アメジストの意味とパワーストーン効果とは?浄化方法や見分け方も!
更新:2021.08.13
宝石として人気が高く、パワーストーンとしても手に入りやすいアメジスト。紫の輝くその石にはどんな意味があり、身に付けるとどんな効果があるのでしょうか。浄化方法はどれが良いの?偽物や他の天然石との見分け方は?気になるアメジストのこと、たっぷりご紹介いたします!
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INDEX
アメジストってどんな石?
和名は「紫水晶」
アメジスト
英名 | Amethyst |
和名 | 紫水晶 |
化学成分 | SiO2 |
モース硬度 | 7.0 |
結晶系 | 六方晶系 |
色 | 紫(結晶により濃淡あり) |
光沢 | ガラス光沢 |
アメジストの和名は「紫水晶」、その名前が示す通り水晶の一種です。微量の鉄イオンの含有により紫色に発色します。2月の誕生石としてもとても有名ですね。アメジストの原石の中でも紫の発色が濃く均一なものは、宝飾用にカットされジュエリーとして加工されます。
アメジストの紫は高貴の色
美しい透明な紫の発色で加工に耐えうる硬度を持つ石が他に存在しないため、アメジストは水晶の仲間では唯一宝石として重宝されてきました。貴重であるがゆえに紫色は高貴な色とされ、世界各国で貴族や司祭など位の高い人物の身に付ける色でした。
主な産地はブラジル、ウルグアイなど
宝石として扱われるほどのグレードのものは一部ですが、全体で見るとアメジストの産出量はとても多く世界中で見つかっています。
特に多いのはブラジル産で、鉱山ごとに特性も多少異なります。傾向としてブラジル産のものは色の薄かったり鮮やかさに欠けるもの、色が均一ではないものの割合が多いです。しかしたくさん採れて結晶も大きいので、宝石質にこだわらなければ安価にサイズの大きなものが入手できます。
濃い紫の発色が美しくて有名なのはウルグアイ産です。しかし結晶そのものが小さいものが多く、大きいカット石を作り出すのは困難です。「色溜まり」と呼ばれる色が一部に集中し濃淡の出ているものが多いのも特徴で、あえて色の帯(カラーバンド)が見えるようにカットする場合もあります。
日本産はとても希少
稀ではありますが日本産のアメジストに出会うこともあります。中でも石川県で産出された「加賀紫」と呼ばれるものは平安時代から愛されていました。しかし残念ながら現在ではもう採掘されなくなっており、大変希少です。
宝石以外のアメジストも魅力的!
ラベンダーアメジスト
近年のパワーストーンブームで天然石の収集家も増え、今まではグレードが低いとされていた石でも特徴的なものには新しい名称が与えられ愛されるようになってきました。
上の写真はラベンダーアメジストと呼ばれるものです。淡い紫のミルキーな発色がとても優しい印象で、人気が急上昇しています。パワーストーンとしての効果もマイルドになるため、通常のアメジストが強すぎると感じる人におすすめです。
ケープアメジスト
ケープアメジストは、白い縞のような模様が入ったアメジストです。白い部分はミルキークォーツという水晶の仲間でできています。アメジストの中にミルキークォーツの入ったこの石はパワーストーンとして両方の効果を持つとされています。また一つ一つ違う模様を生かしたカットが見た目にも個性的で人気です。
カットの仕方によって模様の出方が変わるため山の形に見える時には「シェブロンアメジスト」、犬の歯のような模様の時には「ドッグティースアメジスト」と呼ばれることもあります。
アメトリン
View this post on Instagramウィキペディアより転載 ファイル名:Bolivianita 作者:Rojk
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アメトリンはひとつの結晶の中にアメジストとシトリン(黄水晶)が合わさっています。自然から産出されるのはボリビアのアナイ鉱山のみと言われています。天然のものは非常に少ないので、現在流通しているアメトリンはほとんどがアメジストに加熱処理をして作られたものです。
もともとシトリンはアメジストが地中で熱を受けて黄色になったものですから、それを再現している加工ということでパワーも価値も下がらないとされています。見た目も大変美しい石なので、アメトリンを見かけたらぜひ手にとってみてくださいね。
アメジストが意味するもの
調和・調整・統合
アメジストの紫は冷静の青と情熱の赤を合わせた色です。また青は精神、赤は肉体を表す色でもあります。アメジストはその両方の性質を持ちながら、その中間でバランスを取っている石。調和や調整といった意味を持ち、相反するものを統合する力を持っているとされています。
悪酔いしない
アメジストの伝説
酒に酔った酒神・バッカスが通りがかりの女官に襲いかかろうとした時、神がそれを助けるため女官を美しい水晶の姿へと変身させました。酔いから醒めたバッカスは自身の行いを反省し、女官であった水晶にぶどう酒をかけて捧げました。水晶は紫色に染まり、美しい宝石「アメジスト」になったと言われています。 |
こちらのギリシャ神話における伝説から、アメジストは酒の神の加護を受け「悪酔いをしない」という意味を持つとされています。お酒によるものに限らず、感情や状況に酔って判断力を鈍らせてしまうことも防いでくれます。
霊的な力
高貴な色である紫に輝くアメジストは霊性を高めるとされ、太古から神聖な儀式の際に用いられてきました。現代においてもスピリチュアルな面を強化する意味合いが強く、魔除けや第六感を鍛えるアイテムとしておすすめです。
アメジストの効果とは?
