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フランス語のアンシャンテの意味は?サリューとの違いや使い方の注意点も

更新:2019.06.21

フランスなどへ旅行に行った際、フランス語の「enchante(アンシャンテ)」という言葉を聞いたことはありませんか。また、似た挨拶に「salut(サリュー)」という言葉もあります。どちらをどのようなタイミングで使うのか、またどういう意味でどこが違うのかをチェックしてみましょう。

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アンシャンテの意味や由来は?

アンシャンテの意味は「はじめまして」

アンシャンテと挨拶をする二人

「アンシャンテ」はフランス語での挨拶の1つです。フランス語圏では「はじめまして」という意味で使われています。特にその相手と初めて会った際の挨拶として使うことが多いです。

具体的には、仕事上で新たに契約した取引先の人物と会った際や、学校生活で他の学校から転校してきた初日の挨拶の際などに使用します。

また、「アンシャンテ」は「よろしくお願いします」という意味合いも含んでいるため、「アンシャンテ」の一言を言うだけで、初対面の挨拶が済んでしまうという便利な言葉でもあります。

アンシャンテのフランス語のつづりは「enchante」

フランス語の勉強

「アンシャンテ」のフランス語でのつづりは「enchante」となります。ただ、この「enchante」は男性が言った場合の書き方です。具体的には、男性が「アンシャンテ」という言葉を発した場合、その言葉を書面に書く際には「enchante」と書きます。

これに対して、女性が「アンシャンテ」という言葉を発した場合、その言葉を書面に書く際には「enchantée」となり、つづりが変わります。そのため、「アンシャンテ」と書く場合は、発した人物の性別が男性なのか女性なのかが非常に重要になってきます。

それでも、基本的な発音の仕方はどちらも「アンシャンテ」という同じ音になり、男女の区別はありません。書面に書く際だけ注意しておきましょう。

アンシャンテの由来は「喜び」や「非常に嬉しい」から

喜ぶ女性

今でこそ「はじめまして」や「よろしくお願いします」という意味の「アンシャンテ」ですが、その由来は「喜び」や「非常に嬉しい」という言葉からきています。

「アンシャンテ」は初めて会う人との挨拶に使われるので、「あなたと出会えて非常に嬉しいです」や「あなたと出会えたことは私の喜びです」という、自身の喜びや相手に対する敬意を伝える言葉でもあるのです。


また、元々は「ジュスイ・アンシャンテ(Je suis enshante)」と、頭に「ジュスイ(Je suis)」という「私は」を意味する言葉がついています。現在は使いやすさから省略していることが多いですが、略さず「ジュスイ(Je suis)」をつけて言うと、より丁寧なフランス語になります。

アンシャンテとサリューの違いは?

サリューの意味は「軽い挨拶」と「じゃあね」

サリューと言い別れる男女

「サリュー」もフランス語の挨拶での1つです。「アンシャンテ」と同じく挨拶に使用される言葉ですが、フランス語圏では主に「軽い挨拶」の場合と「じゃあね」という意味合いで使われています。

「軽い挨拶」というのは、日本語で言うところの「やあ」や、英語での「Hi」というニュアンスが当てはまり、どちらかというと砕けた印象を相手に与えます。

もう1つの「じゃあね」という意味合いは、顔見知りの相手や友人、家族などの親しい間柄で使用されています。「軽い挨拶」の場合も、基本的には親しい間柄で使用されています。

サリューのフランス語のつづりは「salut」

フランス語を勉強する教室

「サリュー」のフランス語でのつづりは「salut」となります。「salut」の場合は、男性と女性によってつづりが異なるということはありません。誰が書いても「salut」のままです。言葉として発する際も、「サリュー」という音で同じです。

親しい友人と会った際に「サリュー」と挨拶する、またメールなどでは「サリュー、今暇かい?」と軽い言い回しに使用されます。また、「サリュー」を書面で使用する際は、話す時と同じように文章の冒頭で使用するのが一般的です。

アンシャンテとサリューの違いは「使えるタイミング」

アンシャンテとサリューの使い分けに悩む男性

どちらも挨拶の言葉として一般的な「アンシャンテ」と「サリュー」ですが、その大きな違いは「使えるタイミング」が異なる点にあります。


「アンシャンテ」は初対面の相手に対して、出会えたことの喜びなどを表す言葉です。そのため、新しく相手と出会ったその瞬間にしか使えません。つまり、以前会った相手には使用できないのです。一方「サリュー」は何度相手と会っても使えます。むしろ親密さが深まるほど使いやすくなる言葉なのです。

初めて会った相手には「アンシャンテ」、何回も会うようになったら「サリュー」と使い分けることが重要です。また、以下の記事では自己紹介時にも使えるフランス語のフレーズを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

アンシャンテとサリューの使い方の注意点は?

