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アジアンノットの結び方10種類|中華風の飾り結びストラップの作り方は?

更新:2019.06.21

アジアンノットと呼ばれる手芸をご存知でしょうか。紐を色々な結び方で結んで組み合わせていくと立派な飾りの装飾になっていきます。こちらの記事では基本的な結び方からアクセサリー、ストラップや小物などの作り方をまとめて紹介します。

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アジアンノット(飾り結び)とは?

アジアンノットとはアジアの飾り結びの総称

アジアンノットとは主に東アジアで古くから親しまれてきた飾り結びのことです。おめでたい意味や願いを込めて結ばれているものが多く、日本でも古くから縁起の良いものとして装飾などに使用されてきました。

日本で親しまれているものは中国から伝わり共通する結び方もありますが、日本独自で発達しているものもあります。現在はアジアンノットとして手芸で誰でも結べるようになりました。ぜひお気に入りの形を探して自分で結んでみましょう。

アジアンノットで使用する材料

アジアンノットに必要な道具、まずは使用する紐です。飾り紐用に開発されたアジアンコードという紐が発売されています。こちらは結んだ後の始末もライターで炙れば溶けて固まるので始末が楽です。太さや色も豊富なので、自分のイメージする飾り紐に近いものを探すことができます。

複雑な作り方にはまち針なども使用

少し難易度が上がった結び方になると、コルクボードなどにまち針を刺しながらピンセットなどを使って結んでいくと綺麗に仕上げることができます。手間はかかりますが出来上がった時の感動は大きいです。

簡単に結べるキットの種類

手芸のクロバー社からは「アジアン結美」という、順番をなぞっていけば簡単にアジアンノットが結べるキットが販売されています。販売されているのは「菊結び」「みょうが結び」「ボタン結び」「あわじ玉」「しゃか玉結び」「几帳結び」です。お試し用の紐も入っているのでキットを買うだけでアジアンノットが楽しめます。

初心者におすすめなアジアンノットの結び方の7種類

初心者におすすめなアジアンノットの結び方①【あわじ結び】


初心者におすすめアジアンノットの結び方1つ目は、お祝いごとに使われることが多い縁起の良いあわじ結びです。一度結ぶと簡単には解けないので身近では結婚式などのお祝儀袋によく使用されています。簡単な結び方で、色々な応用もできる結び方ですので是非マスターしましょう。

あわじ結びの結び方

  1. 紐を山が上になるように2つに折り曲げ左手に持ち、右が上になるように輪を1つ作ります。
  2. 先ほど作った輪の上に右側の紐を乗せ、もう1つ輪を作ります。
  3. 乗せた右側の紐を左手で持っている輪の下をくぐらせます。
  4. 2つの輪の間を、前・後・前・後と順番にくぐらせます。
  5. 形を整えて出来上がりです。

初心者におすすめなアジアンノットの結び方②【あわじ玉】

初心者におすすめアジアンノットの結び方2つ目はあわじ玉です。先ほどのあわじ結びの応用編ですが丸く、ころんとした玉のように仕上げることができます。使う組紐の太さや材質を変えることで全く印象の違うあわじ玉になります。

あわじ玉の結び方

  1. 右側を長めにとり、あわじ結びをします。
  2. あわじ結びをしたら右側の紐を始まりの左側から入れていきます。
  3. 左側から同じように2週目をなぞっていきます。
  4. 同じところまでなぞると、最後は始まりの左側へ上から下へ紐を通します。
  5. 少しずつ引き締めていきながら丸く形を整えます。
  6. 最後に紐をぎりぎりの所で切り、接着剤で止めて出来上がりです。

初心者におすすめなアジアンノットの結び方③【平梅結び】

初心者におすすめアジアンノットの結び方3つ目は平梅結びです。こちらもあわじ結びの応用で名前の通り、5つの花びらのある梅のような可愛らしい形に結びます。単体でブローチなどに仕上げてもかわいいです。

平梅結びの結び方

  1. あわじ結びをして上下に返し、紐が上にくるように持ちます。
  2. 右の紐を中央に上から下へ入れ込み輪を作ります。
  3. 左側の紐はさきほど作った輪に、上から下へくぐらせます。
  4. 両方の紐を少しずつ引っ張り、形を整えます。
  5. 裏返して、出ている紐を根本付近で針金できつく留めます。
  6. 留めた針金が手などに刺さらないように、ペンチなどで平たく潰します。
  7. 針金で留めた個所から少し外側をハサミで切り、完成です。