癒やし
アメジストの持つ調和と調整の力は、不安定になった精神状態を和らげます。ストレスや混乱などにも働きかけ正常な状態へと導く効果があります。
洞察力・直感力を高める
感情に流されず冷静な状態を保つ効果とインスピレーションを高める効果が合わさり、洞察力や直感力が高まるとされています。敏感な人の場合、霊感が強まることもあります。
問題解決の手助け
落ち着きを授けてくれるアメジストは、問題を解決したい場面にぴったり。バランスを保つ効果にも優れているので、物事の良い面と悪い面をしっかり見据えて判断できるようになるでしょう。
自制と自己実現
アメジストの持つ調整と統合の力には、頭で思い描いた理想と現実の行動を近づける効果があります。更に冷静な判断力が加わり自制心が働くので、何か目標を持って物事に取り組みたい時にはおすすめです。
男女の関係を円満に
肉体的に働きかける情熱の赤の要素も持つアメジストには、官能的な能力を高めてくれる効果もあります。更にバランスを保つ力が合わさって、夫婦や恋人同士の関係を円満にしてくれるでしょう。
安眠
精神を安定させる効果を持つアメジストは、眠りを安らかにしてくれるとして不眠症の治療に使われていた歴史を持ちます。枕元に原石やクラスター(群晶)を飾っておくことで、不安やストレスから開放された安眠を確保できるでしょう。
おすすめの浄化方法は?
浄化はリセット&チャージ!
私達が入浴したり眠りに入って一日の疲れを癒やし明日の活力を養うように、パワーストーンにもリセットとパワーチャージの時間として「浄化」を行うことで、継続的に力を発揮できます。
まずは最初に身に付ける前、長い旅を経てあなたのもとへやって来た石を労うために最初の浄化を行いましょう。浄化の仕方は下でご紹介いたします。その後も使用しているうちに効果が薄れたり、石が疲れていると感じるようになった時にはまた浄化をしてください。
太陽光以外の浄化方法で
アメジストの魅力である紫の発色は、長時間の紫外線に当てると退色してしまう恐れがあります。太陽光による浄化方法は避けましょう!
硬度もあり丈夫な石なので、太陽光以外の浄化方法ならば大丈夫です。代表的な浄化方法を下にご紹介いたしますので、ぜひ試してみてください!
アメジストにおすすめ浄化方法
- ホワイトセージ…乾燥させたホワイトセージを焚いた煙に石を何回かくぐらせます。
- 流水…器に石を入れ、上から水道水などを10分程度流しかけます。
- 月光…石を月光浴させます。満月の夜が一番効果があります。
- 塩…天然塩の中に石を埋めます。とても浄化力が強い方法です。
他の石との見分け方ってある?
