狐を飼いたい!ペットキツネの飼い方・飼育法は?種類やペットショップも
更新:2019.06.21
狐(キツネ)は犬に似た動物ですが、ペットとしてはなじみがなく飼う事ができるか気になる人も多いでしょう。ここでは狐の飼育方法・飼い方のポイントなどをまとめてご紹介します。ペットとしては一般的でない狐は、どのように飼育すればいいのでしょうか?
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INDEX
狐を飼いたい!キツネはペットにできるの?
【狐を飼うなら】キツネの基本情報
狐とはネコ目(食肉目)イヌ科イヌ亜科に分類される動物です。犬に似た見た目をしており、尖った細長い鼻や三角の耳、フサフサの尻尾などが特徴的です。日本国内には広く野生の狐が分布しています。
本州、九州、四国に生息するのがホンドギツネ、北海道に生息するのがキタキツネと呼ばれています。寿命は大体10年ほどで、肉食に近い雑食です。野生の狐が多くいる一方で、ペットとしてはほとんど飼われていない動物です。
日本には古くから狐を祀る稲荷神社があったり、狐が化けるという言い伝えがあったりなど、神秘的な動物として親しまれていますね。晴れているのに雨が降る、狐の嫁入りという不思議な言葉も存在します。こちらの記事ではそのような言い伝えについてもご紹介しています。
【狐を飼うなら】キツネはペットにできる動物
犬に似た容姿と神秘的な魅力を持つ狐は、ペットとしてあまりなじみのない生き物ですよね。しかし、実は狐をペットとして飼うのも、日本の法律では可能です。
ただし狐はペットショップでも売られておらず、野生の狐を捕まえて飼うのも非常に困難です。その為、法律上は問題なくても、狐をペットにするのは現実的ではないのが事実です。
特に野生の狐はエキノコックスという寄生虫を持っており、触れただけでも人間に感染するという、非常に危険な生き物です。もし野生の狐を見かけたとしても、捕まえてペットにしようとは考えないでくださいね。
【狐を飼うなら】キツネはペットで飼っても特別な許可は必要ない
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一部の動物を飼う際は特別な申請や許可証などが必要ですが、狐はそのような動物に値しないので、ペットとして飼っても問題ありません。つまり、法律上は犬や猫と同じように飼う事ができます。
しかし、狐を飼育するのは非常に難しいと言われています。見た目は犬に似ていますが、性質や生態が犬とは異なる為、犬のような飼い方では面倒が見られないでしょう。
ペットとして飼うこと自体に問題はなくても、その飼い方が難しい為一般的ではないのですね。狐をペットにしたい場合、面倒を見る為のあらゆる知識、お世話が必要になります。
【狐を飼うなら】キツネはペットショップでほとんど売られていない
このように、狐はペットに向かない動物のせいかペットショップではほとんど売られていません。エキゾチックアニマル(珍しい動物)を専門に扱うお店なら、もしかすると扱っている可能性もあります。
しかし、ほとんどのペットショップは狐を取り扱わない為、どうしてもペットにしたい場合は取り寄せて貰う場合もあります。海外からペット用の狐を輸入するという手段もあるでしょう。
このように狐を取り寄せる場合、まず輸入する為の手続きや費用も必要になります。また、海外から生きた動物を取り寄せるのは入国審査なども厳しくなります。こういった手間や費用も、狐を飼うには必要になります。
狐を飼いたい!ペットとして飼うことができるキツネの種類は?
ペットとして飼う事ができる狐の種類①フェネック
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ペットとして飼う事ができる狐の種類、1つ目はフェネックです。フェネックは狐の種類でもペットとして有名なので、知っている方も多いでしょう。
エキゾチックアニマルを取り扱うペットショップでも売られており、比較的手に入れやすい狐の種類と言えます。小さな体と大きな耳が特徴で、見た目の可愛さも人気の理由です。
フェネックは可愛らしい容姿と小柄な体系がペットとして人気ですが、飼い方にはコツがいるので注意してくださいね。フェネックの飼い方はペットショップや専門店でも教えてくれますが、他の種類の狐にも応用できる飼い方です。
ペットとして飼う事ができる狐の種類②ギンギツネ
ペットとして飼う事ができる狐の種類、2つ目はギンギツネです。ギンギツネは黒が混ざった銀色の毛並みが特徴の狐です。昔は毛皮としても使われていたという、見事な体毛です。
ペットショップではほとんど扱われていない為入手は困難で、値段も100万以上は想定した方がいいでしょう。しかし、ギンギツネを交配したナレキツネという種類は、ペットとしても飼いやすいと言われています。
人に慣れるのでナレキツネという名前が付いたこちらの種類は、ギンギツネの仲間ですが犬のように人懐っこく飼い方も比較的楽と言われています。エキゾチックアニマル専門店などで、扱っているかもしれません。
ペットとして飼う事ができる狐の種類③アカキツネ
ペットとして飼う事ができる狐の種類、3つ目はアカキツネです。いわゆる、キツネ色の毛並みを持った一般的な狐が、このアカキツネです。赤茶っぽい毛色やとがった耳、すっとした鼻にフサフサの尻尾など、まさに典型的な狐です。
日本国内にも野生動物として生息しており、特に北海道には野生のアカキツネが多くいます。その為、北海道で野生のアカキツネに遭遇する機会もあるかもしれません。
人懐っこく触れるほど警戒心がないかもしれませんが、野生のアカキツネは寄生虫や感染症を持っている可能性が非常に高い動物です。直接手は触れず、遠くから眺める程度にしておきましょう。
ペットとして飼う事ができる狐の種類④ホッキョクギツネ
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ペットとして飼う事ができる狐の種類、4つ目はホッキョクギツネです。その名の通り北極の方に生息しており、雪のように真っ白な体毛は非常に美しく、人気のある狐です。
他の狐に比べると耳が小さく、黒目がちな瞳も非常に可愛いホッキョクギツネは、そのルックスも人気です。しかし、日本では動物園など特殊な場所に行かないと見る事ができないでしょう。
ペットショップでの扱いもほとんど見られない為、日本でホッキョクギツネをペットにするのは困難かもしれません。しかし、真っ白でフワフワのホッキョクギツネをペットにするのは憧れですよね。
狐を飼いたい!キツネを飼う際の注意点は?
