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徳を積む方法や徳の積み方15選!意味や徳を高める生き方は?

更新:2019.06.21

徳を積む方法が気になるあなたは、ひょっとしたら今、生き方を見直す時期にあるのかもしれません。徳を積むとはどのような意味があるのでしょうか?また、徳を積むにはどうしたらいいのでしょうか?仏教の考え方に基づいて、今日からでも始められる実践しやすい徳の積み方をわかりやすくご紹介します。

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徳を積むとは?意味は?

仏教の因果応報の考え方からきている

人間関係

徳を積むというのは、良い行いをするということです。因果応報という言葉を聞いたことがあるでしょう。因果応報とは、過去や前世の良い行いや悪い行いに応じて現在の幸・不幸があるということです。また、現在の良い行いや悪い行いに応じて未来の幸・不幸が生じます。

そのため今、徳を積めば、未来や来世で恵まれるということになります。これは、仏教の考え方からきています。仏教は、物事の成立にはすべて原因と結果があり、善行は良い結果を、そして悪行は悪い結果をもたらすと教えています。

徳には2種類の意味がある

薔薇を持つ女性

徳として尊いのは、「陰徳(いんとく)」であるといわれています。これは、人に知らせず隠れて良い行いをするという意味です。人に良い行いをして、見返りを求めてはいけません。慈善事業に寄付をして、自分の名前を公表しても陰徳になりません。善行は報われるのであるから、天に貯金していると思えばいいのです。

また、陰徳は人に知られてしまった時点で、「陽徳(ようとく)」になります。未来や来世において、徳が報われることにはなりません。しかし、これまでにあなたも良い行いが人に知られ「ありがとう」と感謝されたり、褒められたりしたことがあるでしょう。陽徳は、その時点で報われているので結果オーライとなります。

それでは、徳を高めるにはどうしたらいいのでしょうか?すぐに実践できる徳を高める方法や徳の積み方を取り上げてみました。心がけひとつで行えるものばかりです。ぜひ、試して生き方を見直すきっかけにしてみてくださいね。

徳の積み方や徳を積む方法15選!徳を積むには?

①【徳を積む方法】言葉で人を幸せにする

職場での会話

徳を積む方法の1番目は、言葉で人を幸せにするということです。ポジティブな言葉は、人を幸せにします。友人や仕事仲間などに、感謝や褒め言葉などを伝えてみましょう。褒められてうれしくない人はいません。また、励ましを必要としている相手に、優しい言葉を掛けてあげられたらいいですね。

単に、おだて上手やおせっかいな人と思われないように、言葉を発する前に相手の気持ちになって考えてみてください。挨拶や声掛けだけでも心がこもっていれば、相手に充分に伝わるものです。そっとしておいてあげるのが優しさの時もあります。自分本位にならないように、心がけてみてください。

②【徳を積む方法】笑顔でいる

笑顔の女性

徳を積む方法の2番目は、笑顔でいるということです。 「笑う門には福きたる」のことわざにもあるように、笑顔は幸運を呼び込みます。人生は山あり谷あり、気楽に笑ってばかりもいられないという人は、考え方を少し変えてみてはどうでしょうか?幸せを表す名言に「幸せはいつも自分の心が決める」というものがあります。


これは、書道家であり、詩人でもある相田みつをの名言です。アンチ派も多い相田みつをですが、彼は生前に仏教を深く学び、その思想をわかりやすい言葉で表しました。他人の幸せを妬んだり、自分が不幸であると嘆いても仕方ありませんものね。毎日のちょっとした幸せに気づいて笑顔でいられたらいいですね。

③【徳を積む方法】礼儀正しくする

握手する男女

徳を積む方法の3番目は、礼儀正しくするということです。身近な人にほど、礼を尽くしましょう。上司や目上の人など、儀礼的な挨拶は社会人なら誰でも行えるものです。恋人や配偶者、親や親友など自分に最も近い間柄に礼を尽くすことが、難しいのです。

甘えてばかり、依存してばかりではいけません。照れくさいかもしれませんが、時に感謝の言葉を口にするだけでもいいのです。「親しき仲にも礼儀あり」を実践することが大事です。

④【徳を積む方法】モラルを守る

瞑想女性

徳を積む方法の4番目は、モラルを守るということです。モラル・道徳は、社会生活において守るべきルールのことです。日本人は、外国人に比べてモラルの意識が高いといわれています。外国人からも、ゴミの落ちていない町の清潔さや落とした財布が戻ってくることなどに驚かれていますよね。

