INDEX

お祓い・除霊は神社?お寺?

神社とお寺の違い

お祓いや除霊をお願いしたいと思った時は、どこを訪ねたら良いのでしょう。近ごろはさまざまなメディアで除霊やお祓いができるパワースポットや霊能者が紹介されていますが、まずは古くから親しまれている由緒正しい神社仏閣を訪ねてみましょう。

古くから地元で親しまれている氏神さまや、先祖代々の檀那寺が近くにある場合は良いですが、そういったご縁のない土地では迷ってしまうのが場所選びです。日本人は信仰に拘らないと言われるように、そもそも神社とお寺の違いがよく分からないという人も少なくありません。お祓いや除霊をしてくれるのはどちらでしょう。

神社は「除災招福」が基本

一般的な神社の信仰は、この世の森羅万象は神々の力によって支えられており、すべてのものに心が宿っているという観念に基づいています。死後の世界や、人の魂は死んだ後どうなるのかといった「霊魂」思想には関与しませんので、いわゆる「除霊」と呼ばれる儀式を神社でお願いすることはできません。

私たち人間と神さまの仲介役として神さまに祈願する役割を担っているのが神社の神職です。悪いことを払い除けて良いことをお恵み頂くようにと神さまに祈る「除災招福祈願」や、個人的な願いを神さまに伝える「心願成就祈願」という名目でお祓いを斎行します。

\ POINT /

「陰陽師」は古代の占い師

神社で除霊のお祓いをしてもらえそうなイメージがあるのは、神職の装束が「陰陽師(おんみょうじ)」に似ていることも理由のひとつでしょう。陰陽師は古くから日本の宮廷などに仕えた呪術師で、仏教や神道などの様々な呪文や祝詞を駆使して除霊をしていました。中でも有名な陰陽師は安倍晴明(あべのせいめい)で、今も末裔が活動しています。

仏教なら「密教系」

除霊やお祓いをしてくれるお寺は、弘法大師空海を開祖とする「真言宗」と、最澄を開祖とする「天台宗」です。よく知られるのが、葬儀で亡くなった人の霊に説法を聞かせ、最後に「喝(かつ)」を入れる「引導作法」で、この世への未練を断ち切るよう諭して成仏を促す儀式は、死後の世界をリアルに感じさせます。

除霊の対象は幽霊だけではありません。かつて除霊に立ち会った経験をもつ筆者の友人の体験談によれば、不妊症に悩む女性に憑いていたのは、過去に夫と恋愛関係にあった女性の「生霊」でした。友人はテレビ番組などの除霊は「ヤラセ」だと信じていたので、実際の除霊を目の当たりにして非常に驚いたと語ってくれました。

\ POINT /

生霊とは

生霊(いきりょう・いきすだま)とは、生きている人間の肉体から魂が抜け出て、勝手に動き回ると言われている霊魂の一種です。亡くなった人の霊(死霊)よりも影響力が強く、本人の気づかない間に生霊が飛んでいることもあるということです。

Small thumb shutterstock 530031217
関連記事 生霊とは⁉その症状と対処法、返し方、飛ばしているかの判断まで

『生霊』とは人の嫉妬の念をいいます。憑かれたらどんな症状があるのかを知

古代信仰

神社や寺院のほかに、日本古来の信仰形態である「修験道(しゅげんどう)」の聖地を起源とする宗教施設もあります。神仏習合の歴史を今に伝える信仰で、出羽三山信仰や日光東照宮などがその例で、敷地内に赤い鳥居と五重塔が仲良く隣接しているのが印象的です。

\ POINT /

神仏習合とは

神仏習合(しんぶつしゅうごう)は、日本古来の山岳信仰に神道と仏教が融合して出来上がった日本独自の信仰様式で、その歴史は1000年以上にもおよびます。多くの寺社は明治維新の「神仏判然令」によって神と仏に分離されましたが、それ以前の「神と仏」は同一のものでした。今もお寺と神社の両方で初詣をするのはそのためです。

除霊とお祓いの違いとは?

