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指編みとは？
道具を使わない編み物「指編み」
指編みとは、道具を使わないで、指だけで毛糸を編んでいく編み方の種類です。指をかぎ針や棒針のように使うことで、マフラーや帽子などを作ることができます。指の太さが棒針やかぎ針のサイズとなりますので、ざっくりとした大きい編み目の、ふんわりとしたアイテムが出来上がります。
指編みで作るアイテムは、極太の毛糸を使い大きめの編み目で編むため、その分かぎ針編みや棒針編みより早く作ることができます。編み物などはなかなか時間が取れなかったり、途中で飽きてしまったりすることもありますが、早く編める指編みは、そんな方にもおすすめです。
大人も子供も楽しめる編み方
指編みは、毛糸と手だけを使って作りますので、小学校低学年くらいのお子様から楽しめる編み方です。同じ作業をコツコツと繰り返していきますので、大人よりも夢中になる子供もいるかもしれません。子供が使うと危険な場合もあるかぎ針や棒針などを使いませんので、とても安心です。
また、細かいものを見るのが少し大変になってきたお年寄りにもおすすめですし、指や手を怪我してしまった後のリハビリにも向いています。指先を使うことで、脳のトレーニングにもなりますので、集中力を高めたいときやリフレッシュしたいときなどにも有効です。
指編みで作れるもの
指編みでは、一般的な編み物で作るものはなんでも作れます。帽子、マフラーなどはもちろん、ネックウォーマーやレッグウォーマー、セーターやバッグなども作ることができます。他には、シュシュなどもかわいく作ることができます。毛糸の種類によっても様々な風合いのアイテムを作ることができます。
これから始める方や、まだ慣れていない方は、編み目がざっくりと多くなる場合が多いので、細い糸で編むレース編みなどの細かい模様を入れたり、小さいものを作るのにはあまり向いていません。最初のうちは特に、極太の毛糸でもこふわなアイテムを作るのに向いているでしょう。
指編みで簡単な帽子の作り方｜材料は？
指編みで簡単な帽子の作り方｜使う毛糸の種類
指編みには、太めまたは極太サイズの毛糸が向いています。Tシャツヤーンなどもおすすめです。また、もこもこした毛糸や毛足の長い毛糸などもおもしろいものが作れるでしょう。指編みで作るアイテムは、大きく不揃いな編み目が魅力になりますので、太さにムラのある毛糸でもいいものが作れます。
指編みでは、普通サイズや細いサイズの毛糸ももちろん使えますが、毛糸が細いと編み目は大きいのに毛糸が細いため、編む難易度が少し上がってしまいますので、細めの毛糸を使いたい場合は、少し慣れてからにすると良いでしょう。
指編みで使える毛糸は、ダイソーやセリアなどの100均でも買うことができます。手芸店などに比べると種類は少なくなりますが、初めてやってみる方、ちょっと作ってみたいという方には100均もおすすめです。こちらの記事もチェックしてみてください。
指編みで簡単な帽子の作り方｜編み方の基本の鎖編み
指編みで簡単な帽子の作り方に使う基本的な指あみの仕方の1つ目は、鎖編みです。毛糸で輪を作り、輪の中から次の毛糸を引き出し少し絞りながら、鎖状の紐を作って生きます。鎖編みは、細めの毛糸でも指編みのしやすい編み方です。鎖編みは、指編みでの最も基本的な編み方ですので、覚えておくと良いでしょう。
鎖編みの編み方は、かぎ針と同じです。慣れてきたら、指をかぎ針と同じようにして編んでいくことができるようになりますので、指編みでもかぎ針の編み図などを使ってアイテムを作ることができます。
指編みで簡単な帽子の作り方｜編み方の基本の鎖編みのやり方
- 毛糸の端に輪を作ります。短い方の毛糸が下に来るように起きます。
- 輪の中を通すようにして長い方の紐を引っ張り出します。
- 短い方の紐を引っ張り輪を固定します。
- 長い方の紐を引っ張り輪の大きさを決めます。
- 輪を通すようにして、長い方の紐を引っ張り輪にします。
- できた輪を通すようにして次の輪を作ります。
- 同様にして繰り返してます。
- 鎖状のパーツができあがって行きます。
