夫婦別姓の子供の姓は?事実婚やアメリカ・海外の場合や外国の名前事情!
更新:2019.06.21
日本では夫婦別姓は認められていませんが、事実婚で夫婦別姓を選ぶ夫婦も増えています。その場合子供の姓はどうなるのでしょうか。またアメリカなど海外では夫婦別姓が認められている国もあり、その国での名前事情はどうなっているのでしょうか。今回はこれらについて紹介します。
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INDEX
夫婦別姓のメリット・デメリットは?
夫婦別姓のメリット①手続きが省ける
夫婦別姓のメリット1つ目は、手続きが少なくて済むことです。姓を変えると免許証・パスポート・通帳・会社関係などさまざまな手続きが必要になります。しかし夫婦別姓であれば姓が変わることはないので、これらの手続きをすべて省くことができます。手続は下の記事でチェックしてくださいね。
夫婦別姓のメリット②会社でのキャリアを守ることができる
夫婦別姓のメリット2つ目は、今まで築いてきた会社でのキャリアや立場を守ることができるということです。女性は結婚して姓が変わると、会社での人間関係に支障が出る可能性があります。特に立場がある女性は姓が変わることに抵抗があるでしょう。しかし姓が変わらなければ、仕事での支障は最小限に抑えることができます。
夫婦別姓のメリット③結婚・離婚が周囲にバレにくい
夫婦別姓のメリット3つ目は、結婚・離婚しても周囲にバレにくいということです。結婚は周囲に知られてもあまり抵抗はないでしょうが、離婚はあまり知られたくないという人が多いですよね。夫婦別姓であれば姓が変わることはないので、知られる心配もあまりないでしょう。
夫婦別姓のデメリット①子供の姓
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夫婦別姓のデメリット1つ目は、子供ができたときに子供の姓をどうするかということです。夫婦別姓の場合手続次第では、父親・母親どちらの姓も名乗ることが可能です。もし夫婦で意見が食い違った場合は、当然争いになりますよね。また子供は非摘出子という扱いになります。子供にとっては、問題や複雑なことが多いですね。
夫婦別姓のデメリット②扶養控除が受けられない
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夫婦別姓のデメリット2つ目は、扶養控除を受けられないというこです。特に税制上では配偶者とみなされないため、適用されることはありません。健康保険や年金も基本的には適用されることはありませんが、控除を受けられる場合があります。しかしその場合には、夫婦としての実態を証明する必要があります。
これらは自立して働いている女性には不利な条件で、夫婦別姓を選択している女性は自立している女性に多いため適用は難しくなります。もし適用される夫婦は、事実婚関係を証明できるものになるのでメリットにもなります。
夫婦別姓のデメリット③周囲の理解・信用を得られにくい
夫婦別姓のデメリット3つ目は、周囲の理解・信用を得られにくいということです。近年事実婚が増えてきたと言っても、まだまだ日本では馴染みがありません。そのため家族や職場では、なぜ婚姻届を出さないのかと、理解や信用は得にくいでしょう。
事実婚や夫婦別姓が子供に与える影響は?
事実婚が子供に与える影響①相続問題
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事実婚や夫婦別姓が子供に与える影響1つ目は、相続問題です。婚姻届を提出していない夫婦間の子供は非嫡出子となります。そうすると認知や養子縁組がされていなければ、父親の財産相続は受けることができません。もし相続したい場合は裁判を起こす必要があり、家族間でのトラブルの原因になりかねません。
事実婚が子供に与える影響②同意書のサイン
事実婚や夫婦別姓が子供に与える影響2つ目は、子供が急な手術になったときなどの同意書です。苗字が子供と同じ親権者がそこにいれば、すぐ書くことができます。しかし苗字が違う場合、家族ではないので同意書にサインすることができません。
また両親のうちどちらか一方だけのサインで良い場合、両親の間で意見が食い違った場合揉める原因にもなります。そうすると事実婚自体が危機になりかねません。親権でも揉めることになるでしょう。子供にとって一番良い選択をしてください。
事実婚が子供に与える影響④子供が不信感を抱く
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事実婚や夫婦別姓で子供に与える影響つ4つ目は、子供が不信感を抱くのではないかということです。幼い時期は理解できていませんが、小学生くらいになると、さまざまなことに興味を持ち理解していきます。事実婚を選ぶ夫婦が増えたとはいえ、まだまだ日本には馴染みが薄いのが事実婚です。
そのため子供が母親と父親の姓が違うと気づいたとき、父親か母親と自分の姓が違うと気づいたとき、子供はどう感じるでしょう。周りの子と自分の家族は違うと思い、不信感を抱いてしまいますよね。親は気にしなくても、子供は繊細ですから気になります。説明しても難しく、現代ではいじめの原因になる可能性もあります。
夫婦別姓の場合!日本では子供の姓はどうなる?
