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日本人のファーストネームとは?苗字と名前どっちなのか?

更新:2019.06.21

突然ですが、ファーストネームとは、苗字と名前、どっちを表しているのかご存知ですか。さらに、ラストネームやファミリーネームの正しい意味を理解していますか。外国人と日本人では名前の仕組みが異なります。今回は、今さら聞けない、名前に関する英語表現や名前の書き方の基本を、正確におさらいしていきましょう。

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ファーストネームとは?

「ファーストネーム」とは「人名の最初の部分」を意味しています

「ファーストネーム」とは、「人名の最初の部分」を意味しています。「ファーストネーム」は、英語で「first name」と書き、「first」とは「最初の」「第一の」という意味です。ですから、ファーストネームは名前の最初の部分を指しています。

マイケル・ジャクソンという名前で考えてみましょう。ファーストネームは、「人名の最初の部分」を指しますから、マイケル・ジャクソンのファーストネームは、一番最初に来ている、「マイケル」を指しています。ちなみに、マイケルという名前は、キリスト教の聖人「大天使ミカエル」に由来しています。

マイケルという名前で見たとおり、日本人の名前と同じように、外国人の名前にもさまざまな意味や由来、両親からの愛にあふれた願いが込められています。ただ響きがかっこいいと言うだけではないのです。そんな愛に満ち溢れた外国人の名前について、調べた記事があります。そちらもぜひ参考にしてみてください。

ファーストネームは別名ギブンネーム・クリスチャンネームともいいます

与えられた

ややこしい話になりますが、ファーストネームは、「ギブンネーム」や、「クリスチャンネーム」という言い方をすることがあります。「ギブン」というのは英語で「given」と書き、「与えられた」、という意味です。「ギブンネーム」というのは「親から与えられた名前」という意味をもっています。

また、大多数の人々がキリスト教を信仰している欧米では、赤ちゃんが産まれると、信者の証として聖人に由来した洗礼名が授けられます。これを「クリスチャン(christian)ネーム」といい、それをそのまま「ファーストネーム」にする人が多かったことから、ファーストネームと同じ意味で使われるようになりました。

あとで説明しますが「クリスチャンネーム」は「ミドルネーム」としても使われることがあります。ですから、「クリスチャンネーム」が「ファーストネーム」と全く同じ意味であるとは言えません。ファーストネームの言い換えとして「クリスチャンネーム」と「ギブンネーム」どっちかを選ぶなら、「ギブンネーム」が安全です。

日本人のファーストネームは苗字?名前?どっち?

日本人のファーストネームは「名前」です


日本人のファーストネームとは、「名前」を指します。ファーストネームが「人名の最初の部分」を意味していることは、先に述べたとおりです。その点から考えると、日本人のファーストネームとは、通常最初に出てくる、「苗字」ということになりそうです。なぜ苗字ではなく名前がファーストネームなのでしょうか。

先ほど、「ファーストネーム」には他の言い方があると説明しました。「ギブンネーム」や「クリスチャンネーム」は、その名が親や教会から個人に対して「与えられた」名前であることを意味しています。それに対応するのは、日本人にとって親から「与えられた」名前です。ですから「名前」がファーストネームにあたるのです。

ファーストネームという言い方は廃れつつあります

じつは、徐々に「ファーストネーム」という言い方は使われなくなってきています。なぜなら、グローバル化が進み、国境を越えてさまざまな人種の個性を尊重し、交流を深めている現代では、一方の文化を一方的に他方に押し付けることことに対して、反発が高まってきたからです。

名前の表記について見てみると、親か与えられたギブンネームを最初に表記する習慣を持つ国がある一方で、家族の名前である、ファミリーネームを先に表記する習慣をもつ国も多いのです。特にアジア圏でよく見られる習慣です。したがって、「ファーストネーム」より、「ギブンネーム」といわれることが多くなりました。

ファーストネームとラストネームを書くときの順番は?

書くときはファーストネームを先に書きます

迷う

日本人がファーストネームとラストネームを書く場合でも、呼び方に合わせて、「ファーストネーム」から先に書きます。志田未来さんを例にとって考えてみましょう。ファーストネームは「Mirai」で、ラストネームは「Sida」です。書く際には、「Mirai Sida」のように書きます。

実は、日本人にとって「ラストネーム」とは「苗字」を意味しています。「ラストネーム」は英語で「last name」と書きます。文字通り、名前の最後を指していますが、「ファーストネーム」が「名前」を表すのに対応して、「ラストネーム」が「苗字」を表すようになりました。紛らわしいですが覚えてしまいましょう。

例外的に苗字であるラストネームを先に書くこともあります

原則的には先にファーストネームを書くのが一般的ですが、ラストネームを先に書くことも受け入れられるようになってきました。一方的にどちらかの文化を押し付けるのではなく、お互いに習慣を尊重しあう必要性が高まったため、「ラストネーム」つまり、苗字を先に書くことも、広く受け入れられるようになってきたのです。


ラストネームを先に書くことが認められるようになってきたといっても、どっちがラストネームなのかを、相手が間違えることのないように配慮する必要があります。例えば、ラストネームの直後にコンマを打つ(Sida, Mirai)、ラストネームを全て大文字で書く(SIDA Mirai)という方法があります。

ラストネームとファミリーネームはどう違うの?

「ファミリーネーム」とは「家族の名前」という意味です

「ファミリーネーム」とは、英語で「family name」と書き、文字通り、「家族の名前」という意味です。つまり、家族に共通する名前のことを意味しています。日本人の名前について考えてみると、「ファミリーネーム」は苗字のことを指しています。

「ラストネーム」と「ファミリーネーム」どっちも「苗字」を指します

署名

「ラストネーム」と「ファミリーネーム」、ただ言い方が異なるだけで、同じ意味です。日本人の名前に当てはめてみると、どっちも苗字を指します。したがって、ファミリーネームもファーストネームのあとに書くのが原則です。また、「サーネーム(Surname)」といわれることもあり、ビジネスシーンでよく使われます。

ミドルネームとはどういう意味?