初心者におすすめなアジアンノットの結び方④【玉結び】

初心者におすすめアジアンノットの結び方4つ目、玉結びです。主にチャイナボタンに使われる結び方です。ネックレスやブレスレットの留め具代わりとしても使用できるので結べるようになれば幅広くアレンジできます。

玉結びの結び方

  1. 紐を横に持ち、右側に輪を上向けに2つ作ります。
  2. 先ほど作った輪に右から紐を前・後・前・後と通していきます。
  3. 通してまた右側に持って行くと3つ目の輪ができます。
  4. 先ほど作った3つ目の輪から中央へ前・後・前・後と通します。
  5. 引き締めながら球状にしたら出来上がりです。

初心者におすすめなアジアンノットの結び方⑤【二重叶結び】

初心者におすすめアジアンノットの結び方5つ目は二重叶結びです。縁起が良く、願い事が叶うと言われています。この飾り結びは見たことのある方も多いと思いますが、現在もお守りの装飾に良く使われています。

二重叶結びの結び方

  1. 紐を2つに折り、輪を作ります。この部分が上部の輪になります。
  2. 左手で最初の輪の付け根を持ち、右側で紐が上に来るよう重ねて輪を作ります。
  3. 右側で作った輪と最初の輪の付け根を持ち、下から上へ折り返します。
  4. 紐を裏から右方向へ折り返し輪に通します。
  5. 右に出た紐を左側へ折り返します。
  6. 左側にも輪を作り、右に折り返した際にできた部分に下から上へくぐらせます。
  7. 紐が上に向かって出ているので、最初に作った中央の輪に通し裏返します。
  8. 裏にある結び目に上から下に十字に通します。
  9. 最後に形を引き締め、完成です。

初心者におすすめなアジアンノットの結び方⑥【みょうが結び】

初心者におすすめアジアンノットの結び方6つ目、みょうが結びです。見た目が琵琶に似ているので琵琶結びとも呼ばれます。中国ではチャイナボタンの装飾に良く使われます。アクセサリーではビーズと組み合わせてピアスにしてもかわいいですね。下記の動画を参考に練習してみましょう。

みょうが結びの結び方

  1. 紐を山の形に2つに折り右側の紐で作りたい大きさの輪を作ります。
  2. 輪を作り、指で押さえながら先ほど折り曲げた部分に上から巻き付けます。
  3. 巻き付けた紐をもう一度表に出したら下の輪の部分の内側を沿うようにし上側から巻き付けます。
  4. 3週目も同じようになぞっていき、最後は中央の穴へ表から紐を通して裏に出します。
  5. 裏返して余分な紐を切り、接着剤で止めたら完成です。

初心者におすすめなアジアンノットの結び方⑦【吉祥結び】

初心者におすすめアジアンノットの結び方7つ目は吉祥結びです。吉祥とは幸福、繁栄を意味した言葉です。吉祥結びは縁起の良い結び方で、婚礼の場にも使用されます。こちらは中国の結び方で、日本の菊結びによく似ています。

吉祥結びの結び方

  1. 紐を2つに折り曲げ、重ねたりねじったりせずに2つの紐に待ち針を刺して固定し輪を作ります。
  2. 右側と左側にも同じ大きさの輪を作り、待ち針で固定します。
  3. 時計周りに倒していきますので上の輪をそのまま手前に倒します。
  4. 右側の輪を左側へ倒します。
  5. 下の紐を上へ倒します。
  6. 左側の紐を最初に倒した上側の紐の間に通し、引っ張って引き締めます。
  7. 2週目は反時計周りに倒していきますのでまず上の紐を手前に倒します。
  8. 左の輪を右側へ倒します。
  9. 下の輪を上側へ倒します。
  10. 右の輪を2週目の最初の紐の間に通し、待ち針を抜きます。
  11. 少しずつ引っ張りながら形を引き締めて完成です。

アジアンノットのストラップや小物の作り方5種類

ストラップや小物の作り方①【梅の花のような水引飾りのピアス】


アジアンノットのストラップや小物の作り方1つ目は、平梅結びのピアスです。こちらは水引で作った平梅結びをモチーフに、四角いパーツと組み合わせていてシンプルですが存在感のあるピアスに仕上がっています。

