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知っておきたいホテルの浴衣マナー15選!外出はOK?正しい着方は?

更新:2020.10.30

ホテルの部屋着として浴衣が出ることはよくありますが、決まったマナーがあるのかどうか気になりませんか?浴衣を着ての行動は、どこまでが許容範囲なのかをご紹介していきますね。知っておきたいマナーと正しい着方を抑えるために、ぜひ目を通してみてください。

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用途編|ホテルの浴衣マナー3選

①予約時にチェックする

パソコンを操作する手

ホテルでの浴衣の扱いについては、予約時にチェックできるものはしておきましょう。すべてのホテルではありませんが、宿泊に関するQ&Aなどで、浴衣について触れられていることがよくあります。

温泉をメインとしているホテルだと、予約時にサイズの指定までできる場所もありますね。大人用や子供用など、予約人数に応じてサイズの記載を求められるケースも見られます。宿泊をメインとするホテルでも、浴衣について触れている場所があるので、予約時にチェックしておきましょう。

②利用案内に目を通す

ホテルの一室

ホテルの部屋に浴衣が準備されているときは、ホテルの「利用案内」にも目を通しておくと安心です。浴衣の扱い方は、ホテルによって異なることが多いので、チェックしておきましょう。例えば、浴衣で廊下に出ることをマナー違反として明記している場所もあれば、許容している場所もあります。

③部屋内なら使い方は自由

ソファでくつろぐ女性

ホテルの部屋に準備されている浴衣は、部屋内での着用であれば使い方は自由です。部屋着としてくつろぐために使っても良いですし、寝るときだけ使用するのもOKです。備え付けの浴衣は使わず、愛用の部屋着を使うことも自由ですね。

また、湯上がりにローブの代わりに引っ掛けたり、少しだらしなく着崩したりしていても部屋内であれば問題ありません。着用限定ですが、自由に使いましょう。

館内編|ホテルの浴衣マナー3選

①大浴場などのプライベートスペースはOK

温泉に浸かる女性

ホテルの館内を浴衣で出歩けるのは、大浴場などの「プライベートスペース」と認識されている場所です。その都度着替えるのは大変なので、浴衣&スリッパで気軽に行けるとありがたい場所ですね。以下のような場所が、利用案内で館内のプライベートスペースとしていることが多いので、参考にしてみてください。

プライベートスペース例

  • 大浴場に続くスペース
  • 露天風呂などの大浴場
  • 湯上がりサロン
  • ランドリー
  • リラクゼーションスペースなど

②食事処などのパブリックスペースはNG


コーヒー

ホテルの館内で「パブリックスペース」とされている場所は、浴衣では行かないようにしましょう。食事の場所のような公の場では正装で、という海外の考えに基づくマナーです。

浴衣は、寝るときなどに利用するプライベートな場での服装ですね。浴衣にスリッパをひっかけて少し廊下に出たり、自動販売機まで飲み物を買いにいったりという簡単な行動でも、「パブリックスペース」であれば控える必要があります。

基本的に食事をする場所は、ホテルではパブリックスペースと認識されますが、温泉がメインのホテルだと、朝食のための食事会場や、宴会のための食事会場も浴衣OKとすることが多いですね。

パブリックスペース例

  • 食事処(レストラン)
  • コーヒーラウンジ
  • ロビー
  • エントランス
  • ホール

③ロビー以外はOKの場合もある

ホテルの庭

パブリックスペースの認識が狭いホテルであれば、ロビーさえ浴衣で行かなければOKという場合もあります。食事処や土産物店など、館内に利用する施設が多い場合は、頻繁に着替えをしなくて済むのでありがたいですね。気軽にくつろげる浴衣で、ロビー以外の館内を自由に歩けるのは楽です。

しかし、いくら館内が浴衣OKでも、着方を間違えてしまってはロビーに足を踏み入れなくてもマナー違反です。着方に関するマナーも押さえて、見苦しくならないように気をつけましょう。

