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初心者向け鉛筆画の描き方6つ|コツや基礎は?デッサンの練習法も

更新:2019.06.21

鉛筆画やデッサンは描き方を練習していないとうまく描けないものです。鉛筆の使い方などにもコツが必要で、初心者にとっては大変でしょう。今回は鉛筆画の基礎的な描き方や、初心者でも上手く描けるコツ、リアルな人物を描く細密画の描き方などをお伝えしていきます。

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鉛筆画の描き方のコツ3つ

鉛筆画を描く鉛筆をいろんな種類そろえる

鉛筆画の描き方では、鉛筆のいろいろな濃さをそろえておくと便利です。鉛筆には硬さによってH、4B、5Bなど分かれています。HよりもBの方が芯がやわらかくて色が濃く出やすい鉛筆になります。硬い芯は細かい部分を描くのに便利です。

いろいろな濃さを描きわけるためにも、最低4種類くらいの鉛筆をそろえておくといいでしょう。鉛筆を削るときはカッターが便利ですが、使い慣れていない場合は通常の鉛筆削りを使っても差し支えありません。慣れてきたらカッターで芯の太さを調整しながら描くなどといったテクニックも使えるようになります。

鉛筆画は消しゴムは練り消しを使うのがコツ

鉛筆を消すときには通常固形の消しゴムを使うことが多いかと思いますが、デッサンや鉛筆画の鉛筆を消すときは練り消しといって、ぐにゃぐにゃと粘土のような質感の消しゴムを使うのがコツです。消したい場所にあわせて細くしたり太くしたりもできますし、押し付ける強さによってもどれだけ消すのかを調節できます。

画材を販売している店にはだいたい置いてあるので、鉛筆画を描く鉛筆をそろえるついでに練り消しも購入しておきましょう。ちぎったり押し付けたりすることで、自在に白い部分を演出する描き方ができるのでおすすめです。

鉛筆画はティッシュや綿棒を使ってぼかすのがコツ

鉛筆で絵を描いていると、ここの部分をぼかしたい、ちょっとだけこすって線を薄くしたいといった描き方をするときに綿棒やティッシュを使うのがコツです。指でこする方法もありますが、指の脂がついてしまったり指についている黒鉛が再び紙についてしまって汚れてしまうこともあります。

繊細で美しい鉛筆画を描きたい場合は、あらかじめ綺麗なティッシュや綿棒を用意しておいた方が安心です。練り消しでも細かい使い方はできますが、指と同様もともとついていた黒鉛が紙にうつってしまうこともあります。

また、下記の記事は大人の塗り絵におすすめの色鉛筆セットについて書かれた記事です。大人の塗り絵に使う色鉛筆セットに興味がある方は、下記の記事もあわせて読んでみてください。

基礎的な鉛筆画の描き方は?

鉛筆画やデッサンの描き方を練習する


デッサンというのは鉛筆を使って対象の形などをとらえる練習のことをいいます。紙に向かって対象の大きさをだいたい描いて、質感や影などを描き込んで行く描き方をするのがコツですが、きちんと形や質感をとらえるには相当数練習が必要です。

初心者がデッサンを描きやすくするためには、比率をきちんととらえる方法があります。紙の縦横にガイドとなる線を引いて、鉛筆などで比率をとりながら全体を描いていく方法です。

いろいろな線の描き方を練習する

デッサンや鉛筆画を描き方では、いろいろな線の引き方や描き方を覚えておくのがコツのひとつです。縦方向に連続した線や横方向に連続した線、格子模様のような線や斜めがけのような線など、さまざまな線を一定の太さで引く練習をしておくと鉛筆の使い方に慣れて描きやすくなります。

鉛筆の持ち方はいろいろありますが、デッサンで持つときは親指と人差し指で持たずに、4本の指で鉛筆を握り、親指で軽くおさえるようにして鉛筆を持つと鉛筆を大きく動かしやすいでしょう。

リアルに描く細密画の場合はケント紙がおすすめ

鉛筆画の対象物をリアルに描きこみたい場合は、表面がツルツルしているケント紙のような紙を使うのがコツです。表面がでこぼこしている画用紙は、水彩など色を乗せるときに便利ですが、鉛筆で細密画を描くのには向いていません。

