ハッカパイプの使い方と吸い方｜自作する時の中身や害の有無は？

ハッカパイプとは？味や害の有無は？

ハッカパイプは昔は縁日で定番の子供の玩具

ハッカパイプと言えば、ひと昔前にキャラクターパイプ笛とも言われ、縁日で子供のおもちゃとしてよく売られていました。縁日で売られていたハッカパイプはプラスチックでできているキャラクターの人形で、笛になっていました。使い方はその笛のところを吸うと甘いハッカ味がします。

ストラップがついていて縁日では子供が良く首からぶら下げていました。長い間、縁日でハッカパイプを見かける事がなかったのですが、近年また見かけるようになってきました。キャラクターも今どきのものになり、昔みたいな顔は手書きで書いたような微妙なものではなく、完成度が高いものに進化しています。

ハッカパイプの中身の味は今やコーラ味やラムネ味もある

ハッカパイプの中身は生薄荷や薄荷糖が入っています。生薄荷とは天然の薄荷の葉から抽出した結晶で、薄荷糖とは水あめに薄荷の香りをつけたものです。生薄荷も薄荷糖もお菓子に使用されているものです。昔は薄荷の味しかなかったのですが、最近またハッカパイプの再ブームが到来し、味のバリエーションが増えています。

生薄荷や薄荷糖は使用されておらず、粉ジュースになりますがコーラ味、ラムネ味、グレープ味と子供が好きそうな味になっています。昔のハッカパイプの使い方はパイプの中に砕いた薄荷糖を入れて吸うタイプでしたが、違う味になると、砕いた薄荷糖の代わりに粉ジュースをパイプの中に入れて吸います。

粉ジュースも害があるわけではありませんが、薄荷糖の方が安全性も高くヘルシーですし、当たり前ですが、害もありません。ですので、昔ながらの味がないのはとても残念に感じます。たくさんの違う種類の味が出てきて味とキャラクターの両方を選ぶ楽しさは増えますが、やはり元祖ハッカパイプが復活することを願います。

ハッカパイプの種類は？

ハッカパイプには大人のための揮発性のパイプと火を使うガラス製がある

体に害がないハッカパイプは最近、大手パイプメーカーローランド社や浅草の老舗のパイプ職人工房TSUGEなどから大人のためのハッカパイプが発売されています。使い方は火を使わないため安心です。形もポパイが持っていそうなマドロスタイプ型から禁煙パイポのような筒状のハッカホルダーなどおしゃれなものがあります。

火を使わないハッカパイプに対して、火を使うガラス製のハッカパイプもあります。吸い方はどちらもたばこと同じように吸うのですが、刺激の強さが違うようです。ハッカパイプには大きく分けて、子供のおもちゃ用と揮発性のもの、ガラス製の火を使うものの三種類があります。ガラス製のパイプについては後ほどご紹介します。

リーズナブルなお値段なら筒タイプのハッカホルダーがおすすめ

TSUGE製品のハッカホルダーだと、2,500円ちょっととお手頃価格です。試しに使ってみようと思う人には手をだしやすい金額になっています。煙管タイプもおしゃれですが、ハッカホルダーの方がかさばらないので、デスクのペン立てに立てておいてデスクワークの息抜きに吸うと気分転換にもなりますのでおすすめです。

ハッカパイプの使い方や吸い方

揮発性のハッカパイプの使い方

ハッカパイプの使い方・吸い方は生薄荷の結晶をパイプの先端に詰めて吸い口を吸うだけで、薄荷の香りと薄荷特有のスースー感が楽しめます。ハッカパイプの購入の際は生薄荷が別売になっている事があるので、確認して下さい。注意点はハッカパイプの使い方よりも生薄荷の保存の仕方であり、夏場は液化の可能性があります。

実際、真夏の30度以上になる室内に薄荷の結晶をおいておくと液化したという話もあります。液化してしまった薄荷の結晶は冷蔵庫にいれておけばまた固まり、結晶化します。一度液化してももとには戻りますが、真夏の保管は冷蔵庫にいれておくのがベストです。

販売されている揮発性のパイプは先程お手頃価格のものをご紹介しましたが、マドロスタイプ型でTSUGE製品なら6,000円以上、ローランド社製においては7,000円以上します。そこそこお歳を召した方ならマドロスタイプ型も良いかも知れませんが、若い方にはやはり値段も手頃なホルダー型がスマートに見えます。

