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ロマ人の特徴は?ヨーロッパの美人が多いロマ民族の生活や差別とは?

更新:2021.04.19

みなさんはロマ人(ロマ民族)をご存知でしょうか?インドからヨーロッパに広がっていった移動型民族のことで、美人が多いことでも有名な民族です。今回は、そんなロマ人の歴史や特徴、文化などをご紹介します。自由な生活をするジプシーですが裏側には苦難もたくさんあるので、ぜひロマ人について学んでみてください!

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ロマ人(ロマ民族)とは?特徴は?

ロマ人(ロマ民族)とは|北インドからヨーロッパへ移住したロマニ系の人々

ロマ人(ロマ民族)とは、北インドのロマニ系の主に中東欧を転々としながら生活を送る民族のことです。移動型民族「ジプシー」の中の一つの民族であり、ヨーロッパ各地で出会うことができます。

ロマ人(ロマ民族)とは|各地で差別を受けてきた歴史も

ロマ人(ロマ民族)は現在定住している人も増えていますが、11世紀から18世紀頃までは定住せずに移動している人が多くいました。14世紀頃からギリシャ、ハンガリー、イタリア、フランス、スペイン、イギリスなどヨーロッパ各地を移動し、自由に暮らしていたとされています。

ロマ人には神聖ローマ帝国のジギスムントにより、巡礼者のための自由な通行許可「皇帝ジギスムントの特許状」が与えられました。しかし過去には国を行き来するために詐称したこともあり、1500年に神聖ローマ皇帝のマクシミリアン1世によって特許状の無効化が図られ、ロマを殺しても罪はないということとなったのです。

その後様々な国での入国禁止令や迫害を受けたロマ人ですが、1950年頃からは徐々に受け入れられるようになりました。しかし現在でも各国でのロマ人を意味する呼び名には物乞いや盗人、麻薬の売人の代名詞として使われている名が多く、差別用語としての認識はあるものの根本的な解決には至っていません。

ロマ人(ロマ民族)の特徴|①世界的な美人が多い

ロマ人(ロマ民族)の特徴1つ目は、世界的な美人が多いことです。ロマ人は魅惑的な美人が多いとされるインドの血を引いているので、浅黒い肌の色にくっきりとした二重、長いまつげが特徴です。全体的にインド人を少し薄くしたような容姿で、ロマ人にはインド人のような世界的美人が多いと言われています。


また世界的な美人が多いだけでなく、ロマ人を遠祖に持つ世界的な有名人もたくさんいます。中には誰もが知っているチャールズ・チャップリン、アメリカの政治家ビル・クリントン、オランダ出身の美人歌手マリスカ・ヴェレスなどが挙げられます。

ロマ人(ロマ民族)の特徴|②いつでもポジティブシンキング

ロマ人(ロマ民族)の特徴2つ目は、いつでもポジティブシンキングなことです。ロマ民族はジプシー音楽やカルメンなどの歌や踊りが好きな民族で、いつも明るくポジティブです。ロマ人のポジティブさはファッションにも現れており、女性にはカラフルなスカートやスカーフを好んで身に着ける人が多いです。

ロマ人(ロマ民族)の特徴|③とても家族思い

ロマ人(ロマ民族)の特徴3つ目は、とても家族思いであることです。ロマ人は家族を中心に転々としているため、家族との絆が深い傾向にあります。子供はもちろん民族の中でも大切にされる存在ですが、成長した子供は親の世話をすることも当たりまえだという考えを持っています。

またここに、家族が嫌い・苦手な人についての記事を載せておきます。ロマ人のように頼りになる人が家族しかいないとなると自ずと絆は深まりますが、日本のように色んなものが散乱していると家族の良さになかなか気づけない人が多いです。ぜひこちらの記事の参考にして、ロマ民族と自分の家族について比べてみてください。

ロマ人(ロマ民族)の生活や文化の特徴は?

ロマ人(ロマ民族)の生活や文化|①とにかく自由


ロマ人(ロマ民族)の生活や文化1つ目は、とにかく自由であることです。ロマ人は移動民族であるので、とにかく縛られることが嫌いです。過去にはオーストリアなどの国がロマ人に定住させようと徴兵を行ったり職業訓練を行ったりしましたが、文化的に合わずにロマ人に定着することはありませんでした。

特に家族のことを重んじるロマ人なので仲間意識が強く、ロマ民族の風習や文化を否定されることがあまり好きではありません。ポジティブなので何でも受け入れるイメージがありますが、あくまでも民族を大切にした上でのポジティブさがあるのです。

ロマ人(ロマ民族)の生活や文化|②タロット占いが得意

ロマ人(ロマ民族)の生活や文化2つ目は、タロット占いが得意であることです。タロット占いとはタロットカードを使って未来を予測したりする占いのことで、現在でも世界的に人気を誇る占いの一つです。15世紀頃にはヨーロッパ各地に、このタロット占いを生業としていたロマ人が多くいました。

タロット占い自体はロマ人発祥ではないという説が有力ですが、ロマ人はタロット占いをする前からインド風の占星術を行っていたと言われています。後にロマ人を良く思っていなかった人々がタロット占いとカバラ文化を無理やり繋げたせいで、ナチスに大虐殺されてしまうことになりました。

またここに、タロットカードや相性診断などの占いを信じる人と信じない人の心理についての記事を載せておきます。ロマ人がタロットカードを行う際の客はヨーロッパ人だったので、ぜひこちらの記事を参考にして当時の人々の性格を探ってみてください!

