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エベンキ族とは?朝鮮民族のルーツといわれている理由や特徴は?

更新:2021.04.19

エベンキ族は近年、韓国人や朝鮮人のルーツではないかという研究が進んでいます。文化や使われている言語、暮らしなどの共通点やDNA鑑定の結果など多くのことが証明され始めています。そのエベンギ族とはどんな民族なのか、顔や特徴など詳しくご紹介していきます。

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エベンキ族の特徴とは?

エベンキ族は現在ロシアと中国に居住している

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#evenki#

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エベンキ族はツングースク系の民族の一つで、同じ系統のとテュルク系であるヤクート族とオロチョン族、ウラル系であるサモエード人との混血で、多くはロシアの旧エベンキ自治区に住んでいて、ロシア国内では他にサハ共和国にも居住しています。中国では内モンゴル自治区のエベンキ族自治旗や黒竜江省にも居住しています。

ロシアのエベンキ自治区の中心はトゥラという場所で、行政は2007年からクラスノヤルスク地方と統合し、以前のような独立の連邦構成主体の区域ではなくなりました。エベンキ人はロシアならびに中国に多く、モンゴルには千人ほど居住していて、エベンキ人の現在の総人口は、6万人から6万7千人と言われています。

エベンキ族はトナカイの遊牧と狩猟で生活している民族

エベンキ族の生活に欠かせないトナカイは、狩猟の際に荷物の運搬や、騎乗して獲物を追うのに使用され、ミルクを飲んだり、肉を食用にしています。トナカイの世話は基本的に女性が行い、男性は猟をして生活を営んでいます。中国ではトナカイの角を漢方薬としても採取しています。

狩猟で取る対象の獲物は鹿類やキツネ、テンなどで、皮革の採取や、肉や内臓を食用のために捕獲しています。トナカイは交配するための種雄以外は去勢を行なうと普通の雄より体格も立派になり、冬も角が残ります。去勢済みの雄は荒々しさがなくなり扱いやすくなるため、仕事がスムーズにできるようになります。

伝統的なエベンギ族の家は、白樺などの細い気を何本も組み合わせ、円錐形にした天幕式住居で、外側は夏には風通し良く樹皮でおおったり、冬季はトナカイの毛皮で防寒しています。最近は定住のための家は他のロシア人や、中国人の家と同じですが、狩猟やトナカイの移動の際は伝統的な天幕式の住居やテントで野営をします。

エベンキ族は現在ロシア人との混血が増加している


エベンキ族の生活はロシアからの強い影響でを受けています。ロシアならびに中国のエベンキ族も、トナカイの毛皮などと交換して、生活用品や銃、小麦粉を入手し、食生活もパンを焼いたり、紅茶にトナカイのミルクを入れて飲むなどしています。

やじりやナイフ、やりの穂先に使用する金属製品もほとんどは交易によってもたらされましたが、エベンキ族は鍛冶を自ら行っており、作り直すことも可能でした、土器は作らず、容器などのほとんどは木の皮や木製でつくられていました。現在の狩猟には銃が使用されるなど、新しい道具が取り入れられています。

現代のエベンキ族は定住している家などは、通常のロシア人と同様に暮らし、混血も増加しており、以前のような過酷な生活を続けている人は少なくなっています。中国でも同様にその影響を強く受け、新しい生活様式や道具が取り入れられ、中国のエベンキ族の女性も、ロシア人のような布を巻くなど現代化が進んでいます。

信仰する宗教とは主にシャーマニズムや自然崇拝

エベンキ族はシャーマニズムを主に信仰しており、それはとても発達していて、少数の大シャーマンを階層の頂点としています。儀式用に使われる衣装もたくさんの美しい装飾が華やかにほどこされています。他方ではシャーマニズムからは遠ざかり、カラスやクマ、フクロウ、オオカミなどの動物や自然への崇拝者もいました。

現在はロシア人と関わりの強いエベンキお族の人々は、ロシア正教の宣教師による熱心な布教活動で、シャーマニズムと並行してキリスト教を信仰する人も増加しています。

韓国人・北朝鮮人のルーツがエベンキ族だといわれている理由は?

朝鮮半島にエベンキ族が北方からやってきた!

紀元前に誰も住んでいなかった朝鮮半島に、日本列島から縄文人が渡り文化を築いていました。日本のものとは異なる文様ですが、縄文土器も見つかっています。3世紀以前は朝鮮半島の北部は漢民族が支配し、南部は倭人が支配する和漢共栄時代が築かれていましたが、満州のフヨ人による攻撃で、三民戦争が始まります。


そこにエベンキ人が北方からやってきたと言われています。エベンキ人は攻撃を仕掛け戦争が始まり朝鮮半島に到達しました。そこで生まれたエベンキ人との混血が、現在に続く朝鮮民族、朝鮮人と韓国人のルーツだと言われています。

