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浴衣のリメイク前の準備
まずは洗濯
糸を解いてから洗濯をすると、生地が解れてしまうので、洗濯後にしましょう。エマールやアクロンなどで、手洗いで洗うと縮みにくいようです。たらいに1時間程つけ置きして押し洗いをし、洗剤が残らないよう洗い流して下さい。ネットに入れ洗濯機で脱水をしたら、手で叩きながらシワを伸ばし、陰干しして下さい。
浴衣は自宅で洗濯できるのか、悩んでいる人はいませんか?下記の記事では浴衣の簡単な洗濯方法を14つのポイントで紹介しています。是非参考にしてみて下さい。
浴衣の糸解きをする
洗濯が終わり綺麗になった浴衣を、布の状態に戻します。糸切りバサミやステッチリッパーを使い、縫い目を切ります。糸と一緒に生地まで切らないよう、気を付けて下さい。浴衣が作られている順番の逆からだと糸がほどき易いようです。詳しい順番は、リメイク本を参考にしてみて下さい。
洋服編|浴衣の簡単リメイク方法3選
ワンピースの材料と道具
ワンピースは、洋服の上下を考えずに1枚で楽に着られるので、女性に人気です。着ると女性らしさが上がるので、男性からも人気が高いです。作り方が簡単なワンピースは、直線縫いが多いノースリーブワンピースです。幅約160センチ・長さ125センチの浴衣の生地、チャコペン、裁ち鋏を用意します。
リメイク方法①ワンピース
ワンピースの前見頃の襟部分は、幅50センチ・長さは125センチで、わになっている方に縦10センチ・横15センチの位置に印をつけ、布を切ります。後ろ見頃のわになっている方に、縦3センチ・横10センチの位置に印をつけます。袖部分は前見頃と同じ様に、縦に20センチ・横3センチの位置に印をつけます。
ワンピースの前後見頃を中表にして合わせ、脇と肩の部分は縫い代1センチのところを縫います。ロックミシンをかけると糸が解れづらいので安心です。
ワンピースの前後見頃の襟と袖部分はそれぞれ、カーブに沿うように切り込みを入れ、浮かないように縫います。裾は1センチ折り返し、3センチ幅で三つ折りにし、縫い代1センチ幅で縫います。これで、ノースリーブワンピースの完成です。
古布とアンティーク着物のリメイクスカートの材料と道具
洋服の中でプリーツスカートは可愛くて人気ですが、ひだの部分が少々難しいので初心者向きではありません。直線縫いが多いギャザースカートなら作り方は簡単です。幅120センチ、縦90センチの浴衣の生地を2枚、ゴム通し(なければヘアピン)を用意します。
リメイク方法②スカート
先にスカートのウエスト部分と裾の部分に、3センチ幅で三つ折りにし、アイロンでクセ付けします。中表にし、両脇を約1センチ幅の縫い代で直線縫いをします。ウエスト部分は、生地を縫い合わせる部分を、ゴムを通す分だけ(3センチ)開けておき、その周りを長方形に囲い縫いします。
スカートのギャザー部分は、1センチ幅で縫います。(3つある部分の下2つにゴムが1本ずつ入る)このようにする事で、スカートのギャザーが綺麗に見えます。ゴムを穴から通します。
スカートの裾は1センチ幅で折り返し、3センチ幅で三つ折りにし、縫い代1センチのところで縫います。これでギャザースカートの完成です。丈が長いと子供っぽくならず、大人の着こなしができます。
ギャザースカートの作り方スカンツの材料と道具
スカンツは、スカートとパンツが一緒になった洋服でゆったりしていて履き心地が良く、男女共に人気のファッションです。縦100センチ・横130センチの浴衣の生地を2枚(わと反対側に縦40センチ・横10センチの位置でカーブを描くように印をつけます)、チャコペン、ゴム通し(なければヘアピン)を用意します。
リメイク方法③スカンツ
ウエスト部分とギャザーの作り方は、スカートの作り方と同じなのでここでは説明を省略します。スカートの作り方を参照しながら作ってみて下さい。
