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慰労会の意味とは?お疲れ様会や退職の飲み会での言葉や挨拶の文例も

更新:2021.04.16

皆様は会社で「慰労会」という言葉をよく聞かれることでしょう。一般的には、「成果や業績、または特定の人の苦労を褒め称え、ねぎらう会」のことを「慰労会」と呼びます。ここでは、慰労会の意味、事前準備から事後処理までの流れ、そして、お疲れ様会や退職の飲み会を例に挨拶の文例をご紹介します。

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慰労会の意味とは?

慰労会の意味とは頑張った人を労う会のこと

頑張った人

慰労の読み方は「いろう」、意味は「苦労をねぎらうこと」です。これを分解してみた場合、慰は音読みで「イ」、訓読みで「なぐさめる」と読み、「相手の気持ちを労り落ち着かせる」を意味します。労は音読みで「ロウ」、訓読みで「いたわる」や「ねぎらう」と読み、「心や体を使ってそのことに努めること」を意味します。

すなわち「慰労会」とは、長い間頑張ってきた人を称えて労うための飲み会です。例えば、長期プロジェクトに従事してきた社員や、大きなトラブルの解決に尽力した社員の疲れを癒すもの、定年退職を迎えた人に対して感謝・激励するものがあります。慰労会での具体的な言葉や挨拶については、後半で文例を紹介します。

慰労会の流れ(飲み会共通)

手順

社会人であれば、慰労会の機会は少なくないはずです。時には幹事を任されることもあるでしょう。でも、経験が無ければ、何をどうすればよいのか全くわからないですよね。ここでは、慰労会の流れについて簡単に紹介します。

まずは事前準備です。一般的な手順としては、「諸事項を確認し、案内文を作成・発信」→「参加者数を確定」→「プログラムや挨拶者を草案」→「会場と詳細の打ち合わせ」と同時に「挨拶者へ打診」→「プログラムや挨拶者を確定」→「プログラムなどの印刷物を準備」→「記念品などの手配」になります。

次に、当日の対応手順です。一般的には、「記念品などの準備完了の確認」→「参加者の受付」→「司会進行」となります。そして、終了後には、「参加者へのお礼」→「経費の精算」を行うことになります。もし飲み会の流れについて詳しく勉強したい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。


慰労会の案内

案内状

続いて案内状の作成方法もご紹介します。一般的な流れとしては、「主役とその人の都合を確認」→「日程を決定」→「参加対象者数の把握」→「参加人数に応じた会場の確保」→「予算の決定」→「慰労会のプログラム作成」→「ご挨拶いただく方の決定」となります。

慰労会の案内状には、「主役の名前」、「日時」、「会場」、「内容」、「会費」、「出欠連絡欄」、「参加者の氏名欄」、「幹事の連絡先」を入れます。文体についてはケースバイケースです。社内行事であれば、堅過ぎず、くだけ過ぎず、一般的な文言にするとよいでしょう。

なお、慰労会では、主役には参加者と別の案内状を送るのがマナーです。日時、場所、目的、内容は共通で案内します。会費については、参加者向けの案内状に必ず記載しますが、主役用の案内状には記載しませんし、退職の慰労会であれば原則として送られる人の参加費は無料にします。

慰労会の挨拶の例文は?

慰労会の挨拶の方法

レクチャー

一般的な進行として、まずは司会者が開会のアナウンスを行うとともに、一番上の役職者を紹介し、その方から乾杯のご発声をしていただきます。司会者の開会宣言については簡素で構いませんので割愛させていただき、乾杯の挨拶、退職者他のスピーチ、締めの言葉や挨拶について、それぞれ文例を挙げていきます。

慰労会での言葉や挨拶の文例①乾杯の挨拶


乾杯

【お疲れ様会】「皆様、本日はお忙しい中お集り下さりありがとうございます。お蔭様で今年も○○を無事に終えることができ、心よりお礼申し上げます。 それでは乾杯の音頭を取らせて頂きますので、皆様ご唱和をお願いします。○○部の更なる発展と、本日お集りの皆様のご健勝とご活躍を祈念致しまして、乾杯!」

【退職の慰労会】「○○君は◯◯年に入社され、◯◯支店、◯◯部門、と様々な分野で頑張ってこられました。平成◯◯年からは現職につき、後進の指導にあたってこられましたが、この度めでたく定年を迎えられ、◯月◯日をもちまして退職される運びとなりました。

今日は、○○君のこれまでのご功労に敬意を表すとともに、今後のご健勝とご発展をお祈りするため、皆様にお集りいただきました。時間の許す限り、○○君と語り合い、これまでの感謝の気持ちを伝えて下さい。それでは乾杯の音頭を取らせて頂きます。乾杯!」