ケント紙のようにツルツルした紙には、鉛筆がなかなか乗らないので初心者が描くのは大変ですが、紙をへこませないように何度もソフトタッチで色をつけていきましょう。どちらかというと上級者向けの紙なので、慣れるまでは描きやすいでこぼこした画用紙を使うといいかもしれません。

人物の描き方では顔の比率が大切

人物の顔を描きたいときは、基礎として顔のパーツの比率を把握しておくのがコツです。顔のだいたいの輪郭をつかんで描いたら、眉や目の比率を鉛筆などを使ってはかります。顔のなかに比率がわかるようなあたりの線を薄く引いておくと目安がつきやすいです。

初心者におすすめの鉛筆画の練習方法・描き方5つ

初心者は画用紙にガイドとなる線を引く


鉛筆画の描き方では、画用紙に縦横に均等に定規を使ってグリッドというマス目を引いておきましょう。グリッドを使うことで、対象を分割して比率を正確に紙に落とし込むことができるようになります。縦横の比率が線を引かなくてもわかるようになるまでは、画用紙に補助的にグリッドを引くと便利です。

グリッドは正方形でも長方形でも、比率がわかればよいのですが、最初のうちは画面を何分割するのかがわかるように正方形でグリッドを引いたほうがいいでしょう。比率を逐一確かめながら対象の形を紙に写し取ってください。

基礎を覚えるのにデッサンスケールを使ってみる

デッサンする対象を手や鉛筆で測るのも大変だという場合は、デッサンスケールというものを使う描き方をすると便利です。透明な下敷きのミニサイズのような板にグリッドが引かれているので、デッサンをする対象にスケールを向けるだけで比率を把握することができます。

画材店などにだいたい数百円で売っているので、デッサンの初心者の場合はひとつ手元にあると安心かもしれません。デッサンも慣れてくると、だいたい縦横の比率を感覚でつかめるようになってくるでしょう。

写真に縦横の線を引いて比率を確認

実際にあるものをデッサンするとどうしても形がずれてしまう場合、写真を使ってデッサンを練習するという描き方もあります。描きたいものを写真に印刷し、その写真に画用紙と同じ比率で線を引きます。

デッサンの基礎としてガイドのグリッド線を参考にしながら、画用紙にその比率どおりに写真の画像を写し取っていきます。実際に目の前にあるものよりも縦横比が掴みやすいので、初心者でもデッサンを順調に進められるでしょう。

線の太さを調節できるように基礎的な練習する

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* 次男のデッサン鉛筆。 * 今朝ふと手にとったらすごくすごく大事に使ってるのが伝わってきて感動した。 1本1本カッターで少しずつ削っているんだね。便利なものを使うと楽だけど、あっという間に短くなってしまうものね。 * 例えば、小さい頃からサッカー続けてきたとか、野球続けてきたとかという友達と同じ様に、小さい頃からいつもスケッチブックひろげて絵を描くときは無心で夢中だった次男。 中学校になって勉強しなさい!なんて私が言ってばかりいても、隠れてまで絵を描いていて。本当に好きなんだなぁと思った。 片付けとか整理整頓とか苦手なほうで、机の上なんてぐちゃぐちゃで、もう!って思うけど、こんな鉛筆発見したらなんだか嬉しく思ったよ。 何より健康で、そして1つだけ自分らしくいられる好きなものを持っていてくれたらそれで充分。 上手いか下手かなんて私には全くわからないけど、想いを込めて描いた絵は、人の心にきっと響くはず。温かい次男の絵が大好きで楽しみ。これからもたくさんたくさん見たいなぁ♥ * 高校生になって携帯ゲームが楽しいのもわかるけどさ、 ……とりあえず、このエディのデッサンとキャンパスに描きかけの雪山の絵、仕上げてほしいな~、と母は願っています😅 * #デッサン鉛筆#鉛筆画#デッサン #Importantthings#secondson#16yearsold#Drawingpencil#dessin#drawing#art##エディレッドメイン#eddieredmayne #次男#高1#お絵描き