フローライトとの見分け方
フローライト(蛍石)は上の写真のように紫と緑など複数色のパーティーカラーを示すことの多い石ですが、紫一色の個体の場合は一見するとアメジストに似ています。しかし性質が大きく違いますので注意すれば見分けることができます。
フローライトは硬度4と柔らかい上に劈開(へきかい)という一方向に力が加わるとスパッと割れてしまう性質があり、ジュエリー用などの多面カットを施すことはほとんどありません。加工される場合は丸玉、カボッション(半球)カット、もともとの結晶形を生かした面の少ないカットがほとんどです。
またフローライトには蛍光性がありブラックライトを当てると紫色に光ることも広く知られています。アメジストも蛍光することがありますが、フローライトに比べるとごく弱いものです。
色ガラスとの見分け方
非常に多く出回っているのは、紫色のガラスをカットしたものです。ガラスの場合、色が均一でヒビや不純物などのインクルージョン(内包物)が含まれていないのが特徴です。またガラス製のものは綺麗でもとても安価なので、販売されている価格も一つの判断材料となります。
上の写真は1500円ほどで購入できるブレスレットです。丸玉だけがアメジストで他の紫の部分はガラスのビーズです。丸玉には色ムラやインクルージョンが見えるので天然石だとわかります。ガラスビーズはムラの無い発色でカットも細かく、とても綺麗です。もしもアメジストでこの品質ならば価格はジュエリー級のはずです。
またガラスと水晶系では熱伝導性と熱放射率が異なるため、手で握りこんですぐに温かくなるものはガラス、ひんやりとした冷たさが長く持続するものが水晶系であると判別することができます。
POINT
色名「アメジスト」に注意!
クリスタルガラスビーズのメーカーなどでは紫系の色を表す名前として「アメジスト」と表記されている場合があります。これは天然石とは違うものです。
人工アメジストとの見分け方
非常に見分け方が難しいのは人工的に作られたアメジストで、硬度・化学成分などは天然のものと同じです。ガラスの場合と同じようにインクルージョンが無いので安価なものは判別できるかもしれませんが、カットされた宝石質のアメジストと人工アメジストを区別するのは困難です。
しかし言い換えれば天然か人工かという違いだけで、アメジストという鉱物であることに変わりありません。天然だとジュエリーの値段になってしまう質のものが、人工だと比較的安価に手に入るということでもあります。アクセサリーとしてアメジストが欲しい場合でしたら、選択肢に入れても良いと思います。
どうしても天然にこだわりたい場合は、信頼できるショップで購入しましょう。原産国や品質表示がしっかりしていることはもちろん、産地から直接買い付けしているようなショップが望ましいです。また原石でしたらもともとが安価なのでわざわざ偽物を作るメリットがなく、偽物や人工の心配は少ないでしょう。
アメジストの身に付け方
ピアス・イヤリング
紫の石は判断力を高める額のチャクラに対応しています。額に近い耳元にアメジストの耳飾りを付けることで、インスピレーションや洞察力を得る効果が更に強くなるでしょう。また耳元で揺れる魅惑の紫はあなたをよりセクシーに見せてくれるはずです。
ブレスレット
パワーストーンといえばブレスレットがおなじみですね。身に付けていることの意味を常に意識することが大切なパワーストーンの場合、視界に入りやすく気の流れとも関係の深い腕に付けるアクセサリーは安定した効果が望めます。
上の写真のように複数の石を組み合わせやすいのもブレスレットの魅力です。次の項ではアメジストと相性の良い石をご紹介いたしますので、組み合わせを考える際にはぜひ参考にしてみてください!
アメジストと相性の良い石
水晶と組み合わせると、その石の持つ力を増幅する効果があるのはよく知られています。ここではアメジストと組み合わせることにより独特の効果が生まれる石をご紹介いたします。
アメジストと組み合わせるなら…
- +ローズクォーツ…自分を労る組み合わせ。憂鬱やストレスの予防にも。
- +シトリン…明るいエネルギーが加わり循環と調和のバランスが良くなります。
- +オニキス…意思を強くするので、ダイエットや受験など何かを成し遂げる時に。
- +ラブラドライト…迷いを無くし、進むべき道をはっきりさせてくれます。
- +カーネリアン…肉体的魅力と精神を調和させ、セックスレスを解消するお守りになります。
- +ピンクカルセドニー…良縁を引き寄せ、調和の力でしっかりと繋ぎます。
こんなあなたにはアメジストを!
いかがでしたでしょうか?アメジストは美しいだけでなく、たくさんの強力なパワーを持っています。最近何だか憂鬱で眠れない、恋人や夫との関係が今のままで良いのかわからない、もっとしっかりした自分になりたい!そんなあなたにはきっと、アメジストが力を貸してくれるはずです。
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