アンシャンテは相手と話す時に使う

アンシャンテと挨拶し話すメンバー

「アンシャンテ」は初めて出会った相手に対して使用するため、たくさんの相手と会う必要があるビジネスシーンで使われるイメージがあります。ただ、「アンシャンテ」はあくまでも「話す時」にだけ使用するようにしましょう。

フランス語でのビジネスメールや送付状などの書面では、「アンシャンテ」を使用しないのが一般的だからです。書面で「アンシャンテ」と使用すると、自分がフランス語に慣れていないことが相手に伝わり、恥ずかしい思いをしてしますので注意しましょう。

サリューは親しい間柄の相手にだけ使う

仲の良い夫婦

相手と出会った時や別れる時など、使用するタイミングが多い「サリュー」ですが、ビジネスシーン全般では使用しないようにしましょう。たとえ相手が顔見知りの取引相手だったとしても、「サリュー」は使わないことが原則です。

「サリュー」はあくまでも、友人や親族などの「親しい間柄」の相手に使える言葉です。さらに軽い言い回しの言葉でもあるので、相手に不快感を与えることもあります。場合によっては仕事そのものを取り消されてしまうかもしれないので注意しましょう。

「enchante」や「salut」以外のフランス語の挨拶は?

フランス語の挨拶①Merci(メルシー・メルスィ)


ありがとうを表すハート

ここからは、「enchante」や「salut」以外によく耳にするフランス語の挨拶を紹介します。1つ目は「Merci(メルシー・メルスィ)」です。「ありがとう」という意味ですが、よく聞くのでご存知の方も多いでしょう。

より丁寧な言い方として「Merci beaucoup(メルシーボクー)」という言葉もあります。「beaucoup」には「とても」、「多く」、「非常に」といった意味があるので、目上の人や本当に感謝したい出来事が合った際は「メルシーボクー」を使いましょう。

もし相手から「メルシー」と言われたら、こちらは「どういたしまして」という意味の「De rien(ドゥ・リアン)」という言葉を返すようにしましょう。

フランス語の挨拶②Bonjour(ボンジュール)

ボンジュールと言う女性

「enchante」や「salut」以外の挨拶の2つ目は「Bonjour(ボンジュール)」です。こちらも、フランスへ旅行に行くとよく耳にする挨拶の1つです。「おはよう」と「こんにちは」という意味を併せ持っています。

「ジュール」には「日」という意味があるので、日が出ている間に使うことが多いです。また、ホテルにチェックインした際や、レストランなどに入店した際にも使用されています。「ボンジュール」と言われたら、こちらも「ボンジュール」と挨拶を返しましょう。

フランス語の挨拶③Bonsoir(ボンソワール)

眠る女性

「enchante」や「salut」以外の挨拶の3つ目は「Bonsoir(ボンソワール)」です。「ボンジュール」と対になる挨拶で、「こんばんは」や「おやすみなさい」という意味です。「ソワール」には「夜」や「晩」という意味があるので、「ボンソワール」は日没後の挨拶として使うことが多いです。

ただ、フランスでは夏と冬で日没の時間が大幅に違うため、使いどころで迷ってしまうこともあります。明確な区切りは無いので、自分が言う時は「暗くなったな」と感じたら使い、相手が「ボンジュール」か「ボンソワール」のどちらかを使ってきたら、自分もその挨拶に合わせるようにしましょう。

その他、よく使われるフランス語のおすすめのフレーズに関しては、以下の記事でも詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

「enchante」のフランス語以外での言い方は?

英語では「ナイス・トゥ・ミーチュー」

はじめましてと挨拶する二人

ここからは「アンシャンテ」を他の言語で言い表した場合を紹介します。「アンシャンテ」を英語で表すと「Nice to meet you(ナイス・トゥ・ミーチュー)」が当てはまります。

「アンシャンテ」と「ナイス・トゥ・ミーチュー」、このどちらも「はじめまして」という意味です。「ナイス・トゥ・ミーチュー」は学校の授業でも最初の方で習う言葉の代表なので、ほとんどの方はご存知かと思います。

この言葉自体はカジュアル過ぎず、かといってかしこまり過ぎてもいないので様々な場面で使用できます。話す対象も目上の人から同じ立場の人まで、幅広く使用できます。また、冒頭に「It’s」が省略されているので、略さずに言うとより丁寧な表現になります。

イタリア語では「ピアチェーレ」

イタリアの水の都

「アンシャンテ」をイタリア語で表すと「Piacere(ピアチェーレ)」が当てはまります。こちらも「アンシャンテ」と同じく「はじめまして」という意味です。

「ピアチェーレ」には「喜び」や「楽しみ」という意味があります。そのため、「お会いできて嬉しいです」という意味合いもあり、「アンシャンテ」と共通する部分があります。

相手から「ピアチェーレ」と言われた場合は「Piacere mio(ピアチェーレ・ミーオ)」と相手に返しましょう。また、「ピアチェーレ」には「~が好き」という意味合いもあり、特に「あなたにとって好きかどうか」というニュアンスで使われることもあります。

初めて会う人には「アンシャンテ」を使ってみよう!

ここまで、フランス語の「アンシャンテ」の意味や由来、使い方を紹介しました。また、似た意味で使われる「サリュー」との違いやフランス語の他の挨拶、「アンシャンテ」と同じ意味の他の言葉についても解説しました。

「アンシャンテ」は初めて出会った相手に対して使うことで、よりその相手と関係を深められる言葉でもあります。旅行に行った先などで初めて出会った相手に、積極的に使ってみましょう。

何回か訪れることで、今まで気づかなかった新しい出会いがあるはずです。「アンシャンテ」や「サリュー」などの言葉を使いこなし、ぜひ現地の方と親交を深めてみましょう。

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