モラルは、他人の目を意識してこそ守られることが多いものです。逆にいえば、誰も見ていない時ほどモラルは破られやすいということになります。ひとりでいる時にこそ、モラルを守るようにしてみましょう。「お天道(てんと)様がみてる」とは昔からある言葉ですが、今一度、肝に銘じておきたいフレーズです。

⑤【徳を積む方法】相手を思いやる

思いやり

徳を積む方法の5番目は、相手を思いやるということです。見返りを求めたり、お礼を受け取らない思いやりの心を持ちましょう。それでこそ陰徳です。「こんなにあなたのことを思ってしてあげているのに…」という行為は、善行ではなく偽善でであるということに気づいてください。

人間関係は、自分の思い通りにはならないものと割り切りましょう。自分の思い通りに他人を動かしたら、傲慢になってしまいます。思いやりのある生き方を心がけるだけで、徳を積むことができますよ。

⑥【徳を積む方法】勇気を持って行動する

女性の後ろ姿

徳を積む方法の6番目は、勇気を持って行動するということです。自分の信念に基づいて、正しいと思ったら行動しましょう。人間関係は難しいものです。周囲の顔色を窺ってしまい、一歩足が踏み出せないということは誰にでもあります。

しかし、徳の高い人というのは、いざという時に良心に従って行動できる人です。もちろん、自分の利益のために行動しているようでは、徳を積むこと、陰徳にはなりません。


⑦【徳を積む方法】人を愛する

食事する男女

徳を積む方法の7番目は、人を愛するということです。人間関係が煩わしいからと、心を閉ざしてしまっていてはいけません。また、八方美人になって、誰にでも愛想を振りまけばいいというものでもありません。実は、仏教での「愛」は、異性やお金や名声などに愛着する煩悩を意味し、あまりいい意味を持っていません。

他人を思いやるような「愛」に近い意味では、仏教の言葉では「慈悲」といいます。仏教では、仏のように慈悲の心をもって他人を思いやれば、その功徳によって救われると説いています。優しく思いやりのある人をよく「菩薩様のような人だ」といいますよね。徳を高める生き方をして、菩薩のような人をめざしましょう。

⑧【徳を積む方法】人を助ける

老人と女性

徳を積む方法の8番目は、人を助けるということです。困っている人を、見過ごすのはやめましょう。何も海や川で溺れている人を、飛び込んで救えといっているのではありません。自分の命を顧みず、とっさの時に人の命を救う行動のできる人はなかなかいません。

老人に手を貸す、道に迷っている人に声を掛けるなど、ちょっとした親切でいいのです。できることから始めてみましょう。自然に気配りや心配りが身につき、周りから信頼されるようになりますよ。

⑨【徳を積む方法】掃除をする

掃除機をかける

徳を積む方法の9番目は、掃除をするということです。住まいの掃除をマメに行いましょう。お寺では、修業として「作務(さむ)」に重きを置いています。作務とは、主に掃除のことで読経や座禅、学問よりも大事な修業とされています。日頃、疎かになりがちな掃除をしてこそ、心を磨くことができると考えられているのです。

きっとあなたにも、汗を流して無心で体を動かしていたら気持ちよくなったという経験があるでしょう。自分の住まいの掃除なら、無理なくできそうですよね。さらに徳を高めるなら、町の掃除をしてみたり、環境保全のボランティアに参加してみたりするといいでしょう。

⑩【徳の積み方】募金や寄付をする

コイン

徳を積み方の10番目は、募金や寄付をするということです。昨今の自然災害により、いまだ避難生活を余儀なくされている被災者の人や様々な事情により善意を必要としている人がいます。町のコンビニなどでも、レジ横に募金箱が置かれていたりしますよね。お釣りを募金してみるなど、無理のない範囲でできたらいいですね。

⑪【徳の積み方】嘘をつかない

嘘

徳の積み方の11番目は、嘘をつかないということです。人をだましてお金を取るような犯罪は別として、あなたにもちょっとした嘘やごまかしをして、自分への非難を逃れた経験があるのではないでしょうか?嘘を守り抜くために嘘に嘘を重ねた結果、後に残るのは不安な気持ちや空しさだけです。