布2枚のみみの方を縫い代にして、股下を縫います。布2枚を中表で合わせ、股部分は解けてしまわぬよう、二重で縫い合わせます。更にロックミシン(なければジグザグミシン)をかけると補強できます。裾の部分は、布の端から3センチで折り返し、端から1.5センチを縫います。裾が出来たらスカンツの完成です。
着物リメイクワイドパンツの作り方小物編|浴衣の簡単リメイク方法2選
ポーチの材料と道具
小物の中で沢山あっても困らないものが、ポーチです。形も長方形で直線縫いができ、マチなしなので作り方は簡単です。縦30センチ・横40センチの浴衣の生地(リバーシブルなので表布は柄物、裏布は無地)、接着芯は表布分1枚、チャコペン、20センチファスナーを1つ用意します。
リメイク方法①ポーチ
ファスナーは裏側を下にして、両端4箇所に折り目をつけます。ファスナーの真ん中と、表布と裏布の上部の真ん中にチャコペンで印をつけます。
表布の裏側に、アイロンで接着芯をつけます。ファスナーと表布は中表で合わせ、チャコペンでつけた印を合わせます。布がずれないようにまち針でとめ、端から0.5センチのところで縫います。縫い始めと縫い終わり部分に返し縫いをして補強します。
ファスナーと裏布を中表にしてまち針でとめ、表布と同様、縫い代0.5センチ幅で縫い合わせます。裏地側に返し口を残し、縫い代0.2センチ幅で残りの部分を縫います。返し口から表地をひっくり返し、返し口を縫ったらファスナーポーチの完成です。ポーチはいくつあっても困りません。人気で定番の小物の1つです。
ファスナーポーチの作り方ランチョンマットの材料
小物の中でもランチョンマットは長方形なので、1番簡単に作れます。簡単だからこそ、工夫してオリジナリティ溢れた作品を作るのも、楽しいですね。まず、縦40センチ・横50センチの浴衣の生地を用意します。
リメイク方法②ランチョンマット
縦横1センチ幅に折り、更に3センチ幅で三つ折りにし、アイロンでクセ付けする事で縫いやすくなります。四隅を三角に切り取ると、形が整い、綺麗に仕上がります。布の周囲を三つ折りにして、縫い付けたらランチョンマットの完成です。お洒落なランチョンマットで、お弁当の時間が楽しくなりますね。
ランチョンマットの作り方ヘアアクセサリー編|浴衣の簡単リメイク方法3選
ヘアゴムの材料と道具
アクセサリー小物で作り方が簡単なものは、くるみボタンで作るヘアゴムです。100均にあるくるみボタンキットと、ヘアゴム、マルカン、必要な分の浴衣の生地を用意します。
ヘアアクセサリー①ヘアゴム
型紙の形に合わせて浴衣の端切れを切ります。土台に、布の表面が下になるように端切れを置きます。くるみボタンの金具の上部をのせ、土台に布を押し込みます。シワができると見栄えが悪いので、なるべくシワにならないように気をつけましょう。
金具の下部(突起がある方)をかぶせて、押し具でしっかり押しこみ、土台を外します。突起部分にゴムを通します。固結びをし、突起部分に結び目を固定しヘアゴムの完成です。くるみボタンは布部分が小さく目立ちませんが、ヘアゴムは1番使いやすく人気で定番のアクセサリー小物と言えます。
POINT
リメイク時のワンポイント
結び目を目立たなくしたい場合、突起部分にマルカンをつけ、リングゴムを通し平ヤットコを使用し、マルカンを閉じます。ヘアアクセサリーが髪に引っかからないように、マルカンはしっかり閉じて下さい。
ターバンの材料と道具
ヘアゴム以外で作り方が簡単なヘアアクセサリーは、人気で定番のヘアバンドです。ターバンはすぐに髪を纏められるので楽です。縦35センチ・横20センチを頭部の方、ゴムを通す方は縦45センチ・横15センチで、浴衣の生地、20センチ幅のゴム、ゴム通し(なければヘアピン)を用意します。
ヘアアクセサリー②ターバン
