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集合的無意識とは?意味や簡単な例を用いて説明!イメージや言い換えも

更新:2019.07.11

あなたは、「集合的無意識」という言葉の意味を知っていますか?当記事では、この言葉の意味やその例について分かりやすく簡単に説明していきます。特に心理学に興味がある人は楽しめる内容だと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

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集合的無意識の意味とは?

集合的無意識の意味①心の奥深くに潜む全人類共通の無意識

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集合的無意識の意味の1つ目は、「心の奥深くに潜む全人類共通の無意識」です。後に人間の意識の段階については詳しくお伝えしますが、集合的無意識とはその意識の段階の中でも一番深いところに存在するものだと定義されています。

そして、それは言葉や文化などの違いを越えて全人類に共通しているものだと言われています。また、「無意識」とあることから、この存在について多くの人が気付いていません。それでいて全人類の人の中にあるものなので非常に興味深いものだと言えます。

集合的無意識の意味②C.G.ユングが分析心理学で定義した気付くヒント

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集合的無意識の意味の2つ目は、「C.G.ユングが分析心理学の中で定義した気付くヒントを与えるもの」です。まず集合的無意識という概念は、C.G.ユングが始めた分析心理学の中から生まれてきました。

ユングは、その中で集合的無意識を「気付くヒントを与えるもの」とも定義しました。無意識の状態というのは、自分では意識できない自分の隠された部分を映し出しています。その意味では、彼は集合的無意識を「普段気付いていないものに気づくヒントを与えるもの」とも考えていました。

集合的無意識を説明できる簡単な例5選!

集合的無意識を説明できる簡単な例①仕事に対する集合的無意識

仕事

集合的無意識を説明できる簡単な例の1つ目は、「仕事に対する集合的無意識」です。私達人類は、「仕事」に対してどんなイメージを持っているでしょうか?「しんどい」「忙しい」「苦痛なもの」と捉えている人が多いかもしれません。

もちろん、この仕事に対する無意識下にあるイメージも個人によって違いはありますが、人類が集団で何となく共有しているものがありますよね。まさにこれが集合的無意識だと言えます。

集合的無意識を説明できる簡単な例②お金に対する集合的無意識


お金

集合的無意識を説明できる簡単な例の2つ目は、「お金に対する集合的無意識」です。あなたは、お金に対してどんな無意識のイメージを持っているでしょうか?「使うと無くなる」「いつも足りない」「好きなものが買えるツール」など色々ありますね。

21世紀に生きる私達は、基本的には生きる上でお金というものから逃げることができません。全人類が日々接するお金にも集合的無意識が潜んでいます。存在が身近過ぎてそれを解説するのは難しく感じますが、それは確かに存在しています。

集合的無意識の簡単な例③女神や菩薩像へのイメージに対する集合的無意識

女神

集合的無意識の簡単な例の3つ目は、「女神や菩薩像へのイメージに対する集合的無意識」です。分かりにくいと思うので簡単に解説しましょう。世界中には、数々の女神像や菩薩像というものが存在します。そしてそれが西洋の別問わず、微笑み方や容姿などが良く似たものが多くあります。

ユングは、女神や菩薩像は「母性の象徴」であるとし、これは場所がどこであっても共通した人々の無意識下にあるイメージから来るとしました。国や文化が違ってもそのイメージが似通ってくるというのは興味深いですよね。

集合的無意識を説明できる簡単な例④自然へのイメージに対する集合無意識

自然

集合的無意識を説明できる簡単な例の4つ目は、「自然へのイメージに対する集合無意識」です。古くから人は、自然を神のように崇めたり、尊ぶということをしてきました。太陽崇拝などもその流れの一つだと言えます。

ユングは、これも世界中各地で見られる傾向で、この自然に対するものも集合意識だと解説しました。確かに、東洋問わず共通するポイントが多いような気もしますね。

集合的無意識の簡単な例⑤ふっくらした体型の女性に対する集合無意識

女性

集合的無意識の簡単な例の5つ目は、「ふっくらした体型の女性に対する集合無意識」です。ユングは、ふっくらした体型の女性は母親の原型だと解説しました。世界中の女性を描いた絵画などにはふっくらした女性が多いですよね。


これは、人々が無意識に女性のふくよかな姿に母親の面影を重ね合わせるからだと彼は考えたのでしょう。確かに子供を出産前の妊婦や出産後の母親はふっくらした体型をしていますよね。

集合的無意識以外に存在する意識の種類とは?