昔から「嘘つきは閻魔さまに舌を抜かれる」とか「嘘ついたら針千本飲ます」などといわれてきました。仏教では嘘をつくと、来世で人間として生まれることができないと説いています。正直で誠実な生き方を心がけましょう。

⑫【徳の積み方】シンプルな生き方をする

リラックスした女性

徳の積み方の12番目は、シンプルな生き方を心がけるということです。贅沢や物欲は、キリがありません。手に入れるまで心が満たされず、手に入れたら入れたでまた他の物が欲しくなります。お金もそうです。幾ら貯めたら安心できるでしょうか?物欲から解放されたら、これまで見えなかった世界が見えてくるかもしれません。

⑬【徳の積み方】セックスに溺れない

ベッド男女

徳の積み方の13番目は、セックスに溺れないということです。仏教は、セックスを否定していません。それよりも不倫や売春などモラルに反する性行為や、ストーカーのように盲信的に愛に執着するような愛欲を問題としています。恋愛に悩みはつきものですが、未来につながるような明るい恋愛をしたいものですね。

⑭【徳の積み方】酒を飲み過ぎない

二日酔い

徳の積み方の14番目は、酒を飲み過ぎないということです。世の中には、お酒の飲み過ぎで思わぬ性的関係を持ってしまったなんて失敗はざらにあります。辛いことがあったらお酒に頼るという人も要注意です。アルコール依存症の予備軍かもしれません。お酒は仲間と楽しく飲んで、ほどほどにを心がけましょう。

⑮【徳の積み方】命を大切にする

猫と女性

徳の積み方の15番目は、命を大切にするということです。仏教の教えに諸行無常(しょぎょうむじょう)という言葉があります。世の中の万物すべては、今この瞬間にも留まることなく移り変わっているというものです。特に、生物は成長し衰えやがて死を迎えますね。だからこそ、今を大切に生きようと思えるのです。

仏教は、無意味な殺生を戒めています。これから、ペットを飼うつもりがあるという人は、ペットショップで購入する前に、殺処分されそうになっていた犬や猫を引き取って救う方法もあるということを考えてみてください。小さな虫や飛ぶ鳥に目を向けるだけでも、生きている意味を考える手助けとなるでしょう。

徳を積むメリットは?

意味のある生き方をしたくなる

うれしそうな女性

徳を積むような生き方を意識して過ごせば、これまで無意味に思われていた人生に変化が表れてきます。何よりあなた自身に心の安定が生まれ、今までよりゆとりある生き方ができるようになるでしょう。そして、あなたの誠実で明るい人柄に惹かれて、あなたの周囲にはだんだん人が集まってくるようになります。

徳を高めると来世に恵まれる

家族

徳を積む生き方をすれば、来世は今よりもっといい境遇に生まれ変わることができます。陰徳は天への貯金であると前述しましたが、たとえ誰も見ていなくても天はちゃんとあなたの善行を見てくれています。現在の環境が好転して未来や来世へ貯金できると思えば、どんどん良い行いをしたくなりますね。

徳の無い人の特徴は?徳を高める必要のある人は?

自分さえ良ければいいと思っている傲慢なタイプ

傲慢な女性

自分さえ良ければいいという傲慢なタイプは、徳の無い人です。「徳」を積んでいるように見えて、「得」を積んでいるのですね。良かれと思って行動する前に、今一度、自分の利益だけを求めて行動しようとしていないか考えてみてください。「一緒にいて居心地がいい」と思ってもらえるような人になりたいものですね。

人生に希望が見出せないネガティブ思考な人

ネガティブな人

徳を高める必要のある人は、いつもくよくよと思い悩んでいるようなネガティブな人です。人生に解決策が見出せず途方に暮れている人は、前述した「徳を積む方法」をできることから実践してみてください。行動を起こさず、ただ思い悩んでいても何も変わりません。部屋の掃除からでもいいですよ!

住まいの掃除のコツや、シンプルに暮らす方法が知りたいという方におすすめの関連記事を取り上げました。ぜひ、合わせてチェックしてみてくださいね。

徳を積む努力をして生き方を見直してみよう!

風船と女性

いかがでしたか?徳の積み方や徳を高める方法がわかりましたか?仏教に関することだからといって難しく考えずに、今日からでもすぐに始めてみてください。あなたの未来や来世が実りあるものとなるように祈っています。

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