平梅結びピアスの作り方

  1. 平梅結びのモチーフを同じ大きさで2つ作ります。
  2. モチーフの裏にピアスの金具を接着剤で取り付けます。
  3. モチーフの下側に丸カンで四角いパーツを取り付けて完成です。

ストラップや小物の作り方2【組紐でチャイナボタンの作り方】

アジアンノットのストラップや小物の作り方2つ目は、中華な雰囲気になるチャイナボタンです。着ていないシャツなどがあったら、ボタンを外し、チャイナボタンを作ってリメイクしてみてはいかがでしょうか。

こちらのチャイナボタンはみょうが結びと玉結びを組み合わせて、存在感のあるチャイナボタンに。この2種類の結び方はチャイナボタンとしてよく組み合わされます。

チャイナボタンの作り方

  1. 玉結びを結びます。
  2. その続きからみょうが結びを結んだパーツを作ります。
  3. もう片方は先端を丸く輪っかに作り、みょうが結びを結んだパーツを作ります。
  4. シャツの襟部分に高さを合わせて縫い付けます。

ストラップや小物の作り方③【手作りお守りで二重叶結び】

アジアンノットのストラップや小物の作り方3つ目は、二重叶結びで仕上げる手作りのお守りです。日本では身近に触れてきたお守りですが、ほとんどが二重叶結びで結ばれています。

手作りお守りの作り方

  1. 好みの布を2枚準備し、中表にして両辺と下辺を縫います。
  2. 上部は開けてあるのでそこから表に返し、上部を縫って閉めます。
  3. 目打ちで穴を開け、二重叶結びで結んだ紐を通します。
  4. ストラップの部分の長さを決めて結び、余分な紐を切り取って完成です。

ストラップや小物の作り方④【中華風ストラップ】

アジアンノットのストラップや小物の作り方4つ目は、吉祥結びの中華風ストラップです。アジアンコードで吉祥結びをすることで、上部の輪っかをそのままストラップとして使用しています。めでたいモチーフのビーズを通すことで、中華風に仕上げています。

アジアンノットでストラップの作り方

  1. ストラップに必要な長さで輪を作ります。
  2. 一度結び目を作り、その下から吉祥結びを結びます。
  3. 好きなビーズを通します。
  4. ビーズが落ちてこないよう、結び目を作り完成です。

ストラップや小物の作り方⑤【チャームと組紐を組み合わせたストラップ】

アジアンノットのストラップや小物の作り方5つ目、吉祥結びとチャームを組み合わせたストラップです。可愛らしい和風のきつねモチーフと組み合わせています。使用するアジアンコードも銀色などを使用すると高級感のある仕上がりになります。

吉祥結びとチャームのストラップの作り方

  1. 好みの紐で吉祥結びをします。
  2. ストラップの金具に吉祥結びを結び付け、余分な紐は切り取ります。
  3. 吉祥結びのパーツに丸カンでチャームを取り付けたら完成です。

アジアンノットの結び方や小物の作り方が載っているおすすめの手芸本は?

はじめてでも必ずできる飾り結び15の基本結びをやさしく図解

アジアンノットの結び方や小物の作り方が載っているおすすめの手芸本1つ目は、「はじめてでも必ずできる飾り結び15の基本結びをやさしく図解」です。

こちらの本は初心者におすすめの本で基本的な結び方が15つ紹介されており、原寸での結び方を見ることができます。巾着やバレッタなど小物に取り入れる方法も載っているので、小物作りにもアジアンノットを取り入れたい方におすすめです。

美しい水引のアクセサリー

アジアンノットの結び方や小物の作り方が載っているおすすめの手芸本2つ目は、「美しい水引のアクセサリー: 洋服にも和服にも合うネックレス、ブレスレット、髪飾りなど40作品」です。

こちらの本は水引を使用した気軽に取り入れやすいアクセサリーの作り方がすべての工程で写真付きで載っています。水引で作ったネックレスやピアスなどは軽いので長時間付けていても苦にならないです。

アジアンノットを身近な生活に取り入れて

いかがでしたでしょうか。アジアンノットの結び方からアレンジの仕方まで紹介しました。意外にもアジアンノットは身近に溢れていると気づいたのではないでしょうか。ぜひ簡単な結び方から練習して難易度を上げていき、アジアンノットを楽しみましょう。

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