除霊は「怨霊」を除く儀式

「除霊」とは、文字どおり霊を除き去るための儀式です。除霊の対象とされるのは、過去の仕打ちを恨んで特定の人に何らかの障害を及ぼしたり、非業の死を遂げるなどして強い恨みや憎しみを持った「怨霊」です。死霊と生霊とに関わらず「悪霊」に分類されています。

お祓いは「不浄」を掃う儀式

神道は「不浄・穢れ(けがれ)」を忌み嫌う信仰で、神さまが不浄に触れるとその力を失ってしまうと考えられています。そのため神社では葬式を執行しませんし、亡くなった人の近親者は忌み明けまで参拝を慎みます。人間は生きているうちにさまざまな不浄に触れるため、定期的にこれを祓うのが良いとされています。

浄霊は「霊を諭す」儀式

お祓いや除霊のほかに「浄霊(じょうれい)」があります。こちらはより宗教色が強く、人に憑依した心霊を教え諭して本来あるべき場所に戻すというものです。厳しい修業を経た霊能者にのみ許された儀式とも言われています。

除霊・お祓いのタイミングとは?

厄払い

除霊・厄除けの代表的なものに「厄払い」があります。「厄除け・厄落とし」とも呼ばれ厄年に行われるのが一般的ですが、日々少しずつ溜まっていく不浄を小まめに祓うという考え方もあります。「厄年」は肉体的、社会的な人生の節目にあたるとされ、災厄に見舞われやすいと考えられています。

本厄の前後も言動を慎むべきとされいずれも地域によって違いがありますが、厄年には「数え年」が用いられ、男性の厄年は「25歳・42歳(大厄)・61歳」、女性の厄年は「19歳・33歳(大厄)・37歳」がそれぞれ「本厄」とされています。特に「大厄」の年は意識されやすいようです。

交通安全

新しい車やバイクを買ったり、初めて免許を取得した場合も除霊やお祓いをしてもらうことが多いものです。お祓いのあと、お札やお守りを授与されます。お祓いをしたのに事故に遭ったという場合、お札やお守りが身代わりとなって「大難を小難に」変えてくれたことを感謝すると良いそうです。

縁結び

「良縁祈願」は全国の神社やお寺で人気で、特に日本で初めてプロポーズをしたという日本神話の神さま「イザナギ・イザナミ」を祀る神社のご利益が謳われています。縁結びでは除災招福祈願のほかに、良縁に恵まれるために悪い縁と決別する「縁切り祈願」もあります。

除霊・お祓いの効果

肉体的効果

身体的な不具合が全て除霊やお祓いで改善するとは言い難いですが、何となく健康がすぐれないといった「未病」には効果的とも言われています。目に見えない世界からのご利益を期待するなら、信じることは何より大切です。「疑わない」ことが人体に及ぼす影響も、やがて解明される日が来るかもしれません。

精神的な効果

悪霊の正体は私たち人間のネガティブな想念であるとも言われますが、頭では分かっていても上手くコントロールできないのが人の心と言うものでしょう。そんなとき、神社やお寺で気持ちを切り替えるお手伝いをして頂くことは、前向きなアクションのひとつと言えるのではないでしょうか。

除霊・お祓いの内容と料金

神社は「初穂料」

神社でのお祓いは、まず神職が棒の先に白い紙垂(しで)が付いた「大麻(おおぬさ)」と呼ばれる道具で参拝者を祓い清め、大和言葉で願い事をしたためた祝詞を神さまに奏上します。参拝者は「玉串」と呼ばれる榊の枝を捧げてお祈りするというスタイルが一般的です。お祓い料は「初穂料」と言います。

神社でのご祈祷料は5,000円から10,000円が相場と言われています。神社によっては金額が決まっていたり、「お志で」と言われる場合もありますが、先述のように神社でのお祓いはご祝儀のような意味合いもあるため、縁起をかついで多めに納める人も少なくありません。

お寺は「祈祷料」

お寺で祈祷をお願いする場合の表書きには「祈祷料・御布施・灯明料」などがあります。地域や宗派、これまでのお付き合いにもよりますが、一般的な祈願であれば相場は3,000円から5,000円と言われています。

密教(天台宗・真言宗)のお祓いは「加持(かじ)祈祷」「護摩(ごま)修行」と呼ばれ、お布施は「お護摩料」とも呼ばれます。護摩堂という施設で火を焚いて供物を投じ、厄災を焼き尽くすという修法で、交通安全祈願から除霊までさまざまな種類があります。相場は3,000円から3万円です。

北海道~北陸エリアの除霊とお祓い

北海道神宮(札幌市)

25選の最初は、札幌市中央区に鎮座する「北海道神宮」です。御祭神に大国魂神(おおくにたまのかみ)をはじめとする四柱を祀る神社で、明治天皇の詔を受け1874年(明治4年)に創建されました。現在の社殿は昭和53年に再建されたもので、境内は桜の名所としても知られています。

昭和大仏青龍寺(青森市)