集合的無意識以外に存在する意識の種類①意識

本

集合的無意識以外に存在する意識の種類の1つ目は、「意識」です。意識を大きく二つの種類に分けると、「意識」とこの記事でも話題にしている「無意識」に分けることができます。

文字通り、意識は自分が意識できる範囲の意識のことで、全体の3パーセントを占めるとされています。その逆が無意識で、自分では意識できず、全体の97パセーントを占めていると解説されます。

集合的無意識以外に存在する意識の種類②個人的無意識

学び

集合的無意識以外に存在する意識の種類の2つ目は、「個人的無意識」です。ユングは、無意識は更に二つに大別され、そのうちの一つが「個人的無意識」と理論づけました。

この個人的無意識は、より自分の生い立ちや性格などに起因した無意識の中にあるイメージを表しています。彼の解説では個人的無意識のもっと下に集団的無意識が存在するそうです。

ここまで、集団的無意識の意味やその他二つの意識の段階についても解説してきました。下記関連記事では「行動心理学で人の行動を読み取る方法」についてまとめています。恋愛で相手の気持ちを知るコツについても学ぶことができますよ。興味のある方はぜひこちらの内容も参考にしてみてください。

集合的無意識の言い換えとは?

集合的無意識の言い換え①人類が共通して思い込んでいること


言い換え

集合的無意識の言い換えの1つ目は、「人類が共通して思い込んでいること」です。冒頭でこの集合的無意識の意味をご説明してきましたが、もっと簡単な言葉に言い換えるとこのような言い回しになります。

無意識化にあるイメージとは、すなわち思い込んでいることと言えます。ポイントは人類が共通してという点でしょう。個人としてではなく、全人類がそれを共有しています。

集合的無意識の言い換え②人類が共通して持つ無意識の信念のこと

言葉

集合的無意識の言い換えの2つ目は、「人類が共通して持つ無意識の信念のこと」です。1つ目でご紹介した「思い込み」という言葉は、「信念」とも言い換えられます。従って、集合的無意識は「人類が共通して持つ無意識の信念のこと」と言い換えることもできます。

集合的無意識の言い換え③人類の無意識の根っこにあるもの

木

集合的無意識の言い換えの3つ目は、「人類の無意識の根っこにあるもの」です。これは、かなり抽象的な表現ではありますが、ユングの言葉が起源となっています。ユングは、現実の世界のことを「花」に例えて、「我々が見ているのは、花であり、それは過ぎ去る。しかし、根は変わらない。と説きました。

まさにこの根の部分が「集団的無意識」を指します。この言葉を借りると、「人類の無意識の根っこにあるもの」が集合無意識であると言い換えることもできるでしょう。

自分の無意識に意識的になるためにできることとは?

自分の無意識に意識的になるためにできること①自分の感情に敏感になる

感情

自分の無意識に意識的になるためにできることの1つ目は、「自分の感情に敏感になる」です。自分の感情が過剰に反応するところにはその原因があります。感情に飲み込まれることなくそれに敏感になって見つめられると、無意識の反応に意味付けをしてそれを変えていく助けにもなります。

自分の無意識に意識的になるためにできること②自分の信念に敏感になる

信念

自分の無意識に意識的になるためにできることの2つ目は、「自分の信念に敏感になる」です。自分の感情が反応する場所には自分の信念が潜んでいます。例えば、誰かの批判に感情が反応する人は、「私は人から批判されるべきではない」という信念を持っているかもしれません。

しかし、この世界で生きて人と関わっていく以上、人からの批判から完全に自由になるというのは難しいでしょう。そのことに気づけたら、その信念を手放し、「批判されても良い」自分に変わることができます。

自分の無意識に意識的になるためにできること③常に自分を客観的に見る

眺める

自分の無意識に意識的になるためにできることの3つ目は、「常に自分を客観的に見る」です。無意識を意識化するには、とにかく無意識に反応する自分に流されず、それを客観的に見る姿勢を保つことです。

イメージとしては、何かを感じたり考えたりする自分を上から鳥瞰するようにしましょう。そうすると、自分がどんな感情や思いに囚われやすいか?を客観的に見ることが可能となり、意識化してそれを変化させることができます。

集合的無意識の意味やイメージをしっかり理解して日常生活に活かそう!

前進

当記事では、集合的無意識とは?またその言い換えなどについて解説してきました。今まで心理学に興味があり、言葉自体は聞いたことがあるけど詳しい内容は知らなかったという方もいたかもしれません。この言葉がユングによって定義付けられたものだったこと、人類共通の意識を表すものだということも分かりましたよね。

記事内でもお話した通り、私達の意識のまさに97パーセントもの領域を支配しているのが集合的無意識を含む無意識です。この部分を自分で上手に取り扱えるようになると人生が好転していきます。ぜひあなたも集合的無意識の意味やイメージをしっかり理解して日常生活に積極的に活かしていきましょう。

下記関連記事内では、「鏡の法則とは?」ということについて分かりやすくまとめています。心理学を学ぶ上でも重要な法則となる鏡の法則とは、一体どんなものなのでしょうか?当記事を読んで心理学により興味が湧いた方にも、おすすめの内容です。下記記事の内容もぜひチェックしてみてください。

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