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韻を踏むとは?意味とラップ・歌詞の例・英語の言葉や探せるサイトは?

更新:2019.06.21

韻を踏むという言葉を知っていますか?同じ音を繰り返すことでリズミカルで楽しいものが生まれる言葉遊びの一種ですが、ダジャレと間違われることも多々あります。そんな誤解の多い韻を踏むについて紹介します。韻を踏んだラップ・歌詞の一例や探せるサイトも要チェックです。

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韻を踏むとは?韻を踏んでるの意味は?

韻を踏むの意味とは「同じ音を繰り返す」こと

意味

韻を踏むとは「同じ音を繰り返す」ことを意味する言葉です。韻を踏む場所は言葉の最初に位置する頭韻、最後に位置する脚韻などがあります。

例えば、「サンドでサイドは最後だ」のように単語の最初を同じ音にしたのは頭韻を使った言葉遊びで、「甘いが固いせんべいはヤバイ」のように単語の最後を同じ音にしたのは脚韻を使った言葉遊びとなります。

場所を問わない韻もある

種類

韻には頭韻・脚韻があると説明しましたが、中には場所を問わない韻も存在します。「a・i・u・e・o」の母音で踏んでいる母韻とそれ以外の音で踏んでいる子韻があります。

前者は「アン・ハサウェイ_バイ・ザ・ウェイ」のように、二つの言葉の最後の部分(脚韻)が同じ母音なので、母韻とされています。また、母音と子音が混じった言葉が多数存在するため、言葉によっては母韻と言わない場合があります。

後者は「Lonely_only」のように、二つの言葉の「ly」で踏んでいるため子韻とされています。これは、英語で多く使われている表現技法です。

韻を踏むことでリズムが生まれる

リズム

韻を踏みながら喋ることで、普段の会話よりも楽しげなテンポが生まれ、リズミカルになります。このリズム感が出てくることによって、利き手はフレーズが聞き取りやすくなり、印象深く記憶に残ります。そのため、韻をラップや歌詞に取り入れる場合が多々あります。

韻を踏むを英語にすると「rhyme(ライム)」

英語

韻を踏むことを英語で表現すると「rhyme」になります。rhymeの他の日本語訳としては「韻」や「同韻語」がある通り、同じ音を繰り返すという意味を持ちます。

こちらの記事では、英語のスラング「nope」についてまとめられています。世の中には様々な英語が存在していますが、その中でもスラングであるnopeには否定を意味する「no」という意味が込められています。こちらの記事を読んで、チャットやTwitterなどでnopeを使いこなしてみましょう。

韻を踏むが生まれたきっかけ


中国

頭韻や脚韻が生まれたきっかけは、古代中国誕生した詩一つである「絶句」がきっかけとされています。これは、一つの詩の中に存在する、偶数句にある文字の音を揃えるという規則がある詩を指します。

この絶句が日本にも伝わり、貴族の間で似たような詩が作られるようになりました。この時、古代中国と同じように文字の音を揃える決まりも守られており、これを「韻を踏む」と表現するようになったと言われています。この言葉が現代でも使われているものと同じだという説が有力です。

韻を踏む方法とは?ラップ・歌詞の例5選!

韻を踏んでいるラップ・歌詞の例①日本童謡「線路は続くよどこまでも」

線路

韻を踏んでいるラップ・歌詞の例1つ目は、日本童謡「線路は続くよどこまでも」です。元々アメリカ民謡として歌われていたものに日本語の詞がつけられたものですが、現在の日本では童謡として浸透しています。

韻を踏んでいる箇所は「のをこえ_やまこえ_たにこえて」の部分になります。文章にして表示すると、母音の「e」が続いているのがわかります。これによってリズムが生まれているのです。

韻を踏んでいるラップ・歌詞の例②P-MODEL「論理空軍」

空軍

韻を踏んでいるラップ・歌詞の例2つ目は、P-MODEL「論理空軍」です。P-MODELが販売したアルバム「音楽産業廃棄物~P-MODEL_OR_DIE」に収録されている曲で、メンバーの顔が映し出された爆撃機がビルを爆破するPVで有名です。過激な歌詞ながらもメッセージ性があるため、人気曲でもあります。