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鉛筆の種類によって硬さや濃さが違いますので、どのような力加減でどんな濃さになるのかを把握しておくと良いでしょう。いろいろな鉛筆を試してみて、力加減や色の濃さなどを感覚的につかんでいく基礎的な練習をすると鉛筆画を描くときに便利です。

鉛筆の持ち方も通常の親指と人差し指ではさむ方法ではなく、親指以外の4本の指で握って親指でそっと押さえる持ち方で描くと鉛筆を大きく動かせます。最終的にはどんな持ち方でも良いですが、いろいろな持ち方で鉛筆を扱ってみてください。

ひたすら描くとにかく描く


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#デッサン #デッサン画 #えんぴつ

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鉛筆画やデッサンはたくさん描けば描くだけ、上手に描くことができます。センスも少しはあるかもしれませんが、描いたぶんだけ技術も上達するはずです。鉛筆画を上手に描きたいなら、とにかくたくさん描いて基礎的な描き方を覚えるといいでしょう。

鉛筆画を描く際におすすめの画材は?

イラストや精密画を描くならケント紙

まるで写真のように見える精密画やイラストの描き方を習得したいときは、紙の表面がツルツルしているケント紙のような画用紙がおすすめです。紙にインクがにじまないので、ペン画を描くときにも使われます。ただし鉛筆で描くとなかなか鉛筆の色が乗らないので、基礎ができていない初心者には扱いが難しいかもしれません。

鉛筆の質感を活かしたいなら水彩画用の画用紙

鉛筆の色が簡単に乗るのは、表面がボコボコした水彩画用の画用紙です。表面がボコボコしているので鉛筆の質感も表現しやすく、鉛筆特有の表現がしやすいでしょう。ただし写真のように精密なタッチは難しいので、基礎的な練習や鉛筆の質感を活かした鉛筆画を描くときに向いています。

消しゴムは練り消しがおすすめ

鉛筆画で消しゴムを使うときは、ぐねぐねと粘土のように形が変わる練り消しゴムがおすすめです。通常の固形の消しゴムだと消したい部分だけ消すといったことが難しいので、消しゴムの形を自由に変えられる練り消しを使うようにしましょう。押し付けたりすることで濃淡を表現する描き方をすることもできます。

初心者はデッサンスケールを使った描き方も

デッサンや鉛筆画でもっとも重要なのが、対象の形をとるということです。対象の形をそのまま紙に写し取るには、比率をきちんと把握しておく必要があります。対象と紙の上の比率を一致させることで、正確な形を紙の上に表現することができるのです。難しい場合はデッサンスケールを使うといいでしょう。

鉛筆を削るにはカッターがおすすめ

鉛筆を削るときにカッターを使うことで、鉛筆の芯をとがらせたり平坦にしたりすることができます。また木の部分をながく削りとることで斜めに倒して使いやすくするなど、さまざまな方法で鉛筆を使いやすくすることができるので便利です。ただしカッターでの鉛筆削りに慣れていない場合は、通常の鉛筆削りを使います。

綿棒やティッシュがあると表現の幅が広がる

練り消しゴムのほかに、綿棒やティッシュなどがあると、より鉛筆画の表現の幅が広がるでしょう。綿棒やティッシュは主にぼかしの表現に使われますが、指でぼかすよりもきれいにぼかすことができるので、特に細密画などを描く際は重宝するはずです。事前に用意しておくと便利でしょう。

鉛筆画やデッサンは練習するほど上達できる

鉛筆画やデッサンは習得するまで形がうまく取れなかったり、濃淡が良く表現できなかったりと、うまくいかないこともたくさんあります。しかし鉛筆画やデッサンは技術なので、練習すればかならず上達するものです。最初の数枚描いてうまくいかないからといって、簡単に諦めずに練習し続けることが大切です。

また、下記の記事は初心者におすすめのデッサンの練習方法についてまとめた記事です。デッサンの練習方法についてさらに知りたい方は、下記の記事もあわせて読んでみてください。

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