指編みで簡単な帽子の作り方｜編み方の基本の指リリアン編み
指編みで簡単な帽子の作り方に使う基本的な指編みの仕方の2つ目は、指リリアン編みです。指リリアン編みは、全ての指を使う編み方で、指編みでの最も特徴的な編み方です。棒針で編むメリヤス編みと同じような編み目になります。指リリアン編みは、太めの毛糸で作った方が、きれいにできあがります。
指リリアン編みは、指の太さや毛糸の引っ張り方で目のサイズが変わりますので、編み目のサイズがバラバラになり、その分味のあるアイテムを作ることができます。太く伸縮性のある毛糸を使うと、編み目の穴が見えにくくなりますので、作るアイテムによって毛糸も変えると良いでしょう。
指編みで簡単な帽子の作り方｜編み方の基本の指リリアン編み
- 手のひらに毛糸の端が来るように置き、毛糸を親指に2回巻きつけます。
- 毛糸を、人差し指の後ろ、中指の前、薬指の後ろ、小指の前を通します。
- さらに、小指の後ろ、薬指の前、中指の後ろ、人差し指の前を通します。
- 人差し指の後ろからスタートして指の周りをぐるりと回し、人差し指の前まで毛糸を回します。
- 毛糸は親指の後ろにかけます。
- 小指に巻きつけた毛糸を指全体に巻きつけた毛糸の下からつまみます。
- つまんだ毛糸を小指にかけるように後ろに持って行きます。
- 薬指、中指、人差し指も同様に、指に巻きつけた毛糸を、指全体に巻きつけた糸の下から引き出し、各指に引っ掛けるように後ろ側に持って行きます。
- 人差し指までできたら、1段目の完成です。
- 親指にかけておいた毛糸を再度指全体に巻きつけます。
- 1段目と同様にして、小指から人差し指まで編んで行きます。
- 繰り返すと、手の甲側に編み物ができて行きます。
- 必要な長さになるまで、同様にして編んで行きます。
指編みで簡単な帽子の作り方｜編み終わりの処理・終わり方
指編みで簡単な帽子の作り方に基本的な指編みの仕方の3つ目は、編み終わりの処理・終わり方です。鎖編み、指リリアン編み共に、編み終わりの処理は、必要な分残して毛糸を切り、編み目の輪に毛糸を通していくだけです。
指編みで簡単な帽子の作り方｜編み終わりの処理・終わり方
- 鎖編み、指リリアン編みで必要な分だけ編みます。
- 残りの毛糸のうち、ある程度残して、切ります。
- 鎖編みの場合は、最後の鎖の輪から毛糸を引き出し、輪にせず全て引き出します。
- 指リリアン編みの場合は、指を外し最後の4つの輪に毛糸を通します。
- 編み始めの毛糸と、編み終わりの毛糸を軽く引っ張り、整えます。
- 毛糸の端は、編み目の中に入れてなじませます。
- 毛糸の長すぎる分は切ってできあがりです。
指編みで簡単な帽子の編み方｜赤ちゃんや子供用のニット帽の作り方は？
指編みで簡単な帽子の編み方①子供用のニット帽「どんぐり帽」の作り方
指編みで作る赤ちゃん・子供用ニット帽の作り方2つ目は、どんぐり帽です。赤ちゃん用や子供用の帽子は、サイズが小さいため少し細めの毛糸で作っても良いかもしれません。もこもこの毛糸などで作るとかわいい作ることができます。大きめに作ることで、大人が被ってもかわいい帽子を作ることができます。
子供用のニット帽「どんぐり帽」の作り方
- 毛糸で輪を作ります。
- 輪の中に鎖編みと同じ要領で4目編みます。
- 1目目から毛糸を引き出し、4目目と一緒に編んで1段目をとじます。
- 1目作り、4目編みます。数段編み、どんぐり帽の尖った部分を作ります。
- 1目に2目ずつ編みます。帽子の本体部分になるため、徐々に目数を増やして行きます。
- 次の段は2目置きに2目ずつ編みます。
- 次の段は3目置きに2目ずつ編みます。球形になるように徐々に広がって行きます。
- 赤ちゃんや子供の頭のサイズに合わせて、数段編みます。
- 最後の毛糸の処理をしてできあがりです。
指編みの帽子の編み方②赤ちゃん用のニット帽「ポンポン付帽子」の作り方
指編みで作る赤ちゃん・子供用ニット帽の作り方2つ目は、ポンポン付帽子です。かわいいポンポンのついたニットの帽子です。てっぺんに1つでもかわいいですし、クマさんの耳のように2つつけてもかわいいです。帽子の端に小さいポンポンをたくさんつけるなど、アレンジの仕方もたくさんです。