ロビー以外での着方のマナーの前に、浴衣を着付ける方法そのものが知りたい方には、こちらの記事が参考になります。旅館での浴衣の着付け方に関する記事ですが、ホテルの浴衣でも共通します。しっかりと着付けることがマナーへの第一歩です。

外出編|ホテルの浴衣マナー3選

①浴衣での外出はNGなホテルが多い

浴衣での外出は、NGとするホテルは多いので注意しましょう。ホテルの外という意味ではもちろんですし、部屋の外もNGだと考えておいてください。なぜならホテルでは、宿泊している部屋の外は「パブリックスペース」として認識されるためです。旅館とは異なり、一歩出ると公の場になります。

とくに、温泉ではなく、宿泊をメインとしているホテルで注意が必要です。部屋に浴衣が準備されていたら、「利用案内」に目を通しておくことをおすすめします。「浴衣での外出はお控えください」のような案内が明記されていたら、室内でくつろいだり寝るときに着たりするだけに留めましょう。

②一部のみ外出OKのホテルもある


利用するホテルによっては、館内の一部のみ外出OKとするホテルもあります。館内に「プライベートスペース」として認識される場所が多い場合ですね。

ホテルの利用案内に、浴衣で出歩いても良い場所が明記されていることが多いので、チェックしておきましょう。どこまでを「プライベートスペース」とするかは、ホテルによって異なるので注意してください。

③完全外出OKも見られる

温泉をメインとするホテルなどでは、完全外出OKとしている場所もあります。ホテルの館内だけでなく、近くの土産物店を散策するなど、建物から出てもOKとする場合ですね。とくに利用案内に「自由に出歩いても良い」と明記されている場合は、気兼ねなく浴衣でも出歩けます。

着方編|ホテルの浴衣マナー3選

①左側を上にする

ホテルの浴衣の着方で注意したいのは、襟の位置です。どっちが上かで迷う方も多いかもしれませんが、必ず左側を上にして着るようにしましょう。

左側を下にしてしまうと、死装束のときの着方と同じになるため、縁起が悪いものとして扱われます。部屋で寝るだけでも、なんとなく避けたい着方ですね。他の宿泊客と出会う可能性があるスペースでは、なおのこと注意したい着方です。

ちなみに、着物や浴衣はよく「右前」という言葉が使われますが、「右前=右を先に体に密着させる」という意味です。右が上か左が上か、混乱させる原因になっている言い方ですね。右を先に体に合わせて、左側を上に重ねるのが正しい着方です。

②肌着は臨機応変に

鏡に映った姿を見る女性

もともと浴衣は寝るときに着用する衣服だったので、現在でも肌着は不要とされています。ホテルの部屋で寝るだけであれば、ブラやパンツなど着けないほうが、気楽に過ごせるという人もいるでしょう。

しかし、出歩く場合はさすがに不安ですね。出歩く場合は、下着を着用して上に丹前を羽織るようにすれば良いでしょう。透けて見えるのが避けられますし、通常のブラで浴衣のラインが崩れても隠すことができます。

丹前なしの場合であれば、スポーツ用のブラやキャミソールを着ておくことをおすすめします。通常のブラは、浴衣のラインを崩してしまいますが、スポーツ用ブラであれば軽減できます。


③着崩れに注意する

ホテルの館内を歩く場合に、注意したいのが着崩れです。ロビーなどに行かないにしても、襟や裾がはだけてしまうと見苦しくなるので、周囲への配慮として気をつけておきたいポイントです。

ホテル内を歩く場合は、浴衣の着方をしっかりと押さえて、着崩れしないようにしましょう。また、動作によって着崩れしてしまうことがあるので、浴衣での動き方にも配慮すると良いでしょう。

浴衣の着崩れ防止の方法や、直し方を知りたい方は、こちらの記事に目を通してみましょう。夏祭り用の浴衣の紹介ですが、ホテルの浴衣にも共通する事項が揃っています。浴衣での動き方を押さえておくと、所作も上品になるのでおすすめですよ。