青森市郊外の稲山中腹に建つ全仏山「青龍寺」は、東北三十六不動尊霊場の第18番札所にあたる高野山の青森別院。境内の青銅座像仏「昭和大仏」は総重量220トンで国内最大です。

福井別院九頭龍寺(福井県坂井市)

成田山福井別院「九頭龍寺(くずりゅうじ)」は、飛鳥時代の建築様式が印象的な真言宗のお寺です。ご本尊の不動明王は、恐ろしい形相で煩悩を見つめ、手に持った縄や剣で人々を迷いから救い出すというパワフルな仏さまです。そんな不動明王の霊徳に与る加持祈祷とお護摩は、随時受け付けています。

桜山神社(岩手県盛岡市)

南部利直公・光行公・信直公・利敬公の四柱を祀る「桜山神社」は、パワースポットとしても人気を集めている神社です。盛岡城址公園に隣接し、春はお花見スポットとしても賑わいます。ご祈祷は早めの予約がおすすめです。

安宅住吉神社(石川県小松市)

安宅の住吉さんの愛称で親しまれている「安宅住吉神社」は、782年(奈良天応2年)創建の古宮です。難関突破の神さまとして信仰を集めています。1月1日から15日まで行われる年頭祈願は祈願料5,000円以上で、厄除面が授与されます。

関東エリアの除霊とお祓い

高幡山金剛寺(東京都日野市)

関東三大不動のひとつである高幡山「金剛寺」は、真言宗智山派別格本山・高幡不動尊として古くから親しまれている古刹です。創始は701(大宝年間)とも言われ、鎌倉時代に建てられた不動堂や室町時代の仁王門は重要文化財に指定されています。お護摩料は3,000円からです。

三峯神社(埼玉県秩父市)

標高1,100メートルの神域に鎮座する「三峯神社」は、国の平和を願って第12代景行天皇が造営された歴史の長い古社です。御祭神には日本神話の国生み神「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)」をお祀りし、あらゆる災厄をお祓いしていただけます。

小網神社(東京都中央区)

日本橋にある「小網神社」は、御祭神に「倉稲魂神(稲荷大神)・福禄寿(七福神)・市杵島比賣神(弁財天)」を祀る神社で、強運厄除の神さまとして有名です。社殿を飾る見事な龍の彫刻も見どころのひとつでしょう。ご祈祷には事前の予約が必要です。

佐野厄除大師(栃木県佐野市)

正式名を「春日岡山転法輪院惣宗官寺」と称される佐野厄除大師は、栃木県944年(天慶7年)に開かれた古刹で、初詣には全国から35万人が訪れます。12歳で出家して密教の行法を修めた慈恵大師は、如意輪観世音(にょいりんかんぜおん)の化身として信仰されており、厄払いや方位払いで有名です。

臼杵山天光寺(西多摩郡)

西多摩郡檜原村に所在する「臼杵山天光寺」は、引きこもりや不登校、自殺願望など、さまざまな悩みをもつ人が修行に訪れる真言宗系の単立寺院です。宗旨や宗派に関係なく、原因不明の悩みや霊障のお祓いと除霊をしてくれます。半日修業や滝行のほか、「密教ヒーリング」も体験できます。

関西エリアの除霊とお祓い

晴明神社(京都市上京区)

一条天皇の命で1005年(江戸寛弘4年)に創建されたと伝えられる「晴明神社(せいめいじんじゃ)」は、平安時代に活躍した陰陽師・安倍晴明の屋敷跡に所在しています。御祭神に「安倍晴明御霊神」をお祀りし、「魔除け・厄除け」に霊験ある神さまとして崇敬を集めています。

建部大社(滋賀県大津市)

古くより近江国(現在の滋賀県)で最も格式の高い「一の宮」として崇敬を集めている「建部大社」は、災難除と開運の神さま「日本武尊(やまとたけるのみこと)」と大黒様の愛称で知られる「大己貴命(おおなむちのみこと)」を祀る古宮です。方位除けや厄除けの祈願をはじめ、色々なお祓いをして頂けます。

阿倍晴明神社(大阪市阿倍野区)

阿倍晴明の生誕地とされる阿倍野区の「阿倍王子神社」にある末社です。1,000円以上の奉納料を添えて阿倍王子神社宛てに手紙を送ると、阿倍晴明のご神前に奉納して頂けます。遠方からでもカリスマ陰陽師に手紙を出して、直に除霊して頂きましょう。除災招福のステッカーが授与されます。

坐摩神社(大阪市中央区)

