
  7. かまくらの中から天井まで雪ブロックを積んで完成です。

雪ブロックが一つ出来上がったら螺旋状に積んでいくという工程を繰り返します。この時、型から外したままの雪ブロックを使うと端が凸凹しているので隣のブロックとくっつきにくくなってしまいます。用意したものさしを使って雪ブロックの端を削り凸凹を綺麗にしてから積み上げるときれいに積み上げることができます。

削り取るのが面倒臭い!という人は水や雪を使って空いている隙間をしっかりと埋めるようにしましょう。雪ブロックを少しずつドーム型になるようにしながら螺旋状に積み、手が届かなくなるくらい積めたら入口を堀ります。入口をあまり大きく作ってしまうとかまくらが崩れてしまうので気をつけてください。

最後にかまくらの中から雪ブロックを積んでいきます。雪ブロックを落とさないように慎重に行いましょう。雪ブロックを作ったかまくらは厚みが一定で内側から削っていくこともないのでかなり頑丈です。作っていく工程が難しいですがぜひチャレンジしてみてくださいね。


ミニかまくらの作り方は?

ミニかまくらの作り方はバケツに雪を詰めて作る

大きいかまくらが作れるほどの雪が降っていなかったり、作るのが難しいと感じてしまう人はミニかまくらを作ってみてはいかがでしょうか。バケツを使って作るので女性や子供でも簡単に作ることができます。作る場所は慣らした雪の上が良いでしょう。ビー玉やボタンなどで飾り付けしても可愛くなりますよ。

用意するもの

  • 好きな大きさのバケツ(ろうそくが入るサイズ) 1つ
  • シャベル
  • 移植べラ
  • ろうそく 1本

ミニかまくらの作り方

  1. バケツに雪をぎゅうぎゅうに詰め込みます。
  2. ひっくり返してバケツを取り、雪の凹凸を整えます。
  3. 移植べラを使っててっぺんを丸くします。
  4. シャベルで中をくり抜き、ミニかまくらの完成です。
  5. 何個も並べて作れば雪祭り気分を味わうこともできます。

POINT

中を掘りすぎない

ミニかまくらは通常のかまくらのように中を掘ってしまうと、すぐに壊れてしまいます。用意したろうそく一本が入る大きさより少しだけ大きい穴を掘るようにしましょう。

ミニかまくらにはロウソクを立てる

ミニかまくらにはロウソクを立ててあげましょう。日が落ちてからろうそくに火を灯すと、かまくらの中にオレンジの光が優しく広がります。最近では100均でオシャレなろうそくがたくさん売っていますから、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。インスタ映えも狙えますよ。

POINT

ろうそくを使ったら

火事にならないように火の始末はきちんと行いましょう。

かまくらを見て楽しむお祭りは?

水神様を祀る昔ながらの祭り|横手の雪まつり

昔ながらの水上様を祀るかまくらが見たいという人には、秋田県横手市で開催する雪まつりがおすすめです。ライトアップされた横手城が見える横手公園で、はんてんを着て団欒を楽しめます。

二葉町かまくら通りでは地元の方々がおもてなしをしてくれます。大きなかまくらやミニかまくらがある全6つの会場を巡回するバスもあり、市を挙げての雪まつりとなっています。

横手の雪まつり詳細

開催期間 2017年度の開催期間は終了しました
開催場所 秋田県横手市横手市役所本庁舎周辺
電話番号(横手市観光協会) 0182-33-7113
最寄駅 JR横手駅
横手市観光協会 公式ホームページ

ミニかまくらを見るなら|湯西川温泉かまくら祭

ミニかまくらを見て楽しみたいという人にはかまくら祭りがおすすめです。日光市で開催される湯西川温泉かまくら祭りは日本夜景遺産「歴史文化夜景遺産」認定のイベントとなっています。

夜になると河川敷に作られたたくさんのミニかまくらのろうそくに明かりが灯され幻想的な光景を見ることができます。日中にはソリ遊びやかまくら内でのバーベキューなどもでき昼夜問わず楽しめます。温泉街ですので、冬の冷えた体を温めながらかまくらを眺めてみませんか。

湯西川温泉かまくら祭の詳細

開催期間 2017年度の開催期間は終了しました
開催場所 栃木県日光市湯西川温泉街
電話番号(日光市観光協会) 0288-22-1525
アクセス 野岩鉄道湯西川温泉駅から日光交通バス湯西川温泉行き乗車30分「本家伴久旅館前」下車徒歩6分
日光市観光協会 公式ホームページ

カプラを使ったかまくらとは?

カプラはフランスが発祥

1988年にフランスで生まれたカプラ(KAPLA)は、積み木が薄くなったような軽い木の板の造形ブロックです。形は長方形のもの一種類ですがこれを使って様々な形や物を作り上げることができます。子供だけではなく大人もハマる人が続出しています。

カプラを積み上げてかまくらを作る

カプラを使って作れるものはタワーやDNA螺旋、オブジェや船など際限がなく、カプラでかまくらを作ることも夢ではありません。カプラ3枚を凸型に組み円を作っていきます。上に行くほどにカプラを内側にずらし数を減らしながら積み上げていくと写真のようなかまくらが!屋内でできますし、大人も子供も楽しめます。

カプラのかまくらは雪で作るかまくらのような入口を作ることができません。どうしても作りたい場合、木で枠を作ったり上部と底を開けた段ボールを置いて固定してみましょう。段ボールを設置する際には、段ボールが倒れてしまわないように更なる固定が必要です。

かまくらの作り方をマスターして雪で楽しもう!

かまくらの作り方をマスターしておけば、たくさん雪が降った時にみんなでわいわい作ることができます。雪だるま、雪うさぎ、雪合戦など、色々遊べる雪。遭難に気を付けること、ろうそくの火の始末をしっかり行うことなど“安全”に“楽しく”冬を満喫しましょう!

冬は寒いから外に出たくない…と家に閉じこもっている寒さが苦手な人には、ユニクロのヒートテックがおすすめです。下の記事を参考にしてみましょう。体に密着し暖かさを保ってくれますよ。遊んでいると汗をかきやすくなりますので、遊び終わったらしっかり着替えてくださいね。

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