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「今しばらくお待ちください」の意味|少々・しばし・もうしばらくの期間は?

更新:2019.06.21

日常やビジネスで「今しばらくお待ちください」と言われることがありますよね。ふんわりとした意味は分かるけど実際の意味や期間は分からない方多いのではないでしょうか?また同様によく使われる、「少々」や「しばし」、「もうしばらく」の期間や使用例も一緒に紹介します!

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「今しばらく」の意味は?期間はどのくらい?

「今しばらく」の意味は「少しの間」

ビジネス

「今しばらくお待ちください」の「今しばらく」とはどのくらい待つのでしょうか。似たような意味の言葉には「少々」「しばし」といった言葉もあり、それぞれの言葉によって待つ時間や期間が変わってきます。「今しばらく」は「少しの間」を指すのですが、「少しの間」とはどれくらいの期間なのでしょうか。

「今しばらくお待ちください」と言われた時に「すごく長い時間待たされる」のか、それとも「ほんの少しの時間だけ待たされるのか」、イメージは人により、また状況により変わってくるかと思います。そもそも待つ時間が5分と分かっていれば「5分程お待ちください」という言い方になるかと思います。

「今しばらくお待ちください」と言われている場合の「今しばらく」は、少なくとも具体的な時間や期間を示せないからこそ使われる期間と言えるかと思います。相手に対しての気遣いの気持ちがあるなら、なるべく待たせないということ、また相手の予定もあるので分かる限り正確な待ち時間を伝えようと努力をするでしょう。

「今しばらくお待ちください」の期間はどのくらい?状況によります

ビジネス

「今しばらく」の期間は状況により変わってきます。具体的に約何分、約何日という定義はありません。「今しばらく」という言葉には相手への気遣いが示されています。前提としては「今しばらくお待ちください」という言葉には「お待たせして申し訳ありませんができるだけ早く対応します」という意味合いも込められています。

そういった意味では「今しばらく」という言葉を使うにあたっては相手への気遣いがある前提になるので、相手方もその言葉に対して悪い印象は持たない言葉で、これはビジネスを円滑に進める言葉であると言えるでしょう。

とはいえ相手方と想像する意味や期間のイメージがずれてしまうと、ビジネスを円滑に進めるツールとしての「今しばらくお待ちください」という表現の活用が難しくなってしまいますので、それぞれのワードについてどのくらい待ってもらうのか、その期間とワードの使い方を見ていきましょう。

「今しばらく」と「少々」「しばし」「もうしばらく」の違い

「今しばらく」と意味はほぼ同じ

笑顔

「今しばらく」「少々」「しばし」「もうしばらく」はどのくらいの期間を指す言葉なのでしょうか。結論から言ってしまうとどの言葉もほどんど指す期間については変わらないということになります。意味は同じ言葉になります。ただし、状況によってどの言葉を使うかで、相手に与える期間の印象は変わってくる言葉になります。

もう少し詳しく説明をすると「今しばらく」「少々」「しばし」「もうしばらく」はそれぞれ使うシチュエーションによって5分程度を指す場合もありますし10分程度を指す場合もあります。また長ければ数日、あるいは数ヶ月を指すこともあります。どのくらいの期間になるのかは本当にケースバイケースなのです。

ただし「今しばらく」「少々」「しばし」「もうしばらく」にはそれぞれに含まれるニュアンスによって使い分けることで、具体的にどのくらいの時間を要するのかをはぐらかしつつ、相手の機嫌を損ねないようなコミュニケーションの取り方が可能になりますので、ひとつひとつのワードを見ていきましょう。


「少々」の意味と期間

笑顔

「少々」という言葉はまさにその言葉が示す通り、ほんの少しの時間・期間を指します。つまり「お待ちください」についてはそんなにお待たせをさせず、相手方の苦にならないくらいの期間を指す言葉になります。

例えば来社されたお客様に対して「〇〇が今参りますので、少々お待ちください」と伝えた場合は、〇〇さんの居場所がほぼほぼ分かっていて(少なくとも会社には在席している)、呼んでくるだけの時間をいただくイメージになるので3~5分くらいが目安になるでしょう。

また、メールの中で「〇〇より資料をお送りいたしますので、少々お待ちくださいませ」という場合はメールの返信に関しては基本的には24時間以内に返すというのがマナーになりますので、遅くても翌日まで、基本的には当日中に、というのがこの場合に示す期間となります。