慰労会での言葉や挨拶の文例②スピーチ(若手)

感謝

【お疲れ様会】「皆様、一年間お疲れ様でした。私はよく足を引っ張っていましたが、いつも優しくご指導・ご助言いただき本当に感謝しております。来年はもっと頑張り、もっと貢献し、目標を一つ一つ達成していきたいと思います。来年も引き続きご指導どうぞよろしくお願いします。」

【退職の慰労会】「○○部長。 長い間お世話になり、本当にありがとうございました。私は、現職場に配属された時、右も左もわからず困惑していました。そんな時、○○部長に優しい言葉をかけられ、一からご指導いただいたこと今でも記憶しています。~(その他エピソード挿入)~

この度めでたく定年を迎えられましたが、教えて頂きたいことがまだ沢山ありますので、退社されることは本当に名残り惜しいです。今後も引き続き、形を変えて後進の指導をお願いしたいと思います。どうか健康には気をつけて、ずっとお元気でいてください。 今まで本当にお世話になりました。ありがとうございました。」

慰労会での言葉や挨拶の文例③スピーチ(お疲れ様会の来賓、退職者)


主役

【お疲れ様会】「○○社の○○と申します。本日は○○プロジェクトの締めくくりとなる大切なお席にお招き頂きましてありがとうございます。今日は日頃なかなかお目にかかれない方々もご出席とのことですので、様々なご意見などを拝聴しながら有意義な時間を過ごしたいと思っております。」

【退職の慰労会】「時の流れは速く、入社以来◯◯年になります。私が入社した頃は、~(入社時のエピソードを短く挿入)~。私が一番忘れられないのは、ちょうど◯◯年前、~(現職場での一番の思い出挿入)~。ここ数日は過去を振り返っておりましたが、嬉しかったこと、苦しかったこと、様々な場面を思い出します。

心温かい上司、同僚、優秀な部下に恵まれ、自分の力を存分に発揮できる職場で時間を過ごせたことは、私にとって最高の幸せであったと感じています。最後に皆様のご健勝とご活躍を、そして◯◯社のご発展をお祈り申し上げ、お礼の挨拶とさせていただきます。長い間本当にありがとうございました。」

慰労会での言葉や挨拶の文例④締め

締め

【お疲れ様会】「皆様、一年間お疲れ様でした。今年一年を振り返り、無事に○○を達成できたこと、本当に嬉しく思います。来年はいよいよ◯◯が開始となります。より一層皆様のご協力が必要ですので、一致団結して頑張りましょう。それでは、チームの更なる発展を祈念しまして、手締めを行いたいと思います。

【退職の慰労会】「○○さん、○○年間、本当にお世話になりました。○○さんにご指導頂いたことは、我々にとって大きな糧となっており、一同大変感謝しております。これからのますますのご健勝とご活躍をお祈りいたします。それでは、○○さんの更なるご活躍を祈念しまして、手締めを行いたいと思います。」

慰労会での言葉や挨拶のポイント

まとめ

慰労会の言葉や挨拶の文例をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。各場面に共通して意識すべきポイントは4つ、「だらだらと長くならない」「 会の目的を盛り込む」「内容を重複させない」「マナーを守る」です。いざ挨拶を依頼されたときに慌てずに済むよう練習しておくといいですね。

また、実際にはなかなか難しいことですが、出席者の目を見ながら、会場を見渡し、大きくハキハキとした口調で、堂々とした態度が好ましいです。このように挨拶できれば、あなたに対する上司や同僚の印象は格段に良くなりますので、慰労会での挨拶をチャンスと捉え、前向きに取り組んでください。

以下の記事にも、様々な挨拶の文例が載せられていますので、挨拶を予定されている方は、是非ご覧ください。きっと大いに参考になるはずです。

慰労会は主役へ感謝の気持ちを表す場

感謝

お疲れ様会や退職の慰労会は、長い間苦労や努力を重ねてきた人を褒め称え、労う会です。主役となる方への感謝の気持ちを表しつつ、その方との思い出話に花を咲かせながら、出席者全員が楽しく有意義な時間を過ごせると嬉しいですね。そのためにも、心を込めて計画し、入念に準備を整えることが肝要です。

そして何よりも大事なことは、主役もしくは出席者全員への感謝の気持ちではないでしょうか。以下の記事では、感謝の気持ちを伝える花について紹介されています。前述の慰労会での言葉や挨拶の文例と合わせて、是非参考にして下さい。皆様が素晴らしい慰労会を催されることをお祈りいたします。

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