韻を踏んでいる箇所は「夢に見た_再生の空_再開の空」になります。文章にして表示すると母音の「a」が続いているのがわかります。また、サビには「夢に見た」の後に「再生の日へ_再会の日へ」や「再生の地へ_再会の地へ」と変更しているため、韻によりもう一度立ち上がろうという意味が含まれているのが読み取れます。

また、歌詞を見ると「UNDO」「REDO」「CAN_DO」といったコンピュータ用語を使ったり、「塀へ」「壁へ」といった場所へ向かうような言葉で脚韻を踏んでいるのがわかります。このように、一貫したテーマを持っているため、メッセージ性を持った歌を作るにはどうすればいいのかがわかる一曲と言えるでしょう。

韻を踏んでいるラップ・歌詞の例③Mr.Children「名もなき詩」

詩

韻を踏んでいるラップ・歌詞の例3つ目は、Mr.Children「名もなき詩」です。Mr.Childrenが販売したシングル「名もなき詩」に収録されている曲で、ライブ映像が公式サイトで公開されています。この曲は、オリコンチャートで週間1位、1996年度年間1位を記録したこともあります。


韻を踏んでいる箇所は「Oh_darlin_僕はノータリン」になります。文章にして表示すると頭韻と脚韻を踏んでいるのがわかります。また、「Oh_darlin」に続く歌詞として「このわかだまり」や「夢物語」など、母音の「i」が続いている部分もあります。

韻を踏んでいるラップ・歌詞の例④小沢健二「今夜はブギー・バック」

ラップ

韻を踏んでいるラップ・歌詞の例4つ目は、小沢健二「今夜はブギー・バック」です。小沢健二がラップユニット「スチャダラパー」とコラボレーションした楽曲で、小沢健二メインとスチャダラバーメインの2バージョンがリリースされたことで話題を呼びました。この曲は多くのミュージシャンにカバーされることになりました。

韻を踏んでいる箇所の一例は「ダンスフロアーに華やかな光 _僕をそっと包むようなハーモニー」があります。文章にして表示すると「華やかな光」と「ハーモニー」が脚韻として踏んでおり、音で聞くと「ダンスフロア」と「僕をそっと」も踏んでいるのがわかります。

この他にも、「パーティ続き燃え上がる二人_操作ベイビー今宵のリアリティー」など、韻を踏んでいる箇所はたくさんあるので、気になる人は上記の動画を再生したり、歌詞を検索して探してみましょう。

韻を踏んでいるラップ・歌詞の例⑤Silent_Siren「八月の夜」

夜

韻を踏んでいるラップ・歌詞の例5つ目は、Silent_Siren「八月の夜」です。2015年にSilent_Sirenが発売した10thシングル「八月の夜」に収録されている楽曲で、当初はバラード調だったものをテンポアップしたものとなっています。

韻を踏んでいる箇所の一例は「上に上がる口角_合格点をあげるよ」です。文章にして表示すると「口角」の直後に「合格」が子韻として踏んでいるのがわかります。この他にも、「振れる_触れ_溢れ_重なる」と連続で踏んでいたりと、リズム感を重視しているのがわかります。

英語で韻を踏む方法とは?韻を踏んでる英語の例は?

韻を踏んでる英語の例①Top_of_the_World

英語

韻を踏んでる英語の例1つ目は、Top_of_the_Worldです。アメリカのポップスデュオ兄妹「The_Carpenters」が1972年に発表した楽曲で、アメリカのシングル人気チャートで1位を獲得しています。日本では日本語訳歌詞が歌われており、現在でも複数のミュージシャンがカバーしています。


韻を踏んでいる箇所の一例として「Such a feelin's comin' over me」と「There is wonder in most every thing I see」が挙げられます。文章にして表示すると、前者の「me」と後者の「see」が同じ母音で終わっているのがわかります。

他にも、「Everything I want the world to be」と「Is now comin' true especially for me」も脚韻を踏んでいるのがわかります。