「しばし」の意味と期間

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「しばし」については「少々」が示すニュアンスよりは期間が長くなる場合を指します。「しばし」と「しばらく」は同じニュアンスになりますので、「お待ちください」について言及するなら、「お待たせして大変申し訳ないのですが、もう少々お待ちください」というニュアンスになります。

この「もう少々お待ちください」というのが、「しばし」を理解するポイントになります。「少々」と「もう少々」の違いは、「もう少々」という言葉は少々待っていただいた後に使う言葉になり、最初から使うことはない、ということになります。つまり「少々」と「もう少々」を足した期間が「しばし」が指す期間になるのです。

「もうしばらく」の意味と期間

笑顔

「少々」待っていただき「しばし」待っていただいた、それでもまだ待っていただかなければならない場合、「今しばらく」お待ちいただくことになります。しかしながらもっと待っていただかなければならない場合はこの「もうしばらく」を使うことになります。もうここまで説明すれば、期間のイメージは湧きましたよね?

つまり、「少々」<「しばし(しばらく)」<「今しばらく」<「もうしばらく」という順番で期間がどんどん長くなっていきます。また、ここで言及すべきは最初に使う言葉は「少々」か「しばし(しばらく)」であり、その次に使う言葉が「今しばらく」もしくは「もうしばらく」になります。

「もうしばらく」という言葉を使う段階になると、ただどの言葉を使うかを考えるだけでなく、相手方に対しての気遣いもして、しっかりとアフターケアをしなければなりません。敬語全般に言えることですが、敬語にはそれに相応する気遣いの言葉や行動が必要になるのです。

「今しばらくお待ちください」は正しい敬語?

「今しばらくお待ちください」は正しい敬語です


笑顔

「お待ちください」は正しい敬語になります。上述の通り「今しばらく」「少々」「しばし」「もうしばらく」という期間を示す言葉を添えて使うのが一般的になります。

「お待ちくださいますでしょうか」の方が丁寧

ビジネス

また、「お待ちください」という表現は状況により「お待ちいただけますでしょうか」「お待ちいただけましたら幸いでございます」などと、言い回しを状況に合わせることでより相手方にこちら側の誠意を伝えることができる敬語になります。

「お待ちください」自体は敬語なのですが、相手方をあまりに長時間、あるいは長期間お待たせをする場合には「ください」という口調が強く相手に響いてしまう可能性がありますので、上記のような柔らかい言い回しに変えて使うことも有効です。例文を確認しながらTPOに合った使い回しができるようにしておきましょう。

「お待ちくださいますようお願い申し上げます」が最も丁寧

ビジネス

そして最も丁寧な表現に当たるのが「お待ちくださいますようお願い申し上げます」という表現になります。「お待ちください」自体が敬語として適格でも、さらに丁寧な表現があることも押さえておきましょう。

「今しばらく」待ってもらう場面とその例文

①メールで問い合わせを受けたとき

笑顔

期間や使い方の注意点は上述していますので、ここからは例文を見ながら使い方をマスターしていきましょう。敬語を使いこなすポイントは前後の文脈にも誠意を込めることになります。そういった使い方を文例にしていきます。

文例

  • ・ご提出が遅くなりまして申し訳ございません。今しばらくお待ちいただけましたら幸いでございます。何卒、よろしくお願い致します。
  • ・〇〇のご訪問が遅れており大変申し訳ございません。ただ今赤坂を通過したと連絡を受けております。今しばらくお待ちいただけましたら幸いでございます。何卒、よろしくお願い致します。
  • ・回答が遅れており申し訳ございません。明日までに回答致しますので、今しばらくお待ちいただけましたら幸いでございます。何卒、よろしくお願い致します。

②電話や対面の際に問い合わせを受けたとき

笑顔

文例

  • ・〇〇はただ今席に戻るかと思われます。申し訳ありませんが、今しばらくお待ちいただけますでしょうか。
  • ・〇〇からのメールがまだ届いていなのですね。大変申し訳ありませんが〇〇へ催促いたしますので、今しばらくお待ちいただけますでしょうか。
  • ・書類が届いていないとのことですね。お待たせして申し訳ありません。確認致しますので、今しばらくお待ちいただけますでしょうか。折り返し担当からご連絡をさせていただきます。

「今しばらく」を使うシチュエーションとしては、指定した期限を過ぎている場合になります。そのため、謝罪と今後の対応や再度期限の設定をした上で「今しばらく」という言葉を添える必要があります。