ハッカパイプは基本害がなく安全

ハッカパイプの使い方は揮発成分を吸うだけなので、普通のたばこと違い、煙が出ません。そして、もちろんタールやニコチンを含まないので副流煙や受動喫煙の心配も一切ありません。火を使わない事からライターなどはいらず、加熱式タバコのように定期的なメンテナンスも充電も必要ないので、煩わしい事が何もありません。

外食した時、最近は禁煙のお店が増えていますが、タバコや加熱式タバコでもないので、気兼ねなく吸う事ができます。生薄荷は食品に分類されるものなので、良い事ばかりです。外食した時以外でも、家でもタバコは換気扇の下やベランダでなど喫煙者には肩身の狭いご時世です。職場でも喫煙場所のないところもあるぐらいです。

タバコの吸えない時間や場所は喫煙者にとっては辛いものです。気持ちを紛らわそうとガムを噛んだり、飴をなめたり、後はタブレット型のフリスクなどを食べたりする方もいらっしゃると思いますが、タバコを我慢するときの選択肢の一つとして、コストパフォーマンスから考えてもハッカパイプを候補にいれてみてください。

ハッカパイプの使用感と喫煙者でない人にもおすすめする理由

市販のパイプの吸い方はたばこと同じですが、吸い口が広いのでとても吸い込みやすいです。稀に詰めたハッカの欠片が口に入ってきてしまう事がありますが、食品なので少量は安全ですし、強い清涼感が味わえます。普通に吸い込んだだけでも満足いく清涼感があります。禁煙や節煙を考えている方にも使ってみる価値はあります。

タバコを吸わない方でもデスクワークをしている人の中にはガムを噛んだり、チョコレート、スナック菓子を食べながらしている人もいます。ガムぐらいならいいですが、お菓子となってくるとカロリーが気になるところです。お菓子を食べている人にはダイエットにもなりますし、低コストなのでハッカパイプをおススメします。

ガラス製ハッカパイプの使い方や吸い方

煙管で刻みたばこを吸うようにガラス製パイプでの薄荷の吸い方

子供のおもちゃから大人が気分転換や禁煙・節煙目的で使うおしゃれなハッカパイプをご紹介してきました。どちらも火を使わないものでしたが、次にご紹介するものは見た目もある意味刺激的で使用感も刺激的な火を使うタイプのガラス製のハッカパイプです。注意点もあるので使い方を最後まで読んで頂けたら嬉しいです。

ガラス製のパイプは揮発成分の吸引では物足りないと感じる人やマニアが好んで使用するものになります。どのようなものかというと球体の煙溜まりがついたガラス製で、使い方は球体の部分に適量生薄荷を入れ生薄荷を燻して出た煙を吸います。揮発性のものよりも強い刺激が得られるのが特徴です。中には咽てしまう方もいます。

揮発性のハッカパイプとは違い、火を使うものですので、使い方・吸い方には自己責任で十分に気をつけて使用をして下さい。咽てしまう方もいるぐらい強い刺激があるので、眠気覚ましになる場合もありますが、刺激が強い分生薄荷の量や吸い方などには適量を守り、適度な使用を心がけて下さい。

色々な形をしたガラス製のハッカパイプ

ガラス製のものでも球体の部分が二つあるもの、カラフルなもの、球体の部分がなく筒状になっていて、筒の部分に生薄荷を入れる穴がついているものなどなど、形や色など様々なタイプが販売されています。現在では常識破りと言われている異形状ハッカパイプも出ています。こちらはお値段も2,000円までで購入できます。

球体のあるものはクラップパイプと呼ばれているタイプでガラス管部分と球体の部分の厚みが違うことにより、ガラス自体の膨張率、収縮率が極端に異なることから割れやすいのが難点です。しかし、新たに出てきた異形状のパイプは筒状で全体におけるガラスの厚さを統一することにより、膨張率、収縮率の影響を受けません。

したがって、球体のあるクラップパイプより割れにくい構造となっています。使っている素材もパイレックス・ガラスとなり、試験管などに使用されるガラスになりますので、素材自体も割れにくい特徴を持っています。形状が気化した香りを逃がさない構造になっているため、薄荷の量は少なくて済むので経済的です。

ガラス製のハッカパイプの害や使い方・吸い方の注意点

ガラス製のハッカパイプの使い方は薄荷を燻して出た煙を吸います。昔の漢方の文献には薄荷の煙を吸う事は喉に良いとされていますが、むやみな使い方・吸い方をすると体に害を及ぼす可能性があります。漢方で用いられるという事は薬ということになります。薬は適正な量を守ってこそ効能があるものです。