韻を踏んでる英語の例②きらきら星

夜空

韻を踏んでる英語の例2つ目は、きらきら星です。イギリスの詩人が作った詩「The Star」を替え歌「Twinkle, twinkle, little star」が童謡として全国に広まったものです。日本でも日本語訳されて「きらきら星」という名前で有名になっています。

韻を踏んでいる箇所の一例として「Twinkle, twinkle, little star How I wonder what you are」があります。文章にして表示すると、「star」と「are」が脚韻として踏んでいるのがわかります。

この他にも、「Up above the world so high Like a diamond in the sky.」の「high」と「sky」も踏んでいます。

韻を踏んでる英語の例③Amazing_Grace

賛美歌

韻を踏んでる英語の例3つ目は、Amazing_Graceです。イギリスの牧師が作詞した賛美歌で、アメリカ合州国で最も慕われ愛唱されている曲の一つです。作曲については、アイルランドなどの民謡を掛け合わせて作られたとか、南部アメリカで作られたなど、諸説あります。

韻を踏んでいる箇所の一例として「Amezing grace how sweet the sound That saved a wretch like me.」と「I once was lost, but now I'm found Was blind but now I see.」があります。

文章にして表示すると、「sound」と「found」が母韻として踏んでいたり、最後にある「me」と「see」が脚韻として踏んでいるのがわかります。

韻を踏むとダジャレの違いとは?

韻を踏むとダジャレの違い①母音が全て一致しているか

違い

韻を踏むとダジャレの違い1つ目は、母音が全て一致しているかです。韻を踏むには二つの言葉の母音が2つ以上一致している必要がありますが、ダジャレは母音が全て一致しています。

例えば、「このカレーは辛え」という文章は、カレーと辛えが「aee」というように、同じ母音になっています。この場合はダジャレとして扱われます。これを韻として扱うならば、「このカレーは華麗」に変えて、「aee」を「aei」というように、母音を変える必要があります。

韻を踏むとダジャレの違い②長い文章で楽しませられるか

楽しい

韻を踏むとダジャレの違い2つ目は、長い文章で楽しませられるかです。ダジャレよりも条件が緩いのですが、その分長い文章を使ったり、多くの言葉で踏まなければなりません。

例えば、「華麗な鰈(かれい)にカレイは下令した」という文章にある「華麗な鰈」と「カレイは下令」は同じ母音が7文字含まれています。実際に母音を表記するとどちらも「aeiaaei」になっているのがわかります。このように、韻はダジャレよりも奥が深い言葉遊びとなっています。

韻を踏む言葉を探せるツール・サイトとは?

韻を踏む言葉を探せるツール・サイト①韻ノート

サイト

韻を踏む言葉を探せるツール・サイト1つ目は、韻ノートです。200万語以上の韻を踏む言葉が検索でき、検索の後に実際に踏んだ人も表示されるサイトです。

実際に検索した後、「もっと高度な韻も検索する」ボタンをクリックすれば最初と最後の母音が表示されます。それらを利用した言葉に追加で付け足せば韻がつながるということも教えてくれるので、文章や歌詞の政策に行き詰まったら利用すると良いでしょう。

韻を踏む言葉を探せるツール・サイト②作詞支援ツール

サイト

韻を踏む言葉を探せるツール・サイト2つ目は、作詞支援ツールです。約56万語から韻を踏む単語を検索できるため、作詞やラップ作りに便利です。母音の一致率や文字数を選んで検索することも可能なので、言葉を探すのに困りません。

こちらの記事では、暇つぶしにオススメのサイトについてまとめられています。韻を踏む言葉やダジャレに使える単語を探せるツールのように、思わず読みふけってしまうサイトがネット上に数多く存在しています。こちらの記事を読んで、ちょうどいいサイトを探してみましょう。

韻を踏むことは面白い!

韻を踏むと聞くと、思わずダジャレが思い浮かびますが、きちんと調べていると以外にも奥が深い言葉遊びだということがわかります。また、韻を踏む文章を楽々と書けてしまうと周囲の人から注目されるかもしれません。今回記載した情報を参考にして、周囲をクスッとさせる文章を考えてみましょう。

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