DNA鑑定の結果でルーツが証明されている

近年に発表された現在の韓国人のDNAを調べた結果、女性の遺伝子は縄文人に近いもので、男性のDNAのルーツは日本人とはまったく異なるものでした。それによって、朝鮮民族は攻めてきたエベンキ族と混血して生まれた民族だと考えられ、韓国人男性の今に残るエベンキ族のDNAから、導き出された検査結果なのです。

文化や習慣に類似する特徴がある

韓国には木に人の顔や体を人形のようにかたどった、彫刻の守り神であるチャンスンというトーテムポールが多くあります。中国や日本にトーテムポールを立てる文化はないので、エベンキ族にあるその習わしの面からも、朝鮮民族は同じルーツであったと考えられています。

埼玉県の日高市の高麗神社は、かつて朝鮮半島から日本に移り住んだと言われる、高句麗の王族たちが祀られている神社です。駅にも赤いトーテムポールがあり、地下女将軍と天下大将軍と書かれた文字が、ひときわ目立っています。将軍標とも呼ばれ朝鮮半島ではかつて鬼神信仰があり、疫病や災難に対する魔除けでした。

朝鮮民族に食べ物の嗜好が似ている

トナカイの肉などクセのある臭みの強い食品を好んで食べるエベンキ族と、韓国や朝鮮の民族は類似するところがあります。ニンニクを大量に使った唐辛子などの刺激が強いキムチや、干したタラなどの食品を好んで食べる点は共通するところがあります。DNAの観点からも食べ物の嗜好が類似していると言われています。


韓国人や朝鮮人に顔が似ている

エベンキ族の顔の特徴は、トナカイなどの干した肉や凍った肉などの、硬いものを噛むために発達したアゴと頬を持ち、ロシアの北方に位置する極寒の地域に対応した小さな目や鼻の穴などがあります。そういった特徴は韓国人や朝鮮人にとてもよく似ているポイントが多くあると言われています。

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言葉が類似している

韓国にアリランという有名な歌があり、耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。朝鮮語ではアリランの意味は不明だそうですが、エベンキ族にはアリランスリランという歌があり、意味は迎える・感じ取るだそうです。両方の歌を聞き比べると、節回などがよく似ています。

韓国外国語大学のロシア語科の教授であるカントクス氏が、朝鮮民族の言語などの研究をしています。二つの言語には偶然とは言い切れないほど、共通の言葉があります。水はエベンキ語で「ム」韓国語では「ムル」など他にも多数の同じ意味で似た発音があることがわかっていて、さらなる研究が続けられています。

朝鮮民族の歴史に関して学べるおすすめの書籍は?

朝鮮民族の歴史おすすめの本①朝鮮民族を読み解く

朝鮮民族おすすめの本1つ目は、「朝鮮民族を読み解く」です。著者は慶応大学卒業後、ソウル大学の大学院では韓国語教育を専攻し、その後は延世大学や漢陽大学にて日本語講師を務め、韓国に6年間滞在した経験から、多くのことを学び、現状に精通しています。

北朝鮮ならびに韓国は、現代における近代化に向けて、同じ苦悩を味わってきました。宗教を中心に生活をしてきた北朝鮮や韓国の人々の、度重なる困難や深い溝をうめて一体となれるのか。またその接点を見つけ、恨みは解けるのか。日常生活で起こるたくさんのエピソードをまじえて、わかりやすく解説しています。

朝鮮民族のルーツについて初めて興味を持った人が、抱くであろう疑問や関心にも、クリアに対応した内容になっている、朝鮮文化の解説書です。日本人には理解しにくい韓国人や朝鮮人の心情や距離感、思想の本質を明確に表現した奥深い一冊です。著者が実際に韓国で交流し、膨大な資料を分析した結果の集大成は必読です。

朝鮮民族の歴史おすすめの本②朝鮮事情

朝鮮民族おすすめの本2つ目は、「朝鮮事情」です。かつて外国人の朝鮮半島の入国が厳しく、禁じられていた時代に、唯一の欧米人グループとしてフランス人の宣教師たちが布教活動をして回った時の記録です。当地の信者の言葉や自身の体験やなどに基づいて、李氏朝鮮の内情を細かに記したリアリティある書籍です。

特筆すべきは、著者は先進国であるフランスの宣教師でありながら、朝鮮がどんな国に見えても、そういった理由で朝鮮民族を見下してはならないと、後から来たの宣教師や外国人を戒め、誠意を持った姿勢でそのままの事実を正確に書き記すことに尽力していることです。

エベンキ族を知って朝鮮民族の歴史にふれよう!

エベンキ族についてたくさんのことをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。紀元前から続くエベンキ族の長い歴史のルーツは、北方から一部の人々が、朝鮮半島にたどり着いたとされています。そんな世界中に刻まれる数々の歴史は、現在に生きる私たちに影響する、大切な学ぶべきことが多くあります。

知らなければそのまま過ぎてしまう歴史は、少しでも知りたいと思う気持ちがあれば、その時代にさかのぼり背景やルーツを読み解くことによって、そこに流れた多くの事柄にふれられます。ぜひこの機会に朝鮮半島の歴史に興味を深めてくださいね。

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