「少々」待ってもらう場面とその例文

①メールで問い合わせを受けたとき

笑顔

「少々」はメールの場合だと最大でも24時間以内というようなニュアンスになっています。次のアクションに移せる目途が立っている場合は少々を使います。

文例

  • ・担当よりすでに送信をさせていただいているのですがファイルが重いため、メールの到着が遅れているものと存じます。少々お待ちいただけましたら幸いでございます。何卒、よろしくお願い致します。
  • ・すでに青山には到着していると連絡を受けておりますので、そろそろ到着するものと思われます。少々お待ちいただけましたら幸いでございます。何卒、よろしくお願い致します。
  • ・確認しましたところ、レターパックは本日到着予定になっております。配送中かと思われますので少々お待ちいただけましたら幸いでございます。何卒、よろしくお願い致します。

②電話や対面の際に問い合わせを受けたとき

笑顔

文例

  • ・書類の方を今、担当よりお持ちいたします。少々こちらの方でしばらくお待ちいただけますでしょうか。ただ今担当を呼んで参ります。
  • ・〇〇はただ今こちらへ参ります。少々こちらの方でしばらくお待ちいただけますでしょうか。ただ今呼び出しております。
  • ・お荷物の方をこちらまでお持ちしますので、少々こちらに御掛けになってお待ちいただけますでしょうか。

「少々」は文例を見て分かる通り、相手方に対しての物品やファイル、サービスの提供の目途は立っているが、準備のために少しだけ待っていただく、というニュアンスになります。

「しばし」待ってもらう場面とその例文

①メールで問い合わせを受けたとき

笑顔

「しばし」とメールで使う場合は少なくとも当日中には完了は不可能であり、後日になってしまう場合に使う為、日数としては数日、ということになります。

文例

  • ・資料は概ね完成しているのですが、修正にお時間をいただいているところでございます。しばしお待ちいただけましたら幸いでございます。何卒、よろしくお願い致します。
  • ・〇〇は今週中海外出張になりますので、来週月曜に戻り次第対応をさせていただきますので、しばしお待ちいただけましたら幸いでございます。何卒、よろしくお願い致します。
  • ・郵送物は本日お送りいたしますので、来週の頭には届くかと思われます。しばしお待ちいただけましたら幸いでございます。何卒、よろしくお願い致します。

②電話や対面の際に問い合わせを受けたとき

笑顔

電話や対面で「しばし」を使う場合は10分以上はかかりそうではあるけれども、待っていただければ次のアクションに移せる場合に使います。

文例

  • ・〇〇は今、訪問先から帰社しているとことでございます。しばしこちらの方でお待ちいただけますでしょうか。15分から20分程度で戻るかと思われます。
  • ・大変失礼致しました。ただ今オーダーのお品は調理中でございますので、しばしお待ちいただけますでしょうか。あと10分程度でお出しできるかと思います。
  • ・お荷物が今、別の支店に届いてしまっているようです。こちらの支店に届きましたらご連絡いたしますので、しばしお待ちいただけますでしょうか。遅くても明後日にはお受け取りいただけるかと思います。

「もうしばらく」待ってもらう場面とその例文

①メールで問い合わせを受けたとき

笑顔

メールにおいて「もうしばらく」を使う場合は、すでに指定した期限を過ぎていて、さらに時間をいただきたい場合に使う言葉になります。

文例

  • ・期限を延ばしていただいたにも関わらず、まだ資料が完成しておりません。もうしばらくお待ちいただけましたら幸いでございます。大変申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
  • ・先週末に遅れて戻る予定だったのが、飛行機が取れずまだ戻れていない状況ですので、もうしばらくお待ちいただけましたら幸いでございます。大変申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

②電話や対面の際に問い合わせを受けたとき

笑顔

電話で「もうしばらく」を使う場合もメールの場合と同じなのですが、電話でのシチュエーションの方が期限が読めないニュアンスが強くなります。

文例

  • ・先週一杯お時間をいただいたにもかかわらず、まだ部品が届かずに修理に着手できていない状況です。もうしばらくお待ちいただけますでしょうか。修理が完了しましたら、こちらからご連絡をさせていただきます。

「今しばらく」の類語を使い分けてビジネスを有利に進めよう

「今しばらく」「少々」「しばし」「もうしばらく」の使い分けについてはもうマスターされたと思います。文例の使い方も踏まえて、ワンランク上のステージで活躍できるように、こういった微妙なニュアンスの敬語をしっかり使いこなしていきましょう。

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