使用後編|ホテルの浴衣マナー3選

①部屋の分かりやすい場所に置く

ホテルのベッド

寝るときや出歩くときに使用した浴衣は、チェックアウトの際には、部屋の分かりやすい場所に置いておけばOKです。とくに置き場所などの指定はされないことが多いので、浴衣を脱いだら、ベッドメイクの方などが分かりやすい場所に置いておきましょう。置いてあった場所に戻しておくのも一つです。

②簡単に整えて置く

畳んだ浴衣

浴衣を使った後のマナーとして、簡単に整えて置くよう配慮しましょう。寝るときに使った浴衣などをぐちゃぐちゃに丸めて放置するのは、マナーの観点からは避けたい行動です。綺麗に折りたたむ必要はありませんが、ある程度は整えてからチェックアウトすると気持ちいいですよ。

③持ち帰りはNG

ホテルのロビー

ホテルのアメニティは持ち帰れるものが多いですが、浴衣は対象外となります。間違えて持ち帰らないように気をつけてくださいね。うっかり荷物に紛れ込んでしまっていた場合は、ホテルに連絡すると良いでしょう。送り返したり、記念に手元に残したりなど、持ち帰ってしまった浴衣の対処法を教えてくれるはずです。

浴衣以外のホテルでのマナーは?

ここまで、外出やロビーでの使用NGなど、ホテルの浴衣についてのマナーをご紹介してきました。しかし、ホテルで気をつけたいのは、浴衣だけではありませんね。スリッパや食事などのマナーについてもご紹介します。

①ロビーでの写真は避ける

フロント

ホテルのロビーは、たくさんの宿泊客が集まる場所なので、写真撮影は避けるようにしましょう。ホテルはプライベート性が高い場所なので、他人の写真に写ってしまうのは避けたいという方は多いことでしょう。素敵なロビーなので記念に残したい気持ちがあるかもしれませんが、我慢するようにしましょう。

②ホテル内のスリッパはNG

スリッパ

ホテル内をスリッパで歩くのは、基本的にNGです。温泉がメインのホテルでは、自由にスリッパが使える場所も多いですが、宿泊メインだと厳しいことがあります。

スリッパは、浴衣と同様の扱いだと考えておきましょう。公の場で使うアイテムではないため、部屋での使用に留めておくのが無難です。どうしても気になる場合は、「利用案内」を見て、スリッパの扱いに関する記述がないか確認しておくと良いでしょう。

③部屋や食事処以外での飲食もNG

チョコレートを食べる女性

ホテルでは、部屋や食事処以外での飲食も基本的にNGです。食べ物や飲み物を、館内の好きな場所で気軽にいただくのはマナー的に避けたい行動なので注意してください。

また、部屋食付きの場合は、がっつりとした食事は部屋でも持ち込み不可です。誕生日のケーキなどの特別な食べ物は、事前にホテルに相談しておくと良いでしょう。

④寝るときのアロマにも注意

アロマセット

寝る前にアロマを焚く習慣がある方は、ホテルでは避けるように注意しましょう。お気に入りの香りでくつろぎたいこともあるでしょうが、残り香でホテルや他の宿泊客の迷惑になる可能性があります。また、煙が火災報知器にひっかかる可能性もゼロではないので、ホテルでのアロマはNGです。

ホテルの浴衣マナーを押さえて滞在を楽しもう

ホテルの浴衣マナーは、意外にNGとなるものが多いですね。また、ホテルによっても扱いに違いがあるので、注意が必要です。確実なのは、ホテルの利用案内にしっかりと目を通しておくことですね。

浴衣マナーをきちんと押さえておけば、滞在も楽しいものになるでしょう。スリッパやアロマの使用など、他のマナーの注意点と併せて、楽しい滞在の役に立ててくださいね。

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