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「仕事に従事する」の意味・語源・使い方・類語|使用する際の注意点は?

更新:2023.02.02

「仕事に従事する」という言葉を見聞きしたことはありますか?これからこの言葉を使おうとしている方は、ちょっと待った。使う前に意味や類語、語源を理解して使い方の注意点についても把握しておきましょう。しっかりとした理解をすることで、「仕事に従事する」という言葉を使いこなしていきましょう。

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「仕事に従事する」の意味・語源・使い方

「従事する」の意味は「仕事に携わる」

仕事

「仕事に従事する」という言葉の意味について知るには、そもそも「従事する」という言葉の意味が何であるのかを知る必要があります。「従事する」という言葉はなんだか堅苦しくて、敬遠してしまいがちかも知れませんが、決して難しい意味ではありません。従事の意味は、以下の通りです!

QUOTE

じゅう‐じ【従事】 [名](スル)もっぱらその仕事に携わること。「研究に従事する」 引用元:三省堂 大辞林 第三版

「従事する」の意味は、「仕事に携わること」という意味だったのです!つまり、「仕事に従事する」の意味は、「仕事に携わる」という意味だと理解することができますね。

ほかにも何となく使っているが意味がよく分からない言葉がありませんか?「かたじけない」もサラッと使えたらかっこいいですよね!もしよろしければ以下の記事も参考にしてみてください!

「従事する」の語源は「従」と「事」に分けて理解する

仕事

「従事する」の語源を知るためには、漢字そのものの語源を知る事が大切です。「従事する」の「従」は皆さんご存じの通り「従う(したがう)」という意味です。この「従う(したがう)」という言葉は「ついていく」という意味だけでなく「ある業務を行う」という意味もあるのです!

次に「事」という言葉の語源は皆さんはご存じでしょうか?「事」には勿論「物事(ものごと)」といった意味もあります。しかしそれだけではなく「事」にはとても重要な意味があるのです。それが、「仕事」です。

実は中学や高校で習う漢文でも「事」と書いて「しごと」と読ませるものが、あったのですが覚えているでしょうか?さて、「従」の語源は「ある業務を行う」で「事」の語源が「仕事」なので、「従事」を合わせると「ある業務(=仕事)を行う」という意味になり、「仕事に携わる」と理解することができるのです。


「従事する」の使い方を紹介

Work

「仕事に従事する」の意味を理解することはできましたが、せっかくなら使い方も知っておきたいですよね。そこで、今回は「仕事に従事する」という言葉の使い方についても紹介していこうと思います!たとえば貴方がどこかで自己紹介をする機会があったとします。

貴方の職業をみんなに伝えたい時、このように「仕事に従事する」という言い回しを使うことができます!「○○を製作する仕事に従事しております」「○○を提供する仕事に従事しております」とこのような感じです。「○○の仕事をしています」だとか「○○で働いています」よりもずっときちっとしていてかっこいいですね。

「従事する」を応用して使ってみよう

電話

「従事する」という言葉は、過去形にしても便利です。たとえば「以前までは○○を製作する仕事に従事しておりました」「ここに来る前は○○の仕事に従事しておりました」と、このような感じで以前までに取り組んでいたお仕事が何であるのかを説明するときにも便利な表現なのです。こちらもやはりかっこいい響きですよね。

また、基本的に「仕事に従事する」は無理に「仕事」という言葉を使用する必要はありません。たとえばこのような言い方でも問題ありません。「医療関係に従事する」という言い回しです。ここでは「仕事」が「医療関係」に差し替わっています。

「仕事に従事する」の類語と説明

【類語1】「業務を遂行する」

上司

「仕事に従事する」という言葉の類語に「業務を遂行する」というものがあります。類語なので大まかな意味は同じなのですが少しだけニュアンスが異なります。まず「遂行」は「すいこう」と読みます。これは「従事する」とは意味が異なります。「遂行する」は「最後までやり遂げる」という意味があるのです。


「仕事に従事する」だけでは単に「仕事を行う」という事実以上の意味は持ちません。しかし、「業務を遂行する」と言うと、「仕事を最後までやり遂げる」という意味になるのです。たとえば「○○の仕事に従事していました」と言ったとしてもその仕事を最後までやり遂げたのか、それとも途中で投げ出したのかは分かりません。

しかし、「○○の業務を遂行しました」というと、「その仕事を最後まで投げ出さずやり遂げた、成功した」というプラスの意味が付加されるのです。ですから、もし自分の仕事への懸命さや責任感の強さなどを相手にアピールしたいと考えるときには「仕事に従事する」よりも「業務を遂行する」を使った方がよいでしょう。

【類語2】「仕事にあたる」

ビジネス

次に「仕事にあたる」という類語も紹介していこうと思います。皆さんはこの類語表現を聞いたことがありますか?よく似た表現で「職務にあたる」「業務にあたる」という言い方もありますが意味はほとんど同じと思ってかまいません。しいて言えば業務の方が仕事よりも狭い範囲のものを指していたりします。

「仕事にあたる」と聞くと何となく意味は想像できると思います。そしておそらく想像通りかと思います。この場合の「あたる」の意味はずばり、「する」の意味です。英語で言うと「do」です。ですから、直訳的に意味を理解すると、「仕事にあたる」は「仕事をする」という意味になります。

しかし、この「する」という言葉、「する」というニュアンスを持った言葉であれば、どれでも好きな言葉に置き換えられるという特質をもっているのです!たとえばその仕事に対する意気込みややる気を表現したいときには「仕事に励む」と表現を変えることができます。

POINT

「仕事にあたる」の敬語表現

丁寧語では「仕事にあたります」尊敬語では「仕事にあたっていらっしゃる」謙譲語では「仕事を承る」になります。謙譲語が間違えやすいので注意してくださいね!