日本での夫婦別姓①母親の姓になる
日本で夫婦別姓を選択している場合、事実婚という形になっているため婚姻関係にはありません。そのため婚姻届も提出していないので、子供は自動的に母親の戸籍に入ります。そして子供の姓は母親の姓になります。もちろん親権も母親になります。
しかし子供の認知届を提出することで、子供は父親の戸籍に入ることができて父親の姓を名乗ることができるのです。この場合でも親権は母親になります。父親が親権を持つには、認知後に子供を養子縁組しなければなりません。実子ですが養子扱いになってしまうのです。
日本での夫婦別姓②手続きして父親の姓になる
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日本で夫婦別姓を選択している場合、子供が2人以上子供がいる家庭は、第一子は母親の姓・第二子は父親の姓を名乗っているという家庭もあるのです。この場合、父親も母親も同じ兄弟なのに子供の姓が違うことになります。保育園や小学校に入れば、まだ繊細な子供たちは周りの目が気になることもあるでしょう。
日本での夫婦別姓③子供の姓の仕組み
日本の事実婚の場合の子供の姓
姓:母親 | 親権:母親 | 特になし・必要であれば認知届 |
姓:母親 | 親権:父親 | 認知届+親権届 |
姓:父親 | 親権:母親 | 認知届+姓の変更申立 |
姓:父親 | 親権:父親 | 認知届+養子縁組・認知届+親権届+姓の変更申立 |
夫婦別姓の場合!アメリカでは子供の姓はどうなる?
アメリカでの夫婦別姓①夫婦どちらの姓でも選べる
アメリカで夫婦別姓を選択している場合、子供の姓は父親・母親どちらの姓でも選ぶことができます。それはアメリカでは1970年から選択的夫婦別姓が認められているからです。基本的に父親の姓を選ぶことがほとんどです。そのためアメリカでは子供の姓と親の姓が異なっていても普通で、決して珍しいことではありません。
アメリカでの夫婦別姓②ファミリーネームを付ける
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アメリカではファーストネーム・ミドルネーム・ラストネームがあります。ラストネームが日本でいう姓になります。またラストネームはファミリーネームと呼ばれ、どの家系かということを意味するものなのです。そのため基本的に子供の姓(ラストネーム)は、その家のファミリーネームをつることが多いと考えられています。
アメリカでの夫婦別姓③父親の姓が多数
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アメリカでは夫婦別姓を選択した場合でも、子供は男性の姓を名乗ることが圧倒的に多いのです。アメリカでは半数以上の夫婦が離婚しています。しかし離婚後に女性も子供も、男性の姓に改姓することが多いのです。これらは離婚しても親子・家族だという、離婚による心理的不安を緩和するものと考えられています。
アメリカでの夫婦別姓④国際結婚の場合は母親の姓
アメリカでの国際結婚による、夫婦別姓を選択した場合、相手が日本人であれば自動的に母親の姓になります。日本でも国際結婚では、夫婦別姓が認められています。またアメリカでも夫婦別姓は認められていますが、子供の姓は母親(戸籍筆頭者)と同じというのが原則なのです。
また日本人が一番悩むのがミドルネームです。日本にはミドルネームがなく馴染みがないため、日本の戸籍を作る際は苦労します。またミドルネームは当然英語なので、カタカナにする必要があり、カタカナでは表現できない独特の発音もあるようです。アメリカ人が好きな人は、下の記事もぜひチェックしてくださいね。
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海外・外国の子供の姓:フランス
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フランスでは婚姻関係の妻は、同性・別姓・結合性と自由に選ぶことができます。そのため子供の姓も選ぶことができます。しかしフランスでは、父親の姓を名乗ることがほとんどなのです。2014年の統計では約95%が父親の姓を子供の姓にしていると答えています。
その理由には、フランスは家族のつながりをとても大切にするためなのです。家族の中で、自分だけ姓が違うことを子供が嫌がったり、家族の一体感をなくしたくないと考えている家庭が多いのです。
海外・外国の子供の姓:タイ
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タイでは2003年に夫婦別姓が可能になったばかりです。しかしまだ夫の姓を名乗るということが一般的なようです。旧姓を名乗る女性は男性がいない家系や王から授かった大切な姓という場合がほとんどです。またタイは他国とは違い同じような姓があまり存在しないため、自分の姓に誇りを持っているのです。
海外・外国の子供の姓:モンゴル・アイスランド
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モンゴルやアイスランドでは、姓が存在しません。そのため名ファーストネームで呼び合うのが通常です。しかし名刺や名簿には、きちんとファーストネームとラストネームのようなものが記載してあります。しかしラストネームのようなものは、姓ではないのです。
モンゴルの場合は、子供の名前+父親の名前という決まりがあります。アイスランドの場合は、子供の名前+父親の名前または母親名前という決まりになっています。どちらも姓がないため、結婚しても名前は変わりません。そのため家族は、ほぼバラバラの名前になるのです。
海外・外国の子供の姓:カナダ・ケベック州
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カナダはアメリカ同様、州によって法律が異なります。そしてカナダのケベック州では、なんと夫婦別姓が義務なのです。夫婦同姓にするには、申請をしてお金を払わなければなりません。そのため子供の姓は、父親の姓・母親の姓・複合姓から選ぶことができまが、父親の姓で統一している家庭が一般的です。
子供の姓は国によって違う
日本人は夫婦別姓で、家族は同じ姓ということが普通と考えている人が多いですよね。しかし海外・外国では妻の姓だけでなく、子供の姓の決め方も国によってさまざまです。ただどの国も、家庭の一体感を大切にしたいという気持ちは同じなのです。日本でも夫婦別姓・事実婚を選択した夫婦には、子供に配慮して決めてください。
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