赤ちゃん・子供用のニットのポンポン付帽子の作り方
- 5cmほどの幅の板に毛糸をぐるぐる巻きつけて行きます。
- 20〜50回ほど巻いたら板を外し、真ん中をしっかりと縛ります。
- 輪っかになっている部分をハサミで切ります。
- 丸くなるように毛糸を整えます。
- きれいな丸になるように毛糸を切りながら、形を整えます。
- 毛糸で輪を作ります。
- 輪の中に5目編みます。
- 10目、15目、20目と増やしながら赤ちゃんや子供の頭の大きさより少し小さいくらいまで編みます。
- ちょうど良いサイズになったら、同じ目数で数段編みます。
- 最後の毛糸の処理をします。
- お好みに合わせて、作ったポンポンを帽子に縫い付けたらできあがりです。
指編みで簡単な帽子の編み方｜大人用ニット帽の作り方は？
指編みで簡単な帽子の編み方①大人用ニット帽「もこもこ帽子」の作り方
指編みで作る大人用ニット帽の作り方1つ目は、もこもこ帽子です。もこもこふっくらした帽子です。指リリアン編みで作った編み物を、縦につなげて行きますので、カラーのバリエーションも楽しめる作り方です。リリアン編みで編んだパーツをつなぎ合わせますので、赤ちゃん用や子供用のサイズも作ることができます。
大人用ニット帽「もこもこ帽子」の作り方
- 指リリアン編みで、15cmほど編みます。
- 同様にして、指リリアン編みで15cmを12本編みます。
- 指リリアン編みで編んだパーツを縦長に並べます。
- 長い辺を毛糸でかがって行きます。
- 12本全てつなぎ、1本目と12本目も繋いで輪にします。
- 上の部分を裏側からなみ縫いの要領で毛糸を通し、絞ります。
- ポンポンなどをつけて、形を整えたらできあがりです。
指編みで帽子の編み方①大人用ニット帽「指リリアン編みの帽子」の作り方
指編みで作る大人用ニット帽の作り方2つ目は、指リリアン編みの帽子です。指リリアン編みの帽子は、指リリアン編みで長いパーツを作り、渦巻き状になるように形を作っていきます。同じ作業で長く編んで行きますので、簡単に作ることができます。
また、指リリアン編みの長さで帽子のサイズを変えることができるので、大人用だけでなく、赤ちゃん用や子供用も同様にして作ることができます。普通サイズの毛糸で作る場合は、2本取りで作ると、ふわっと暖かいできあがりになります。
大人用ニット帽「指リリアン編みの帽子」の作り方
- 頭のサイズに近いボールなどを用意して置きます。
- 指リリアン編みを長く編んで行きます。
- 時々ボールに渦巻き状に合わせながら、必要な長さまで編んで行きます。
- ボールのてっぺんに、指リリアン編みで編んだパーツの端を固定します。
- 筒状になったリリアン編みを渦巻き状にしながらかがって行きます。
- 最後の部分は、少し内側に入れてかがります。
- 形を整え、毛糸の処理をしたら完成です。
指編みで作ることのできるニット帽は、かぎ針や棒針を使って作ると、一味違う雰囲気のニット帽を作ることができます。こちらの記事も参考に、簡単可愛いニット帽を、さらに作ってみてはいかがでしょうか。
楽しい指編みで可愛いアイテムをどんどん作りましょう
指編みは、棒針やかぎ針など編み物で使う道具も一切使わず、指だけを使って楽しめる編み物です。簡単に編むことができ、また編み目が大きいため、早く作り上げることができることも魅力で、大人から子供までどなたでも楽しめます。
毛糸さえあればできる手軽な指編みですが、マフラーや帽子を始め、かぎ針や棒針で作るものと同じものを作ることができます。出来上がりは、かぎ針や棒針を使った編み物よりもざっくりとしており、独特の魅力のあるアイテムを作ることができます。
使う毛糸は100均でも購入することができますし、いらなくなったTシャツなどを紐にしても使うことができます。使う毛糸によって雰囲気が変わりますので、同じ編み方でもバリエーションは多彩です。どなたでも気軽に楽しめ、簡単に可愛いアイテムを作ることのできる指編みを、もっと楽しんでいきましょう。
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