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「書く」の尊敬語・謙譲語・丁寧語は?敬語の使い方と用例を徹底解説!

更新:2021.03.23

よく日常生活でも使う「書く」という言葉、正しく敬語を用いて使用できていますか。敬語といえば「尊敬語」、「謙譲語」「丁寧語」3種類ありますね。敬語といえば仕事の場面でもちょっとした時もよく使います。例文で使い方を確認しながら正しく使っていきましょう。



「書く」の敬語表現とは?

「書く」の尊敬語:お書きになる

お書きになると言う女性

言うは「おっしゃる」、見るは「拝見する」のように尊敬語にすると元々の言葉から全く違う言葉に言い換えられるもあります。ですが「書く」は「お+~になる」を付け加えることによって尊敬語に言い換えることができます。

尊敬語とは文法で、話し手(書き手)が聞き手(読み手)や話題の主、また、その動作・状態やその所有物などを敬い高めていう語。特定の語を用いるもの(「いらっしゃる」「おっしゃる」)、接辞をつけるもの(「お食事」「御意見」)、助動詞を付けて用いるもの、「お~になる」という形式を用いるものがある。

「書く」の謙譲語①:お書きする

お書きすると書いた紙

言うは「申し上げる」、見るは「拝見する」のように謙譲語にすると元々の言葉から全く違う言葉に言い換えられるものもあります。ですがこちらも尊敬語と同じように「書く」は「お+~する」を付け加えることによって謙譲語に言い換えることができます。

謙譲語とは話し手が、自分または自分側にあると判断されるものに関して、へりくだった表現をすることにより、相対的に相手や話中の人に対して敬意を表すもの。特別の語を用いる場合(「わたくし」など)、接辞を付加する場合(「てまえども)など」、補助動詞などの敬語的成分を添える場合(「お~する」など)がある。

「書く」の謙譲語②:書かせていただく

書かせていただく男性

「書く」の謙譲語として用いるには「お+~する」以外にも「いただく」という言葉を用いることで謙譲語として使用します。接続助詞「て」と「補助動詞「いただく」を用いて謙譲語にすることができます。これは話し手または動作の受け手にとて恩恵となる行為を他社から受ける意を表しています。

「書く」の丁寧語:書きます

私が書きますと言う男性

「書く」を丁寧語に置き換えるには語尾に「ます」のような助動詞をつけることで丁寧語として使用することができます。皆さんも馴染みのある言葉ではないでしょうか。


丁寧語とつくるための「~ます」ということばは元々は動詞「申す」の音変化でうまれたものとされています。「ます」は動詞の連用形、現代語では「お」などを冠した動詞の連用形や動作をいう名詞に付いて、謙譲の意を表しています。

丁寧語とは話し手が聞き手に対し敬意を表して、丁寧にいう言い方。現代語では「ます」「です」などの助動詞、古語では「はべり」「候ふ」などの補助動詞をつけていう。「(で)ございます」は「ます」「です」よりも高い敬意を表す。

尊敬語「書く」の正しい使い方と例文

「書く」の尊敬語の使い方①仕事時など先方が直接書く時

仕事時など先方が直接書くシーン

例文として「鈴木様が直接こちらの書類にお書きになります。」を挙げます。仕事の場面で契約等を結ぶための書類を書く場合に使用します。例えばこちらから見たら先方がお客様の場合に先方は敬う相手となりますので、尊敬語の「書く」を用いります。

「書く」の尊敬語の使い方②書などを著名な方が書かれたことを紹介する時

書などを著名な方が書かれたことを紹介する男性

例文として「こちらの書は有名な書道家の先生がお書きになったものです。」を挙げます。例えば仕事上またはプライベートで展覧会などの場面で有名な書などがあった場合に誰が書いたかを紹介する場面で用いることができます。

書いたのは著名な先生であったり、歴史上の人物であったら敬う相手になります。したがって「書く」の尊敬語を用いることになります。別表現にはなりますが絵画等であれば漢字は異なりますが「描く」の尊敬語の「お描きになったものです。」が用いることができます。

謙譲語「書く」の正しい使い方と例文

「書く」の謙譲語の使い方①:先方に不備があり確認後書く時

先方に不備があり確認後の机

例文として「本件はこちらでお書きいたしますね。」を挙げます。シチュエーションとしては書類がありその書類に不備があり確認後こちらで書き直すという場面です。ポイントとしては先方と目の前で話しているのではなく電話等で確認しているので先方が直接書くことができないということです。


謙譲語というのは話し手が、自分側から相手側または第三者に向かう行為・物事について、その向かう先の人物を高めて述べるものです。したがってこちらが先方の書類を「書く」という行為、すなわち先方を敬います。よって「書く」の謙譲語を用いることができます。

「書く」の謙譲語の使い方②:先方の代わりに書く時

先方の代わりに書く女性

例文として「私がこちらの伝票をお書きします。」を挙げます。①で挙げた例文では先方が目の前にいないシチュエーションとしていました。ですがこちらは目の前に先方が居ながらも、代わってこちらが書く場面です。

こちらも先方の書類をこちらが代わって書くという行為、すなわち先方を敬っています。よって「書く」の謙譲語を用いることができます。

「書く」の謙譲語の使い方③:先方の代わりに書く時

先方の代わりに書く男性

例文として「せっかく書いていただいたのですが、この書類は不要となりました。」敬うべき相手に書類をかいてもらうということをしてもらったというシチュエーションとしています。話し手が恩恵となる行為を他者から受けるときに用いることができます。