狐を飼う際の注意点①日本でペット用のキツネを手に入れるのは困難
狐はペットとして飼育できる生き物ですが、ペットショップでの扱いはほとんどなく、実際に手に入れるのは難しいと言えます。まずは珍しい動物を扱う、エキゾチックアニマルの専門店に連絡するのがいいでしょう。
ペットショップで扱われている狐の仲間は、フェネックが一番多いでしょう。近年ペットとしての需要も高まっている為、他の狐の種類に比べると比較的手に入りやすいものです。
しかし、フェネックもまだまだメジャーなペットではない為、ペットショップで購入すると60万~80万、高いものでは100万以上の値段になるので、注意しましょう。
狐を飼う際の注意点②キツネは人間に懐きにくい生き物
狐は犬によく似ていますが、その性質は犬とは大きく違い人間に懐きにくいと言われています。犬や狼は群れの中でボスを作る縦社会という性質を持ちますが、狐は基本的に単独行動をします。
その為、飼い主をボスとして認識せず、しつけをしてもなかなか覚えてくれないという欠点があります。例えば鳴き声がうるさかったり、トイレを覚えなかったりしても、それをしつけるのは非常に困難です。
もちろん毎日根気良く接すれば、そういったしつけもできるかもしれません。しかし、狐は犬や猫のように人間の言う事をききしつけられる動物ではないので、注意しましょう。
狐を飼う際の注意点③野生のキツネをペットにするのは危険
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法律上は野生の狐をペットにするのは問題ありませんが、野生の狐は寄生虫や感染症などを持っているので、触れ合うのは大変危険です。万が一感染すると命を落とす可能性もあります。
寄生虫や感染症を持っている狐は、見た目だけでは判断できません。どんなに健康そうに見えても、病気を持っていると少し触れただけでも感染してしまう恐れがあります。
ペットショップで購入するのが難しい狐ですが、かといって野生の狐を飼うのもおすすめできません。どんなに人懐っこい野生の狐を見つけても、ペットにするのはやめましょう。
狐を飼う際の注意点④脱走にはくれぐれも注意!
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狐の飼い方で特に気を付けたいのが、脱走です。狐は野生動物ですが、首都圏の住宅街などにはほとんど出没しないですよね。そのような場所で狐が逃げてしまうと、色々なトラブルも起こるでしょう。
例えばよそのお宅に逃げ込んでしまうと、庭を荒らしたり糞尿をしたりして迷惑をかけるかもしれません。また、ペットとして飼われている犬に襲われたり、襲い掛かったりする恐れもあります。
野生の犬に限らずタヌキやハクビシンと言った野生動物に遭遇する可能性も少なくありません。また、一度逃げ出すと捕まえるのも困難なので、飼育の際は厳重に管理して、逃げ出さないようにしてくださいね。
狐を飼う際の注意点⑤小動物との多頭飼いは避ける
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狐は雑食なので、野生の狐はネズミなどの小動物を捕まえて食べることもあります。このような性質を持っている為、他の小動物と一緒に飼うのは極力避けた方がいいでしょう。
ハムスターやウサギなどの小さな草食動物を見ると、本能から襲い掛かってしまうかもしれません。もしそのような動物も飼いたい場合は、完全に別々の部屋で飼育するのをおすすめします。
どんなに人間に懐いている狐でも、本能には逆らえない場合があります。普段はおとなしい狐であっても、小動物と一緒に飼う場合は飼い方に注意が必要です。
狐を飼いたい!キツネの飼育方法・飼い方は?