「ざまさん」の呼び名で親しまれている「坐摩(いかすり)神社」は、初代神武天皇の即位に合わせて宮中に奉斎されたと伝えられています。「いかすり」の名称は、「土地や居住地を護り給える(居所知)」が変化したものです。

往馬大社(奈良県生駒市)

神奈備(生駒山)を御神体に祀る「往馬(いこま)大社」は火祭りで有名です。創立年代は定かではありませんが、日本土着の山岳信仰をルーツとする国内有数の古宮です。ご祈祷は七五三が5,000円から、車祓いは1万円からです。

四国・中国エリアの除霊とお祓い

由加山蓮台寺(岡山県倉敷市)

厄除けの霊山として名高い由加山の真言宗御室派「蓮台寺」は、金比羅大権現と並んで古くから四国で信仰を集めた「瑜伽大権現」をお祀りしています。毎月28日は護摩滝供養が厳修され、参拝者は特別内拝ができます。

安楽寺(徳島県板野郡)

「安楽寺」は、815年(弘仁6年)に四国を巡錫中だった弘法大師が温泉を掘り当て、そのそばに建てた御堂が発祥とされています。厄除けで有名なお寺で、宿坊は400年の歴史があります。

榊山神社(広島県安芸郡)

熊野筆の産地・熊野町に鎮座する「榊山神社」は、933年(承平3年)に大分県の宇佐神宮から勧請された歴史の古いお宮です。厄払いや交通安全の車祓いを随時受け付けています。

石清尾八幡宮(香川県高松市)

918年(延喜18年)に創建された「石清尾(いわせを)八幡宮」は、石清尾山に現れた八幡大神を祀ったのが始まりと言われています。一般祈祷は予約できません。

土佐神社(高知県高知市)

「土佐神社」の創始は定かではありませんが、境内の自然石を磐座(いくら)として祀ったのが初めとされ、入母屋造りの社殿は国の重要文化財に指定されています。お祓いの初穂料は5,000円からです。

九州・沖縄エリアの除霊とお祓い

宮崎神宮(宮崎県宮崎市)

初代神武天皇を祀る「宮崎神宮」は、地元で「神武さま」と親しまれている古宮です。初穂料は5,000円からで、境内では天然記念物の「オオシラフジ」を見ることができます。

霧島神宮(鹿児島県霧島市)

パワースポットとしても人気を集める「霧島神社」は、時の薩摩藩主・島字吉貴によって1715年(正徳5年)に造営されました。神楽殿受付でお祓いの申し込みができます。

宮地嶽神社(福岡県福津市)

巨大注連縄で有名な「宮地嶽神社」は、神功皇后を祀る神社です。お祓いは5,000円からで、申し込み方法は公式サイトから祈祷書をプリントアウトし、必要事項を記載したのち受付に提出します。

天台宗木原不動尊(熊本県熊本市)

「木原不動尊」の呼び名で知られる天台宗の寺院「雁回山 長寿寺」は、檀家を抱えない純粋な「祈願道場」で、かつてこの地が大干ばつに見舞われた際に民を救ったとされる「水引不動さま」が御本尊です。お布施の額は定められていません。

波上宮(沖縄県那覇市)

主祭神に「伊弉冊尊 (いざなみのみこと)」を祀る「波上宮(なみのうえぐう)」は、「なんみんさん」の呼び名で親しまれています。現在の社殿は1993年(平成5年)に造営されたものです。お祓いは事前連絡が必要です。

おすすめ25選で除霊やお祓いを!

いかがでしたか。全国のお祓いや除霊をしてもらえる神社・お寺を25選ご紹介しました。遠方からの参拝者も多いのも特徴です。この25選以外にも本格的な除霊をしてくれる寺院に関しては条件が課されている場合がありますので事前のお問い合わせをおすすめします。

お祓いの後で頂くお札(御神札)は、持ち帰って神棚などに祀るのが基本ですが、ご祈祷の種類によっても異なります。1年経ったらお返しして、新しいものを授かるのが習わしです。神仏への畏敬を忘れず、お守りや撤饌(供物のおさがり)も大切に扱いましょう。

何だか調子が出ないという時は、神仏の力を借りて心機一転、気持ちをリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。心がスッキリとして、清々しい気分になること間違いなし!今後、あなたにとって転機が訪れるかもしれませんよ!紹介した25選を参考に除霊やお祓いをしてみてくださいね。

商品やサービスを紹介いたします記事の内容は、必ずしもそれらの効能・効果を保証するものではございません。

商品やサービスのご購入・ご利用に関して、当メディア運営者は一切の責任を負いません。