【類語3】「仕事に携わる」

近未来的

類語の三つ目は「仕事に携わる」です。先ほど「従事する」の意味は「仕事に携わる」であると説明しましたね。「携わる」という言葉そのものに「仕事」という意味は含まれておりません。「従事する」には最初から「仕事」の意味が含まれているため、「従事する」と「仕事に携わる」とほぼ同義の類語になります。

つまり、「従事する」と言ってしまうと必ず「仕事」に関する事を意味するのに対して、「携わる」だけでは「仕事」を話題にしているとは限りません。たとえば「趣味で合唱に携わっています」という使い方もできてしまうのが「携わる」なのです。


「携わる」という言葉を「従事する」と同じ意味で使いたい際には、必ず「仕事に」という言葉を前に置いて「仕事に携わる」としなければ正しく意味が通じないので注意しましょう。また、「仕事で合唱に携わる」「趣味で合唱に携わる」など多様な使い方ができるのがこの「携わる」の特徴です。ぜひ使いこなしてください!

「仕事に従事する」使用上の注意点は?

「従事する」の注意点は語源!

employee

この「仕事に従事する」という言葉は大変便利な言葉ではあるのですが、使い方に少しだけ注意点があります。それは先ほどまでにも繰り返し述べたように、「従事する」という言葉には「仕事」の意味が語源的に既に含まれていることに関係します。

「仕事に従事する」の「仕事」の部分は内容が「仕事」でさえあれば好きなものに置き換えることが可能です。たとえば「医療関係に従事する」「芸能関係に従事する」「教育に従事する」などなど、様々な使い方ができます。しかし何でもかんでも置き換えが可能なわけではありません。

具体例で確認しましょう!

お仕事

たとえば先ほど挙げた例のなかの「教育に従事する」と言い方はこれだけでは誤りであるとは言えません。教育現場で働く学校の先生や塾の先生がこのように「教育に従事する」というのは全く問題ないのです。しかし、我が子を育てている専業主婦のお母さんはどうでしょうか。

お母さんは子供を「教育」はしています。しかし、それは「仕事」として行っているわけではありません。この場合お母さんは「教育に従事している」という使い方をすることはできないという点について注意が必要です。

また、「音楽に従事する」という使い方についても注意が必要です。これに関しても「仕事」として音楽に携わっている人であればこのように「音楽に従事する」という言い方をしても良いのですが、そうではなく趣味などで音楽と関わっている人は「趣味で音楽に携わっている」などのように言い換える必要があります。

「仕事に従事する」使用する場面は?

自己紹介での使用がオススメ!

自己紹介をする男性

さて、ここまでしっかり読んでくださったみなさんは「仕事に従事する」という言葉の使い方や意味は完璧にマスターできたと思います。最後にどんなときにこの言い回しを使用するのかについて紹介します。

一番使うのは自己紹介をするときだと思います。自己紹介をするときに自分が何者なのかを示す為に、職業や職種を言う必要があることがありますよね。そんなときにサッと「医療関係に従事しています」なんて言えたらかっこよくないですか?「病院で働いています」なんて言い方ではビジネスの場では少しかっこわるいですよね。

職業を聞かれたときの使用がオススメ!

スーツ姿の女性

次に使う場面として考えられるのが、職業を聞かれたときです。「仕事は何をやっているの?」と聞かれた際に、サッと「教育現場に従事しています」なんて返してみたいですよね。このようなしっかりとした表現はビジネスの場でも違和感なく使える為しっかりと使いこなせるようになることがオススメです。

また、転職活動中に前職を聞かれることもあると思います。そんなときに「教育現場に従事しておりました」「介護に従事しておりました」なんてきっちり答えられれば完璧です!面接でもきちんとした話し方のできる人という印象を持ってもらえると思いますよ!

また、三十代女性の転職や恋愛・婚活・結婚事情についてまとめた記事もあります!こちらも興味があれば是非参考にしてみてくださいね。

「仕事に従事する」積極的に使おう

お仕事中

さて、みなさん「仕事に従事する」という言葉の意味や使い方についてはおわかりいただけたでしょうか?この言葉は汎用性が高いだけでなく、サッと言えるとかっこいい言葉なので使いこなせるようになることをおすすめします!ビジネスの場でも違和感なく使える為覚えておいて損はありません。

でも間違った使い方をしてしまうと恥ずかしい思いをしてしまうのでこの記事の内容をしっかりと理解して覚えてくださいね。状況に応じて適した類語まで使いこなせたらもう完璧です!「仕事に従事する」という言葉、堅苦しいと敬遠せずどんどん積極的に使いこなしていきましょう。

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