丁寧語「書く」の正しい使い方と例文

「書く」の丁寧語の使い方①:聞き手に対する敬意を表す時

聞き手に対する敬意を表す女性

例文として「私が先生の代わりに書きました。」を挙げます。こちらは先方すなわち先生に対して話をしているときに用いります。聞き手である先生は敬意を表す人物になるので丁寧語の「ます」を用いります。丁寧語をつくるのに語尾に「ございます」を使うと「ます」よりも高い敬意を表すことができます。

「書く」の間違った使い方と例文

「書く」の間違った使い方①:絵や図をかいたときに用いるとき


絵や図をかいたときに用いる道具

「私がこのひまわりの絵を書きました。」や「君は円を書くのが上手だ。」という2点の例文は間違った使い方です。正しくは「私がこのひまわりの絵を描きました。」、「君は円を描くのが上手だ。」となります。

一般的に「かく」という言葉は「書く」が使い慣れていると思います。ですが「書く」はあくまで文字を書いたり、文章を書いたりする際に用いられます。ですが「絵をかく」や「図をかく」のような事物を絵や図にかき表す場合は「描く」または「画く」を用いりましょう。

「書く」の間違った使い方②:過剰な敬語は避ける

過剰な敬語は避ける男女

動詞を謙譲語として用いるには「~ていただく」以外にも使役の助動詞「せる」、「させる」の連用形と接続助詞「て」を添えた形で使用する方法もあります。これは自己がある動作をするのを他人に許してもらう意を表します。ですが「書かさせていただきます」は過剰な敬語となるので避けるのがよいでしょう。

「書く」と同じ意味をもつ言葉

「書く」と同じ意味をもつ言葉①:記す

記すカレンダー

「書く」と同じ意味をもつ言葉として「記す」という言葉があります。意味としては、文字や文章などをかきつける。書き留める。記録する。例として「氏名を記す」、「感想を記す」などが挙げられます。「書く」と「記す」は「文字を書く(記す)」では相通じて用いります。

違いとしては新聞・新聞の記事、論文、小説などの場合は「書く」を用いります。「書く」には、ある長さの、まとまったものを文章として表現をする意味があるからです。よって「小説を記す」はあまり言いません。

例文を挙げると「彼は手帳に今日の出来事を記した」」となります。「出来事を記す」すなわち文章を書き留めること、記録をすることとなります。これは長文というより端的なことを短い文章で残すこととみなします。よって「書く」よりも「記す」という言葉を用いるのがよいでしょう。

「書く」と同じ意味をもつ言葉②:記載する

記載する道具

「書く」と同じ意味をもつ言葉として「記載する」という言葉もあります。この言葉の用いられ方としては書類・書物などに書いて記すこと。

例文を挙げると「この洗濯機の詳細は説明書に記載されている」のように用いられます。説明書というものは電化製品などの「モノ」の使い方や注意書き等を詳細に書き記しているものです。よって「書く」という言葉よりも「記載する」という言葉を用いるのがよいでしょう。

「書く」と同じ意味をもつ言葉③:したためる

したためる手紙

「書く」と同じ意味をもつ言葉として「したためる」という言葉もあります。この言葉は文章語的で、ややあらたまった表現となります。漢字で書くと「認める」と書きます。例文を挙げると「父が兄に手紙をしたためる」のように用いります。「父が兄に手紙を書いた」という「書く」という言葉の使い方も間違いではありません。

「したためる」という言葉は「書く」という言葉よりも改まった言い方になります。「したためる」という言葉が文章的ということもあるので、記録を文書として残すもの(日記など)で用いるのがよいでしょう。

したためるには「書き記す」という意味以外にⅠ「食事をする」、Ⅱ「整理をする」、「処理をする」、Ⅲ「支度をする」など様々な用いられ方をします。これらは現代ではあまり用いられず、多くは古典文学の中でみられます。

QUOTE

文章語とは口語にはあまり用いられず、文章を書くときに多く用いられる語。書き言葉。 引用元:大辞泉

同じ読み方でも用いり方や意味が異なる「かく」

同じ読み方「かく」①:描く

描く人

意味としては①物の形を絵や図にかき表す。②物事のありさまを文章や音楽などで写しだす。描写する。表現する。③物事のありさまを心に思い浮かべるなどがあります。例文として「田園風景を描いた」のように用いります。この「描く」は物の形や状態をかき写すことができるときにこの字を用いります。

同じ読み方「かく」②:画く

画く作品

皆さんになじみのある「画」という言葉は「字画」や「区切る」のような名詞の意味をもつ言葉ではないでしょうか。ですが「絵や図で表す」、「物の形や運動がなどがその形を作り出す。」のような意味を用いる際にまれに「画く」と使うこともあります。例文として「ノートに三角形を画く」、「トンビが輪を画く」などです。

「書く」という言葉で敬語を正しく使ってみましょう

「書く」という言葉を正しく使うことができそうでしょうか。なかなか敬語というと敬遠しがちですが是非使ってみてください。「書く」という言葉以外にも同じ意味をもつ言葉というものも併せて覚えておくと、さらに語彙が広がりますよ。

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BELCY編集部

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