薄荷の良いところは少量の吸引であれば、胃の粘膜に刺激を与え、消化を助けるという働きがあります。吐き気や胃痛がある場合は効果的ですが、普段から薄荷を過剰摂取し続けると胃の粘膜は鈍感になり、異常を感知できなくなってしまう恐れがあります。

何度もお伝えしますが、燻した煙の吸い方についてはよく考え、過度にならないように気を付けなければ、害になる可能性があるということをくれぐれも忘れないようにして下さい。薄荷自体にはもちろん害もなければ、違法性もありません。そして、もちろんタバコのようにタールやニコチンを含まないので中毒性もありません。

薄荷の結晶はお手頃価格で購入できる

違法性も中毒性もない薄荷の結晶ですが、見た目は完全に違法な薬物にしか見えません。ハッカ脳とも呼ばれていてクリスタルのように奇麗な無色透明の結晶です。ハッカパイプには必須アイテムの生薄荷の結晶です。商品名はメントールと記載されている場合があり、お値段は100グラム1,000円ちょっとで購入できます。

100グラムという量は普通の使い方をしていれば、1年以上は必ずと言ってもいいぐらいもつ量です。たくさんありますので、使い方としてはパイプの中身にいれるだけだとなかなか減らないと思うので、芳香剤や虫よけスプレーを作ったりする方もいるようです。使い方次第では色々と応用できますので、本当にお得です。

生薄荷も手頃な値段で購入できますし、揮発性のパイプもガラス製のパイプも3,000円までで購入できるとあってお手頃価格ですが、見た目は別としても自作できたらもっと安くてコストパフォーマンスが高いので、自作してみようと思う方がいらっしゃるかと思いますので、自作ハッカパイプをご紹介します。

ハッカパイプの自作方法と使い方の注意点は？

パイプの購入より低コストなのは自作パイプ

ハッカパイプを自作する方法ですが、用意するものは中身の生薄荷の結晶と禁煙パイポか100均に売っている禁煙パイポに似たタバコパイプのどちらかの2点だけです。100均の方が安価で見た目はタバコに似た形状になっているものもあります。どちらかを用意したら、吸い口部分が本体から外す事ができるので外します。

パイプの中身には筒状の丈夫なフィルターが一つ入っていますので、そのフィルターを取り出します。フィルターを取り出したら、生薄荷を適量筒の中に入れ、フィルターをもとに戻せば出来上がりですが、生薄荷を入れたことにより筒状のフィルターがパイプよりはみ出す可能性がありますので、その場合は少しカットが必要です。

値段重視で考えるなら、中身は薄荷油よりも生薄荷の結晶を買った方がお得です。しかし、すぐにどんなものか試してみたいと思う方には薄荷油はドラッグストアにも売っているのですぐに試す事が可能です。薄荷油で試す場合の使い方はパイプの中身のフィルターに薄荷油を適量染み込ませて下さい。

自作パイプの使い方と注意点

自作パイプも販売品同様、清涼感が口の中いっぱいに広がります。フリスクやミンティアなどタブレットには清涼感の中に甘みがありますが、生薄荷は甘みがないので、清涼感以外に人によっては苦みを感じる方がいます。自作パイプは使い方や吸い方にもよりますが、一度生薄荷を詰めてから半年以上持つ人が多いようです。

100均や禁煙パイポのパイプは中身に生薄荷を入れても軽いのでずっと口にくわえていても、顎は疲れませんが、自作したパイプの材料は安価で揃えたものです。繰り返し使う事を考えて作られているものではありません。口にくわえたままは劣化も早まりますので、吸い方は何度か吸い込んだら口から離した方が長持ちします。

生薄荷を使うハッカパイプについてご紹介してきましたが、ハッカ油の様々な使い方をご紹介した記事がありますので、生薄荷が余ってしまったらハッカ油の応用で使用できますので、参考に合わせてご覧下さい。

ハッカパイプの使い方は自己責任

揮発性のハッカパイプも火を使うガラス製のハッカパイプも中身は害のない生薄荷を使うのですが、揮発性のハッカパイプは吸い込み過ぎると強く咽る事があります。火を使うガラス製のハッカパイプは炙った煙を吸い込み過ぎる事により胃の粘膜が鈍感になる可能性があります。ハッカの吸い込み過ぎは害になる可能性があります。

自作パイプも吸い込み過ぎは体に害や悪影響を与える可能性がありますので、ハッカパイプのご使用の際はご自身の体調を考慮した上、自己責任で使用して下さい。使い方を間違わなければ、口の中はスッキリしますし、気分のリフレッシュにもなりますので、上手にご自身の生活に取り入れてみて下さい。