ロマ人(ロマ民族)の生活や文化|③フラメンコやジプシー音楽の発祥


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Today's movie ”Latcho Drom”💃 久々に映画観ました。 #latbhodrom #ランチョドローム ロマ語で『良い旅を!!』 いつものBARでいつもダンスについて話すイラン人のおじちゃん。 ベリーダンスの演奏をしてる方で、ダンスをしてるならコレは観た方がよい!と… フラメンコ、ベリーダンスも元は一緒の踊り。インドのラジャスタンから始まったようで、ロマ族の旅の過程がストーリーになってます。 ジプシー達がその土地の音楽を取り入れて変化していく過程や、迫害されながらも音楽と生きていく様子が描かれています。 不自由なく生活できる日本、大量生産の世の中で本質を見失っているファッションや生き方に疑問を感じていますが、この映画を観て自分が感じるまま生きて踊り、それがファッションになるんだな…と。 ファッションの仕事をしていたのでファッション寄りの見方になってしまうけど🙏🙏 冒頭のインド、ラジャスタンの少女の踊りが圧巻😍😍😍 衣装やアクセサリーも勉強になりました!! ダンスしてる方もしていない方もお勧め👯 #dance #gypsy #india #movis #flamenco #bellydance #turky #romania #egypt #hungary #rlovakia #france #spain #ロマ族 #ジプシー #loma #旅 #trip #rajasthan

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ロマ人(ロマ民族)の生活や文化3つ目は、フラメンコやジプシー音楽の発祥であることです。ロマ人は歌や踊りが好きであったのに加え自由に生活していたので、ロマ音楽と呼ばれる音楽がロマ人の中から生まれました。ロマ音楽にはハンガリーやルーマニア、スペインの文化を取り入れたものが多くあります。

ロマ音楽にはフラメンコの原型とも言われる独特な踊りや、歌と踊りを軽快なステップに乗せたジプシー音楽なども含まれています。現在でもブルガリアやセルビアでは洗礼や結婚式などの祝いの席には、ロマ人が呼ばれてチョチェクやポップフォークと呼ばれる音楽を演奏することも多々あります。

またロマ人は、19世紀を代表するロマン派クラシック音楽界にも大きな影響を与えました。代表的な作品にはフランツ・リスト作曲の「ハンガリー狂詩曲」や、モーリス・ラヴェル作曲の「ツィガーヌ」などが挙げられます。

ロマ人(ロマ民族)の生活や文化|④一夫多妻制

ロマ人(ロマ民族)の生活や文化4つ目は、一夫多妻制であることです。ロマ民族は人との繋がりを大切にするため、個人所有物という概念がありません。そのため家族も共有する、また財産などの遺産相続を気にする必要がないなどの理由から、複雑な取引などなく自由に結婚、離婚ができたのです。

また長くに渡り自由に放浪して生活していたため、住民権というものを獲得したことがありませんでした。住民権がないとなると細かい法律に縛られることもないので、一夫多妻制が普通とされていたのです。

この一夫多妻制は現在では少なくなってきたものの、ボスニア・ヘルツェゴビナなどのヨーロッパの一部の地域のロマ人の間には未だに残っています。

ロマ人(ロマ民族)について詳しく学べる書籍は?

ロマ人(ロマ民族)についての書籍①ロマ「ジプシー」と呼ばないで

ロマ人(ロマ民族)についての書籍1つ目は、「ロマ「ジプシー」と呼ばないで」金子マーティン(影書房)です。この本では、ロマ人の迫害や大虐殺などの歴史から現在でも行われているロマ人へのヘイトスピーチなどについて詳しく学ぶことができます。ロマ民族の全体像を捉えやすいので、入門書としてもおすすめです。

ロマ人(ロマ民族)についての書籍②「ジプシー」と呼ばれた人々

ロマ人(ロマ民族)についての書籍2つ目は、「「ジプシー」と呼ばれた人々」加賀美雅弘、ペーター・ヨルダン他(学文社)です。この本ではロマ人の歴史から地理、音楽などの幅広い分野からロマ人を学ぶことができます。それぞれの専門家が書いた文章なので、とても興味深い本になっています。

ロマ人(ロマ民族)についての書籍③「ロマ」を知っていますか

ロマ人(ロマ民族)についての書籍3つ目は、「「ロマ」を知っていますか」IMADRロマプロジェクトチーム(解放出版社)です。この本は反差別国際運動日本委員会が出版している本で、ロマ民族の本当の姿が書かれています。ロマ人に対しての各国の取り組みも含まれているので、現在の状況についても知ることができます。

ロマ人(ロマ民族)について知ろう!

いかがでしたか?日本ではあまり聞くことのないロマ人ですが、文化や特徴について分かって頂けたのではないでしょうか。ロマ人をはじめとするジプシー民族は迫害や差別を長い間受けてきましたが、国際化が進んでことによってようやく認められつつあります。

またここに、ロマ人同様にアジアからヨーロッパに移り住んだケルト人についての記事を載せておきます。ケルト民族にもロマ民族のように、独特の風習や文化がたくさんあります。ぜひこちらの記事を参考にして、ケルト民族についても知ってください!

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