キツネの飼育方法・飼い方①ケージ・飼育スペースを用意する
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狐を飼育するには、まず飼育スペースを作らなくてはいけません。狐の種類にもよりますが、ある程度広さがないと飼育のストレスになるので、まずは狐用のスペースを確保しましょう。
できれば家の中で自由に飼うのが望ましいのですが、どうしても目を離さなくてはいけない場合はケージに入れましょう。フェネックのような小さな狐なら小型犬用のものがおすすめです。
もう少し体の大きい狐を飼う場合は、中型犬以上の大きさでも使えるケージを用意します。また、部屋数が多い家なら一部屋を飼育部屋にするのもおすすめです。
キツネの飼育方法・飼い方②トイレを用意する
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狐は犬や猫のようにトイレのしつけができない生き物と言われています。しかし、トイレを用意して毎日しつけをすれば、もしかすると覚えてくれるかもしれません。
ペット用品にはトイレの匂いを抑えてくれるトイレシートもありますが、このようなシートを使うとビリビリに破かれてしまう場合があります。トイレを置くなら、二段構造がおすすめです。
下段が箱のようになっており、上段は網目状の床で、糞尿が下段の箱に落ちる仕組みのものです。また、狐の糞尿は臭いも強烈なので、糞尿の始末はマメに行い、消臭スプレーなどで臭いも防止してくださいね。
キツネの飼育方法・飼い方③餌はドッグフードやキャットフードを与える
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狐はペットとして一般的ではない為、狐専用のペットフードというものも売られていません。しかし、基本的には雑食なのでドッグフードやキャットフードを与えていれば問題ないでしょう。
特に、狐の健康にいいタウリンが配合されているキャットフードはおすすめの餌です。狐の好みを確認しながら、ドッグフードやキャットフードを与えてみましょう。
また、餌の回数は一度にたくさん上げるよりも複数回に分けて少しずつ与えるのがいいと言われています。時々野菜や果物なども与えつつ、バランスのいい量、種類の餌を与えましょう。
キツネの飼育方法・飼い方④清潔な飲み水を用意しておく
餌だけでなく、もちろん飲み水も必要になります。餌とは違い飲み水は常に飲めるよう、常時部屋やケージの中に置いておくといいでしょう。ペット用の給水ボトルよりも、器に入れて床に入れた方がよく飲みます。
水は水道水でも問題ありませんが、気になる方は軟水のミネラルウォーターを与えてください。また、水の汚れや雑菌の繁殖も気になる為、一日1回~2回は新しいものに取り換えましょう。
このように、狐の餌や水はあまり難しいものではありません。与えてはいけないものは犬や猫などに与えてはいけないものと同じなので、そのような情報もチェックしてみてくださいね。
キツネの飼育方法・飼い方⑤動物病院や病気に関する知識は覚えておく
狐をペットとして飼うにあたって、非常に重要なのが病気に対する知識です。狐はペットとして一般的ではない為、病気になった時に診察してくれる動物病院が少ないでしょう。
飼う前には必ず、自宅から通える場所に狐を取り扱う動物病院があるかをチェックしてください。また、狐に関する病気の知識も、事前に知っておくといいでしょう。
万が一体調を崩した時に、どのような容態なのか、どう対処すればいいのかなど、的確に動けるようにしましょう。しかし、素人寄りもやはりプロの手に任せた方がいいので、信頼できる動物病院は探しておいてくださいね。
キツネを販売しているペットショップや販売サイトは?
キツネを扱うペットショップ販売サイト①ワールドトレードインキュウシュウ
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キツネを扱うペットショップ販売サイト、1つ目はワールドトレードインキュウシュウです。こちらは狐の中でもフェネックを専門に扱うお店で、元気で可愛いフェネックが手に入ります。
正規輸入されたフェネックのみを扱っているので、健康で安全なフェネックを購入できるでしょう。雄、雌両方のフェネックを扱っており、性別や年齢によっても値段が異なります。
おおよその値段は60万からで、ペアで飼う場合は120万を超える値段になります。購入したい方はまずお店の方に問い合わせをし、現状を聞いてみてくださいね。
ワールドトレードインキュウシュウキツネを扱うペットショップ販売サイト②北海道の狐牧場
狐を取り扱うペットショップや販売サイトはほとんどない為、中には北海道にある狐牧場から譲り受けたという飼い主もいます。北海道には養狐場がいくつかあり、頼み込めばもしかすると譲ってくれるかもしれません。
しかし、これはあくまでも可能性の話なので、必ずしもペット用に譲ってくれるわけではありません。牧場の方に迷惑にならないよう、気を付けてくださいね。
もし頼み込んでも狐を譲り受けることができなかった場合は、狐牧場内でのふれあいで我慢しましょう。このように、狐は入手するのも難しいペットという事を覚えておいてくださいね。
狐をペットとして飼ってみよう
狐は日本に古くから存在する動物として親しまれていますが、その反面ペットとして飼うには馴染みのない動物です。入手しづらくしつけも大変な狐は、ペットとして飼育するのは難しいでしょう。
しかし、独特の神秘的な魅力に惹かれる狐ファンも少なくはないと思います。どうしてもペットとして飼育したい方は、ペットショップや牧場などを訪ねて、探してみてくださいね。
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