ミドルネームとはファーストネームとラストネームの間の名前のこと

間

ミドルネームとは、英語で「middle name」と書き、ファーストネームとラストネームの間にある名前のことを意味しています。たとえば、ブラッドピットの本名は「William Bradley Pitt」といい、ファーストネームとラストネームの間にある「Bradley」がミドルネームにあたります。

外国人がミドルネームをつける理由

キリスト教

外国人がミドルネームをつける理由として考えられていることの1つ目は、宗教上の理由です。親から与えられた名前、すなわちギブンネームとは別に、洗礼名、すなわちクリスチャンネームを与えられた場合、これをミドルネームとして使うことがあります。

また、家系の名前を残していくために、偉大なご先祖さまの名前をつける場合や、女性が結婚した場合に旧姓をミドルネームにする場合、また、尊敬する人物にあやかって、その人物の名前をミドルネームにする場合もあります。実際上の理由として、同姓同名の人物と区別するためにミドルネームをつける場合もあります。

もし、あなたが親しくなりたいと思う外国人がいるなら、ぜひ、彼または彼女のミドルネームの由来を質問してみてください。ミドルネームには様々な由来があり、ご両親からのたくさんの愛と願いが込められています。ミドルネームについて話すうちに、その人となりや歴史が垣間見えて、親交が深まっていくこと間違いなしです。

日本人がミドルネームをつけるのは難しい

登録

残念ながら、日本人がミドルネームをつけるのは難しいといわれています。なぜなら、日本ではミドルネームを戸籍に登録することができないからです。日本の戸籍には、名前と苗字しか登録することができないのです。ただ、名前にくっつけて、例えば、「クロエ奈菜」のように、ミドルネームを登録する事は可能です。

ファーストネームとミドルネームを書くときの順番は?

どっちか迷うときは常にファーストネームを先にしましょう

「ミドルネーム」があったとしても、「ファーストネーム」を一番最初に書きます。「ミドルネーム」とは「middle name」と書き、「真ん中の名前」と言う意味です。ですから、文字通り、「ファーストネーム」「ミドルネーム」「ラストネーム」の順番で書きます。意味から考えれば、どっちか迷うことはありません。

「ミドルネーム」の記入欄がないときは

困った

「ファーストネーム」と「ラストネーム」しか記入欄がない場合は、ファーストネームの欄に一緒に記入します。その場合も、あくまでもファーストネームを先に書きます。そもそもミドルネームは、それぞれの個人に与えられた名前であって、家族に共通の名前、つまり「ラストネーム」とは異なるものだからです。

ニックネームのつけ方は?

英語圏には決まったニックネームが存在します

友達

英語の名前には、すでに決まったニックネームが存在します。一般的にニックネームとは、その人のキャラクターや特徴をとらえて、親しみを込めて呼ばれる、本名とは異なる名前のことです。日本語では、「愛称」や「通称」とも言います。親しみを込めて愛称で呼びあうことは、日本でもよくあることです。

すでに決まったニックネームとは、主に正式名を短縮したものです。そして、英語圏では、短縮形を公的に使うことが認められています。例えば、アメリカ元大統領のビル・クリントンは、これが本名ではありません。本名はウィリアム・ジェファーソン・クリントンと言います。「ビル」は「ウィリアム」の短縮形なのです。

英語圏の人のニックネームのつけ方には6種類あります

学ぶ

短縮形のニックネームも含めて、英語圏の人々がニックネームをつけるときには、ある程度の規則性があり、大まかに分けると、6種類あります。わかりやすいように表にしてみたので、以下をご覧ください。もし、友人の名前がどっちにあたるかわからなければ、本人に直接聞いてみましょう!喜んで教えてくれるはずです。

ニックネームのつけ方一覧

  • 名前の前半部分を取り出す Michael(マイケル)をMike(マイク)
  • 名前の後半部分を取り出す Elisabeth(エリザベス)をBeth(ベス)
  • 名前の真ん中を取り出す Elisabeth(エリザベス)をLisa(リザ)
  • 最後にyを付ける Daniel(ダニエル)をDanny(ダニー)
  • 最後にieを付ける Jennnifer(ジェニファー)をJennie(ジェニー)
  • 最後にinを付ける Robert(ロバート)をRobin(ロビン)

呼びにくい日本人の名前はニックネームが必須です!

メール交換

外国人と親しくなりたいのなら、ニックネームを持っていると非常に便利です。なぜなら、日本人の名前は独特の発音を持ち、外国人にとって非常に覚えづらいからです。ですから、発音しやすく覚えやすいニックネームを持っていると喜ばれます。次の記事を参考にして、自分のニックネームを考えてみてください。

英語で名前を書くのはもうこわくない!

ここまで熱心に読んでくれたあなたなら、「ファーストネーム」と「ラストネーム」が出てきても大丈夫です。正確な意味や、「ファミリーネーム」などの別の表現も学んだので、突発的なことが起こっても対処できます。大切なのは、どっちが先かではなく、自分の名前を相手に伝えたいという強い気持ちです。

コミュニケーションで最も大切なことは、形式や順番や言葉ではなく、相手を理解したい、自分を理解してもらいたいという熱い気持ちなのです。そういう熱い気持ちを持った上で、きちんとした形式や順番、そして表現を身に付ければ最強です。それさえ忘れずにいれば、なにも怖いことはありません。あとは実践あるのみです。

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