幅が広い生地と狭い生地の両方を、中表にして半分に折り、縫い代1センチ幅で縦に縫います。縫い始めと縫い終わりは返し縫いを忘れないで下さい。
両方の布の縫い代を割り、アイロンでクセ付けします。それを表面にひっくり返し、再びアイロンで形を整えます。幅が広い方の布の両端を、餃子のひだのような感じでひだを作り、仮縫いします。
幅が広い方の布の片側にゴムを縫い付けます。反対側のゴムを、幅の狭い方の布に通します。幅の広い布のもう片方にゴムを縫い付けます。縫われたゴム部分を隠すように幅の狭い布を重ね、縫い合わせてターバンの完成です。洋服の色がモノトーンなら、差し色として目立つ色や柄物にするとコーディネートが決まります。
ヘアバンド・ターバンの作り方バンダナの材料
1番簡単な作り方のヘアアクセサリーを紹介します。それは、バンダナです。これなら布を縫うだけで作ることができます。表と裏で違う布で作れば、リバーシブルになりお洒落です。縦横60センチの浴衣生地を2枚(柄物と無地)用意します。
ヘアアクセサリー③バンダナ
縦横60センチの浴衣生地を2枚(柄物と無地)用意します。表面が外側にくるように裏面同士を合わせます。まち針でとめ、布の端から0.2センチで縫い合わせ、バンダナの完成です。髪に巻いたり首に巻いたり、洋服のアクセントにもなります。鞄のアクセサリー小物にもなるので、1枚で大活躍で人気のアイテムです。
浴衣のリフォームは2種類ある
①寸法(サイズ)直し
寸法直しは、既存の和服を部分的に裁断や縫い直しをし、サイズを変更することです。サイズを変更することで、体型が変わっても長く浴衣を着ることが出来ます。洋服の場合だと、ズボンの裾上げはしたことがある人が多いでしょう。
②仕立て直し
仕立て直しは時間がかかり手間なので、自分ではやらずにリフォーム専門店に任せるという人が多いかもしれません。和服を全体的にバラバラに解き、湯のしや洗い張りをし裁断、縫います。
浴衣の簡単リフォーム3選
リフォーム方法①裄
裄とは、頸の中心から手首の踝までの長さ(肩幅と袖幅を足した長さです。裄のリフォームですが長くしたい場合は、袖を浴衣から外し袖と肩の部分の縫い代を出し、丈を伸ばします。短くしたい場合は、好みの長さに縫い代を切り調節します。袖幅より肩幅が2センチ短いとバランスが良いです。
リフォーム方法②袖丈
袖丈とは、袖の上下の長さです。既製品の着物(浴衣)の袖丈は49センチのものが多いです。袖丈のリフォームですが長くする場合は、袖下部にある縫い代を出し好みの長さに調節します。短くしたい場合は、柄のある部分を切らぬよう気をつけながら、袖を切り短くします。
リフォーム方法③身丈
身丈とは、頸の中心から(肩から測る方法もあります)裾までの長さです。身丈のリフォームですが、長くしたい場合は腰のおはしょり部分の縫い代を出し、丈を伸ばします。短くしたい場合は、裾部分を好みの長さに生地を切ります。
浴衣の簡単リメイク・リフォーム術を試してみよう
浴衣生地のリメイク・リフォーム方法をご紹介してきましたが、人気の洋服やヘアアクセサリー、小物だけでなく、様々なものをリメイクすることができますね。リフォームは少し難しいかもしれませんが、皆さんもリメイク・リフォーム方法を参考にしながら、自分なりのアレンジ方法でお気に入りのものを作ってみて下さい。
いらない洋服で、ワンピースからスカートにしたり、ガーランドなどの小物にしていたりと沢山のリメイク方法が紹介されています。ぜひ参考にして下さい。
思い出深いけど着れなくなってしまった服など、なかなか捨てられない服はどうしていますか?簡単にリメイクできたら捨てずに済みますね。下記の記事では29つのリメイク方法を紹介しています。是非参考にしてみて下さい。
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